「最愛の恋人が不死の病に犯されてしまった人達に、蓬莱人の生き胆は不老不死の効果があるよと吹き込んで回る:908-916」の編集履歴(バックアップ)一覧はこちら

最愛の恋人が不死の病に犯されてしまった人達に、蓬莱人の生き胆は不老不死の効果があるよと吹き込んで回る:908-916」(2007/07/17 (火) 22:10:25) の最新版変更点

追加された行は緑色になります。

削除された行は赤色になります。

908 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2007/03/19(月) 18:38:16 [ 48FC/hKo ] 最愛の恋人が不死の病に犯されてしまった人達に、蓬莱人の生き胆は 不老不死の効果があるよと吹き込んで回る。 歪むほどに過酷な運命を嘆いてしまった人々によって始まる人間狩。 火の鳥をめぐって繰り返される陰惨な抗争。 情報媒体の乏しい社会において巻き起こるデマゴーグスと疑心暗鬼の嵐。 手塚治虫ワールドを幻想郷で完全再現。 平和な理想郷はむき出しになった人の欲望の前に脆くも蝕まれていく。 日々すさんでいく人々を嘆く慧音、その様を見た妹紅は・・・ 909 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2007/03/19(月) 20:52:18 [ QVWvZLDc ]  >>905 慧音が。 というのを妄想した。 慣れ、とは恐ろしいものである。 妹紅は自身が不死身であるが故に、知らずの内に命の重みを忘れかけていた。 ある時、かの蓬莱人と死闘を繰り広げていた妹紅。 超常の者同士の闘いは言うまでも無く苛烈で、一夜にして山地が盆地に変わる事も珍しくなかったから、 余波で戦場から一周り離れた山の一つや二つが、丸ごと焼ける事などもよくあった。 その焼けた山から、子供の焼死体が見つかる。 慧音の里の子であった。 折り悪く、山へ遊びに出て迷子になっていた子だった。 そして幸か不幸か、山道で妖怪に見つかる事無く里からかなり遠く離れた場所まで歩み、 そこで山を包む炎に巻き込まれたのだった。 子供は宝であり、人が歴史を紡いでいく為の礎である。 慧音は子供の死を深く悲しんだ。 だが慧音は、その事で妹紅を責める事はしなかった。 妹紅にとって、あの死闘は特別な意味を持つものである事を慧音も知っていたし、 何よりその子供が里から遠く離れた事自体が、既に危うい行為であったからである。 そして、例え妹紅の引き起こした山火事に巻き込まれなくとも、いずれ道中において、 その子は妖怪に喰らわれていたであろうから。 沈んだ気持ちで子供の葬儀から帰ってきた慧音。 子供の死に対して自身も責の一端を感じつつも、 慧音を元気付けたいと思っていた妹紅は、つい迂闊に命を軽んじる言葉を口にしてしまう。 その途端、慧音は今までに見せた事の無い程の凄まじい形相で、妹紅の頬を引っ叩いた。 尻餅をついたまま唖然とする妹紅を、慧音は冷たい眼差しで見据える。 何も言葉を発しないままの慧音に、我に返った妹紅は慌てて謝った。 それでも、慧音は変わらず無言のまま。 妹紅をひと睨みし、黙って背を向けた。 庵を追い出された妹紅。 身悶えする様な激しい後悔の念が、今頃遅れて沸き起こってくる。 火照ったようにじん、と痛む妹紅の頬の上を生温い涙が伝って落ちた。 その日以来、慧音は妹紅に対して一言も口を聞かなくなった。 どんなに謝っても、慧音はただ冷えた眼で妹紅を一瞥するだけで、 妹紅の存在など無きが如くのように無視して扱った。 そして――― 910 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2007/03/19(月) 21:28:12 [ KjQcCC.6 ] そして なんなんだ!!!! 911 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2007/03/19(月) 21:33:50 [ 6F6YDzS. ] 不老不死ゆえの迫害とか受けてただろう妹紅は 出会う前に戻っただけ。今までいた居場所がなくなっただけ。って感じるだけな気がするわ。 914 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2007/03/19(月) 22:05:45 [ eu7HBOzs ] まぁまぁ 妹紅がいくら謝っても許してくれない慧音の前から姿を消して  >>911の言うように「私は数百年も一人でやってきたんだから 束の間の幸福が吹き消えたくらいで・・・つ、辛くなんかない!」 という具合に目に滲んだものを袖で拭いてどこかへ去っていくのも 物悲しくていいじゃないか。 忘れようと努めるんだけど、輝夜から「あのハクタクには嫌われたの?」 と茶化されて大激怒したりする様子が目に浮かぶ。 でもあの二人なら最後は仲直りして慧音の胸の中でわんわん泣くもこたんが見れるはずだ 916 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2007/03/19(月) 23:55:32 [ w1nA30wY ] 怒りすぎたことを後悔した慧音は妹紅に謝ろうと思うのだが、そこに輝夜の魔の手が。 「くっ……ここを通せ!」 「そうはいかないわ。やっぱりあの子は孤独の方が似合うもの」 「ふざけるな!ならば力づくでも……!」 「あらあら、白沢ごときに何ができるのかしら?」 「ぐぁっ…………くそ!」 「そうねぇ……あの子が貴方の死体を見たらどうなるのかしら……」 「なっ……まさか……や、やめろー!」

表示オプション

横に並べて表示:
変化行の前後のみ表示: