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411 名前:名前が無い程度の能力[sage] 投稿日:2007/06/16(土) 22:16:59 ID:1lIRg6UU0 「もう、たくさんです!」  妖夢が突然、そう叫んだ。  次いで、私に対するありとあらゆる罵詈雑言を吐き散らす。 「幽々子様は、いつもいつも──!」  それは私に対する不満で。 「だから──なんて嫌なんですよ!」  それは私への反発で。 「そもそもわたしは、幽々子様の──な所が受け入れられないのです!」  それは私への反逆で。 「もう我慢の限界です! さようなら、幽々子様。もう二度とここへは来ないでしょう」  そしてそれは、私への別れの挨拶。  泣き崩れて、嗚咽を漏らして、ただ悲しむことしかできなくて。  遠ざかる妖夢の後ろ姿を見つめることしかできなくて。  妖夢の言葉に胸を貫かれた私は、妖夢を引き止めることさえできずにいた。  あまりの出来事に体が動かない。言葉の衝撃に足が動かない。  言いたい言葉があるのに、それを届けることができなかった。  いつしか妖夢の姿は見えなくて。  私はただ、悲しみに明け暮れることしかできなかった。

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