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717 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/10/31(火) 20:10:36 [ l5NYrZpg ] 同志諸君! 今宵はハロウィンである。 ハロウィンと言えば何か? そう、『魔女の火葬(違』である。 幸いというか不幸というか、この幻想郷には魔女共が我が物顔で闊歩している。 幻想郷の女の子を虐めるスレとしてこの事は無視できる問題ではない。 そこでだ、同志諸君。 我々は古式ゆかしい伝統に則って、今宵『魔女の火葬』を敢行する。 我こそはと思う剛の者達は私に続いて欲しい。 我々の活動がいつか陽の目を見ることを信じて!(無理無理 総員着剣突撃準備!! 進めぇぇぇぇ! ULAAAAAAAAAAAAA!!! ―火符『アグニシャイン』― ……うぼぁぁぁぁぁぁ  718 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/10/31(火) 20:36:02 [ YOj1kI3Y ]  パチュリーがアリスを蝋燭責め  まで読んだ  719 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/10/31(火) 20:39:32 [ Pw6Gi9Sw ]  >>717  ザッザッザッザッザッザッ  ザッザッザッザッザッザッ  鉄靴の音が図書館の廊下に響く。  鈍い銀色の鎧をまとった男達は二列で図書館の奥を目指していた。  彼らの行く手を遮る者はいない。  館の悪魔も、その狗も、そしてその配下の小悪魔達も。  誰一人、彼らの行く手を遮りはしなかった。  「魔女は敵だ!」  「魔女を捕まえろ!」  「魔女は火炙りだ!」  「魔女を「魔女を「魔女を「魔女を「魔女を「魔女を「魔女を「魔女を「魔女を「魔女を」  図書館の最深部、図書館の主パチュリーは自室の隅で震えていた。  「一体、何だって言うのよ……私が何したって言うのよ」  外から聞こえてくる声は間違いなくこちらへ向かってくる。  門番は彼らを通した、咲夜は彼らに挨拶をした、レミィは運命を操らなかった、小悪魔達は私を裏切った。  「ゴホ、ゴホ、うっ!?」  今日にかぎって、喘息がひどい。  本調子なら私自ら、彼らを狩ってやるのに。  パチュリーは紅く染まった右手を見ながら、震えている自らの膝を抱え込んだ。  720 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/10/31(火) 20:40:38 [ Pw6Gi9Sw ]  ザッザッザッザッザッザッ  ザッザッザッザッ!  そして、足音と呪詛の声が止まり、  ギィィィィィィィ  魔女の部屋は開かれる。  そして、鈍い銀の鎧は部屋の隅へ足を向け、  「やめて、こないで。 私は何もしてないわ。 唯、静かに本を読んでいたいだけなのよ」  「魔女に鉄槌を」  怯える魔女の眼前で、  「何よ、私は、何もしてないわ。 何もしてないっていってるじゃない。 お願い、話を」  「魔女に浄化の炎を」  銀色に光る剣を抜いて、  「お願い、お願い、お願い、お願い、お願い、お願い、お願い、お願い、お願い」  「魔女に裁きを」  振り下ろした。  727 名前:717 投稿日:2006/10/31(火) 22:13:15 [ l5NYrZpg ]  うおぁアチアチャアチアチャーって!  ――はぁ、あ、危なかった……。あとほんの少し脱衣が遅れたらどうなった事か……。  (同志諸君。気づいていると思うが魔女の『仮装』と『火葬』の任意誤変換だ。)  さて、結論から言うと図書館の魔女は無理だった。  まず、火力の桁が違いすぎる。  それに館の防衛力が高かく、正面突破により部下の大半を失った。  兎に角、このままでは(良くて)収容所送りは免れない。  そこで難易度の低いだろう森の魔女共の火葬を行うことにした。  先ほどは肉薄使用としたため多数の犠牲を払ったが、  今回、我々はコレ『モロトフ・カクテル』を用意した。  コレさえあれば(気休め程度の)遠距離攻撃が可能となるのだ!  ふははははっ、邪悪な魔女共め!  魔の森ごと灰燼に帰すがよいわ!!  とぉぉぉつげきぃぃぃぃぃぃ!!!!!  ―恋符『マスタースパーク』―  あ”ーーー 741 名前:717 投稿日:2006/11/01(水) 00:55:14 [ 4w3Idb42 ] ――くそったれ、昨日は厄日だったのか? 同志諸君。ご存じの通り霧雨邸襲撃は失敗した。 結構良いところまで追いつめたんだがな。 あと少し、ほんのちょっとだけ射程が足りなかったんだ。 ホントだぞ! あ、オマエ、信じてないな!? まあいい。とりあえずターゲットの変更だ。 今度はもう一人の森の魔女だ。そう、アリス・マーガトロイドだ。 そういえば『魔女の火葬』は間違いでどうやら『仮想』だったらしい。 私としたことが迂闊だった。 あっはっはっは。  志半ばに散っていった同志諸君。喜べ、君達は祖国の英雄だ。 さてと、それではアリスについて色々『仮想』してみようか? ケース1:もしもアリスが当初の予定通りルププパウのアリスだったら…… ア「本当よ! サンタクロースは居るんだから!!」 魔「何言ってんだ? 居るわけないだろ、そんな奴」 靈「そうよ。サンタが居るんだったら、ウチの賽銭箱は常に一杯よ」 妖「アリスさんって、以外と子供っぽいんですねー?」 咲「いつまでも夢見るアリスちゃんって訳ね……プッ」 一同「やーい、虚構と現実の区別が付かなくなってやんのーw」 ア「うえーん。ホントにホントだもーん!!」 うひひ。虐め甲斐があるじゃねーか。 さぁ、次はどんな仮想をさせてみようか――ん? なんだ、この人形……。 ―魔符『アーティフルサクリファイス』― その後、彼の消息は依然として知れない。

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