r3b次の日

音楽室

律「あれだけ来いって言ったのに…休みやがって唯のやつ!!」ガンッ

澪「おい、椅子に当たるな律」

梓「こんにちは…」

紬「あら、梓ちゃん。こんにちは」

梓(やっぱり唯先輩来てないや…まったく、憂にまで心配かけて…)



帰り道

律「じゃーなー!梓ー!」

紬「また明日ね~」

梓「はい。また明日」

梓(あの唯先輩が学校休むなんて…少し言い過ぎちゃったかな…?)

梓(ううん!唯先輩は私と憂に酷い事したんだもん!休むのは唯先輩の勝手だし私は別に悪くないもん!)

憂「はぁ…はぁ…」

梓(あの走ってるのって…憂だよね…?)

梓(ちょっと話しかけてみよっと…)

梓「おーい!憂ー!」

憂「!?あ、梓ちゃん…」

梓「どうしたの?もしかしてジョギングでも始めたの?」

憂「お姉ちゃんが…お姉ちゃんが帰って来ないの…!!」

梓「唯先輩ならきっと先輩たちの家に泊ってるよ」

憂「私もそう思ってたんだけど…学校も無断で休んで心配だったから家に帰って先輩方の家に連絡したの…」

憂「そしたら誰の家にもいないって…私、どうしたらいいかわかんなくなっちゃって…!」

梓(そんな…唯先輩が失踪…?)

憂「これでもしお姉ちゃんの身に何かあったら…!全部私のせいだよ…!」

梓「落ち着いて憂!きっと大丈夫だから!とりあえず近所の人から目撃情報とか集めよ!!」

憂「う、うん…」

梓(唯先輩…!どこに…どこに行ったんですか…)



数時間後

憂「やっぱり見つからない…もしかして…お姉ちゃん…」

梓「え、縁起でもないこと言わないでよ!またその内ひょこっと顔だすって!」

憂「私のせいだ…私が追い出したりしたから…私の…私の…」

梓「とりあえずもう警察に任せよ?これ以上私たちだけで探しても無理があるよ」

憂「あずさ…ちゃん…」

梓「警察なら目撃情報とか色々集めてきっと見つけてくれる!だからきっと大丈夫…!」



次の日

梓(今日は憂も休みだった…唯先輩見つかったかな…)

梓「こんにちは」

澪「おお。梓か。」

紬「ねえ梓ちゃん。唯ちゃん知らない?」

梓「さあ…確かに昨日今日と休んでますね」

律「学校サボってるのか?アイツw」

澪「かもなww」

梓「…」

紬「みんな~お茶とお菓子よ~」

律「今日はケーキかー!」

澪「毎回悪いなムギ」

紬「ううん。全然いいわよ」

梓「4つ…」

紬「ああ、昨日も休んだから唯ちゃんきっといらないと思って~」

律「でも最近洋菓子が続いてるよなー」

澪「お前は食べれたらなんでもいいんだろ!」

律「へへっ!まあなー」

紬「じゃあ明日は和菓子持ってくるわね」

律「あ、そんなつもりじゃなかったんだけどな…悪いなムギ」

紬「いえいえ」

澪「あれ、梓。ケーキ食べないのか?」

梓「え?あ、いえ…いただきます・・・」

紬「どう梓ちゃん?おいしい?」

梓「はい、おいしいです」


梓(やっぱり唯先輩のいないティータイムはなんかさみしいな…)

梓(って何考えてんのよ私!唯先輩にはあんなに酷い事されたんだよ!?なのになんで…)

梓(なんでまだあの人の顔が頭に浮かぶんだろう…)

澪「よし!じゃあお茶もしたことだし練習するか!」

律「えー!もう解散でいいじゃん!唯だけさぼりとかズルーイー!」

澪「何を言ってんだお前は!」ゴチン

律「いてっ!もう!なにすんだ澪~!」

紬「あらあら~」


ジャーン

律「おお!今回いい感じじゃなかったか!?」

澪「ああ!もしかしたら過去最高かもな!!」

梓「でも唯先輩もいないし…それじゃああんまり意味が…」

紬「じゃあもういっそのことこの4人でHTTやらない!?」

律「おお!ムギちゃんナイスアイデア!!」

梓「ちょっと律先輩!」

澪「でも案外その方がいいんじゃないか?ww」

梓「もう澪先輩まで…」

律「はははww冗談だよ冗談wwwww」



中野家

梓「まったく…先輩たちったら…!」

梓(でもなんで私唯先輩をかばっちゃうんだろう…あんなに酷い事されったっていうのに…)

梓(靴隠されたり…憂に濡れ衣着せようとしたり…私への悪口ばっかり書いた手紙渡したり…)

ぴらっ

梓(…やっぱり私が唯先輩を怒らせるようなことしちゃったのかな…?)

梓(あれ…この紙…)

梓(濡れた跡がある…しかもこの濡れたあとの感じ…水滴…?)

梓(もしかして…涙…?)

梓(唯先輩…もしかして…泣きながら書いたの…?)

梓(唯先輩…)

梓(そうだ、唯先輩どうなったのかな…)

梓(今日は憂も休みで話もきけなかったからなぁ…)

梓(憂にメールで聞いてみよっと)

ピピピ

梓(おかしいな…メールの返事が来ないや…)

梓(どれだけ送っても返事来ないってどういうこと…?)

梓(もしかして…唯先輩の身に何かあったのかな…)

梓(なんか嫌な…胸騒ぎがする…)

ヴヴヴ…

梓「あ!返事が来た!」

梓(えっと…『お姉ちゃん死んじゃった』…?)

梓(え…?なに?何の…冗談……?)ポロポロ




道路

梓「はぁ…!はぁ…!」

梓(嘘…!嘘…!唯先輩が死んじゃったなんて!!)

梓(家に行ったら…!きっと!きっと!)

平沢家前

梓「はぁ…!はぁ…!」

梓「う、うそ…うそ…だよ…」ポロポロ

『平沢家葬式場』


梓「葬式って…夢だよ…きっと何か悪い夢を…」

梓「そうだよ…唯先輩が…死ぬなんて…嘘だ…そんなの嘘だよ…」ポロポロ

ピンポーンピンポーン

梓「憂!憂…!」

ガチャ

憂「あず…さ…ちゃ…ん…?」

梓「憂…」

梓(すごくやつれてる…まさか…嘘だ…嘘だよ…)

梓「ねえ憂…嘘だよね…?」

憂「うぅっ……」ポロポロ

梓「さ…!さっきのメール…!そんなの無いよねっ!」ウルウル

梓「だってっ…おとついまでっ…!学校にっ…!来てたもんっ…!そんなのっ…おかしいもんっ…!」ポロポロ

梓「う…そ…!うそだ…よ…嘘だって…嘘だって言ってよ…ねぇ…憂ぃ……」ポロポロ

憂「うっ…うぅ…」ポロポロ

梓「嘘だよ…なんで…!なんで夢じゃないの…?ねぇ…憂…答えて…うぃ…」ポロポロ

梓「あぁぁぁ…うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ……」




平沢家

憂「警察の情報だとね…自殺だったみたい…橋の上から飛び降りて…」

梓「じ、自殺…」

憂「本当馬鹿だよね…嫌われたからって…なんで…なんで…」ポロポロ

梓「憂…」

憂「なんでいじめなんて…死ぬなら…なんで…」ポロポロ

梓「…」



深夜

中野家

梓(なんか…実感がわかない…)

梓(あの時はあんなに泣いたのに…もう涙が…出てこない…)

梓(唯先輩…)

ガタガタ ブロロロロ

梓(郵便…?)

梓「…嘘…唯先輩から…」




あずにゃんへ

いっしょにあいす食べにいけなくてごめんね。

くつ隠したりひどいこといっぱいしちゃってごめんね。

きっと私のこと嫌いになっちゃったよね。

全部私が悪いから。悪いのは私だけだから。

だからけいおん部はやめないで。

あずにゃんがやめたらきっとみんな悲しんじゃうから。

これが私からの最後のおねがいです。

ごめんね。

ほんとうにごめんね。





梓「おかしいよ…いじめをするような人が…こんなに優しいわけ…」ポロポロ

梓「これじゃあ唯先輩を殺したのって…私じゃない…」

梓「嫌だ…唯先輩…」ポロポロ

梓「唯先輩…唯先輩…」

梓「ゆい…せんぱい…」

梓「あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ……」




次の日

梓(今日は学校休もう…今は勉強できる…気分じゃない…)

梓(作文の涙…そして遺書…)

梓(間違いない…唯先輩は…誰かに指示されていじめをしてたんだ…)

梓(それも…多分…強要されて…きっと脅されてたんだ…)

梓(唯先輩…私、それが誰であろうと…絶対に…絶対に…)



学校

澪「よー!」

律「み、澪…」

紬「澪ちゃん…」

クラスメイト「うっ…うぅ………!」ポロポロ

クラスメイト「ゆいぃぃぃ…あ゛ぁぁぁぁぁぁぁぁ…!」ポロポロ

澪「な、なんなんだよ…この騒ぎは…?」

律「…」

紬「…」

澪「おい…律…?ムギ…?」

澪「あ!和!何かあったのか?なあ!?」

和「……」

和「唯が…死んだの…」

澪「…え」

澪「は、はは…ははは…」

澪「あはははははははははははははははははははははははははははははははははははははははは」

紬「み…お…ちゃん…?」

澪「まったく!冗談きついぞ!なんで唯が死ぬんだよ!」ポロポロ

律「澪…」

澪「机の上に菊まで添えるなんて!いたずらにしては悪趣味すぎるぞ!」ブンッ

ガシャン!パリン!

澪「まったく…これで…よしっと…は、ははは…ああぁぁぁぁぁぁぁぁぁ…」ポロポロ


和「澪……」

澪「唯が…死んだ…?嘘だろ…だって最近まで…生きて…」ポロポロ

和「澪…」

紬「澪ちゃん…」

澪「嘘だ嘘だ…嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ……嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ…嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だう」

バシン!!

澪「え…」

律「ちょっと来い…」ズルズル

紬「ちょっと待って!りっちゃん!!」



音楽室

律「澪。唯は死んだ。これが現実だ…」

澪「嘘だ…なんで…なんで…なんでぇぇ…」ポロポロ

律「…」

紬「そんなこともわからないの?」

澪「え…」

律「おい!ムギっ!」

紬「私たちのせいよ」

澪「わたしたちの…せい…?わたしたちの…?せい…?」

紬「唯ちゃんは自殺だった。橋の上から飛び降りてね」

澪「じ、じさ…じさ…つ……」

紬「私たちが虐めた。そのいじめが唯ちゃんを追い詰めた。そして」

澪「やめろ…やめてくれ…やめてくれよ…」

律「ムギ!!よせ!!」

紬「自殺まで追い込んだの!」


紬「確か澪ちゃんって主になって唯ちゃん虐めてたわよね?」

澪「あ…あ…ああぁぁぁぁぁ…あぁぁぁぁ…」

紬「ホッチキスやってたのも毎回澪ちゃんだったし…」

澪「嘘だ…やめろ…やめろぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」

紬「もしかしたら自殺した一番の原因は澪ちゃんの…」

バシン!

紬「…なにをするの」

律「…」


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