部室!

澪(今日は一番乗りで部室に来れたな、梓が変な事し出す前に止めなくちゃ)

澪(あれ?机の上に何かある、書置き、そしてビデオカメラ?)

澪先輩へ 梓より

澪(梓っ!?今度はなんなんだ!?)

澪「これを私にどうしろって言うんだ?」

澪「何かを撮れって訳じゃないだろうから」

澪「何か撮影されたデータが入ってるのかな?」

澪「おっ、やっぱり何か撮ってあるみたいだな」

ピッ

澪「梓が一人で映ってる……」

梓『澪先輩、ゴメンなさい』

梓『私、澪先輩に隠してたことがあるんです』

梓『それで、私、澪先輩にとても心配かけちゃって……』グスッ

澪「あずさ……」

梓『だから、澪先輩に本当の私を見て欲しいんです!』

梓『見てて下さい澪先輩!』

澪「えっ、なんか音楽が流れ出してきた」

澪「一体何が始まるんだっ!?」ゴクリ

梓『あずにゃんダンス あずにゃんダンスっ』

梓『あず にゃん ダンスっ』

澪「………」

梓『お目覚めしたなら顔あらーいましょ』

梓『こーすり こーすり こすりこすーリ』

梓『右のお手ての にくきゅう なめて』

梓『ペーロリ ペーロリ ペロリペローリ』

澪「………」

梓『あずにゃんダンス あーずにゃんダンスっ』

梓『あず にゃん ダンスっ』

梓『いぇい☆』

澪「………」

澪「えっ、なにこれ?」

梓『伸びをした後 つめをとーぐー』

梓『ミルク飲んだら おひるねーさー』

梓『ねこのいーちにち 急がし すぎるー』

澪「は?は?」

梓『あずにゃんダンス あーずにゃんダンスっ』

梓『あず にゃん ダンスっ』

梓『いぇい☆』

澪「そんな笑顔でいぇい☆ってされても……」

梓『澪先輩、見ちゃいましたね、私の秘密』

梓『とっても、恥かしいです///』

澪「まあ、そうだろうな……」

梓『だから私、死にますにゃん☆』

澪「!!?」

梓『さよなら澪先輩、澪先輩は、私にとって』

梓『とっても、とっても大事な先輩でした』ポロポロ

梓『さよなら澪先輩、もうご迷惑はおかけしません』

ザザー

澪「えっ、ああっ……」

澪「そんなっ、ダメだよ梓っ!!!」

澪「死ぬなっ、死ぬんじゃない梓っ!!!」

澪「あずさーっ!!!」

澪は梓の名前を叫びながら、部室を飛び出した

澪「あずさーっ、どこだ梓ーっ!!!」

律「おっ、おい澪、大声出してどうしたんだ!?」

澪「みんなっ、みんなも梓を探してくれっ!!!」

澪「梓は、梓は死のうとしてるかも知れないんだっ!!!」

唯「ええっ、そんなぁ!?」

紬「りっちゃん、これって……」

律「うん」コクリ

律「わかったよ澪、私達も手分けして探すから、お前は慌てるな」

澪「分ってるよ、わかってる、慌てたところでしょうがない事なんて」

澪「だけど、あずさが、あずさが大変なんだっ!」

澪「落ち着いてなんて、いられないよ!!!」

律「澪……」

澪「とにかく、私は行くからなっ!」ダッ

律「おっ、おい澪!?」

澪(先ずは梓の教室に行ってみよう!)タッタ


ガラッ

澪「あずさっ、いるかぁっ!?」

純「わっ、澪先輩!?」

澪「純ちゃん、梓は?梓は知らないか!?」

純「えっ、梓なら今日は部活をお休みして帰るって、今さっき出て行ったとこです」

澪「そっ、そうか!?ありがとう、追いかけてみるよ!」

純「あの、澪先輩……」

澪「ん、どうしたんだ?急ぎたいんだけど」

純「わたしは、澪先輩が好きです」

澪「へっ!?」

純「私は絶対に澪先輩の味方ですからっ!」

澪「純ちゃん、何を……」

純「」ウルウル

澪「ご、ごめん、今は急ぐからなっ///」

澪「純ちゃんも梓を探してくれ、大変かもしれないんだっ」

純「」コクリ

澪「じゃ、じゃあ私は行くからっ」ダッ

澪(なんなんだ一体!?)

澪(でも今は梓を探さなきゃっ)

澪(さっき出たばっかりなら、そんなに遠くへは行ってないはずだっ!)

澪「あずさーっ、何処だぁーっ!」タッタ

澪「梓ーっ、あずさぁー!」ダッダッダ

澪「くそっ、絶対に助けてやるぞ」ハアハア

澪「!!?」

澪(あれは!?やった、見つけた!!!)

澪「おーい梓っ!」

梓「えっ、澪先輩っ!?」

澪「よかった、無事なんだなっ、本当に良かった……」ペタリ

梓「澪先輩、何でここへ?」

梓「先輩……上履きのままじゃないですか!?」

澪「ああ、お前を探すのに必死だったから……」

梓「えっ?」

梓「やめて下さいっ、私のことはもうほっといて下さい!」

梓「けいおんぶも、軽音部ももう辞めることにしたんです!」

澪「そっ、そんな!?」

梓「もう決めたんです、さようならっ」

澪「いいよ」

梓「へっ?」

澪「軽音部を辞めるのはいいよ、でも、梓、死なないでくれっ!」

梓「私が、死ぬ?」

澪「お前、ビデオを私に見せただろ?あずにゃんダンス」

梓「……」

澪「こーすりこーすり とか ペロリペローリ だとかの奴だよ!」

梓「……」

澪「それでさ、お前が死ぬなんて言いだすからさ」

澪「私、心配で心配で……」

澪「もう二度と、死ぬなんて言わないでくれよっ!」ウルウル

梓「澪先輩、私が死ぬかもしれないと思って、駆けつけてくれたんですね」

梓「昨日のことも、そうだったんですよね、私の為に、あんなに必死で……」

梓「だからぁ、だからこそ」ポロポロ

梓「辛いんですよぉーっ」ワーン

澪「梓、お前?」

梓「わたし、もう分かりません、どうしたらいいのぉ」ポロポロ

梓「澪せんぱーい」ダキッ

澪「わっ!?」

梓「ゴメンなさいっ、ゴメンなさい澪先輩っ!!!」

澪「あずさ……」

澪「はっきり言って、私は今のお前がよく分からない」

澪「お前だけじゃない、最近は軽音部のみんながよくわかんないや」

澪「でもさ、多分それはほんの少しの行き違いなんだよな」

梓「澪先輩……」

澪「今は分らなくてもいい、私達は大切な仲間なんだ」

澪「いつかは分かり合える」

澪「だから、大丈夫だよな」

梓「はい!私、軽音部辞めるなんてもう言いません」

梓「ありがとうございます、澪先輩っ!」

梓「澪先輩はやっぱり澪先輩なんですよね」

梓「それなのに、私、酷い態度を……」

澪「いいんだよ、お前が無事でよかった」

澪「さっ、軽音部へ戻ろうっ!」

梓「はいっ!」



澪の部屋!

澪(最近わかんないことだらけだけど、二つのことがハッキリした)

澪(梓はやっぱりイイ子だってことと)

澪(みんなはきっと、何か大変な事に巻き込まれている!)

澪(梓の豹変と、みんなの不自然な態度)

澪(全ては一つの線でつながるはずだっ!)

澪「あれ?パソコンにメールが着てる、何だろ?」

カチャカチャ


け い お ん ぶ を   殺 す


澪「!!?」

澪「ひえっ」ブルブル

澪「くそっ、何だよ」

澪「どうせ、こんな事すれば、私は恐がると思ってるんだろ」

澪「だけど、こんな脅しに負けるもんかっ、私が軽音部を守る!!!」






次の日の朝!

澪「おはよう律!」

律「おはよう」

律「あのさ、澪……」

澪「なんだ?」

律「昨日、学校から帰って何かなかったか?」

澪「そうそう、いたずらメールが着たんだ」

律「ああ……」

律「どんなメールだ?」

澪「えっと、ちょっと恐いんだけどな」

澪「軽音部を、殺すって」

律「そうか……」

澪「あれ?あんまり驚かないな」

律「えっと、どうしようかな……」

澪「律?」

律「やっぱり言っとこう」

律「そのメール、私のところにも着たんだ」

律「そしてどうやら、他のみんなにも」

澪「!!?」

澪「大変じゃないかっ!」

澪「なんで軽音部がこんな嫌がらせを受けなきゃいけないんだ!?」

澪「これは先生に相談しよう」

律「ダメだっ!」

澪「えっ?」

澪「何でだよ?これは事件だぞ!?」

律「みっ、澪は大げさなんだよ」

澪「そんなこと無いだろ」

律「やーい、澪の怖がりー」

澪「なっ、怖がりは関係ないだろ!?」

律「こんないたずらで過剰に反応してたら、相手の思う壺だぞ?」

澪「そうだけど……」

律「こういうのは無視するのが一番なんだ!」

澪「うーん、そうかなー?」

律「とにかくそういう事、澪も気にしすぎるなよ!」

澪「うん……」(でも殺すとまで書かれてたんだ、ちょっと心配だな)


学校!

澪「みんなおはよう」

紬「あっ、澪ちゃん……」オドッ

澪「?」

紬「おはよう……」

澪(あれ?元気ないな、やっぱり昨日のメールが原因かな?)

唯「ねえ、りっちゃん……」

律「うん、分ってるよ」

律「澪は大丈夫だから心配するな」

澪(えっ、私?)

律「なあ澪、昨日のメール、なんでもないよな?」

澪「あっ、うん、あんなメールになんか負けたらダメだよな!」

律「だから二人も気にするな」

紬「うん」

唯「わかったよ……」

澪(口ではそう言うものの、みんな心配なのかな)

澪(だけどこの感じ、やっぱり妙だ)

澪(私だけ知らない事があるのか?)

澪「あのさ、ひょっとしてみんなさ……」

澪「もしかして」

澪「犯人にこころ当たりあるのか?」

律「えっ!!?」

唯「!!!」

紬「!!!」

澪(なっ、なんだこの反応!?)

澪(図星だったのか!!?)

紬「み、澪ちゃん、それはねっ」

律「誤解だよ、私達に分かるわけ無いだろ?」

澪「本当か?」

唯「本当だよっ、私達は何も知らないよ」

澪「嘘だっ!!!」

唯「!!?」

澪「最近みんな何だよっ!私に隠し事してっ!」

律「澪、違うんだ、それは……」

澪「私は仲間じゃないのか!?」

律「仲間だよっ、澪は大切な仲間だよっ」

律「だから、今は私達のこと信じてくれっ!」

澪「……」

澪「わかってるよ」

澪「律もみんなも、私の為に隠し事してるんだろ?」

律「!!!?」

紬「なんでそれを……」


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