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※このSSには独自の設定やキャラの崩壊、グロテスクな表現が含まれています。そういった展開が苦手な方はご注意ください。 皆さん、こんにちは! 私の名前は東風谷 早苗といいます。 妖怪の山で八坂 神奈子様と洩矢 諏訪子様に仕える風祝をしている者です。 皆さんもよかったら信仰していってくださいね。 実は私、元は外の世界の住人でした。 ですが外の世界ではもう信仰は集まらないと判断した神奈子様に連れられて、この幻想郷に引っ越して来たんです。 そんな決死の思いでやって来た幻想郷は、とても不思議な世界でした。 外の世界の常識など通用しない奇妙な出来事や人で溢れています。 ですが私も現人神として、そんな方達に負ける事なく日々逞しく過ごしているんです。 「それでは神奈子様、行って来ます」 そして今日も私は信仰を集める為、幻想郷を舞台に飛び回ります。 様々なライバルを押し退けて、幻想郷中の信仰を集めるんです! 「また行くの?」 「はい」 「そう………無茶だけはしないようにね。夕飯までには帰っておいで」 「はい!」 神奈子様はいつも私の身を案じてくださります。 ですが心配ご無用です。 私には神奈子様と諏訪子様のお力があります。 どんな妖怪が相手でも、神の力で返り討ちですよ! 本日の活動は、新しい信者の勧誘です。 いくら妖怪の山という大きな信者がいるからといって、それで満足していてはいけません。 一人でも多くの信者を集め信仰を手に入れる事が、私に託された使命なんです。 信仰は少しでも多いに越した事はありません。 信仰が増えるという事は神奈子様と諏訪子様のお力に触れ、幸せになった人が増えた証でもあるんですから。 「すみませーん」 早速よさそうなお宅に突撃です。 ここの住人の方は信仰してくださるでしょうか。 「…………またあんたか…」 出て来たのは本日一人目のお客さん、霧雨 魔理沙さんです。 魔理沙さんは、どの宗派にも属さずにいます。 そこで我々守矢の信者になっていただきたいと思い、こうして出向いたんです。 「魔理沙さん、守矢を信仰してください。今なら諏訪子様ストラップもついて来ますよ」 「………あのなあ、今何時か分かってるのか?」 「朝の7時です」 「そうだな、子供は元気に学校の時間だ。でもなぁ、私は夜型人間なんだ。言いたい事が分かるか?」 「………お呼びでない、と?」 「今日は理解が速かったな。ご褒美に一発で勘弁してやる」 「あうっ!」 …………ううっ、蹴られてしまいました…。 どうやら朝早くの訪問はダメなようです。 信者を増やすのも大変ですね。 「……そもそもなんだよ、そのストラップって」 「あ、一生懸命作ったんです。信仰していただければ…」 「こんなもん誰がいるってんだよ。せめて上手く作れるようになってから出しな」 「ああ!」 そんな……なにも壊さなくても……。 ………折角……作ったのに………。 ……ですが私はこんな事では挫けません。 きっといつか分かってくれる日が来る筈です。 幻想郷に本当に必要なのは、神奈子様と諏訪子様なんだって。 それまで何度も出向いて、魔理沙さんにも信仰してもらえるよう頑張ります! ……とりあえず今日は他の家に回りましょう。 まだまだ目的地はいっぱいありますから。 神奈子様と諏訪子様が幻想郷中で信仰されるよ…。 「うぎゃあ!」 「やった! 引っ掛かった!」 ………痛い……ああ、木の間にロープが……。 どうやら妖精の悪戯に引っ掛かってしまったようです。 「やーい、早苗のドジー!」 「あはははは! ねぇ、こいつどうするー?」 「こんな奴、放っておいて他行こーよー」 「そーだねー」 ………行ってしまいました。 出来れば妖精の方達にも信仰してもらえればとは、私も常々思っているのです。 ですが、なかなか話を聞いてくれません。 一体どうしたらいいんでしょう。 「………ッ!!」 どうやら足を擦りむいてしまったようです。 …………でもへこたれません。 必ず信者を獲得するんです。 その為には……その為には私が頑張らないと…。 ………うぅ………やっと本日最後の家に着きました…。 今度こそ、今度こそ信仰してもらわなくちゃ……。 「す、すみません…」 「…………貴方ですか」 彼女は犬走 椛さん、山の天狗で警備を担当しています。 山の妖怪は皆信仰してくれている、と思いきやどうもそうじゃないみたいなんです。 理由は分かりませんが、何故か椛さんは守矢を信仰してくれません。 その原因を突き止める為に、今日は椛さんの所を訪ねたんです。 「あ、あの…」 「言いましたよね」 「……えっ」 「迷惑だから二度と来ないでくださいって、言いましたよね」 「で、ですから何が不満なのか…」 「何が不満? 不満しかありませんよ」 「………………」 そんな………神奈子様と諏訪子様を信仰すれば、様々な恵みを与えてくださるのに…。 不満しかないなんて……そんな事……。 「そもそもいきなり現れて信仰しろってのがおかしいです。一体何のつもりですか?」 「わ、私はただ皆さんに幸せになってもらおうと…」 「…………はぁ、貴方とは話しになりませんね。さっさと帰ってください」 「!!」 こ、このままじゃダメです……。 このまま何も出来ずに帰ったんじゃ、神奈子様と諏訪子様に会わせる顔がないです。 頑張らなくちゃ。 成果を出さなくちゃ。 そうでなければ私は…。 「待ってください! せめて、せめて何が不満なのかだけでも……!」 「…………邪魔です、退いてください。ドアが閉まらないじゃないですか」 「嫌です! ……お願いです………何か原因があるなら直しますから……」 「……もう一回だけ言います。退いてください」 「お願いします……お願いしますから……」 「…………そうですか」 どうか、どうか私の想いが椛さんに伝わりま……ッ!! 「ああああああぁぁぁぁあああぁぁぁぁぁぁあああああ!!」 「………結構思いっきり閉めたんですけどねぇ……無事でしたか」 痛ッ! ドアにッ! 挟まってッ! 肩ッ! 抜けないッ! 「このまま力を入れたら、骨って砕けるんですかね。やってみましょうか?」 「ま、待ってください! 分かりました! 帰りますから!」 「じゃあお帰りください」 「違うんです! 肩が挟まって抜けなあああああぁぁぁぁああああ!!」 「そうですか。じゃあ砕けてから帰ってください」 「い、嫌あああああぁぁぁぁあああぁぁぁぁぁあああああ!!」 どうしようどうしようどうしようどうしようどうしようどうしようどうしようどうしようどうしようどうしよう! 私は、私はどうしたら………このままじゃ………本当にッ! 「分かりました! 来ません! もう二度と来ません! だから……あぐ…」 た、助かった……。 「今の言葉、忘れないようにしな」 ああ、でも……信仰が……。 ごめんなさい………神奈子様……諏訪子様……。 …………はぁ。 結局、今日も信者を増やせませんでした。 こんな事じゃいけないのに。 もっと頑張らなきゃいけないのに。 …………はぁ、どうしよう。 「早苗ッ!!」 あ、神奈子様。 慌てて駆け出して、どうしたんでしょう。 やっぱり私が信者を増やせなかったから怒っているのでしょうか。 仕方ないですよね。 こんな様じゃとても風祝として…。 「どうしたの! 泥だらけじゃない! おまけに怪我までして……」 「……ごめんなさい…」 「ああ……肩だってこんなに……だから無茶だけはしないでって言ったのに…」 「ごめんなさい………」 「………………ねぇ、早苗。もうこんな事やめない?」 「えっ」 そ、それってまさか……。 「私も早苗がやる気なら、早苗の意思を尊重したいと思ってた。  でも……こんなボロボロになって帰って来る早苗を、これ以上見るのはもう……」 ああ、そんな。 神奈子様は御自分の言ってる事が分かっているのでしょうか? 信仰の獲得を諦めるという事は、消えてしまう危険性だってあるんですよ? ダメです。そんなの絶対にダメです! 私のせいで神奈子様が消えるなんてそんな事……。 「いいえ、大丈夫です。怪我はたまたま転んでしまっただけです。お気遣いありがとうございます」 「…………早苗……………」 「ですから何も心配する事はありません。神奈子様は安心して私が信仰を集めるのを待っててください」 そうです。 私がしっかりすれば、何も心配する事なんてないんです。 私が頑張れば、皆幸せになれるんです。 私さえ ワタシサエ、シッカリシテイレバ。 「…………………ねぇ、早苗。一ついい?」 「………何でしょう」 「諏訪子は………元気でやってる?」 ………………………? 諏訪子様ならいつも傍にいるじゃないですか。 随分おかしな事を聞きますね。 それともこの言葉には、もっと深い意味が? 「………………………………………………」 「…あ、いや…難しく考えないで。諏訪子が元気にしてるかどうかさえ、答えてくれればいいから」 「………御本人に直接訊いたら如何ですか?」 「……いや、だって私には正直に話さないかもしれないでしょ? でも早苗になら悩みとか話してるかなって…」 なんだ。そういう事でしたか。 でも心配ありません。 諏訪子様は毎日楽しそうに遊び回っていますよ。 「大丈夫ですよ。諏訪子様は幻想郷での生活に満足しています」 「そ、そう。それならいい………早苗が幸せならそれで………」 「どうかしましたか?」 「い、いいや!? 別に………」 おかしな神奈子様。 ……もしかしたら幻想郷に引っ越して来た事を、後悔しているのでしょうか。 それでしたら皆、納得していますよ。 あのままでは神奈子様も諏訪子様も消えてしまっていました。 あの時の神奈子様の勇断があったからこそ、こうして今があるんです。 ですから神奈子様は何も間違っていません。 すべて正しいんです。今、このままで。 #comment(vsize=2,nsize=20,size=40)
※このSSには独自の設定やキャラの崩壊、グロテスクな表現が含まれています。そういった展開が苦手な方はご注意ください。 皆さん、こんにちは! 私の名前は東風谷 早苗といいます。 妖怪の山で八坂 神奈子様と洩矢 諏訪子様に仕える風祝をしている者です。 皆さんもよかったら信仰していってくださいね。 実は私、元は外の世界の住人でした。 ですが外の世界ではもう信仰は集まらないと判断した神奈子様に連れられて、この幻想郷に引っ越して来たんです。 そんな決死の思いでやって来た幻想郷は、とても不思議な世界でした。 外の世界の常識など通用しない奇妙な出来事や人で溢れています。 ですが私も現人神として、そんな方達に負ける事なく日々逞しく過ごしているんです。 「それでは神奈子様、行って来ます」 そして今日も私は信仰を集める為、幻想郷を舞台に飛び回ります。 様々なライバルを押し退けて、幻想郷中の信仰を集めるんです! 「また行くの?」 「はい」 「そう………無茶だけはしないようにね。夕飯までには帰っておいで」 「はい!」 神奈子様はいつも私の身を案じてくださります。 ですが心配ご無用です。 私には神奈子様と諏訪子様のお力があります。 どんな妖怪が相手でも、神の力で返り討ちですよ! 本日の活動は、新しい信者の勧誘です。 いくら妖怪の山という大きな信者がいるからといって、それで満足していてはいけません。 一人でも多くの信者を集め信仰を手に入れる事が、私に託された使命なんです。 信仰は少しでも多いに越した事はありません。 信仰が増えるという事は神奈子様と諏訪子様のお力に触れ、幸せになった人が増えた証でもあるんですから。 「すみませーん」 早速よさそうなお宅に突撃です。 ここの住人の方は信仰してくださるでしょうか。 「…………またあんたか…」 出て来たのは本日一人目のお客さん、霧雨 魔理沙さんです。 魔理沙さんは、どの宗派にも属さずにいます。 そこで我々守矢の信者になっていただきたいと思い、こうして出向いたんです。 「魔理沙さん、守矢を信仰してください。今なら諏訪子様ストラップもついて来ますよ」 「………あのなあ、今何時か分かってるのか?」 「朝の7時です」 「そうだな、子供は元気に学校の時間だ。でもなぁ、私は夜型人間なんだ。言いたい事が分かるか?」 「………お呼びでない、と?」 「今日は理解が速かったな。ご褒美に一発で勘弁してやる」 「あうっ!」 …………ううっ、蹴られてしまいました…。 どうやら朝早くの訪問はダメなようです。 信者を増やすのも大変ですね。 「……そもそもなんだよ、そのストラップって」 「あ、一生懸命作ったんです。信仰していただければ…」 「こんなもん誰がいるってんだよ。せめて上手く作れるようになってから出しな」 「ああ!」 そんな……なにも壊さなくても……。 ………折角……作ったのに………。 ……ですが私はこんな事では挫けません。 きっといつか分かってくれる日が来る筈です。 幻想郷に本当に必要なのは、神奈子様と諏訪子様なんだって。 それまで何度も出向いて、魔理沙さんにも信仰してもらえるよう頑張ります! ……とりあえず今日は他の家に回りましょう。 まだまだ目的地はいっぱいありますから。 神奈子様と諏訪子様が幻想郷中で信仰されるよ…。 「うぎゃあ!」 「やった! 引っ掛かった!」 ………痛い……ああ、木の間にロープが……。 どうやら妖精の悪戯に引っ掛かってしまったようです。 「やーい、早苗のドジー!」 「あはははは! ねぇ、こいつどうするー?」 「こんな奴、放っておいて他行こーよー」 「そーだねー」 ………行ってしまいました。 出来れば妖精の方達にも信仰してもらえればとは、私も常々思っているのです。 ですが、なかなか話を聞いてくれません。 一体どうしたらいいんでしょう。 「………ッ!!」 どうやら足を擦りむいてしまったようです。 …………でもへこたれません。 必ず信者を獲得するんです。 その為には……その為には私が頑張らないと…。 ………うぅ………やっと本日最後の家に着きました…。 今度こそ、今度こそ信仰してもらわなくちゃ……。 「す、すみません…」 「…………貴方ですか」 彼女は犬走 椛さん、山の天狗で警備を担当しています。 山の妖怪は皆信仰してくれている、と思いきやどうもそうじゃないみたいなんです。 理由は分かりませんが、何故か椛さんは守矢を信仰してくれません。 その原因を突き止める為に、今日は椛さんの所を訪ねたんです。 「あ、あの…」 「言いましたよね」 「……えっ」 「迷惑だから二度と来ないでくださいって、言いましたよね」 「で、ですから何が不満なのか…」 「何が不満? 不満しかありませんよ」 「………………」 そんな………神奈子様と諏訪子様を信仰すれば、様々な恵みを与えてくださるのに…。 不満しかないなんて……そんな事……。 「そもそもいきなり現れて信仰しろってのがおかしいです。一体何のつもりですか?」 「わ、私はただ皆さんに幸せになってもらおうと…」 「…………はぁ、貴方とは話しになりませんね。さっさと帰ってください」 「!!」 こ、このままじゃダメです……。 このまま何も出来ずに帰ったんじゃ、神奈子様と諏訪子様に会わせる顔がないです。 頑張らなくちゃ。 成果を出さなくちゃ。 そうでなければ私は…。 「待ってください! せめて、せめて何が不満なのかだけでも……!」 「…………邪魔です、退いてください。ドアが閉まらないじゃないですか」 「嫌です! ……お願いです………何か原因があるなら直しますから……」 「……もう一回だけ言います。退いてください」 「お願いします……お願いしますから……」 「…………そうですか」 どうか、どうか私の想いが椛さんに伝わりま……ッ!! 「ああああああぁぁぁぁあああぁぁぁぁぁぁあああああ!!」 「………結構思いっきり閉めたんですけどねぇ……無事でしたか」 痛ッ! ドアにッ! 挟まってッ! 肩ッ! 抜けないッ! 「このまま力を入れたら、骨って砕けるんですかね。やってみましょうか?」 「ま、待ってください! 分かりました! 帰りますから!」 「じゃあお帰りください」 「違うんです! 肩が挟まって抜けなあああああぁぁぁぁああああ!!」 「そうですか。じゃあ砕けてから帰ってください」 「い、嫌あああああぁぁぁぁあああぁぁぁぁぁあああああ!!」 どうしようどうしようどうしようどうしようどうしようどうしようどうしようどうしようどうしようどうしよう! 私は、私はどうしたら………このままじゃ………本当にッ! 「分かりました! 来ません! もう二度と来ません! だから……あぐ…」 た、助かった……。 「今の言葉、忘れないようにしな」 ああ、でも……信仰が……。 ごめんなさい………神奈子様……諏訪子様……。 …………はぁ。 結局、今日も信者を増やせませんでした。 こんな事じゃいけないのに。 もっと頑張らなきゃいけないのに。 …………はぁ、どうしよう。 「早苗ッ!!」 あ、神奈子様。 慌てて駆け出して、どうしたんでしょう。 やっぱり私が信者を増やせなかったから怒っているのでしょうか。 仕方ないですよね。 こんな様じゃとても風祝として…。 「どうしたの! 泥だらけじゃない! おまけに怪我までして……」 「……ごめんなさい…」 「ああ……肩だってこんなに……だから無茶だけはしないでって言ったのに…」 「ごめんなさい………」 「………………ねぇ、早苗。もうこんな事やめない?」 「えっ」 そ、それってまさか……。 「私も早苗がやる気なら、早苗の意思を尊重したいと思ってた。  でも……こんなボロボロになって帰って来る早苗を、これ以上見るのはもう……」 ああ、そんな。 神奈子様は御自分の言ってる事が分かっているのでしょうか? 信仰の獲得を諦めるという事は、消えてしまう危険性だってあるんですよ? ダメです。そんなの絶対にダメです! 私のせいで神奈子様が消えるなんてそんな事……。 「いいえ、大丈夫です。怪我はたまたま転んでしまっただけです。お気遣いありがとうございます」 「…………早苗……………」 「ですから何も心配する事はありません。神奈子様は安心して私が信仰を集めるのを待っててください」 そうです。 私がしっかりすれば、何も心配する事なんてないんです。 私が頑張れば、皆幸せになれるんです。 私さえ ワタシサエ、シッカリシテイレバ。 「…………………ねぇ、早苗。一ついい?」 「………何でしょう」 「諏訪子は………元気でやってる?」 ………………………? 諏訪子様ならいつも傍にいるじゃないですか。 随分おかしな事を聞きますね。 それともこの言葉には、もっと深い意味が? 「………………………………………………」 「…あ、いや…難しく考えないで。諏訪子が元気にしてるかどうかさえ、答えてくれればいいから」 「………御本人に直接訊いたら如何ですか?」 「……いや、だって私には正直に話さないかもしれないでしょ? でも早苗になら悩みとか話してるかなって…」 なんだ。そういう事でしたか。 でも心配ありません。 諏訪子様は毎日楽しそうに遊び回っていますよ。 「大丈夫ですよ。諏訪子様は幻想郷での生活に満足しています」 「そ、そう。それならいい………早苗が幸せならそれで………」 「どうかしましたか?」 「い、いいや!? 別に………」 おかしな神奈子様。 ……もしかしたら幻想郷に引っ越して来た事を、後悔しているのでしょうか。 それでしたら皆、納得していますよ。 あのままでは神奈子様も諏訪子様も消えてしまっていました。 あの時の神奈子様の勇断があったからこそ、こうして今があるんです。 ですから神奈子様は何も間違っていません。 すべて正しいんです。今、このままで。 -[[少女が見た日本の原風景後編:34スレ413]]

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