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「これはどうでしょう?」 「あ、それはヤバい。一見食えるやつと似てるけど、カサの裏が違う。ほら、ここが二色になってる」 「なるほど…」 魔理沙が早苗に『山の茸を調べたいんだが』と訊いてきたのはつい先日のことだった。 早苗は「食べられる茸を教えてくれるなら」と受けた。 二人は神社の辺りから下りつつ茸を採集していた。 「結構集まりましたね」 「ああ。あ、そういえば…」 魔理沙には前々から聞きたいことがあった。 「何でしょう?」 「その髪飾りって、何でそんな形なんだ?」 「あ、これですか」 巻きついている蛇と、その上部にある蛙。 「これ、ただの髪飾りじゃないんですよ。聞きます?」 「ああ、もちろん」 「これがある場所は、神奈子様たちにすぐ分かるようになってるんですよ。GPS機能ってやつです」 「じーぴーえす?」 「ああ、これから発される神気でどこにいるか分かる、ってことです。それに、これに強く念じると、神奈子様たちに念話も出来るんです。それに…」 「ほう…」 魔理沙の中に興味が沸々と沸いてきた。 「なあ…」 「?」 調べてみたい、ぜひとも。ならば… 「これ、ちょっと借りていくぜ!」 髪飾りをさっと外すと、茸入りの籠を持って箒に跨った。 「あ、ちょ…」 「大丈夫、一週間以内には返す!」 相手も人間だから、死ぬまでとは言わなかった。 「ダメです、それは!!」 そう早苗が口にした頃には、すでに魔理沙の姿は消えていた。 「どうしよう…」 髪飾りの機能はそれだけではない。一番大事な機能を、魔理沙は聞かずに持ち去ってしまった。 早苗の力は二柱の力を借りることによって使えるもので、早苗が特別なのは「普通の人間より簡単に、多く力を借りることが出来る」と言う点だ。 あの髪飾りは『力を受信しやすくなる』という最も重要な役割もあったのだ。 つまり、今の早苗は満足に力を使うことが出来ないのだ。無論二柱にこのことを伝えるすべもない。 もう少し話を聞いていてくれれば… とはいえ、今更どうなるものでもない。 「麓に下りるしかないか…」 今いるのは山と麓の境目あたり。飛んで哨戒の天狗がいるあたりまで登るには力が足りない可能性が高い。さりとて歩いて登るのも体力が続くか自信が持てない。 さらに、着くまでに妖怪なり動物なりに襲われる可能性もある。 今の早苗ではせいぜい1,2度しか迎撃できまい。ならばまだ近い麓のほうへ出るのが得策だろう。 「神奈子ー、早苗どこに行ったの?」 「茸採りに行くって言ってたよ」 「じゃあ、今いるのは」 「魔理沙の家だね。大方、採り終わってちょっと寄ってるところだろう」 一方、家に着いた魔理沙。 「うーん…」 とりあえず『借りて』来ては見たものの、どう調べるかまでは決めていなかった。 「とりあえず、本で調べるか…」 「はぁ、はぁ…」 陽が傾いてきている。結構下りたはずなのに、まだ麓には着かない。 「いつも飛んでたから気づかなかったけど、こんなに大きな山だったんだ…」 正直、体力がそろそろ尽き始めてきた。更に間の悪いことに、 「ひっ…」 そのあたりを通りがかった野犬が早苗に気づいてしまった。しかも3匹も。 「逃げなきゃ…」 しかし、消耗し、今は普通の少女とあまり変わらない早苗と野犬とでは体力差はいかんともし難かった。 「来ないで!!」 威嚇に一度攻撃したが、あまり怯んでいるようには見られなかった。妖怪が跋扈する幻想郷、野犬もこのくらいでは引くようでは生き残れなかった。 「ちょ、やめて…い゛っ!?」 抵抗むなしく、噛まれてしまった。腿から血が流れ出す。 「いやぁぁ!!」 半狂乱になった早苗は、全ての力を放出した。 その威力に驚いて野犬は逃げてくれたが、噛まれた場所がまずかった。 「どうしよう、止まらない…」 腿の太い血管が切れてしまったようで、どんどん血が抜けていく。 力はもう使えない。さっきの暴発に誰かが気づいてくれれば… 「早苗遅いね」 「まだ魔理沙の家にいるみたいだね。話が盛り上がっちゃってるんじゃない?」 「念話で話を遮るのも悪いし、30分くらいしたら迎えに行こうか」 「これは…まずいよなあ…」 魔理沙は調べる方法をいろいろと模索しているところだった。 借り物なのだから、壊すわけにいかない。 「壊さないで調べる方法か…」 「あ…」 どうにか麓のほうへ向かおうとするも、その間もとめどなく流出していく血。意識が遠くなってきた。 どうやらもうダメそうだ。 もっと自分が強かったら。 髪飾りを盗られても、一人で帰れるくらいに力がついていれば。 自分を過信しすぎていたことを悔やんでも、どうなるものでもなかった。 「ごめん、なさい…」 話は少し遡る。 「ふぅ…」 アリスは少し早めの入浴を楽しんでいた。 「…あら?」 浴室の戸口に彼女の人形が立っていた。 「近くで何かあったのね…」 アリスは危機管理対策として、近くで大きなエネルギー放出があったときは、すぐ分かるように森のあちこちに糸を張っているのだ。 「山際ね…」 名残を惜しみながらも浴室を出、着替えてその地点へと向かった。 「え…!?」 その地点には血がこぼれていた。 その血は線となって、血を流した者の行き先を示していた。 辿って行くと、そこに倒れていたのは見知った少女だった。 「早苗!?」 すぐさま脈を診てみる。 「うそ…」 脈が止まっていた。のみならず体温もすでに失われ始めていた。 「そんな…」 今日、いつもより早く入浴していなければ、あるいは間に合ったかもしれない。 「うぅっ…ごめんね。ごめんね…」 天狗経由でその情報が届いたのは、それから数分後のことだった。 「早苗が!?そんなはずは…大体今は魔理沙の家にいるはずで」 「神奈子、魔理沙の方見てきて。私はその現場の方に行ってみる。信じたくないけど…酷く厭な感じがする」 「ああ…」 すぐさま神奈子は魔理沙宅の分社に飛んだ。 「一時強化…効率追求…魔力譲渡…この本も違うのか…」 いまだ目当ての本が見つかっていなかった魔理沙。そこに神奈子が現れた。 「…ちょっと話がある」 部屋に入るなり神奈子はそう切り出した。 「どうしたんだ?」 「ちょっと早苗のことでね。ここに早苗がいるはずなんだが…」 「いや、こっちには来てな…あ、そうか…」 なにやら納得した様子で、部屋の奥に引っ込むと、数十秒で戻ってきた。 髪飾りを手に持って。 「これの所為で間違えたのか。もう帰ってるもんだt」 「なんでこれがここにあるんだ!?」 すごい剣幕で怒鳴る神奈子。 「いや、これは借りただけで…」 「こんな大事なものを早苗が手放すはずはない!!盗ったな、盗ったんだろう!?」 肩口を掴んで揺さぶる。 「いや、落ち着いてくれって…位置把握と念話くらい出来なくなったところd」 「それだけじゃない!!それには私らの力を早苗が借りやすくする重要な役割があるんだ!!これがなければ早苗は…」 「え…」 魔理沙は今にいたって、自分がとんでもないことをした事に気づいた。 「知らなかったんだ!そんな大事なものと知っていれば…」 「…ちょっと、来てくれ」 その声は、先ほどまでのような怒鳴り声ではなかったが、有無を言わせぬ圧力があった。 「な…!?」 魔理沙は目を疑った。 「あ、はは…冗談だよな?これは私を戒めようと、わざとやってるんだよな…?」 信じられなかった。 「…本当だよ。もう死んでる」 「そん、な…」 死んだ。つい数時間前まで話をしていた早苗が。自分の所為で。 「私が、殺した…」 「…早苗、何を思いながら死んでいったと思う?」 不意に諏訪子が口を開いた。 「っ…!」 「あんたを恨みもせず、ただ『自分がもっと強ければ』と、自分を責めていたよ。私らに『ごめんなさい』とも思いながらね。恨みの気持ちがあれば、私の血が働いて祟り神としてでも現世に留まれたのに」 「……!」 もはや魔理沙は声も出なかった。ただただ罪悪感で涙を流し続けていた。 「生き返らせることは出来ないのか!?」 「無理だよ…。死ぬ前ならどうにか出来たろうが、もう無理なんだ。命より重いものはない」 「そんな…どうにかできないのか…」 「…魔理沙」 ぽつりと、諏訪子がつぶやいた。 「一つだけ、頼みを聞いてくれない?」 「ああ、なんでもする」 「その髪飾り、早苗につけてやって欲しいんだ」 「あ…ああ」 髪飾りを持ったまま、魔理沙は早苗に近寄った。 つい数時間前と同じ顔。しかし、色は青白いし、もうその目は開かない。口から言葉が紡がれることもない。 なのに、なぜだろう? 髪飾りをつけると、早苗の口元が微妙に緩んだ気がした。 ---- - 魔理沙てめぇ -- 名無しさん (2009-06-09 22:46:00) - アリスっていいな -- 名無しさん (2009-06-10 10:27:51) - いいよ -- 名無しさん (2010-03-18 00:48:21) - いいよね -- 名無しさん (2010-11-01 19:28:25) - いいと思う -- 名無しさん (2010-11-04 04:33:42) - シャンハーイ -- 名無しさん (2010-11-05 10:36:12) - 早苗ざまあ -- 名無しさん (2011-06-07 15:14:02) - そこ魔理沙ざまあじゃね? -- 名無しさん (2011-06-07 17:11:26) - アリスは悪くないよ!!! -- 名無しさん (2011-10-12 22:27:35) - アリス自演すんなww -- 名無しさん (2011-10-13 19:35:09) - ↑↑↑俺にとっても↑↑↑↑と同感だ。 &br()ウザいんだよ早苗。だからざまあと言える。 &br() &br() &br()あと同一人物じゃないよ -- 名無しさん (2012-03-03 19:38:19) - さなえーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー -- 博麗 霊夢 (2015-02-08 00:14:30) #comment(vsize=2,nsize=20,size=40)
「これはどうでしょう?」 「あ、それはヤバい。一見食えるやつと似てるけど、カサの裏が違う。ほら、ここが二色になってる」 「なるほど…」 魔理沙が早苗に『山の茸を調べたいんだが』と訊いてきたのはつい先日のことだった。 早苗は「食べられる茸を教えてくれるなら」と受けた。 二人は神社の辺りから下りつつ茸を採集していた。 「結構集まりましたね」 「ああ。あ、そういえば…」 魔理沙には前々から聞きたいことがあった。 「何でしょう?」 「その髪飾りって、何でそんな形なんだ?」 「あ、これですか」 巻きついている蛇と、その上部にある蛙。 「これ、ただの髪飾りじゃないんですよ。聞きます?」 「ああ、もちろん」 「これがある場所は、神奈子様たちにすぐ分かるようになってるんですよ。GPS機能ってやつです」 「じーぴーえす?」 「ああ、これから発される神気でどこにいるか分かる、ってことです。それに、これに強く念じると、神奈子様たちに念話も出来るんです。それに…」 「ほう…」 魔理沙の中に興味が沸々と沸いてきた。 「なあ…」 「?」 調べてみたい、ぜひとも。ならば… 「これ、ちょっと借りていくぜ!」 髪飾りをさっと外すと、茸入りの籠を持って箒に跨った。 「あ、ちょ…」 「大丈夫、一週間以内には返す!」 相手も人間だから、死ぬまでとは言わなかった。 「ダメです、それは!!」 そう早苗が口にした頃には、すでに魔理沙の姿は消えていた。 「どうしよう…」 髪飾りの機能はそれだけではない。一番大事な機能を、魔理沙は聞かずに持ち去ってしまった。 早苗の力は二柱の力を借りることによって使えるもので、早苗が特別なのは「普通の人間より簡単に、多く力を借りることが出来る」と言う点だ。 あの髪飾りは『力を受信しやすくなる』という最も重要な役割もあったのだ。 つまり、今の早苗は満足に力を使うことが出来ないのだ。無論二柱にこのことを伝えるすべもない。 もう少し話を聞いていてくれれば… とはいえ、今更どうなるものでもない。 「麓に下りるしかないか…」 今いるのは山と麓の境目あたり。飛んで哨戒の天狗がいるあたりまで登るには力が足りない可能性が高い。さりとて歩いて登るのも体力が続くか自信が持てない。 さらに、着くまでに妖怪なり動物なりに襲われる可能性もある。 今の早苗ではせいぜい1,2度しか迎撃できまい。ならばまだ近い麓のほうへ出るのが得策だろう。 「神奈子ー、早苗どこに行ったの?」 「茸採りに行くって言ってたよ」 「じゃあ、今いるのは」 「魔理沙の家だね。大方、採り終わってちょっと寄ってるところだろう」 一方、家に着いた魔理沙。 「うーん…」 とりあえず『借りて』来ては見たものの、どう調べるかまでは決めていなかった。 「とりあえず、本で調べるか…」 「はぁ、はぁ…」 陽が傾いてきている。結構下りたはずなのに、まだ麓には着かない。 「いつも飛んでたから気づかなかったけど、こんなに大きな山だったんだ…」 正直、体力がそろそろ尽き始めてきた。更に間の悪いことに、 「ひっ…」 そのあたりを通りがかった野犬が早苗に気づいてしまった。しかも3匹も。 「逃げなきゃ…」 しかし、消耗し、今は普通の少女とあまり変わらない早苗と野犬とでは体力差はいかんともし難かった。 「来ないで!!」 威嚇に一度攻撃したが、あまり怯んでいるようには見られなかった。妖怪が跋扈する幻想郷、野犬もこのくらいでは引くようでは生き残れなかった。 「ちょ、やめて…い゛っ!?」 抵抗むなしく、噛まれてしまった。腿から血が流れ出す。 「いやぁぁ!!」 半狂乱になった早苗は、全ての力を放出した。 その威力に驚いて野犬は逃げてくれたが、噛まれた場所がまずかった。 「どうしよう、止まらない…」 腿の太い血管が切れてしまったようで、どんどん血が抜けていく。 力はもう使えない。さっきの暴発に誰かが気づいてくれれば… 「早苗遅いね」 「まだ魔理沙の家にいるみたいだね。話が盛り上がっちゃってるんじゃない?」 「念話で話を遮るのも悪いし、30分くらいしたら迎えに行こうか」 「これは…まずいよなあ…」 魔理沙は調べる方法をいろいろと模索しているところだった。 借り物なのだから、壊すわけにいかない。 「壊さないで調べる方法か…」 「あ…」 どうにか麓のほうへ向かおうとするも、その間もとめどなく流出していく血。意識が遠くなってきた。 どうやらもうダメそうだ。 もっと自分が強かったら。 髪飾りを盗られても、一人で帰れるくらいに力がついていれば。 自分を過信しすぎていたことを悔やんでも、どうなるものでもなかった。 「ごめん、なさい…」 話は少し遡る。 「ふぅ…」 アリスは少し早めの入浴を楽しんでいた。 「…あら?」 浴室の戸口に彼女の人形が立っていた。 「近くで何かあったのね…」 アリスは危機管理対策として、近くで大きなエネルギー放出があったときは、すぐ分かるように森のあちこちに糸を張っているのだ。 「山際ね…」 名残を惜しみながらも浴室を出、着替えてその地点へと向かった。 「え…!?」 その地点には血がこぼれていた。 その血は線となって、血を流した者の行き先を示していた。 辿って行くと、そこに倒れていたのは見知った少女だった。 「早苗!?」 すぐさま脈を診てみる。 「うそ…」 脈が止まっていた。のみならず体温もすでに失われ始めていた。 「そんな…」 今日、いつもより早く入浴していなければ、あるいは間に合ったかもしれない。 「うぅっ…ごめんね。ごめんね…」 天狗経由でその情報が届いたのは、それから数分後のことだった。 「早苗が!?そんなはずは…大体今は魔理沙の家にいるはずで」 「神奈子、魔理沙の方見てきて。私はその現場の方に行ってみる。信じたくないけど…酷く厭な感じがする」 「ああ…」 すぐさま神奈子は魔理沙宅の分社に飛んだ。 「一時強化…効率追求…魔力譲渡…この本も違うのか…」 いまだ目当ての本が見つかっていなかった魔理沙。そこに神奈子が現れた。 「…ちょっと話がある」 部屋に入るなり神奈子はそう切り出した。 「どうしたんだ?」 「ちょっと早苗のことでね。ここに早苗がいるはずなんだが…」 「いや、こっちには来てな…あ、そうか…」 なにやら納得した様子で、部屋の奥に引っ込むと、数十秒で戻ってきた。 髪飾りを手に持って。 「これの所為で間違えたのか。もう帰ってるもんだt」 「なんでこれがここにあるんだ!?」 すごい剣幕で怒鳴る神奈子。 「いや、これは借りただけで…」 「こんな大事なものを早苗が手放すはずはない!!盗ったな、盗ったんだろう!?」 肩口を掴んで揺さぶる。 「いや、落ち着いてくれって…位置把握と念話くらい出来なくなったところd」 「それだけじゃない!!それには私らの力を早苗が借りやすくする重要な役割があるんだ!!これがなければ早苗は…」 「え…」 魔理沙は今にいたって、自分がとんでもないことをした事に気づいた。 「知らなかったんだ!そんな大事なものと知っていれば…」 「…ちょっと、来てくれ」 その声は、先ほどまでのような怒鳴り声ではなかったが、有無を言わせぬ圧力があった。 「な…!?」 魔理沙は目を疑った。 「あ、はは…冗談だよな?これは私を戒めようと、わざとやってるんだよな…?」 信じられなかった。 「…本当だよ。もう死んでる」 「そん、な…」 死んだ。つい数時間前まで話をしていた早苗が。自分の所為で。 「私が、殺した…」 「…早苗、何を思いながら死んでいったと思う?」 不意に諏訪子が口を開いた。 「っ…!」 「あんたを恨みもせず、ただ『自分がもっと強ければ』と、自分を責めていたよ。私らに『ごめんなさい』とも思いながらね。恨みの気持ちがあれば、私の血が働いて祟り神としてでも現世に留まれたのに」 「……!」 もはや魔理沙は声も出なかった。ただただ罪悪感で涙を流し続けていた。 「生き返らせることは出来ないのか!?」 「無理だよ…。死ぬ前ならどうにか出来たろうが、もう無理なんだ。命より重いものはない」 「そんな…どうにかできないのか…」 「…魔理沙」 ぽつりと、諏訪子がつぶやいた。 「一つだけ、頼みを聞いてくれない?」 「ああ、なんでもする」 「その髪飾り、早苗につけてやって欲しいんだ」 「あ…ああ」 髪飾りを持ったまま、魔理沙は早苗に近寄った。 つい数時間前と同じ顔。しかし、色は青白いし、もうその目は開かない。口から言葉が紡がれることもない。 なのに、なぜだろう? 髪飾りをつけると、早苗の口元が微妙に緩んだ気がした。 ---- - 魔理沙てめぇ -- 名無しさん (2009-06-09 22:46:00) - アリスっていいな -- 名無しさん (2009-06-10 10:27:51) - いいよ -- 名無しさん (2010-03-18 00:48:21) - いいよね -- 名無しさん (2010-11-01 19:28:25) - いいと思う -- 名無しさん (2010-11-04 04:33:42) - シャンハーイ -- 名無しさん (2010-11-05 10:36:12) - 早苗ざまあ -- 名無しさん (2011-06-07 15:14:02) - そこ魔理沙ざまあじゃね? -- 名無しさん (2011-06-07 17:11:26) - アリスは悪くないよ!!! -- 名無しさん (2011-10-12 22:27:35) - アリス自演すんなww -- 名無しさん (2011-10-13 19:35:09) - ↑↑↑俺にとっても↑↑↑↑と同感だ。 &br()ウザいんだよ早苗。だからざまあと言える。 &br() &br() &br()あと同一人物じゃないよ -- 名無しさん (2012-03-03 19:38:19) - さなえーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー -- 博麗 霊夢 (2015-02-08 00:14:30) - 魔、魔理沙が &br()人殺し~~チーン &br() -- 桜🌸 (2020-02-16 13:49:57) #comment(vsize=2,nsize=20,size=40)

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