梓「言ったとおりです。唯先輩いじめてましたよね?だから殺人犯は死んでください」

紬「な、何を…馬鹿な…それになんでいじめのことを…」

パカッ

梓「この写真見えますか?」

紬「り、りっちゃん!?」

梓「ムギ先輩が暴れたら…どうなるかわかっていただけましたか?」

紬「…」

梓「おとなしくしてくれたら…嬉しいです」

紬「な、何もしないで…お願い…なんでも喋るから…」

梓「わかってます。私も殺人まではしません。約束します」

梓「じゃあまず聞きたいことがあります。このいじめの主犯格は誰ですか?」

紬「わ、私がいじめに加わったのはは途中からだからよくわからないけど…」

梓「けど?」

紬「私が見た感じでは…澪ちゃんが一番楽しんでたように見えたわ…」

梓「本当なんですかそれ」

紬「こ、この期に及んで嘘はつかないわ!!」

梓「じゃあどんないじめを実行したか。いじめの内容の詳細を教えてくれませんか…?」

梓「そうですか…」

紬「でもね、私はやめようって行った時も・・」

梓「…その辺はどうでもいいです。大切なのは誰が何をしたかですから」

紬「ホッチキスは酷いとは思ったけど…でも唯ちゃんもそこまで嫌がらなかったから…」

梓(嫌がらなかった…?唯先輩が…?そんなわけあるはずないのに…!)

梓「まあとりあえず聞きたいことは聞けてよかったです。約束通り、ムギ先輩は殺しません」

紬「あ、ありがとう梓ちゃん…」


梓「まあ、色々喋ってくれましたから。一応許します。反省はしてますか?」

紬「もちろんよ。反省してるわ」

梓「そうですか…そういってくれて…うれしいです…」

紬「じゃあり、りっちゃんを解放してあげて…!」

梓「ははは。さっきの写真信じてたんですか?全部嘘です。律先輩ならムギ先輩の後ろにいるじゃないですか」

紬「えっ?なんだ…心配して損し…ってあれ、どこにりっちゃ…」

ざくっ



音楽準備室

梓「澪先輩…いますか…?」

澪「あ、梓…」

梓「いつまで泣いてるんですか…」

澪「でも唯が…唯が…」

梓「澪先輩のせいで死んじゃったも同然ですものね…心中お察しします…」

澪「…え?」

梓「…」

澪「な、何を…言って…」

梓「全部知ってます。澪先輩が唯先輩いじめの主犯だってことも」

澪「ち、ちが…私は唯が好…」

梓「そして唯先輩を脅して私をいじめるように仕向け刺したってことも」

澪「梓…ちが…ちがう…聞いてくれ…私は自分から忘れ…」

梓「そういってる唯先輩の声を、澪先輩は聞いてあげましたか?」

澪「梓…」

パカッ

梓「この写真見えますか?」

澪「律…それにムギ…?」

梓「澪先輩が暴れたら…どうなるかわかっていただけましたか?」

澪「わ、わかったよ…おとなしくするから…だからやめ…」

梓「これから澪先輩が何を言おうと私は聞きません。唯先輩と同じ苦しみを味わってください」

澪「やめてくれ…梓…」

梓「まずはホッチキス。さあふともも出して。早く」

澪「嫌だ…!嫌だーーー!!」

バシン!!

梓「おとなしくしてください!!刺せないでしょ!!」

バシンバシン!!

澪「あ…う…」

梓「…行きます」

カシャン

サクッサクッ

澪「…っ!!!」

梓「まだまだ…こんなものじゃないです…」

梓「ふぅ…これで200です」

澪「うっ…うっ…」ポロポロ

バシン!!

梓「泣くな!!」

澪「ぐすっ…ぐすっ…」

梓「唯先輩はもっと辛かったんだ…だからこれぐらいで…澪先輩は泣いちゃ駄目ですよ…」



数時間後

澪「はぁ…はぁ…もう…嫌…死にたい…死なせて…」

梓「これと同じことを…それ以上のことに唯先輩は耐えてきたんです…!」

澪「ごめん…ほんとうに…反省してるから…なんでも言うこと聞くから…お願い…」

梓「なんでも言うことを聞くんですか…だったらこれから律先輩をいじめてください」

澪「り、律を…?」

梓「自分でも同じことやらせているんだから…もちろんできますよね…?」

澪「わ、わかった…わかったから…もうやめ…」

梓「…こうやって唯先輩にもいじめさせたんですね…痛みを覚えさせて…逆らえないように…」

澪「え…?そ、それは違う…違う…」

梓「違う?何が違うんですか。この期に及んでまだ言い訳を…!」

澪「ビクッ!そ、そういうことじゃない!そういうことじゃないんだ!唯は痛みには屈してなかったんだよ…!そ、それだけ!」

梓「…え?」

澪「だ、だから私より唯は強い娘だから…だから…私なんかと一緒にしないでやって…」

梓「どういうことですか…?」

澪「唯に梓をいじめさせようとした時…私たちは2択を迫ったんだよ!梓を私たちがいじめるか、唯自身がいじめるかを…!」

梓「えっ…」

澪「唯の時よりも酷い事をするって脅して…それが嫌ならお前自身が梓をいじめろって…」

澪「そしたら唯は…自分が梓をいじめるって…!そう答えたんだよっ…」

梓「う、そ…」

梓(唯先輩は自分がいじめられるのが嫌で…脅されて私をいじめたんじゃなかった…?)

梓(ゆ、唯先輩は…わ、私に…つらい思いを…させたくなくって…私を守って…)

梓(私に苦しんでほしくなくて…なのに…私が今してることは…人を殺して…)

梓(こ、これじゃあ…唯先輩は…私は…)

梓「し、信じられません…!澪先輩の言うことなんか…」

澪「ほ、本当だ…!本当のことだ…!」

梓「お、おかしいですよ!なんでここで唯先輩を庇うような…そんなことを言うんですか…!」

梓「おかしいじゃないですか!!いじめるって…澪先輩は唯先輩が嫌いなんでしょ!!」

澪「嫌いじゃない!!私は唯が…唯が好きだったんだから!!」


梓「好き…?澪先輩が…?唯先輩を…?だ、だったらなんで…」

澪「嫌いになろうと努力して…!でも無理で…もういじめることで嫌いになるしかなかったんだよ…!」

梓「好きならなんで…なんで嫌いになろうとするんですか!!そんなのおかしいじゃ…」

澪「だって…だって…お前たちが…あまりにも仲がよかったじゃないか!!私の入る余地なんて!!全然なかったじゃないか!!」ポロポロ

梓「み、澪せん…ぱ…」ポロポロ

澪「叶わないのに…!叶わない恋を…ずっと…思い続けるなんて…!こんなに辛いこともないだろ!?なぁ!!梓ぁ!!」ポロポロ

梓「あ…あぁ…あぁぁぁ…うぁぁぁぁぁぁ…ぁぁぁぁぁぁぁぁぁ……」 ボロボロボロ




ダダダダダ

梓「はぁ…はぁ…!はぁ…はぁ…!」

梓(唯先輩…!ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい)

梓(ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい)


梓「はぁ…はぁ……はぁ…はぁ……」

梓(唯先輩…私…もう…無理…)

梓(私…唯先輩に…守ってもらったのに…なのに…)

梓(それに…けいおん部も…壊しちゃった…こんなの絶対…唯先輩は…望んで…なかっ…た…)ボロボロボロ

梓(きっと天国にも行けない…もう唯先輩には…会えない…二度…と…)ボロボロボロ

憂「梓…ちゃん…?」

梓「う…い…?」

憂「どうしたの?梓ちゃん…そんなに泣いて…?なにかあったの?」

梓(…唯…先輩…?)

梓「唯先輩…唯先輩…ごめんなさい…ごめんなさい…」


憂「梓ちゃん…もしかして死のうとしてた…?」

梓「…」

憂「黙ってるってことはそうなんだね。実はね…私もなんだ…」

梓「え…?」

憂「お葬式が終わったら…お姉ちゃんを天国にちゃんと送れたら…私もお姉ちゃんが死んだ場所と同じ場所で死ぬ…」

憂「これが私の生きる目標だったの。そしてもう後は死ぬだけなんだ…」

梓「憂…」


憂「梓ちゃん…私、天国でお姉ちゃんに会えるかな…?」ポロポロ

梓「うん…会えるよ…きっと会える…」

憂「ありがとう。梓ちゃん。梓ちゃんはどうするの…?」

梓「私も…唯先輩と…同じ場所で死にたい…」

憂「…お姉ちゃんきっと喜ぶよ」

梓「…」

憂「大丈夫だよ。梓ちゃんもきっとお姉ちゃんに会えるよ…」

梓(憂…駄目だよ…私、人殺しちゃったんだよ…だからね、唯先輩には会えないんだよ…)

梓(大雑把だけどいざというとき頼りになる律先輩…)

梓(そしてやさしいけどちょっと抜けてるムギ先輩…)

梓(そして…唯先輩…)

梓「ごめんね、憂…」

憂「?なんで謝るの…?」

梓「謝りたかったの…本当に…ごめんね…」

梓(いままで守ってくれてありがとう…唯先輩…)

梓(そしてごめんなさい…私唯先輩の気持ち、無駄にしちゃった…)

梓(さようなら…)

















結局、けいおん部は澪先輩以外みんな死んでしまいました
唯一残された澪先輩もショックで失語症となり病院で寝たきりの生活を送っています
そして警察は澪先輩をこの事件の犯人と見ているようです


どうしてこうなってしまったんだろう

もし律先輩が澪先輩を好きにならなかったら
もし澪先輩が唯先輩を好きにならなかったら

もし私がが唯先輩を好きにならなかったら

結末は違っていたのかもしれません



どうすればこの流れを変えれたのでしょか
今の私には人の気持ちとかそういうのは分かりません
でも ただ一つ言えることがあります

もし今度今と同じように生まれ変わることがあったなら
私は死んでも唯先輩を殺させません。何があっても。どんな場所にいようとも。軌跡をおこして




未完