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    「調子はどうかね? 小野塚君。」   不慣れな書類整理に悪戦苦闘している小町の背後から、中年男の粘ついた声が掛かる。   その声を聞いただけで即座に湧き上がって来る嫌悪感に、椅子に座ったままの小町の身体が、微かにひくついた。   振り向いて姿を眼にしなくても判る。   下卑た目付き、禿げ上がった頭、脂で弛んだ腹。   また、この男か。   小町が新しい職場に転属して以来、この新任の上司は、何かにつけて執拗に小町に鎌を掛けてきた。   何度か食事に誘われた事もあった。 「えと、他の船頭仲間との先約がありましてね―――」 「いえ、あたいは、そういう高級な料亭とかじゃぁ、どうにも落ち着かないんで―――」 「その、昨日から、なんていうか、体調が崩れる日が来てるんで―――」   小町は、その場その時でどうにか言い訳を作り、それらを全て断っている。   今日、この男が声を掛けて来たのも、また小町を食事か何かに誘う腹づもりからであろう。   今は不慣れな仕事をこなすだけでも手一杯だと言うのに、さらにこの上、この男の対応をしなければならないのか。   そう思うだけで、小町の心中は憂鬱になった。   だからと言って、上司である相手に無下な対応を取る訳にもいかない。   いい加減、その下品な両目に銅銭を投げつけてめり込ませてやろうか、などと幾度と無く思ったが、当然それもできない。   まして小町は、自業自得とは言え、職務怠慢の“前科持ち”の身である。   今すぐにでも仕事をクビにならないだけ、ありがたいと言える事だった。 「あっ、はい。 ぼちぼちって所ですかね…。」   できる限りの愛想笑いを浮かべながら、小町は背後に立つ上司の方へ振り向く。   だが振り向いてすぐに、反射的に小町は前へ向き直ってしまった。   背後に立つ男の眼が、これまでに無い程に、いやらしい光を含んで自分を見ていたからである。   まるで発情期の犬が“おあずけ”をくらって焦らされているような、酷く卑猥な視線であった。   その粘ついた視線が、今も自分の首筋を舐めまわしているかと思うと、それだけで吐き気を催しそうだった。 「ふむ、そうかそうか。」   不意に、男の両の掌が、小町の両肩に乗せられた。   突然与えられた気色の悪い感触に、前を向いて座ったままの小町の表情が強張る。 「どれ、慣れない姿勢での仕事だから、少し肩がこってるんじゃないかな?」   いやらしい手つきで、男が小町の肩を揉み始めた。   船頭仕事をこなしていた為、小町の肢体はバランス良く引き締まっている。   特に櫂を操る際に使う筋肉―――うなじから肩口へかけての肉は、柔らかさの底に、力強く、しなやかな弾力を備えていた。   男はその弾力を楽しむかのように、小町の肩を指で揉みほぐしている。   気持ち悪さで思わず漏らしそうになった呻き声を喉奥に飲み込み、小町は平静を装いながら言葉を絞り出す。 「いえ…、別に大丈夫なんで、結構ですから…。」   肩にかけられている男の手に、小町は両手を添えつつ身体をずらし、男の手をやんわりと外そうとする。   その拒絶の意思表示を、男は全く気に留めず、尚も小町の肩をしっかりと掴み続ける。   その男の指が、今度は小町のうなじを撫で回し始めた。   くすぐったさと嫌悪感に耐えられず、んっ、と小さく呻いて首を反らせた小町の視界に、   ちらちらとこちらを伺っている同僚達の姿が見えた。   人当たりの良い小町と、すぐに仲良くなった同僚達。   上司の男に首筋を弄ばれながら、小町は彼らに、助けを求める視線を送る。   しかし。   酒の席では頼り甲斐のある物腰をしていた獄卒の鬼は、気まずい表情で自分の書類に目を落とす。   何かあったら力になるからね、と優しく言ってくれた鬼娘は、申し訳無さそうに目を伏せる。   誰一人として、小町の必死の視線に応える者はいなかった。   普段は活力に溢れた輝きを宿している小町の瞳が潤み、弱々しく揺らめいた。 「なぁに、遠慮する事は無いよ?」   小町の首筋に、背後から生暖かい息が、男の声と共に吹き付けられる。   その場所の皮膚が腐ってしまいそうな嫌悪感と臭さに、小町は眉を顰めた。   いやらしく蠢く男の指が、小町のうなじから、鎖骨の上部へと降りていた。 「それに、肩がこっているのは、別の理由が有るからじゃないのかな?」   少しおどけた口調で言う男の指が、小町の鎖骨の隆起を乗り越え、さらに下の方へ移ろうとする。   小さく息を飲んだ小町が、男の指がそれ以上下方へおよばないように、上体を屈める。   だが、逃れかけた小町の身体を、男がやや強い力で、ぐいっと引き戻した。   男の顔が、小町の左頬のすぐ横にあった。   臭いに堪らず、小町は首を右に回して男から顔を背ける。   その小町の耳元で、男が低く囁いた。 「ところで、今晩、どうかね?」 「えと、あの、仕事中なんで…そういう話なら、後にし」 「小野塚君。」   これまでの、どの言葉よりも強い口調で、男が小町の言葉を遮った。 「君も、まだ、この仕事を続けていたいだろう?」   首を右に背けていた小町の顔に、暗い陰が差す。   唇を硬く結び、俯いた。 「私も、君に、この仕事を続けて欲しいと思っているんだよ?」   一言一言を、はっきりと小町の耳に刻み付けるように、男は言った。 「………。」   何も言えず、動かず、小町はただ俯く。   そんな小町に、落ち合う場所と時間を小声で一方的に告げると、男は小町から身を離した。 「では、楽しみにしているよ。」   上司の男は愉悦に満ちた声でそう言うと、椅子に収まっている小町の尻を軽く撫で上げ、悠々と歩み去って行った。 ---- - うわーリアルー -- 名無しさん (2008-10-17 23:34:33) - >下卑た目付き、禿げ上がった頭、脂で弛んだ腹。 &br()という姿に変身してパワハラをしているえーき様ですねわかります -- 名無しさん (2008-10-17 23:35:41) - ↑もしそうならなんと平和なことか… -- 名無しさん (2008-10-19 01:05:07) - ↑たくましすぎワラタww -- 名無しさん (2009-05-27 01:48:10) - ↑今日も幻想郷は平和です -- 名無しさん (2014-05-17 14:50:07) - 官能小説かな? -- 名無しさん (2015-07-29 00:23:50) #comment(vsize=2,nsize=20,size=40)
    「調子はどうかね? 小野塚君。」   不慣れな書類整理に悪戦苦闘している小町の背後から、中年男の粘ついた声が掛かる。   その声を聞いただけで即座に湧き上がって来る嫌悪感に、椅子に座ったままの小町の身体が、微かにひくついた。   振り向いて姿を眼にしなくても判る。   下卑た目付き、禿げ上がった頭、脂で弛んだ腹。   また、この男か。   小町が新しい職場に転属して以来、この新任の上司は、何かにつけて執拗に小町に鎌を掛けてきた。   何度か食事に誘われた事もあった。 「えと、他の船頭仲間との先約がありましてね―――」 「いえ、あたいは、そういう高級な料亭とかじゃぁ、どうにも落ち着かないんで―――」 「その、昨日から、なんていうか、体調が崩れる日が来てるんで―――」   小町は、その場その時でどうにか言い訳を作り、それらを全て断っている。   今日、この男が声を掛けて来たのも、また小町を食事か何かに誘う腹づもりからであろう。   今は不慣れな仕事をこなすだけでも手一杯だと言うのに、さらにこの上、この男の対応をしなければならないのか。   そう思うだけで、小町の心中は憂鬱になった。   だからと言って、上司である相手に無下な対応を取る訳にもいかない。   いい加減、その下品な両目に銅銭を投げつけてめり込ませてやろうか、などと幾度と無く思ったが、当然それもできない。   まして小町は、自業自得とは言え、職務怠慢の“前科持ち”の身である。   今すぐにでも仕事をクビにならないだけ、ありがたいと言える事だった。 「あっ、はい。 ぼちぼちって所ですかね…。」   できる限りの愛想笑いを浮かべながら、小町は背後に立つ上司の方へ振り向く。   だが振り向いてすぐに、反射的に小町は前へ向き直ってしまった。   背後に立つ男の眼が、これまでに無い程に、いやらしい光を含んで自分を見ていたからである。   まるで発情期の犬が“おあずけ”をくらって焦らされているような、酷く卑猥な視線であった。   その粘ついた視線が、今も自分の首筋を舐めまわしているかと思うと、それだけで吐き気を催しそうだった。 「ふむ、そうかそうか。」   不意に、男の両の掌が、小町の両肩に乗せられた。   突然与えられた気色の悪い感触に、前を向いて座ったままの小町の表情が強張る。 「どれ、慣れない姿勢での仕事だから、少し肩がこってるんじゃないかな?」   いやらしい手つきで、男が小町の肩を揉み始めた。   船頭仕事をこなしていた為、小町の肢体はバランス良く引き締まっている。   特に櫂を操る際に使う筋肉―――うなじから肩口へかけての肉は、柔らかさの底に、力強く、しなやかな弾力を備えていた。   男はその弾力を楽しむかのように、小町の肩を指で揉みほぐしている。   気持ち悪さで思わず漏らしそうになった呻き声を喉奥に飲み込み、小町は平静を装いながら言葉を絞り出す。 「いえ…、別に大丈夫なんで、結構ですから…。」   肩にかけられている男の手に、小町は両手を添えつつ身体をずらし、男の手をやんわりと外そうとする。   その拒絶の意思表示を、男は全く気に留めず、尚も小町の肩をしっかりと掴み続ける。   その男の指が、今度は小町のうなじを撫で回し始めた。   くすぐったさと嫌悪感に耐えられず、んっ、と小さく呻いて首を反らせた小町の視界に、   ちらちらとこちらを伺っている同僚達の姿が見えた。   人当たりの良い小町と、すぐに仲良くなった同僚達。   上司の男に首筋を弄ばれながら、小町は彼らに、助けを求める視線を送る。   しかし。   酒の席では頼り甲斐のある物腰をしていた獄卒の鬼は、気まずい表情で自分の書類に目を落とす。   何かあったら力になるからね、と優しく言ってくれた鬼娘は、申し訳無さそうに目を伏せる。   誰一人として、小町の必死の視線に応える者はいなかった。   普段は活力に溢れた輝きを宿している小町の瞳が潤み、弱々しく揺らめいた。 「なぁに、遠慮する事は無いよ?」   小町の首筋に、背後から生暖かい息が、男の声と共に吹き付けられる。   その場所の皮膚が腐ってしまいそうな嫌悪感と臭さに、小町は眉を顰めた。   いやらしく蠢く男の指が、小町のうなじから、鎖骨の上部へと降りていた。 「それに、肩がこっているのは、別の理由が有るからじゃないのかな?」   少しおどけた口調で言う男の指が、小町の鎖骨の隆起を乗り越え、さらに下の方へ移ろうとする。   小さく息を飲んだ小町が、男の指がそれ以上下方へおよばないように、上体を屈める。   だが、逃れかけた小町の身体を、男がやや強い力で、ぐいっと引き戻した。   男の顔が、小町の左頬のすぐ横にあった。   臭いに堪らず、小町は首を右に回して男から顔を背ける。   その小町の耳元で、男が低く囁いた。 「ところで、今晩、どうかね?」 「えと、あの、仕事中なんで…そういう話なら、後にし」 「小野塚君。」   これまでの、どの言葉よりも強い口調で、男が小町の言葉を遮った。 「君も、まだ、この仕事を続けていたいだろう?」   首を右に背けていた小町の顔に、暗い陰が差す。   唇を硬く結び、俯いた。 「私も、君に、この仕事を続けて欲しいと思っているんだよ?」   一言一言を、はっきりと小町の耳に刻み付けるように、男は言った。 「………。」   何も言えず、動かず、小町はただ俯く。   そんな小町に、落ち合う場所と時間を小声で一方的に告げると、男は小町から身を離した。 「では、楽しみにしているよ。」   上司の男は愉悦に満ちた声でそう言うと、椅子に収まっている小町の尻を軽く撫で上げ、悠々と歩み去って行った。 ---- - うわーリアルー -- 名無しさん (2008-10-17 23:34:33) - >下卑た目付き、禿げ上がった頭、脂で弛んだ腹。 &br()という姿に変身してパワハラをしているえーき様ですねわかります -- 名無しさん (2008-10-17 23:35:41) - ↑もしそうならなんと平和なことか… -- 名無しさん (2008-10-19 01:05:07) - ↑たくましすぎワラタww -- 名無しさん (2009-05-27 01:48:10) - ↑今日も幻想郷は平和です -- 名無しさん (2014-05-17 14:50:07) - 官能小説かな? -- 名無しさん (2015-07-29 00:23:50) - わーセクハラだー -- ロリこん (2018-01-13 22:04:33) #comment(vsize=2,nsize=20,size=40)

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