部活終了

唯「あの~,あずにゃん…さっきの話なんだけどね」

梓「ん?ああ,憂の事ですか?」

唯「う,うん…」

澪「私も聞きたいな」

梓「えっとですねぇ,絶交しました!」

唯「え?」

澪「何?」

梓「やっぱり合わなかったみたいです。唯先輩とは外見しか似てなかったみたいです」

唯「う,憂はしっかり者だもんね!性格まで私と似ちゃったら大変だよぅ」タハハ

梓「そんなんじゃないです!そんなんじゃ…」

澪「…私だ」

唯「澪ちゃん?」

澪「私のせいだ…私が悪いんだ!」

澪「私があんな事を言ったから!」

唯「澪ちゃん違うよ!澪ちゃんは悪くないよ!」

澪「だ,だって!」

律「澪,唯の言う通りだ」

澪「律…」

律「言い方は少しきつかったかもしれないけど,愛があっただろ」

澪「うぅ…律…」グスッ

紬「はぁはぁはぁはぁはぁはぁはぁはぁ」

唯「あずにゃん…」

唯「あ,あずにゃん,きっと何かの間違いがあったんだよね?」

唯「勘違いがあったんだよね?」

梓「…憂は」

唯「…!」

梓「嘘をつけない人ですよね」

唯「う,うん…」

梓「本気の眼で言われました。はっきりと」

澪「…」

律「梓…」


……

唯「ただいま…」

唯(憂,今日早退したって…)

唯(部屋の電気は消えてた…寝てるのかな?)

唯「うい~?」ソーッ

TV「ドッ!ガッ!」

唯(アニメ?)

唯(もしかして憂,帰ってからずっとアニメ見てたのかな?)

憂「あはは,ふふ…」

唯(あのDVDの山も全部アニメだ…)

唯「う~い~,ご~は~ん~…」

唯「…やっぱり先にお風呂にしようかな」

唯「ふー,いいお湯だった」

唯「あ…まだご飯作ってなかったんだ…」

唯「憂…お腹減ったよぅ」

唯「憂の作ったご飯,食べたいよぅ」

カッチコッチカッチコッチ…


唯「…た,たまには夕食カップラーメンでも悪くないかな!」

唯「憂の奴,これを狙ってたんだなー!さすが私の妹だよぅ」ズズー

唯「…久しぶりに食べたからかな?なんだか少ししょっぱいや…」ズズ…



学校

A「おーっす梓!」

梓「おはようAちゃん!」

B「おはよう梓」

梓「おはよっ!」

澪「あ…梓おはよう」

梓「おはようございます!澪先輩,律先輩!」

律「お,おう!」

唯「あずにゃん…おはよう」

梓「おはようございます唯先輩!」

憂「…」フイ

梓「…」フイ

唯(憂…あずにゃん…)

唯「じゃ,じゃあ憂!また後でね」

憂「ん,んん」

カタン

ジャラジャラ

憂(靴,画鋲だらけだ)

A「うっわ,それ穿くの?」

B「ドM~」

梓「ぷっ!憂はMだったんだ」

憂「…」チラ

AB梓「…」

憂「…」フイ

憂(このパターンだと…しまった!昨日は教科書置きっぱにして帰ったんだった!)

ボロ…

憂(やっぱり…ボロボロで落書きだらけか)

憂(今日も早退しようかな…)

A「やっば!鼻かみたい!紙ちょうだい紙!」

B「いいのあるよ!」

憂「あ?」

ビリビリー

B「ほら紙クズ!」

A「悪いね~…って汚いだろ!」

梓「あはははは」

憂「クズはクズとつるむ…か」

AB「あ?」

B「今なんつった?」

憂「あれ?聞こえるように言ったんだけどな~」

A「クズって言った?」

憂「なんだ,聞こえてるんだ」

パンッ!

梓「どっちがクズよ!」

A「ぷっ!」

B「言えてる」



昼休み

梓「学食行こう!」

B「お~?梓弁当持ってんじゃん」

梓「ここ,空気が悪いから」

A「あ~,わかる!」

B「幽霊がいるからね!」

憂「早く行けばいいよ」

梓「今何か聞こえた?」

A「いや全然」

B「空耳~ア~ワ~」



放課後ティータイム

唯「あずにゃ~ん」ダキッ

梓「ふわっ!?何ですか唯先輩!?」

唯「あ~,いや~」

澪「憂ちゃんの事が気になるんだってさ」

梓「…憂の事は,もういいじゃないですか」

唯「あずにゃん…」

紬(それからというもの,放課後ティータイムでは梓ちゃんがいる時は)

紬(憂ちゃんの話題は禁句という暗黙の了解が加わりました)


紬「少し遅れたけど,はぁはぁはぁはぁ」

律「ムギ!!」



学校

憂(梓ちゃんと絶交してから一ヶ月か…)

憂(早いな…)

憂(私はもう空気ってより,心のサンドバッグにされちゃってるな…)

ガッ

憂「痛っ!」

同級生「おー悪い,お前がそこにいるのが悪い!」

憂「くっ!」

同級生「お~い平沢~金よこせよ金」

憂「クズに貸すお金なんてないよ」

同級生「あ?貸す?よこせっつったんだよブス」

ガッ

憂「あぁっ…」

同級生「ったく,姉に似てトロいな」

憂「!」

憂「お姉ちゃんを悪く言うなっ!」

ガタタッ

同級生「うおっと!っブネーな!」

バシッ

憂「あぅ!」ガターン

同級生「金貰ったしお前もう帰っていいよ」

憂「くっ…」



午後

先生「平沢はまた早退か…単位危ないぞ?」

憂「テスト1位なんで大丈夫です」

先生「いや,出席日数がな…」

憂「お腹が痛いので失礼します…」

先生「平沢…」

唯「あれ?憂~」フリフリ

憂(お,お姉ちゃん!)

さわ子「平沢さん!話聞いてるの!?」

唯「す,すみませ~ん」

ガミガミ

唯(憂,今日も早退するんだ…)


……

唯「ただいま~」

唯「憂!!今日も早退したでしょ!?」

唯「ダメだよ~?アニメばっかり見てちゃ」

唯「って言っても何故か憂は成績いいからねぇ~」

憂「…お姉ちゃん,私,学校辞める」

唯「…え?」

憂「疲れちゃった…」

唯「う,憂?」

憂「私って自分で思ってたより,ずっと体力なかったみたい…へへ」ポロポロ

唯「う…い…」ポロポロ

憂「あ,でも辞めるっていっても違う学校に転入するだけだよ!」ニヒッ

唯「それでも…憂と離れるのは…」グスッ ズズ

憂「…お姉ちゃん」グスッ

憂「お姉ちゃんには言っちゃおうかな…」

唯「うぇ?」

憂「これ,このアニメ」

憂「コードギアスっていうんだけどね,見てよ」

唯「?…うん」


唯「…憂,み,見たよ」グスッ

憂「そっか。主人公のさ,ルルーシュって人お姉ちゃんと同い年なんだよ?見えないよね…」

唯「憂は」

憂「えへへ…」

唯「ルルーシュさんになろうとしたんだね…」

唯「でも,そんなの悲し過ぎるよ…もっと違う方法で」

憂「お姉ちゃん,私ね…アニメ好きなんだよ」

憂「たぶんもうアニメは止める事出来ないと思う」

憂「それ考えたらさ,それこそ澪さんに言われた事に何回もなっちゃうと思うからさ」

憂「そしたらその度に梓ちゃん,ひとりぼっちじゃん…」

憂「いろんなアニメを見たんだけど,やっぱりこのやり方がいいかなって思ったんだ」

唯「…」

憂「でも,私じゃルルーシュさんにはなれそうにな」

パンッ!

憂「いった…」

唯「憂のバカ!」

唯「わた,私は…ヒック 憂の…グスッ」

唯「お姉ちゃんなんだよー!!!」ヒック

唯「何で…アニメなんかで…」

唯「少しは…グスッ」

唯「頼りない…お,お姉ちゃんかもしんないけど…」ヒック

唯「少しはお姉ちゃんを頼ってよ!!!」ズズ…

憂「お姉…ちゃん」

唯「アニメに相談したって…決まった答えしか返って来ないんだよ…?」

憂「うぅ…グスッ」

唯「学校,変える必要なんて何もないよ?」

唯「憂が憂のままでいれば,きっといつか皆わかってくれる日がくるよ?」

唯「だから憂…」

唯「もう少しだけ行ってみよう?」ニコッ

憂「お…ねぇちゃ…ヒック」
憂「うぁぁああああ…」

唯「憂…お疲れ様…」クスンクスン


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