医師「……いいお姉さんじゃないか。君は幸せ者だな」

憂「…………私は嫌われてますから……お姉ちゃんを……傷つけて……嫌われ……グスッ」

医師「君の代わりに学校に行くって言ってたんだぞ?嫌いな人間のためにそこまでするもんかな?」

憂「っ!!ガバッ!今の、どういう意味で…つっ!!!ゲホッゲホッ!!!」

医師「おい!まだ絶対安静なんだ!動いちゃ駄目だ!」


――――――――――――――――――――――――――――――

憂(そんな……お姉ちゃん……駄目だよ……駄目……ダ…メ…)シューシュー




――――学校――――

唯「久しぶりだなあ……りっちゃんやみおちゃん、ムギちゃんは元気かなあ……」

唯「と、だめだめ今日は憂としてきてるんだから」

唯「えーっと、憂の靴箱はっと……あったあった、これだね」

唯「……え?……靴が無いよ?」

唯(どういう事?憂が間違えて持って帰ってたのかな?そうに違いないよ。
  あーあ、今日は靴下で生活するのか。自分の持ってくれば良かったなー)


――――教室――――

唯「みんな、おはよう!」

    シーン

唯(あ、あれぇ?おかしいな……皆聞こえなかったのかな……もう一回……)

唯「みんな、おはy」

純「憂!おはよ!!」

梓「憂、おはよう」

唯「あ、純ちゃん。梓ちゃん、おはよう」

純「授業始まっちゃうよ?早く席着かないと」

唯「あ、う、うん。っ!!」


唯(!!何で机に菊の花が……?それに、この写真……縁取りしてあって……遺影みたい……)

唯(憂……大丈夫だよね?死んだりしないよね……?ううん、それよりも……何で?)グスッ

唯「う……うぅ……」ギュ

純「憂……大丈夫だから……ね?」

唯「うん……ありがと純ちゃん……」

クスクス、クスクスクスクス ヒソヒソ

教師「えー、それでは教科書の128ページを……」

唯(憂のノート……しっかりとってあげなきゃ……)


唯「!!!!」

『死ね』『近寄るな』『レズ女』『キモイ』

唯(何で……?憂は、頭もよくて、可愛くて……皆の人気者のはずじゃあ……)

ヒューーン……ポコン!!

唯(痛っ!今度は何……?紙屑……?何か書いてある)

カサッ 『死ね』『ゴミはゴミ箱へ』『金曜日は燃えるゴミ』

唯(……憂……辛かったんだね……?あの日も、辛くて私に甘えようとしたんだね……?)

唯(それなのに……私ったら……ごめんね……ごめんね、憂いぃぃぃ)ポロポロ

ナイテルヨ…クスクス…キモッ ケラケラ アレ?ナカナカアタンナイナー

純(憂……)

梓「……」クスッ


唯(やっと学校終わったよ……憂……こんなの毎日されてたのかな・・・…早く帰って晩御飯作らなきゃ……あ、でもあずにゃんと話すのが先かな……)

梓「あ、いたいた。憂ー!今日は用事ができちゃったから話はまた今度しよ?」

唯「あ、うん。わかったよあずさちゃん。じゃあね」

梓「でも、ちょっと女3が話があるらしいから、ここで待っててってさ。大事な話だから帰っちゃだ め だ よ ?じゃあね、憂。また明日」クスッ

唯「うん、また明日!」(あずにゃんと純ちゃんは味方みたい……憂……お姉ちゃんが何とかしてあげるから……)


――――――――――――――――

純(はぁ……結局憂の事助けてあげられなかったな……)

純(憂……元気無かったな……いつもなら絶対泣いたりしなかったのに……唯先輩は学校辞めちゃうし……)

純(ん……?あれ……梓?)

梓「そうそうwwそれであの日憂のやつ、唯先輩に泣きついたらしくてさーwww」

純(……え?嘘でしょ?梓ってば何言ってんの?)

梓「え?結局勘違いされて撃沈したみたいだよwwwwwうけるよねwwwwww憂がおかしいの!!っていう電話かかってきてさーwww

 ていうか女4から聞いたよwwww女3相当激しくしたんだって?wwww」

純(嘘、嘘でしょ?女3と女4って憂を虐めてる中心人物じゃん……)

梓「今日はもう壊しちゃってもいいんじゃない?え?女1と女2?今日はいないよ?うん、やっちゃえやっちゃえwwww」

純(女1と女2も憂を虐めてる……って憂が危ないんじゃないかな!?でも、私一人じゃ……うーん、うーん……)

梓「あははwww今校門のところにいるよwwww早く捕まえてあげてね?うん、じゃあねー」ピッ

梓「さて……と、唯先輩に電話でもかけよっかな。邪魔者が消えて、もう少しで私だけのものになるよね。私だけの唯先輩……ふふっ、楽しみだなぁ……」ニヤニヤ

純(あわわわわわわ、やばいよやばいよやばいよ、でも助けてくれそうな人って……あっ、いるじゃん)ピコーン

純(憂……絶対助けてあげるからね!)ダッ
――――――――――――――――

ヴー…ヴー…

唯(あ、あずにゃんからだ……うーん、でも出ないと怪しいよね……)

唯「もしもし?あずにゃん?」

梓『あ、唯先輩ですか?今日憂が学校に来てて……』

唯「う、うん。今日は行ったみたいだね……」

梓『はいです。それでですね……』

唯「そ、それよりあずにゃん!最近憂の様子はどうなの?学校で元気なかったりしない?」

梓『いえ?別に普通ですが?まあ視線は怖いですけど、それだけですね。どうかしましたか?』

唯「……そ、そっか。うん、何でもないよ。じゃあ、切るね?」

梓『あ、唯先輩。……何かあったら私を頼ってくださいね?』

唯「…うん、わかったよ。じゃまたね」ピッ

唯(……あずにゃん……嘘ついてる。何で?憂の事嫌いになったのかな……?)

女3「あ、いたいた。憂ー!」

唯「!!なに?」

女3「なに?じゃないでしょ?ちょっとついてきなさいよ」

唯「……あんまり長くなるようなら、ちょっと今日はパスしたいんだけど……」(晩御飯つくらないと……)

女3「……は?なにふざけたこと言ってんの?いいから来いよ」ギュゥ

唯「あっ……、痛い痛い!やだっ!!離してったら!」ジタバタ

女3「抵抗するならもっと痛くしちゃうよ?」グイッ

唯「痛たたたた!離して!離してったら!」

――――空き教室―――――

ドサッ

唯「あうっ!」

女3「全く、いらない手間かけさせないでよね……」

女4「それにしてもいっつも無関心なふりしてるのに今日はどうしちゃったの?授業中泣いたりしちゃってさ?」

女3「あははっ、そういえばさあ、こいつこの前帰った後、愛しのお姉ちゃんに泣きついたらしいよ?」

女4「へー、それでどうだったの?」

女3「駄目だったらしいよ?レイプした相手に泣きつくなんてばっかじゃねーの?って話だよね」

唯(何で……この娘達……憂が私にしたこと、私が憂にしたこと……知ってるの……?何で……?何で?なんで?)

女3「ま、どーでもいいけどね。ほらっ、さっさと手、出せよ」

唯「え……何で……?」

女3「は?お前が暴れないようにだろうが。この前したことも忘れちゃった?」

女4「今日はとことんやっていいんだっけ?前回はBまでだったから超楽しみなんだけど」ニヤニヤ

女3「らしいね。あー、楽しみだなぁ。どうやって鳴かせちゃおっかなあ」

女4「だからおっさんかってwwってあれ?こいつなんで手出してないの?」

唯(まさか……嘘だよね……憂が……こんなやつらに……?……あっ……)

―――
――――
――――――

私もどれだけお姉ちゃんが傷ついたかわかったから……謝っても許してもらえない位の事したってわかったから……

――――――
――――
―――

女4「憂は頭いいと思ってたんだけどなー。4日前の事も忘れるなんて実はお馬鹿さんなのかな?」

唯(4日前……憂が……自殺しようとした日だ。ごめんね……憂……こんな事されて……っ!!)
―――
――――
――――――
『違うの!何かするつもりじゃないの!暫くこのままでいさせ』

『……お姉ちゃん……開けてよ…グスッ……話を聞いてほしいの……抱き締めてほしいの……お姉ちゃぁん!』
――――――
――――
―――


唯(違う……私のせいだ……私が…)

唯「うっ…ううう…あああああああ」ポロポロポロポロ

女3「は?私達まだ何にもしてないんだけど?もう壊れちゃった??」

女4「もうめんどくせー、いいじゃん、服剥いじゃえば逃げられないよ」

女3「ま、それもそっか。はいはい、脱ぎ脱ぎしましょうねー」

唯「やっ!!いやっ!!!やめてっ!!!誰か助けて!!!」バタバタ

女3「あーもう、うるせー。あれ取って」

女4「はいはい。これかな?猿轡なんてあいつもいい趣味だよね」

唯「やだっ!!助けて!!助けてよ、うモガッ」

女3「これでいくら叫んでも大丈夫だよ?ふふふっ、今日は好きなだけイッていいからね?やめてあげないから」クスクス

唯「ムー!!ムー!!ンムー!!」(みおちゃん……ムギちゃん……りっちゃん……あずにゃん……助けてよ…憂いぃぃぃ)ポロポロ


バーン!!

唯・女3・女4「!!!」

純「ちょっと!!あんた達何やってんのよ!!」

女3「何だ、誰かと思ったら純じゃない。どう?あんたもやらない?」

純「は?何言って……」

女3「あんた、いっつも憂にべったりだったじゃない。唯先輩にべったりだったこの子をやれるチャンスなんて、もう無いと思うけど?」

純「……」

女3「どうすんの?こんなチャンスもう無いと思うよ?なんならこの子の処女は純にあげても……」

純「……んな」

女3「は?なんて?やりたいって?」クスクス

純「ふざけんな!!憂は道具や玩具なんかじゃないんだよ!!憂がどれだけ唯先輩の事好きだったか知ってるの!!?
  お前達みたいに遊びでやったんじゃないんだよ!!どれだけ苦しんでたか……どんなに辛そうな顔してたか……そんな事もわかんないの……!?」

女3「は?なんだ純、あんたもレズだったんだね。キモッ……女4、行こっ、テンション下がっちゃった」

女4「そだね、あーキモッ。じゃーねー純♪」ドゴッ

純「あうっ!」

女3「きゃはは、次は純がターゲットかなー?女1と2にも教えてあげよっか」



「おい、待てよお前ら」

女3・4「は?」

澪「ちょっと詳しく聞かせろよ」

唯(澪ちゃん……)

律「そーそー、可愛い後輩が虐められてるとこ見たんじゃ、先輩として見過ごす訳には行かないね」

唯(りっちゃん……)

紬「ちょっと部室に行かない?紅茶くらいなら出してあげるわよ……?」

唯(ムギちゃん……)

純「みなさん……」

唯(純ちゃん……)



―――部室――――

澪「……なるほど、ね。2人とももう帰っていいぞ」

律「ああ。そうだな。でも今後1回でも誰かを虐めてみろ。倍返しにしてやるからな?」

女3・4「はい、わかりました。すいませんでした」

純「……」

女3「じゃーね、レズ純ちゃん」

純「っ!!!」

律「おい…」

女3・4「失礼しましたー」

澪「気にすることないって、どうせ何もできないよ」

純「いえ……私は、別に……」

紬「ごめんなさい……ちょっとお手洗にいってくるわ」


……

女3「はぁ、まじなんなのあいつら?うっざいなー」

女4「だよね。何様のつもりなんだろ?」

紬「あ、ちょっとあなた達」

女3「は?なんですか?」

紬「もし、これから先軽音部のメンバーやその友達を虐めるような事したら、ただじゃおかないわよ……?」

女4「は?だからしないって……」

紬「足りないの、そんな言葉じゃ。」ピッピッピッポチ

ザザザザザザッッ

黒服「…………」

紬「覚えておいてね?こっちはあなた達の顔、学校、名前、住所、その他諸々を握ってるってこと。金は命より重いのよ?」ニコッ

女3・4「コクコクコクコク」


―――部室――――

紬「たっだいまー♪」

律「ムギ、遅かったな。大きい方だったのか?」ニヒヒ

澪「こらっ馬鹿律!!」ゴンッ

律「いってぇ!」

紬「あらあら……今紅茶を淹れるから2人とも落ち着いて?」

純(軽音部……楽しそうだな。でも、何か皆さん寂しそうだな……)


紬「はい、りっちゃん」

律「いつもありがとなー?ムギ」

紬「はい、澪ちゃん」

澪「美味しそうだな、アールグレイか?」

紬「そうよ♪前に飲んでみたいって言ってたでしょ?」

澪「覚えててくれたのか、ありがとな」

紬「はい、純ちゃん。かっこよかったわよ?」

純「あ……ありがとうございます」

紬「はい、憂ちゃん。大変だったわね?温かいものでも飲んで落ち着いて?」

唯「ありがと…ムギちゃん…グスッ」ポロポロ

紬・律・澪・純「え?」

唯「あ……」


律「なるほどなー、憂ちゃんがなー……」

澪「で、憂ちゃんは大丈夫なのか?」

唯「ううん……まだ起きて…グスッ……起きてないんだって」ポロポロ

紬「憂ちゃんが入院してる桜ケ丘病院は名医揃いって評判だし、きっと大丈夫よ」

唯「うん、そう……かな?」

純「憂もですけど、唯先輩もですよ。大丈夫なんですか?色々と……」

唯「私は……憂にされた事は……許せないよ……」


純「……そう……ですか」

唯「でも、それ以上にあいつらが憂にしてた事は許せないし……
  自分が一番許せないよ……私が……グスッ……一番近くにいたのに……一番近くで一番ひどい事してた自分が……」ポロポロ

唯「ヒック……私、謝りたいよ……お別れなんてしたくないよ……もう大丈夫だよって言って……抱き締めてあげたいよ……憂いぃぃぃ」ポロポロ

純「唯先輩……」

律「唯……」

澪「…………」

律「……ん?どうした、澪。大きいのが出そうなのか?」

澪「殴られたいのか?律。いや、よく考えたらおかしいよなーって思って。」

律「何が?」

澪「唯はさ、その……憂ちゃんに襲われた日から学校には来てないだろ?」

紬「そうね、急に病気で退学するって、聞いた時はびっくりしちゃったわ」

澪「だったら……誰がばらしたって言うんだ?私達は、恥ずかしいけど憂ちゃんが虐められてたのも知らなかったし……」

律「なるほどなー……唯、なんか心当たりは無いのか?」


唯「えっ……無い……よ?私はずっと……ほら……家にいたから……」

澪「そうかー……憂ちゃんが誰かに喋っちゃったのかな……」

純「本当に心当たりは無いんですか?唯先輩……?」

唯「ほんとに……ほんとに無いよ?……あ、晩御飯作らないといけないから私そろそろ帰るね?」

律「そっか、唯は今自炊してるのか。少しは上手くなったかー?」

唯「ん。私は憂のお姉ちゃんだからね。頑張って立派なお姉ちゃんになるんだ。今までの駄目駄目な私じゃないんだよ?そしたら……きっと憂も……」

純「だめだめだなんて……憂はいっつも言ってましたよ?お姉ちゃんは本当に優しいんだって。

  お姉ちゃんがいたから、お姉ちゃんがいるから頑張れるんだって。」

唯「そっか……純ちゃん……今日はありがとね。これからもずっと憂の味方でいてあげてね?」

純「任せてください!唯先輩も、頑張ってくださいね?」

唯「うん……頑張ってみるよ」

唯「じゃあね、みんな!今日は会えて嬉しかったよ!!」

律「今度飯食いに行くから、よろしく頼むな」

紬「いつでも来てね?お菓子を用意してるから」

澪「お前達……食べ物の事ばっかだな……唯!また一緒にバンドしような!」

唯「うん!またね、みんな!!」


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