「カリスマクイズ!紅魔郷 その2:24スレ177」の編集履歴(バックアップ)一覧はこちら

カリスマクイズ!紅魔郷 その2:24スレ177」(2018/01/11 (木) 19:37:14) の最新版変更点

追加された行は緑色になります。

削除された行は赤色になります。

(その1から続き) ------STAGE6------ 「おらっ!この馬鹿吸血鬼!」 「死ね!!ノーカリスマ!」 「パチュリー様、もっとそこ叩いてください!」 「あんたなんか、凍って粉々になればいいのよ!」 「くたばれ!アホーレット!!」 「お姉様なんか、大嫌い!!」 私の朝は集団リンチで始まった。 ご丁寧に、氷精まで加わっている。 「・・・いい加減、諦めたらどうですか?」 リンチ団が解散した後、咲夜が聞いてきた。 「嫌よ。今更諦めてどうするのよ?」 「ですから、この館を出てどこか遠いところでひっそり暮らすんですよ。」 「はぁ?何で館主がそんな逃避行しなきゃいけないのよ?」 それを聞いて咲夜は大きくため息を吐いた。 「いいですか?今なら出題したのは紅魔館の面子と氷精だけです。  つまり、お嬢様が遠いところに行けば追っ手は来ない。」 「・・・それで?」 「でも、仮にこれから紫や永琳クラスの大物に当たったとしますよ?  そうなれば最後、たった一人で奴らと対立することになります。  一体どんな熾烈な嫌がらせをしてくるか、分かったもんじゃない。」 「私は別に構わないわよ?いくら敵が増えたって・・・  そもそもね、何か勘違いしてない?  紅魔館の連中に嫌われたからって何?  お前らを力ずくで支配するに決まってるじゃない。」 「でもあなたは妹様にも既に嫌われてるんですよ?  我々は妹様を新館主に立てて戦うに決まってるじゃないですか。」 「ふん!フランを立てて?  面白いじゃないの。それで勝てるとか思っているのね。  悪いけど、私はあなた達が束になって掛かってきても全く怖くない。」 「・・・やれやれ、ここまで馬鹿とは思いませんでした。」 「一々腹立つね・・・」 「カリPが0ってのはどういう事か分かりますか?  お嬢様に従うくらいなら、死んだ方がマシってレベルですよ。  我々はあなたと徹底的に戦います。それこそ死ぬまで。」 「・・・じゃあ全員殺すよ。」 「・・・ああそうですか、私たちを全員殺して一人だけ王座の上ですね。  私たちは別にそれでもいいですけど、お嬢様はそれでもいいんですか?  肉親も、親友も、従者も・・・全員殺すんですよ?  凄く痛くて苦しくて寂しくて・・・得なんて何も無いですが、いいんですね?  思い出も全部無くなって、一人ぼっちでも・・・いいんですね!?」 「何よ・・・今頃になって私の為みたいなこと言って・・・」 「別にそんなこと無いですよ。私はお嬢様のこと嫌いですし・・・  ・・・・・・  ただそうなったら、私は先陣切って戦います。  お嬢様を最初に切り刻んで、最初に死にます。  死ぬ直前には、お嬢様の顔に唾を吐きかけます。  死んだ後も、私の死体はお嬢様を睨みつけていることでしょう。  ・・・・・・  ・・・それが私がしてあげられる最後の忠誠です。」 「・・・そうか・・・まぁ、その時はよろしくね。咲夜。」 ビリビリに破れた服を着替えて体を拭いてもらう。 咲夜が実に嫌々ながら、やってくれた。 それから一通りの持ち物を揃え、新聞の一面だけ目を通して準備完了だ。 いざ!霊夢のいる博麗神社へ・・・ 「ああ・・・そうだ、咲夜。」 「???まだ何か?」 ドアを開け出発するところで、一つ言っておきたい事があった。 「こんな異変、私がバッチリ解決してやるわ。  安心して待っていればいい。  絶対、元のお前に戻してやるから。」 「・・・まあ、一応期待はしておきますよ。」 もう今の私に抜かりはない。 出掛ける際に図書館で山ほどクイズの本を読み込んだ。 パチェと小悪魔の執拗なローキックに耐えながら、だ。 多分、常識レベルのクイズなら答えられるはず。 ...だから頼む、霊夢。 どうか私を嫌っていないでくれ。 私と・・・紅魔館のみんなの為に・・・ 「おっ、レミリア!本読みながら飛んでるなんて、まるで二ノ宮金次郎だ・・・」 ズドッ!!! 出会い頭に魔理沙の腹にグングニルを突き刺した。 「なんで・・・?」 力なく落下していく魔理沙。 これぞ私が考えた秘策、邪魔な奴には先手必勝だ。 クイズを出されたくないなら、クイズを出される前に殺せばいい。 誰がどう見ても100%私が悪いが、まあ、異変さえ解決すれば元に戻る・・・ ...かも知れない。 「あやや、スクープ!スクープですよ!椛!!  今レミリアさんが何もしてない魔理沙を殺しましたよ。」 「何があったんでしょうね?文さん。」 また五月蝿いのが来た。 こいつは素早いだけあって、仕留めるのにも苦労しそうだ。 しかし素早いということは、逃げ足も速いということ。 奴への対策も万全だ。 「ヘヘヘヘヘ!殺しはたまらないなぁ!!!  殺しはスカッといい気分だ!!  こんないい天気の日は、つい殺しちゃうんだよねぇ!!  あ~あ、もっと殺したい!!誰でもいいから殺したいなぁ!!」 私は大声でそう叫ぶ。 「あやややや・・・に、逃げますよ!椛!!」 「ま、待って下さいよ!文さん!!」 目論見通り、連中は脱兎の如くに逃げ去っていった。 明日の新聞が恐ろしいことになりそうだが、これもまあ、異変さえ解決できれば・・・ 「・・・やっと着いたわ。待ってなさい、霊夢。」 そう、私は遂に博麗神社に辿り着いた。 厄介な子鬼がいないことを確認して、中に入る。 霊夢は・・・茶の間でお茶を飲んでいた。 「来たのね・・・レミリア。」 「ああ、会いたかったわよ。霊夢。」 「・・・それじゃ行くわよ。ここでクイむぐぅ!!」 例の文句を言おうとする霊夢の口を無理やり塞ぐ。 ここに来たのは勿論クイズを出して貰うのが目的だが、 一つ霊夢に尋ねたいことがあったのだ。 「クイズの前に、聞きたいことがある。」 「ぷはぁっ、一体何よ?」 「これはクイズ異変だって聞いた。『異変』というからには巫女の領分だ。  なのに、どういうことか解決するのは吸血鬼の私だ。  ・・・どうせ勘の鋭いお前は、何か知っているんだろう?」 「・・・ふん。分かってるじゃない。」 「知っての通り、これはただの異変じゃない。  これは明らかにあなた一人を標的にした異変よ。」 「そう。それが気になっていた。  今までのどんな異変だって、対象は決まって幻想郷の広範囲。  だからこそ、巫女が解決に乗り出さないといけない。」 「でも今回は違うわね。異変が起きているのは、あなたの周りだけ。  つまりこれはあなた自身の問題よ。  これが私に解決できない理由。」 「そして間違いなく、首謀者がいる。  そいつは私を苦しめて楽しんでいるんだ。」 「どうしてそこまで分かるの?」 「咲夜は『ルール』と言っていた。  お前を含めたみんながそのルールに従っているのだろう。  つまりそのルールを作り監視している・・・ゲームマスターがいる筈だ。  そいつが首謀者だ。」 「そうよ。」 「そしてお前ならその首謀者の正体にはとっくに気付いているはず・・・  でもまだ私には言えない。『ルール』だから。  それを知る道はただ一つ・・・お前の出すクイズに正解しないといけない・・・!」 「・・・正解。鋭いじゃない。  まさかあなたに巫女のお株を奪われる日が来るとは思わなかったわ。」 「まぁ、たまにはラスボスってのもいいものさ。」 「じゃあ、そろそろ・・・行くわよ?」 時は正午。照り付ける太陽が真上に輝いていた。 「こんなに日も高のに・・・」 「楽しいクイズになりそうね!」 「永いクイズになりそうね!」 「はい!ここでクイズです!」 来たっ!!!一発必中、必ず正解する!! 「歌手のミスティア・ローレライ氏がゴールドレコード賞を獲得した、  その受賞曲は何!?」 「・・・・・・  ・・・・・・  ・・・霊夢?それって・・・?」 「別に?私だって、ルールの中で出来る範囲で異変の解決に協力したいだけよ。」 「・・・ありがとう。それで十分よ。」 これで終わらせる・・・! こんな馬鹿げた異変はもう沢山だ・・・! 私が終わらせるんだ・・・! 思い出せ、レミリア。今朝のあの新聞を・・・! 「レミリア・・・正解は?」 「ミスティアがゴールドレコード賞を獲得した受賞曲は・・・  ・・・・・・  ・・・・・・  ・・・・・・  『恋に盲目 ~Invisible Love~』よ!!!」 「はい、不正解。」 「え?」 「何で?私の記憶が間違ってたの?何で?」 「お嬢様、お嬢様・・・」 気付くと咲夜がそこにいた。 手には例の新聞を持っている。 「実はこの新聞は  ・・・・・・  ・・・・・・  ・・・・・・偽新聞♪」 咲夜が新聞をペラっとめくると、なんと一面以外は白紙だった。 「・・・・・・・・・  ・・・・・・・・・  ・・・・・・・・・  ・・・・・・・・・プッ  あはははははは!こりゃ、してやられたわね!」 「うふふふふふふふ!ゴメンなさい、お嬢様!  私たちの為に頑張っているとは知ってましたが、クスクスクスクスクス!  一応、ルールですので!ほほほほほほほほ!  それにお嬢様、カリPが0だし!ハハハハハハハ」 「ゲラゲラゲラゲラゲラゲラゲラゲラ!言っておくけど、  ヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒ!私は悪くないから!  問題出しただけよ?ププーーーークスクス!」 「いやいやいやいや、引っかかった私も、ククククククク  楽しませて貰ったわよ!クーハハハハハハハハハ!」 「ここまで見事に引っかかるなんて!あはははは!  ゲームマスターも思って無かったですよ!うふふふふ!」 「・・・行きましょう、霊夢。こんな奴に期待した私が馬鹿だった。」 「・・・やる時はやる奴だって思っていたのにね・・・」 「・・・いや、だって誰でも騙されるじゃない、あんなの。  散々盛り上げておいて、それは無いでしょ・・・」 ドシュ! 突然、部屋の天井が吹っ飛んだ。 バタン!! 続いて四方の壁が外側に倒れた。 私の頭上には、照り付ける太陽・・・ あああ・・・いい天気だな・・・ 私の体がどんどん軽くなっていって・・・何だか気持ちがいいや・・・ お日様ってやっぱり、いいものだ・・・ 真っ青な空を、一隻の飛行船が飛んでいる。 その飛行船には垂れ幕がついていて・・・ 正解は『闇夜の恋人達 ~Lovers in darkness~』・・・? やっぱ聞いたことねぇよ。 ------EXTRA STAGE------ 「「「「「「「おはようございます!気持ちのいい朝ですね!!!」」」」」」」 「・・・そうだね。」 私が目覚めると、先程のメンバーに霊夢が加わった集団が既に枕元に立っていた。 咲夜、パチェ、小悪魔、美鈴、フラン、氷精、霊夢からの一斉攻撃が始まった。 ドス!ベキッ!ドガッ!ボコッ! 全員の暴行を受けながら私は考えた。 首謀者って誰だろう? どうして私にこんなことするのかな? 私に余程の恨みがある奴かな? そんなこと出来るのは誰だろう? でも待てよ、何かおかしい・・・ 「ほら、これでもくら・・・きゃあ!!」ボゴォ! 私は殴り掛かって来た小悪魔をカウンターで蹴り飛ばした。 「お嬢様!一体何を!?」 「レミィ!?この子は何もしていないじゃない!!」 「いくらなんでも、横暴すぎない!?レミリア!!」 ルール上、私は何の罪もない小悪魔を蹴り飛ばしたことになっている。 「ねぇ、聞いてるの?レミリア!?」 「酷いですよ・・・お嬢様・・・」 「小悪魔に謝りなさい!レミィ!!」 「黙れ!!!!!!!!!」 「「「「「「「・・・・・!!!!!」」」」」」」 私の一喝で全員黙り込んだ。 「おい、小悪魔。」 「な、何ですか・・・?」 「どうも変だと思っていた。  どうしてお前が参加している?」 「だ、だって・・・お嬢様はカPが0じゃないですか。」 「違う。ルールによると、不正解なら出題者のカPは0になる。  しかし逆に言えば、出題者以外のカPは下がらない。  いいか、私に出題したのは咲夜、パチェ、美鈴、フラン、氷精、そして霊夢だ。  この6人だけなんだぞ?」 「あ・・・」 「いつもパチェと1セットだったから、つい見逃していたよ。  でもお前からはまだ何も出題されてない。  クイズの場にいた全員のカPが下がるのかとも思ったけど・・・  違うわね。白黒もブン屋も大妖精も、ここにはいない。」 「く・・・」 「そう、奴らはルールがあるからここにいない。  出題しなければカPが下がらないというルールが。  でも何故お前だけ、ルールを破れる?  どう考えたっておかしい・・・」 「・・・」 「それはつまり・・・  ・・・・・・  ・・・・・・  小悪魔!お前が首謀者だからだ!!!」 「・・・・・・・・・バレてしまいましたか。」 「正解なんだな?」 「そうですよ。私があなたの言う首謀者です。  ・・・全て私が作ったルールです。  ・・・お嬢様を取り巻く人たちは、それに従っていただけです。  あなたに解決されない、絶対の自信はあったんですが・・・」 「お前の敗因は、調子に乗りすぎ。  能ある鷹は尻尾隠さず・・・よ。強力な奴ほど隠れるもの。  いい?首謀者ってのは最後の最後のラスボスとして出てくるの。  それをしつこく何度も何度も攻撃してくるようじゃ・・・精々三流の中ボスね。」 「見事です・・・  でもこんなちっぽけな私が、まさか首謀者とは思わないだろうと・・・  そう確信して計画したのですが・・・」 「確かにお前はスペカも無い、立ち絵も無い、名前すら無い。  雑魚に毛が生えた程度の中ボス。  だけど、お前だって悪魔。  お前にはもっと違う力がある事くらい、悪魔の私には分かっている。」 「・・・」 「さあ、お約束よ。聞かせて貰おうじゃないの。  お前がこの異変を起こした、その訳を。」 「はぁ。」 小悪魔は大きくため息をついた。 「私にだって、野心くらいはあるんです。  幻想郷中が大騒ぎするような異変は無理でも・・・  たった一人、たった一人だけが大騒ぎするような異変なら起こせるかなって・・・  その一人があのレミリア=スカーレットだったら、十分凄いんじゃないかって・・・」 「・・・それだけ?」 「・・・それだけです。」 「随分、シンプルな動機だ。」 「だって複雑なこと考えて異変起こすような奴、幻想郷にいませんよ?」 「・・・まあ、これぞ幻想郷流・・・ね。」 「・・・ところでお嬢様?あなたは一つ、勘違いをしてらっしゃる。」 「何だって?」 「どうせこれがエンディングだとでも考えておられるのでしょう。  でも違う。これはEXボス前の会話に過ぎない・・・  まだまだエンディングは遠い・・・」 「ふん!!望むところよ!!!」 「さて、お嬢様?どんな問題が出ると・・・思いますか・・・?」 「言っておくけど、お前が出題側に回る限りは・・・ルールには従って貰う。  出して貰おうじゃないの!お前のカPに相当するクイズとやらを!」 「ふふ。それなら、あなたもルールに従って貰います。  ・・・・・・・・・  ・・・・・・・・・  ・・・・・・・・・  ・・・・・・・・・  ・・・・・・・・・  ・・・・・・・・・  EXはコインいっこ!あなたがコンティニュー出来ないのさ!!!  さあ!ここでクイズです!」 ------ENDING------ 「お嬢様。朝ですよ。起きてください。」 「う~ん。」 いつも通り、咲夜のモーニングコールで目が覚めた。 「今朝の新聞です。」 いつも通り、咲夜から文々。新聞を受け取る。 「え~と、一面は。何々?歌手のミスティア・ローレライ氏がゴールドレコード賞を獲得。  受賞曲は『闇夜の恋人達 ~Lovers in darkness~』?  聞いたこと無いわよ、そんな歌。」 いつも通り、面白みのない記事が載っている。 「どうぞ、モーニングティーですわ、お嬢様。」 「うん。」 いつも通り、咲夜が目覚めの紅茶を振舞ってくれた。 「いや~。今日はいい天気ね。  本当、太陽とか爆発すればいいのに・・・」 いつも通り、気持ちの良い朝だ。 「咲夜、今日の予定は?」 「はい、天気がいいので洗濯物でも干そうかと。お嬢様はどうします?」 「私は天気がいいから、家でゴロゴロしてるわ。」 いつも通り、図書館でパチェと紅茶でも飲むつもりだ。 「ところでお嬢様・・・」 「何?」 「ここでクイズです。」 「今朝の朝食は何でしょう?」 「そうね、今食べたいものは・・・オムレツ。チーズ入りのね。」 「・・・正解です。お嬢様。」 咲夜がニッコリと微笑んだ。 「それでは、早速賞品をお持ちしますわ。」ガチャリ そう言ってカップ一式を持って出て行った。 やれやれ、何が正解よ。 どうせ時間操って今作ってるんでしょうに。 「お嬢様、朝食の準備が出来ました。」コンコン 「ほら、ね」 いつも通り、咲夜の作った朝食は美味しかった。 「パチュリー様、この本・・・お返しいたします。」 「あら?その顔は・・・負けたのね?」 「はい。申し訳ございません。」 「謝ること無いわよ。最初から分かってて貸したんだし。  と言うか、勝ってたらそれこそ問題よ。」 「自分では結構自信はあったんですけど。」 「まあ、あなたは十分頑張った方。」 「でもお嬢様はもっと頑張りました。」 「負けるのは異変起こす方の宿命みたいなものね。  今度は解決する方に回りなさい。そっちの方が楽しいらしいわ。」 「ははは、お嬢様に殺されなければ、の話ですけどね。」 「あなた、そんなこと気にしてるの?  レミィは笑って許すわよ。  楽しかった、とか言って。」 「まあ、私は別に気にしてないわよ?楽しかったし。」 「本当にすみません。お嬢様。」 「全部、夢だったわけね。」 「はい。これも私の能力です。」 「おかしいと思ったわ。いくら異変とは言え、滅茶苦茶だもの。  いきなり氷河期が来たり、屋根が吹っ飛んだり。」 「何でもありですよ。夢ですから。」 「お陰で滅多に見れないものも色々見れたわ。  海底とか、飛行船とか、皆のいつもと違う一面とか。」 「それにしても、あなたがあんなに思い切ったことするなんてね・・・  ちょっとだけ見直しちゃったわよ。」   「そう思って頂きたくて・・・やったことですから。」 「次は解決する方とか、やってみたらどう?もっと楽しいわよ。」 「・・・その時もクイズでお願いします。」 「何?クイズが好きだから、クイズ異変だったって訳?」 「得意なんですよ。伊達に知識の魔女と一緒にいません。  クイズの実力なら紅魔館ではパチュリー様の次は私ですよ、多分。」 「随分自信あるじゃない。それじゃ試しにここでやってみる?」 「望むところです。どんな問題でも答えて見せますよ。」 「行くわよ!!ここでクイズです!」 - グッドエンドがうれしいwwww &br()楽しませてもらいました -- 名無しさん (2009-05-07 20:57:05) - 確かに小悪魔が気には気にはなってたけどそこまでは気付かなかった。 &br()たまにはこういうグッドエンドで終わる作品も好きだぜ。 -- 名無しさん (2009-05-09 00:55:34) - 果たしてこぁのカPは・・・ -- 名無しさん (2009-05-10 12:54:19) - 魔理沙の扱いにフイタ -- 名無しさん (2009-05-10 17:57:56) - 普通に良い話だったし、面白かった -- 名無しさん (2009-05-11 17:44:20) - たまに出てくる手足を欠損してる魔理沙がわからん -- 名無しさん (2009-05-29 22:47:54) - なんだかんでお嬢様人気者だよな -- 名無しさん (2009-05-31 00:49:09) - これを許せるなんて結構カリスマあるじゃないか &br()それにしてもこの話一番おもしろかったかもww -- 名無しさん (2009-07-22 03:08:53) - これは後味の良いEnding。 &br()ますますレミリアが好きになる -- 名無しさん (2009-08-09 10:27:25) - これその1で咲夜のカリスマPが下がってない時に偽新聞だされたって考えると変じゃないか? &br()小悪魔が予めすり替えておいたってこと? -- 名無しさん (2009-08-19 12:10:19) - 最初のクイズの時点で既に小悪魔の世界だったとしたらおかしくない &br()新聞の事、霊夢も知ってるんだし -- 名無しさん (2009-08-20 05:09:19) - ちゃんとステージ数は原作ゲームにあわせてるんだな -- 名無しさん (2009-09-14 04:53:47) - 珍しすぎるレミリアのハッピーエンドオチ &br()だが嫌いじゃない -- 名無しさん (2009-09-14 17:04:56) - 小悪魔が出した問題って何だったんだろう… -- 名無しさん (2009-09-14 22:03:41) - ナイスGood Ending!! &br()楽しかった! -- 名無しさん (2009-10-07 14:41:22) - 小悪魔「ここでクイズです、私の本名は何でしょう?」 &br()まあ「小悪魔」が名前かも知れないと聞いたことがあるけどね -- 名無しさん (2010-05-12 00:36:26) - 小悪魔って、2次で黒幕になること多いよな -- 名無しさん (2010-06-10 01:07:47) - カリPが0にも関わらず忠誠し続け、主に期待する咲夜さんに惚れた。 -- 名無しさん (2010-06-10 07:02:39) - なんか感動した -- 名無しさん (2010-08-06 11:01:40) - やっぱこぁだったか・・・流石レミリア!!! &br()ナイスグッドエンドwwwwこういうのを待っていたZE☆ &br()レミリア最後かっこいいなぁーーー。 &br()愛してる☆レミリア &br()エンドがこれでよかったwww -- れ (2010-08-09 15:46:29) - 普通におもしろかったw &br()魔理沙いろいろ欠けててフイタwww -- 名無しさん (2010-08-12 12:35:10) - 読んだ後清々しい気持ちになれたw -- 名無しさん (2010-08-14 13:02:29) - 後味が悪くないから読みやすくていいね -- 名無しさん (2010-08-15 03:02:56) - 魔理沙は出会い頭に殺しても構わない生き物なのかwww -- 名無しさん (2010-11-04 06:18:51) - 小悪魔とパチェがローキックの件で、 &br()ギャグ漫画日和のシール付きお菓子を売り出す回に出てくる &br()「執拗に足を攻撃してくるリストラされた社員の子供」の &br()ヴィジョンが鮮明に浮かんできて紅茶吹いた。 &br()そしてモニター拭いた。 -- 名無しさん (2010-11-05 00:59:53) - おぜう様かっけええー。流石 -- 名無しさん (2011-05-29 13:19:45) - レミィ「私とBBA三人衆の4人の中で一番カリスマなのは?」 &br()小悪魔「お嬢様<<<(越えられない壁)<<<残りの三人」 &br()パチェ「それ正解」 &br()的なアナザーが頭に浮かんだ -- 名無しさん (2011-12-02 22:49:58) - コアが死んだらどうなる -- 名無しさん (2013-05-23 20:04:58) - coreは最重要ポジションだろ -- 名無しさん (2014-06-04 17:12:06) - アホーレットで吹いたwww -- 名無しさん (2014-07-03 20:47:22) - よーしレミリャ・アホーレットだお -- (ヾノ・∀・`)名無しさん (2015-03-18 22:13:00) - 小悪魔「初代モンハンの発売日は?」 &br()レミ様「モンハンは幻想入りしてない!」 &br()小悪魔「正解です」 &br()レミ様(幻想入りしてないのに知ってるのは不自然だろ的なツッコミは⁉︎) -- キング クズ (2016-07-03 03:16:13) #comment(vsize=2,nsize=20,size=40)
(その1から続き) ------STAGE6------ 「おらっ!この馬鹿吸血鬼!」 「死ね!!ノーカリスマ!」 「パチュリー様、もっとそこ叩いてください!」 「あんたなんか、凍って粉々になればいいのよ!」 「くたばれ!アホーレット!!」 「お姉様なんか、大嫌い!!」 私の朝は集団リンチで始まった。 ご丁寧に、氷精まで加わっている。 「・・・いい加減、諦めたらどうですか?」 リンチ団が解散した後、咲夜が聞いてきた。 「嫌よ。今更諦めてどうするのよ?」 「ですから、この館を出てどこか遠いところでひっそり暮らすんですよ。」 「はぁ?何で館主がそんな逃避行しなきゃいけないのよ?」 それを聞いて咲夜は大きくため息を吐いた。 「いいですか?今なら出題したのは紅魔館の面子と氷精だけです。  つまり、お嬢様が遠いところに行けば追っ手は来ない。」 「・・・それで?」 「でも、仮にこれから紫や永琳クラスの大物に当たったとしますよ?  そうなれば最後、たった一人で奴らと対立することになります。  一体どんな熾烈な嫌がらせをしてくるか、分かったもんじゃない。」 「私は別に構わないわよ?いくら敵が増えたって・・・  そもそもね、何か勘違いしてない?  紅魔館の連中に嫌われたからって何?  お前らを力ずくで支配するに決まってるじゃない。」 「でもあなたは妹様にも既に嫌われてるんですよ?  我々は妹様を新館主に立てて戦うに決まってるじゃないですか。」 「ふん!フランを立てて?  面白いじゃないの。それで勝てるとか思っているのね。  悪いけど、私はあなた達が束になって掛かってきても全く怖くない。」 「・・・やれやれ、ここまで馬鹿とは思いませんでした。」 「一々腹立つね・・・」 「カリPが0ってのはどういう事か分かりますか?  お嬢様に従うくらいなら、死んだ方がマシってレベルですよ。  我々はあなたと徹底的に戦います。それこそ死ぬまで。」 「・・・じゃあ全員殺すよ。」 「・・・ああそうですか、私たちを全員殺して一人だけ王座の上ですね。  私たちは別にそれでもいいですけど、お嬢様はそれでもいいんですか?  肉親も、親友も、従者も・・・全員殺すんですよ?  凄く痛くて苦しくて寂しくて・・・得なんて何も無いですが、いいんですね?  思い出も全部無くなって、一人ぼっちでも・・・いいんですね!?」 「何よ・・・今頃になって私の為みたいなこと言って・・・」 「別にそんなこと無いですよ。私はお嬢様のこと嫌いですし・・・  ・・・・・・  ただそうなったら、私は先陣切って戦います。  お嬢様を最初に切り刻んで、最初に死にます。  死ぬ直前には、お嬢様の顔に唾を吐きかけます。  死んだ後も、私の死体はお嬢様を睨みつけていることでしょう。  ・・・・・・  ・・・それが私がしてあげられる最後の忠誠です。」 「・・・そうか・・・まぁ、その時はよろしくね。咲夜。」 ビリビリに破れた服を着替えて体を拭いてもらう。 咲夜が実に嫌々ながら、やってくれた。 それから一通りの持ち物を揃え、新聞の一面だけ目を通して準備完了だ。 いざ!霊夢のいる博麗神社へ・・・ 「ああ・・・そうだ、咲夜。」 「???まだ何か?」 ドアを開け出発するところで、一つ言っておきたい事があった。 「こんな異変、私がバッチリ解決してやるわ。  安心して待っていればいい。  絶対、元のお前に戻してやるから。」 「・・・まあ、一応期待はしておきますよ。」 もう今の私に抜かりはない。 出掛ける際に図書館で山ほどクイズの本を読み込んだ。 パチェと小悪魔の執拗なローキックに耐えながら、だ。 多分、常識レベルのクイズなら答えられるはず。 ...だから頼む、霊夢。 どうか私を嫌っていないでくれ。 私と・・・紅魔館のみんなの為に・・・ 「おっ、レミリア!本読みながら飛んでるなんて、まるで二ノ宮金次郎だ・・・」 ズドッ!!! 出会い頭に魔理沙の腹にグングニルを突き刺した。 「なんで・・・?」 力なく落下していく魔理沙。 これぞ私が考えた秘策、邪魔な奴には先手必勝だ。 クイズを出されたくないなら、クイズを出される前に殺せばいい。 誰がどう見ても100%私が悪いが、まあ、異変さえ解決すれば元に戻る・・・ ...かも知れない。 「あやや、スクープ!スクープですよ!椛!!  今レミリアさんが何もしてない魔理沙を殺しましたよ。」 「何があったんでしょうね?文さん。」 また五月蝿いのが来た。 こいつは素早いだけあって、仕留めるのにも苦労しそうだ。 しかし素早いということは、逃げ足も速いということ。 奴への対策も万全だ。 「ヘヘヘヘヘ!殺しはたまらないなぁ!!!  殺しはスカッといい気分だ!!  こんないい天気の日は、つい殺しちゃうんだよねぇ!!  あ~あ、もっと殺したい!!誰でもいいから殺したいなぁ!!」 私は大声でそう叫ぶ。 「あやややや・・・に、逃げますよ!椛!!」 「ま、待って下さいよ!文さん!!」 目論見通り、連中は脱兎の如くに逃げ去っていった。 明日の新聞が恐ろしいことになりそうだが、これもまあ、異変さえ解決できれば・・・ 「・・・やっと着いたわ。待ってなさい、霊夢。」 そう、私は遂に博麗神社に辿り着いた。 厄介な子鬼がいないことを確認して、中に入る。 霊夢は・・・茶の間でお茶を飲んでいた。 「来たのね・・・レミリア。」 「ああ、会いたかったわよ。霊夢。」 「・・・それじゃ行くわよ。ここでクイむぐぅ!!」 例の文句を言おうとする霊夢の口を無理やり塞ぐ。 ここに来たのは勿論クイズを出して貰うのが目的だが、 一つ霊夢に尋ねたいことがあったのだ。 「クイズの前に、聞きたいことがある。」 「ぷはぁっ、一体何よ?」 「これはクイズ異変だって聞いた。『異変』というからには巫女の領分だ。  なのに、どういうことか解決するのは吸血鬼の私だ。  ・・・どうせ勘の鋭いお前は、何か知っているんだろう?」 「・・・ふん。分かってるじゃない。」 「知っての通り、これはただの異変じゃない。  これは明らかにあなた一人を標的にした異変よ。」 「そう。それが気になっていた。  今までのどんな異変だって、対象は決まって幻想郷の広範囲。  だからこそ、巫女が解決に乗り出さないといけない。」 「でも今回は違うわね。異変が起きているのは、あなたの周りだけ。  つまりこれはあなた自身の問題よ。  これが私に解決できない理由。」 「そして間違いなく、首謀者がいる。  そいつは私を苦しめて楽しんでいるんだ。」 「どうしてそこまで分かるの?」 「咲夜は『ルール』と言っていた。  お前を含めたみんながそのルールに従っているのだろう。  つまりそのルールを作り監視している・・・ゲームマスターがいる筈だ。  そいつが首謀者だ。」 「そうよ。」 「そしてお前ならその首謀者の正体にはとっくに気付いているはず・・・  でもまだ私には言えない。『ルール』だから。  それを知る道はただ一つ・・・お前の出すクイズに正解しないといけない・・・!」 「・・・正解。鋭いじゃない。  まさかあなたに巫女のお株を奪われる日が来るとは思わなかったわ。」 「まぁ、たまにはラスボスってのもいいものさ。」 「じゃあ、そろそろ・・・行くわよ?」 時は正午。照り付ける太陽が真上に輝いていた。 「こんなに日も高のに・・・」 「楽しいクイズになりそうね!」 「永いクイズになりそうね!」 「はい!ここでクイズです!」 来たっ!!!一発必中、必ず正解する!! 「歌手のミスティア・ローレライ氏がゴールドレコード賞を獲得した、  その受賞曲は何!?」 「・・・・・・  ・・・・・・  ・・・霊夢?それって・・・?」 「別に?私だって、ルールの中で出来る範囲で異変の解決に協力したいだけよ。」 「・・・ありがとう。それで十分よ。」 これで終わらせる・・・! こんな馬鹿げた異変はもう沢山だ・・・! 私が終わらせるんだ・・・! 思い出せ、レミリア。今朝のあの新聞を・・・! 「レミリア・・・正解は?」 「ミスティアがゴールドレコード賞を獲得した受賞曲は・・・  ・・・・・・  ・・・・・・  ・・・・・・  『恋に盲目 ~Invisible Love~』よ!!!」 「はい、不正解。」 「え?」 「何で?私の記憶が間違ってたの?何で?」 「お嬢様、お嬢様・・・」 気付くと咲夜がそこにいた。 手には例の新聞を持っている。 「実はこの新聞は  ・・・・・・  ・・・・・・  ・・・・・・偽新聞♪」 咲夜が新聞をペラっとめくると、なんと一面以外は白紙だった。 「・・・・・・・・・  ・・・・・・・・・  ・・・・・・・・・  ・・・・・・・・・プッ  あはははははは!こりゃ、してやられたわね!」 「うふふふふふふふ!ゴメンなさい、お嬢様!  私たちの為に頑張っているとは知ってましたが、クスクスクスクスクス!  一応、ルールですので!ほほほほほほほほ!  それにお嬢様、カリPが0だし!ハハハハハハハ」 「ゲラゲラゲラゲラゲラゲラゲラゲラ!言っておくけど、  ヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒ!私は悪くないから!  問題出しただけよ?ププーーーークスクス!」 「いやいやいやいや、引っかかった私も、ククククククク  楽しませて貰ったわよ!クーハハハハハハハハハ!」 「ここまで見事に引っかかるなんて!あはははは!  ゲームマスターも思って無かったですよ!うふふふふ!」 「・・・行きましょう、霊夢。こんな奴に期待した私が馬鹿だった。」 「・・・やる時はやる奴だって思っていたのにね・・・」 「・・・いや、だって誰でも騙されるじゃない、あんなの。  散々盛り上げておいて、それは無いでしょ・・・」 ドシュ! 突然、部屋の天井が吹っ飛んだ。 バタン!! 続いて四方の壁が外側に倒れた。 私の頭上には、照り付ける太陽・・・ あああ・・・いい天気だな・・・ 私の体がどんどん軽くなっていって・・・何だか気持ちがいいや・・・ お日様ってやっぱり、いいものだ・・・ 真っ青な空を、一隻の飛行船が飛んでいる。 その飛行船には垂れ幕がついていて・・・ 正解は『闇夜の恋人達 ~Lovers in darkness~』・・・? やっぱ聞いたことねぇよ。 ------EXTRA STAGE------ 「「「「「「「おはようございます!気持ちのいい朝ですね!!!」」」」」」」 「・・・そうだね。」 私が目覚めると、先程のメンバーに霊夢が加わった集団が既に枕元に立っていた。 咲夜、パチェ、小悪魔、美鈴、フラン、氷精、霊夢からの一斉攻撃が始まった。 ドス!ベキッ!ドガッ!ボコッ! 全員の暴行を受けながら私は考えた。 首謀者って誰だろう? どうして私にこんなことするのかな? 私に余程の恨みがある奴かな? そんなこと出来るのは誰だろう? でも待てよ、何かおかしい・・・ 「ほら、これでもくら・・・きゃあ!!」ボゴォ! 私は殴り掛かって来た小悪魔をカウンターで蹴り飛ばした。 「お嬢様!一体何を!?」 「レミィ!?この子は何もしていないじゃない!!」 「いくらなんでも、横暴すぎない!?レミリア!!」 ルール上、私は何の罪もない小悪魔を蹴り飛ばしたことになっている。 「ねぇ、聞いてるの?レミリア!?」 「酷いですよ・・・お嬢様・・・」 「小悪魔に謝りなさい!レミィ!!」 「黙れ!!!!!!!!!」 「「「「「「「・・・・・!!!!!」」」」」」」 私の一喝で全員黙り込んだ。 「おい、小悪魔。」 「な、何ですか・・・?」 「どうも変だと思っていた。  どうしてお前が参加している?」 「だ、だって・・・お嬢様はカPが0じゃないですか。」 「違う。ルールによると、不正解なら出題者のカPは0になる。  しかし逆に言えば、出題者以外のカPは下がらない。  いいか、私に出題したのは咲夜、パチェ、美鈴、フラン、氷精、そして霊夢だ。  この6人だけなんだぞ?」 「あ・・・」 「いつもパチェと1セットだったから、つい見逃していたよ。  でもお前からはまだ何も出題されてない。  クイズの場にいた全員のカPが下がるのかとも思ったけど・・・  違うわね。白黒もブン屋も大妖精も、ここにはいない。」 「く・・・」 「そう、奴らはルールがあるからここにいない。  出題しなければカPが下がらないというルールが。  でも何故お前だけ、ルールを破れる?  どう考えたっておかしい・・・」 「・・・」 「それはつまり・・・  ・・・・・・  ・・・・・・  小悪魔!お前が首謀者だからだ!!!」 「・・・・・・・・・バレてしまいましたか。」 「正解なんだな?」 「そうですよ。私があなたの言う首謀者です。  ・・・全て私が作ったルールです。  ・・・お嬢様を取り巻く人たちは、それに従っていただけです。  あなたに解決されない、絶対の自信はあったんですが・・・」 「お前の敗因は、調子に乗りすぎ。  能ある鷹は尻尾隠さず・・・よ。強力な奴ほど隠れるもの。  いい?首謀者ってのは最後の最後のラスボスとして出てくるの。  それをしつこく何度も何度も攻撃してくるようじゃ・・・精々三流の中ボスね。」 「見事です・・・  でもこんなちっぽけな私が、まさか首謀者とは思わないだろうと・・・  そう確信して計画したのですが・・・」 「確かにお前はスペカも無い、立ち絵も無い、名前すら無い。  雑魚に毛が生えた程度の中ボス。  だけど、お前だって悪魔。  お前にはもっと違う力がある事くらい、悪魔の私には分かっている。」 「・・・」 「さあ、お約束よ。聞かせて貰おうじゃないの。  お前がこの異変を起こした、その訳を。」 「はぁ。」 小悪魔は大きくため息をついた。 「私にだって、野心くらいはあるんです。  幻想郷中が大騒ぎするような異変は無理でも・・・  たった一人、たった一人だけが大騒ぎするような異変なら起こせるかなって・・・  その一人があのレミリア=スカーレットだったら、十分凄いんじゃないかって・・・」 「・・・それだけ?」 「・・・それだけです。」 「随分、シンプルな動機だ。」 「だって複雑なこと考えて異変起こすような奴、幻想郷にいませんよ?」 「・・・まあ、これぞ幻想郷流・・・ね。」 「・・・ところでお嬢様?あなたは一つ、勘違いをしてらっしゃる。」 「何だって?」 「どうせこれがエンディングだとでも考えておられるのでしょう。  でも違う。これはEXボス前の会話に過ぎない・・・  まだまだエンディングは遠い・・・」 「ふん!!望むところよ!!!」 「さて、お嬢様?どんな問題が出ると・・・思いますか・・・?」 「言っておくけど、お前が出題側に回る限りは・・・ルールには従って貰う。  出して貰おうじゃないの!お前のカPに相当するクイズとやらを!」 「ふふ。それなら、あなたもルールに従って貰います。  ・・・・・・・・・  ・・・・・・・・・  ・・・・・・・・・  ・・・・・・・・・  ・・・・・・・・・  ・・・・・・・・・  EXはコインいっこ!あなたがコンティニュー出来ないのさ!!!  さあ!ここでクイズです!」 ------ENDING------ 「お嬢様。朝ですよ。起きてください。」 「う~ん。」 いつも通り、咲夜のモーニングコールで目が覚めた。 「今朝の新聞です。」 いつも通り、咲夜から文々。新聞を受け取る。 「え~と、一面は。何々?歌手のミスティア・ローレライ氏がゴールドレコード賞を獲得。  受賞曲は『闇夜の恋人達 ~Lovers in darkness~』?  聞いたこと無いわよ、そんな歌。」 いつも通り、面白みのない記事が載っている。 「どうぞ、モーニングティーですわ、お嬢様。」 「うん。」 いつも通り、咲夜が目覚めの紅茶を振舞ってくれた。 「いや~。今日はいい天気ね。  本当、太陽とか爆発すればいいのに・・・」 いつも通り、気持ちの良い朝だ。 「咲夜、今日の予定は?」 「はい、天気がいいので洗濯物でも干そうかと。お嬢様はどうします?」 「私は天気がいいから、家でゴロゴロしてるわ。」 いつも通り、図書館でパチェと紅茶でも飲むつもりだ。 「ところでお嬢様・・・」 「何?」 「ここでクイズです。」 「今朝の朝食は何でしょう?」 「そうね、今食べたいものは・・・オムレツ。チーズ入りのね。」 「・・・正解です。お嬢様。」 咲夜がニッコリと微笑んだ。 「それでは、早速賞品をお持ちしますわ。」ガチャリ そう言ってカップ一式を持って出て行った。 やれやれ、何が正解よ。 どうせ時間操って今作ってるんでしょうに。 「お嬢様、朝食の準備が出来ました。」コンコン 「ほら、ね」 いつも通り、咲夜の作った朝食は美味しかった。 「パチュリー様、この本・・・お返しいたします。」 「あら?その顔は・・・負けたのね?」 「はい。申し訳ございません。」 「謝ること無いわよ。最初から分かってて貸したんだし。  と言うか、勝ってたらそれこそ問題よ。」 「自分では結構自信はあったんですけど。」 「まあ、あなたは十分頑張った方。」 「でもお嬢様はもっと頑張りました。」 「負けるのは異変起こす方の宿命みたいなものね。  今度は解決する方に回りなさい。そっちの方が楽しいらしいわ。」 「ははは、お嬢様に殺されなければ、の話ですけどね。」 「あなた、そんなこと気にしてるの?  レミィは笑って許すわよ。  楽しかった、とか言って。」 「まあ、私は別に気にしてないわよ?楽しかったし。」 「本当にすみません。お嬢様。」 「全部、夢だったわけね。」 「はい。これも私の能力です。」 「おかしいと思ったわ。いくら異変とは言え、滅茶苦茶だもの。  いきなり氷河期が来たり、屋根が吹っ飛んだり。」 「何でもありですよ。夢ですから。」 「お陰で滅多に見れないものも色々見れたわ。  海底とか、飛行船とか、皆のいつもと違う一面とか。」 「それにしても、あなたがあんなに思い切ったことするなんてね・・・  ちょっとだけ見直しちゃったわよ。」   「そう思って頂きたくて・・・やったことですから。」 「次は解決する方とか、やってみたらどう?もっと楽しいわよ。」 「・・・その時もクイズでお願いします。」 「何?クイズが好きだから、クイズ異変だったって訳?」 「得意なんですよ。伊達に知識の魔女と一緒にいません。  クイズの実力なら紅魔館ではパチュリー様の次は私ですよ、多分。」 「随分自信あるじゃない。それじゃ試しにここでやってみる?」 「望むところです。どんな問題でも答えて見せますよ。」 「行くわよ!!ここでクイズです!」 - グッドエンドがうれしいwwww &br()楽しませてもらいました -- 名無しさん (2009-05-07 20:57:05) - 確かに小悪魔が気には気にはなってたけどそこまでは気付かなかった。 &br()たまにはこういうグッドエンドで終わる作品も好きだぜ。 -- 名無しさん (2009-05-09 00:55:34) - 果たしてこぁのカPは・・・ -- 名無しさん (2009-05-10 12:54:19) - 魔理沙の扱いにフイタ -- 名無しさん (2009-05-10 17:57:56) - 普通に良い話だったし、面白かった -- 名無しさん (2009-05-11 17:44:20) - たまに出てくる手足を欠損してる魔理沙がわからん -- 名無しさん (2009-05-29 22:47:54) - なんだかんでお嬢様人気者だよな -- 名無しさん (2009-05-31 00:49:09) - これを許せるなんて結構カリスマあるじゃないか &br()それにしてもこの話一番おもしろかったかもww -- 名無しさん (2009-07-22 03:08:53) - これは後味の良いEnding。 &br()ますますレミリアが好きになる -- 名無しさん (2009-08-09 10:27:25) - これその1で咲夜のカリスマPが下がってない時に偽新聞だされたって考えると変じゃないか? &br()小悪魔が予めすり替えておいたってこと? -- 名無しさん (2009-08-19 12:10:19) - 最初のクイズの時点で既に小悪魔の世界だったとしたらおかしくない &br()新聞の事、霊夢も知ってるんだし -- 名無しさん (2009-08-20 05:09:19) - ちゃんとステージ数は原作ゲームにあわせてるんだな -- 名無しさん (2009-09-14 04:53:47) - 珍しすぎるレミリアのハッピーエンドオチ &br()だが嫌いじゃない -- 名無しさん (2009-09-14 17:04:56) - 小悪魔が出した問題って何だったんだろう… -- 名無しさん (2009-09-14 22:03:41) - ナイスGood Ending!! &br()楽しかった! -- 名無しさん (2009-10-07 14:41:22) - 小悪魔「ここでクイズです、私の本名は何でしょう?」 &br()まあ「小悪魔」が名前かも知れないと聞いたことがあるけどね -- 名無しさん (2010-05-12 00:36:26) - 小悪魔って、2次で黒幕になること多いよな -- 名無しさん (2010-06-10 01:07:47) - カリPが0にも関わらず忠誠し続け、主に期待する咲夜さんに惚れた。 -- 名無しさん (2010-06-10 07:02:39) - なんか感動した -- 名無しさん (2010-08-06 11:01:40) - やっぱこぁだったか・・・流石レミリア!!! &br()ナイスグッドエンドwwwwこういうのを待っていたZE☆ &br()レミリア最後かっこいいなぁーーー。 &br()愛してる☆レミリア &br()エンドがこれでよかったwww -- れ (2010-08-09 15:46:29) - 普通におもしろかったw &br()魔理沙いろいろ欠けててフイタwww -- 名無しさん (2010-08-12 12:35:10) - 読んだ後清々しい気持ちになれたw -- 名無しさん (2010-08-14 13:02:29) - 後味が悪くないから読みやすくていいね -- 名無しさん (2010-08-15 03:02:56) - 魔理沙は出会い頭に殺しても構わない生き物なのかwww -- 名無しさん (2010-11-04 06:18:51) - 小悪魔とパチェがローキックの件で、 &br()ギャグ漫画日和のシール付きお菓子を売り出す回に出てくる &br()「執拗に足を攻撃してくるリストラされた社員の子供」の &br()ヴィジョンが鮮明に浮かんできて紅茶吹いた。 &br()そしてモニター拭いた。 -- 名無しさん (2010-11-05 00:59:53) - おぜう様かっけええー。流石 -- 名無しさん (2011-05-29 13:19:45) - レミィ「私とBBA三人衆の4人の中で一番カリスマなのは?」 &br()小悪魔「お嬢様<<<(越えられない壁)<<<残りの三人」 &br()パチェ「それ正解」 &br()的なアナザーが頭に浮かんだ -- 名無しさん (2011-12-02 22:49:58) - コアが死んだらどうなる -- 名無しさん (2013-05-23 20:04:58) - coreは最重要ポジションだろ -- 名無しさん (2014-06-04 17:12:06) - アホーレットで吹いたwww -- 名無しさん (2014-07-03 20:47:22) - よーしレミリャ・アホーレットだお -- (ヾノ・∀・`)名無しさん (2015-03-18 22:13:00) - 小悪魔「初代モンハンの発売日は?」 &br()レミ様「モンハンは幻想入りしてない!」 &br()小悪魔「正解です」 &br()レミ様(幻想入りしてないのに知ってるのは不自然だろ的なツッコミは⁉︎) -- キング クズ (2016-07-03 03:16:13) - 小悪魔悪役多いなw -- ロリこん (2018-01-11 19:37:14) #comment(vsize=2,nsize=20,size=40)

表示オプション

横に並べて表示:
変化行の前後のみ表示: