唯「!!?」

唯「ギー太、どうしよう話って何かな?」

ギー太「これは奴らの謀略に違いないね」

ギー太「十分注意して行くんだよ」

ギー太「大丈夫、君が本当にピンチな時には」

ギー太「僕が宇宙船に乗って助けに飛んでくるからね」

唯「うん、ありがとうギー太」

唯「行ってくるよ!」


唯「和ちゃん、いらっしゃい」

和「ええ、おじゃましてるわ」

唯「えへへ、それで話って何かな?」

憂「ねえ、お姉ちゃん、今日お薬ちゃんと飲んだって言ってたよね?」

唯「うっ、うん飲んだよ…」

憂「嘘でしょ?」

唯「!!?」

和「唯、本当の事を言ってちょうだい!」

唯「の、飲んだよっ、本当だよ!」

和「じゃあ、これは何?」

サッ

唯「!!?」

唯「えっ、私のお薬……」

唯「何で和ちゃんが……?」

和「唯、これはね、澪が見つけてくれたのよ」

唯「澪ちゃんが!?」

和「そうよ、職員用トイレでね」

唯「!!?」

唯(やっぱりだ!澪ちゃんはスパイ!)

唯(やられた!くそっ、くそっ!)

唯(もう軽音部だって信用できないんだ!)

和「唯、あんた、職員用トイレでお薬捨ててるでしょ?」

唯「ううっ……」

憂「お姉ちゃんのバカっ!」

憂「ちゃんとお薬飲んでないと、学校にも行けなくなるし」

憂「私達も一緒にいられなくなっちゃうんだからねっ!?」ウルウル

唯(ばれた、こいつらにバレタっ!私は、もうお終いだ)

和「ねえ、お願いよ唯、あなたのためなのよ」

憂「おねえちゃん、言うことを聞いて」

和「明日からは私がちゃんと、お薬飲むところを確認するわね」

憂「お願いします」

唯「そんなっ!?ダメっ!!!」

唯「わーっ!!!」

ダダダダ

和「部屋に逃げたわっ!」

憂「おねーちゃーん!!!」


唯の部屋!

ドンドン!

憂「おねーちゃん!開けてっ開けてよ!!!」

唯「イヤだ!あっちに行けっ!!!」

和「憂ちゃん、今はそっとしておいた方がいいんじゃない?」

和「追い詰めたら逆効果よ、話しは落ち着いてるときにしたほうがいいわ」

憂「はい……」

唯「あいつらにばれた!どうしよう、どうしようっ!!!」

唯「澪ちゃんめっ!よくも騙したなっ!!!」

唯「私は殺されちゃうのかな!?イヤだ、イヤだよっ!!!」

唯「でもなんで澪ちゃんが!?」

ギー太「それはムギちゃんのお茶のせいさ」

ギー太「唯ちゃん以外は毒を抑える飲み方を知らないし」

ギー太「アイスで解毒出来てない」

ギー太「完全に奴らに洗脳されてしまったんだね」

唯「そんなっ!?」

ギー太「もはや軽音部は君の友達なんかじゃない!」

ギー太「完全なる敵だ!!!」

唯「!!?」

ギー太「軽音部を殺せ」

唯「えっ、でも……」

ギー太「軽音部を殺せ」

唯「みんなは、私の……」

ギー太「軽音部を殺せ」

唯「大切な……」

ギー太「軽音部を殺せ」

唯「お友達……」

ギー太「軽音部を殺せ」

ギー太「軽音部を殺せ」

ギー太「軽音部を殺せ」

ギー太「軽音部を殺せ」ギー太「軽音部を殺せ」ギー太「軽音部を殺せ」ギー太「軽音部を殺せ」
ギー太「軽音部を殺せ」ギー太「軽音部を殺せ」ギー太「軽音部を殺せ」ギー太「軽音部を殺せ」
ギー太「軽音部を殺せ」ギー太「軽音部を殺せ」ギー太「軽音部を殺せ」ギー太「軽音部を殺せ」
ギー太「軽音部を殺せ」ギー太「軽音部を殺せ」ギー太「軽音部を殺せ」ギー太「軽音部を殺せ」
ギー太「軽音部を殺せ」ギー太「軽音部を殺せ」ギー太「軽音部を殺せ」ギー太「軽音部を殺せ」
ギー太「軽音部を殺せ」ギー太「軽音部を殺せ」ギー太「軽音部を殺せ」ギー太「軽音部を殺せ」
ギー太「軽音部を殺せ」ギー太「軽音部を殺せ」ギー太「軽音部を殺せ」ギー太「軽音部を殺せ」
ギー太「軽音部を殺せ」ギー太「軽音部を殺せ」ギー太「軽音部を殺せ」ギー太「軽音部を殺せ」


……

梓「ん?なんだろ、メールだ」

梓「!!?」


け い お ん ぶ を   殺す


梓「なに?これ……」ブルブル


……

紬「唯ちゃんっ!しっかり!!!」

唯(えっ?ムギちゃんだ)

紬「だいじょうぶよ、必ず助かるわっ」

唯(あれ?どうしたんだろ)

唯(また分んなくなっちゃったよ)

唯(あれ?どうして、体が熱い、動かない)

唯(でも意識だけはハッキリしてる)

唯(私、どうしちゃったんだろ?)


澪「うわぁぁぁあああっ!!!!?」

澪「何だこれぇ!!!!?」

澪「なんなんだよーっ!!!!?」

紬「澪ちゃん、落ち着いてっ」

澪「私はっ、そんなつもりじゃっ!!!」

澪「私はっ、唯がっ!!!」

澪「唯が恐がるからっ、なだめようとっ!!!!!!」

澪「違うんだっ、違うんだぁーっ!!!!」

紬「澪ちゃん、刃物を捨ててっ」

唯「……」

唯(私が澪ちゃんを恐がる?)

唯(なんで私が大切なお友達の澪ちゃんを恐がらなきゃいけないの?)

唯(あっ、そうか)

唯(澪ちゃんはあいつ等の仲間か)

唯(だから恐がってたのか……)

唯(それって、変なの)

唯(なんだか、どれが現実で、どれが妄想かわかんないや)

唯(今日はお薬のんだんだっけ)

唯(わすれちゃったな……)

澪「わあーっ!、唯ーっ!!!」

紬「唯ちゃん、寝ちゃったらダメよ!」

唯(ああそうか……)

唯(思い出したよ)

唯(私、澪ちゃんに刺されたんだった)

唯(死んじゃうのかも)

唯(でもいいよ、澪ちゃん、気にしないで)

唯(私は澪ちゃんの気持ちがわかるよ)

唯(私は高校に上がる前から病気だった)

唯(自分の妄想と、現実が分からなくなっちゃう病気)

唯(和ちゃんと憂に協力してもらって)

唯(お薬飲みながら治療してきたんだ)

唯(他のみんなには内緒にしてたけどね)

唯(でも、まさか澪ちゃんまで同じような病気になっちゃうなんて)

唯(だから、わかるよ)

唯(澪ちゃんは、病気のせいで、私達を信用出来なくなって)

唯(ココまで来たら、今度はメールのせいで、自分まで信用できなくなちゃって……)

唯(ごめんね澪ちゃん)

唯(きっと、そのメールは私が送ったんだ)

唯(出来れば最後に、みんなに謝りたいな)

唯(そして、伝えたいな)

唯(人の頭も、心も、不安定なもの、電気信号、化学物質)

唯(信用ならないものなんだ)

唯(病気になったり、そうでなくても、ちょっとしたつまらない事で)

唯(コロコロ変わっていっちゃうの)

唯(だけど)

唯(私がみんなの事を、頭で敵だと思っていた時も)

唯(私はみんなを愛していたんだよ)

唯(絶対に証明できない本当だよ)

唯(澪ちゃんだってそうだよ)

唯(私達が信用できなくなったときも、私達を愛していたんだよ)

唯(ものを忘れる病気のお年よりも、意識がなくて眠った人も、喧嘩別れした相手だって)

唯(本当は……)

唯(だから、私が死んでも)

唯(死んじゃっても……)

唯(みんな……)



一ヵ月後

唯「澪ちゃん!」

澪「唯、久しぶりだな」

唯「えへへ、なんか照れくさいね」

澪「ふふ、そうだな」

澪「それで、怪我はどうだ?」

唯「大したことなかったよ、もう治っちゃってるよ」

澪「でも、痕が残ったりしたんじゃないか?」

唯「そんな、ちょっとだけだよ」

澪「改めてすまなかった」

澪「私はお前を殺しちゃうとこだったんだ」

唯「そんなー、大げさだよー」

唯「それに、あれはワザとやった訳じゃないし」

唯「私にも責任があるから……」

澪「唯……」

唯「それに、この痕のお陰で助かることもあるんだよ」

澪「助かること?」

唯「もし私が、また大切な人を疑いそうになった時は」

唯「この傷を見て思い直してるの」

澪「そっか……」

唯「ほらっ、今日はみんなも待ってるよ」

澪「学校に行くのも久しぶりだな」

唯「澪ちゃんは、もう高校に復帰できそうなの?」

澪「ああ、しばらくは薬が手放せないだろうけど」

澪「もう直ぐ通えるようになりそうだ」

唯「そっか」

澪「唯は?」

唯「えへへ、秘密」

澪「……」

澪「焦らずにな」

唯「うん、ありがとう」

澪「ところで、あの事件の日に、倒れたお前が」

澪「私に何か言おうとしてた気がしたんだ」

澪「何を言おうとしてたんだ?」

唯「んー……」

唯「恥かしいから内緒!」

澪「なんだよっ、もう!」

唯「澪ちゃん」ダキッ

澪「わっ!急にくっ付くなよ///」

唯「いいじゃん」

唯「澪ちゃんと私は同じ病気を共にした心の友でしょ?」

澪「共にしたものが、もっとカッコいいものだったら良かったけど……」

唯「だからね、澪ちゃんにだけは教えてあげる」

澪「ん、なんだ?」

唯「実は私が助かったのは、ギー太のお陰なんだよ」

唯「私が死にかけた時、時間を止めて宇宙船でかけつけてくれたの」

唯「止まった時間の中で宇宙の医療で私を救ったの!」

澪「!!?」


澪(やれやれ、こいつはまだ時間かかりそうだな)

澪(だけど、唯は唯だしな……)

澪(まあ、いいか)

唯「ほらっ、みんな待ってるよっ」

澪「ああっ、早く行こうっ!」



お わ り