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382 名前:名前が無い程度の能力[sage] 投稿日:2007/12/08(土) 23:18:22 ID:LzvuipdU0 チルノがいつもいる湖のほとり。 チルノはこの場所が大好きでした。 湖の向こうに見える雪をかぶった大きな山も、あたり一面が真っ赤に染まる綺麗な夕焼けも、 ひらひらと舞う蝶々も、透き通った湖も、チルノの大好きな宝物でした。 チルノにはもうひとつ大切な宝物があります。 チルノは朝起きると、真っ先にその宝物の場所へと向かいます。 「おはよう!今日もいい天気だね!」 チルノは宝物にそう話しかけながら水をやります。 実は、チルノの宝物は綺麗なお花。 ただの花ではありません。 一年に一度、冬にしか会うことのできない、チルノの大好きな友達からもらった種から育てた花でした。 「わたしがまた来年ここに戻ってこられるように、目印にこの種を植えてくれないかしら?」 チルノの友達はチルノにそうお願いしたのです。 チルノはもらった花の種を、大切に大切に育てました。 風が吹いても、雨が降っても、嫌いな雷が鳴っても、チルノは必死でその花を守り続けました。 嬉しい時も、寂しい時も、何かあるとは友達を思い出して、その花に話しかけました。 「あとどれくらい寝たらまた会えるの?」 チルノは花に話しかけますが、もちろんお花は何も答えてくれません。 でもチルノはそのお花を眺めているだけでなんだか心が落ち着きました。 春風がそよそよと吹き、湖も木も草もお花も、みんな気持ちよさそう。 チルノの大好きな時間でした。 「あ、みーっけ!!」 チルノがお花の前でうとうとしていると、後ろで突然大きな声がしました。 ビックリして起き上がって見てみると、そこには箒をもった女の子。 「ほらちょっとどいてくれ。」 チルノをどかすと、女の子はチルノの宝物に手を伸ばそうとします。 「ちょっと、やめてよ!これはあたいのなんだから!」 チルノは女の子の前に立ちはだかって花をかばいます。 そんなチルノを見て、女の子は可笑しそうにふきだします。 「あはは!お前みたいなバカよりこの私の崇高な実験材料になるほうが花にとっても名誉だぜ!」 ほらほらどけよと、女の子は煩わしそうにチルノのほっぺたを箒の先でばさばさと突きます。 チルノはぐっと奥歯をかみしめて意地悪な女の子を睨みつけます。 絶対逃げるもんか、噛み付いたって止めてやる。チルノはそう自分に言い聞かせます。 心配しなくていいよ、あたいが絶対守ってあげるからね。 チルノは後ろで震えているお花に心の中でそう話しかけました。 女の子は頭をぽりぽりとかくと、チルノの腕を掴んでぐいと引っ張ります。 「えっ!?」 ふわっとチルノの小さな身体が宙に浮かび上がります。 ドシャッと、気づいた時には地面に落ちた後。ひりひりする頬から、土のにおいがします。 「じゃあ頂くとするぜ。」 女の子は乱暴にチルノの花を掴むと、ためらうことなく引っこ抜きました。 ぶちぶちっと根っこが引き抜かれる音が、チルノにはとっても嫌な音に聞こえました。 「こ、この!返してよ!あたいの宝物!!」 チルノは女の子にしがみつきます。 女の子は面倒くさそうな顔をしてチルノを振り放すと、ポケットから武器を取り出してチルノに向けました。 「あんましつこいと怒るぜ。」 チルノは女の子を睨みました。 でもチルノは何も出来ません。いま戦ったら、女の子の手にある花に傷がついてしまうかもしれない。 チルノはぎゅっと手を握って、女の子の手の中で泣いているお花に、心の中で必死に謝りました。 ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい! じわっと、眼に涙が浮かびます。 だめ、チルノ泣いちゃだめ! 自分にそう言い聞かせますが、次から次へと涙が浮かび上がります。 何が言いたいかというと魔理沙をいじめたおしたい

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