澪「やぁ梓」

律「おっす梓ぁ、お待ちかねティータイムだぞ」

梓「わ、私は別に…練習第一ですよっ!」

紬「は~い皆お待たせ、紅茶が入ったわよ~」コポコポ

唯「ムギちゃんありがとー!よぉーし、それじゃ早速~…」

律「あ、唯」

唯「何~?」

梓(……)

律「食べる前におつかい行ってきてよ。昨日間違えたやつさ、私まだ読んでないんだよ」

唯「あっ、うん!分かったよぉ。えと、きんま…だっけ?」

律「そうそう、近代麻雀な。今度は間違えるなよ~」

梓「……あの!」

澪「? どうした梓」

梓「ゆ、唯先輩……お茶さめちゃうんじゃないですかぁ~…?
  せっかくムギ先輩が淹れてくれたんですから飲んでからにしたら…その、どうですか~」

唯「えっ?…あ……」チラ

律「いいって、あとでまた淹れてもらえばさぁ。早く行ってきてよお茶しながら読みたいんだ」

唯「うん、行ってきま~す。へへへ…」ガチャ バタン

梓「……」


律「さーて、いっただっきま~す♪」パクッ

律「うめぇっ!はははは」モグモグ

澪「……」モグモグ

澪「あ。 しまったァー…私も唯に雑誌頼めば良かった」

律「ングッ… んじゃ電話すれば?」

澪「それもそうだな」ピッ

梓「……」

梓「あの、私行ってきますよ。何が欲しいんですか?」ガタン

澪「え?いやいいよ唯に電話で言うから」

梓「い、いえ……その…」

律「……もしかしてあれか?唯に気遣ってんのか?そういうのいらないって言ったろ」

梓「……」

紬「まぁまぁまぁ。いいじゃないの、行きたいって言うんだから行かせてあげれば」


律「そうかぁ?ま、別にどーでもいいけど」

澪「んじゃクロスビート買ってきてよ」

梓「は、はい分かりました~」ガチャ

バタン


律「……どうよ?」

澪「何が?」カチャ… パク

紬「梓ちゃんはあんまり良く思ってないのかもね、唯ちゃんのパシリ」

律「だよなぁ。めんどくせーなぁ…そのうち意見とかしてきたらどうしよ」

澪「大丈夫だろ」モグモグ

紬「とりあえずは静観、って感じでいいんじゃないかなぁ」

澪「そうそう、それでいいって」

律「…まぁいいけど……」ズズ

律「うめー!ムギのお茶さいこー!」

紬「あらあらあら♪」


―――

唯「きんだいまーじゃん、きんだいまーじゃん…」タッタッ


「せんぱーい!!唯せんぱ~~い」


唯「きん… ほぁ?」クル

梓「はぁはぁ…追いついたぁ」

唯「あれっ、あずにゃんどうしたの?」

梓「へへ、私もその…おつかいです!澪先輩に雑誌頼まれたので」

唯「えっ、そうなの?」

唯「澪ちゃんてば、私に電話してくれればいいのに~」

梓「……」

梓「あの」

唯「んん、何~?」

梓「嫌じゃないんですか?こんなの」

唯「……やだなーあずにゃん。嫌なわけないよ~」

梓「本当にそう思ってるんですか?皆、先輩の帰りも待たずにお茶してるんですよ」

唯「あぅ、それは…」

梓「嫌なら嫌ってちゃんと言った方がいいです」

唯「……な、なんでそんなこというのあずにゃん、私本当に……」

梓「…先輩は分かってないんです、おつかいなんて聞こえよくしてましたけどこれって」


唯「わ、分かってるよぉ!」

梓「えっ」


唯「……おつかいなんかじゃないの、分かってるよぅ……“ぱしり”なんだよね」

梓「……」

唯「でもいいんだ。それでも」

梓「そんな、どうしてっ…」


唯「私、中学のころもぱしりだったんだけど…しょっちゅう間違って叩かれたりしててね」

唯「それでもやっぱり間違えちゃってね、そしたらそのうちぱしりもされなくなって……」

梓「……」

唯「和ちゃんとは別のクラスだったし、なんていうか…私、
  クラスの中で…“いない”みたいな感じになっちゃったんだぁ」

梓「……」

唯「でもりっちゃん達は間違えても叩いたりしないし、ずっと私にお願いしてくれるから」

唯「私のこと必要って思ってくれてるんだよ~。嬉しいよね!」

梓「そ、そんなのっ…」

唯「とにかく私はそういう…えっと、“ぽじしょん”?なんだぁ。だからいいんだ」

唯「えへ、あずにゃんには変に見えるかなぁ」

梓「変ですよ!変に決まってるです!」

唯「……へへへ…」ポリポリ

梓「……戻りましょう」グイッ

唯「えっ!?だ、だめだよぉ怒られちゃうよ」

梓「欲しいなら律先輩達は自分で買いに行くべきです、
  戻って文句言われたら私がそう言い返してやるです」

唯「でもそんな事言ったらあずにゃんがいじめられちゃうかもしれないよ……」

梓「大丈夫ですよ、屁でもないです」

唯「わ、私は大丈夫じゃないよー…あずにゃんがいじめられるのなんか見たくないもん……」

梓「……先輩…」

唯「それじゃ私行くね!あずにゃん戻らないとお茶さめちゃうよ~?」

梓「そ、それなら私も一緒に行きます!」

唯「えぇ、でも」

梓「友達!です……よね?私達… そう言ってくれましたよね」

唯「! あ、あずにゃん……//」

梓「えへへ、手繋いで行きましょう」スッ

唯「へへ、そうだねー!ともだちだもんね~♪」ギュッ

梓「あははは、そうですよ~//」


ティロリロ~♪

店員「しゃせっすぁーっせ」

唯「ふーぃ」

梓「さっさと買っちゃいましょう」

唯「うん。えっと……えぇ~っと」

梓「近代麻雀ですよ。これです」スッ

唯「あっ、そうだったぁ!へへ、あずにゃんありがと~」

梓「あと澪先輩のクロスビートか …おいて無いや」

唯「じゃあ商店街の本屋さん見に行こうよ~」

梓「いいですよ、無かったって言えばいいんです」

唯「で、でも澪ちゃんがっかりしちゃうよ」

梓「澪先輩のは私が頼まれたんです、どうするかは私が決めますよ。心配しないでください」

唯「う、うん」


梓「そいえば外ちょっと暑かったですねーアイスでも食べながら戻ります?」

唯「あっ!あいす食べたい!あずにゃんいいこと言うね~♪」

梓「へへへ…じゃあパピコ買って二人で分けましょうよ」

唯「うん!わ~い」


唯「くーださ~いな♪」

店員「しゃっせ」ピッピッ

店員「525円になりゃーっす」

唯「えぇと…」ゴソゴソ

梓「あ、パピコの分とっといてください。おごりです」チャリ

唯「えーっ、いいよぉ」

梓「いいですって」

唯「いいよぉ~」

梓「いいですってー」

唯「せ、せんぱいなのにおごられるの恥ずかしいよぉ」

梓「友達としてならいいじゃないですかー」

唯「あっ、そうかー!じゃあごちになりやす、へへ…//」

梓「えへへ…//」


店員(……なンかエエなぁ……俺の乾いた人生とはとても比べられんでェ……)


唯「あのぉ~…」

店員「…はっ!?す、すやぁーせ…500円お預かりしゃーっす」




唯「んむふ~~」チュパチュパ

唯「つめたい!おいひー!」

梓「あははそうですね~」チュパチュパ

唯「あずにゃんが一緒に来てくれてよかった~」

梓「そうですか?へへ……」

―――

ガチャ

唯「ただいま~!」

紬「二人ともおかえり」

律「おー、ちゃんと買ってきた?まぁ梓も居たし大丈夫か」

唯「うん!はいりっちゃん」ガサ

律「おっ、これこれ!サンキュー。420円だっけ?」

唯「うん」

律「ほい」チャリ

唯「まいど~♪」

澪「あれ、クロスビートは?」

唯「あっ…えぇっと~……」

梓「ありませんでした」


澪「は?」

律(んん?)

梓「コンビニに無かったんで買ってこれなかったですすいません」

澪「」

澪「あ、あぁそう……」

唯「へへへ…ごめんよ澪ちゃ~ん」

澪「まぁ無かったんなら仕方ないな」

梓「ほら、大丈夫だって言ったじゃないですか」ヒソッ

唯「うん!あずにゃんありがと~」ヒソヒソ

紬「今二人のお茶淹れるね~」カチャカチャ

梓「あ、どうもですムギ先輩」

紬「二人とも、ケーキにクリームのせたかったらあるからね~♪」

唯梓「はーい」

唯「いっただっきま~す!」モグ

唯「おいひい!んはは」モグモグ

梓(幸せそうだなぁ~)ニコニコ


律「んじゃまたな~」

唯「うん!りっちゃんばいば~い、澪ちゃんもねー」

澪「あぁまたな。 なぁ律、本屋寄っていい?」

律「えーめんどくさいよ行くなら一人で行けよ…」

澪「なんでだよ律ぅうう」ユサユサ


梓「…それじゃ私達も帰りましょうか」

唯「うん、帰ろ~。おなか空いちゃったよぉ」グゥーッ

梓「あはは」

唯「あずにゃん今日ありがとうね~!」

梓「はい?」

唯「おつかい一緒に来てくれて楽しかったよ~」

梓「あぁ…いえいえ、そんな」


唯「きみに会えて 良かったよ♪」

梓「えぇッ!?//」ドキッ

唯「ぼくらお互い、すごいのさ~♪」

梓(あっ。なんだ歌か…)

梓「先輩、真心ブラザーズ好きなんですか?」

唯「♪ぼくはb… へ?」

梓「? いや、今歌ってるじゃないですか」

唯「これそうなの?らじおで流れてたの聴いて覚えただけだからよく知らないんだぁ」

梓「そうなんですか。私CD持ってますよ、貸しましょうか」

唯「えっ、うん!かしてかして~♪」

梓「いいですよ~じゃあ明日持ってきます」


唯「空にま~~いーあーがーれ~あのころの♪日々ーよ~♪」

梓「風のなーーか~でーきみが 僕を~♪」

唯梓「見た気がしたーよ~♪」

唯梓「あははははw」



唯憂「いただきまーす」

唯「へへへへ…」パク

唯「おいひーっ!ういのしょうが焼きさいこーですぞー!!」モグモグ

憂「もー、お姉ちゃんったらなんでもおいしいって言うんだからぁ~」

唯「ほんとだよ!お店に出したら絶対にばかうれしちゃうよー!!」

憂「も、もぉ~っ//」バンッ

唯「あいたっ!」

憂「あっ!?お、おおおお姉ちゃんごめん!!」

唯「だ、大丈夫大丈夫~」

唯「…あ、そういえばうい今日あずにゃんとお昼食べたんだって?」

憂「うん」

唯「へへ、もうすっかり仲良しなんだね!やったね!」


憂「えへへ…実は今度の土曜日に二人で出かけるんだ~」

唯「そうなの!?」

憂「梓ちゃんが誘ってくれたんだよ~」

唯「へーっ、ほんまでっかー!いいないいな~」

憂「楽しみだよー♪」

唯「うい聴いて~!日本むかしばなしならぬ、ういデートばなし!」

唯「いーいーな、いーいーな~ う~~い~はいーいーなっ♪」

唯「あずにゃんと一緒にどようびデーェート♪たーのしくお茶でもすーるんだろうな~♪」

憂「な、なにその歌~っ。デートって…//」

唯「いいなぁ~」チラッ

憂「…もしかしてお姉ちゃんも一緒に来たいの?」

唯「えっ!?へへへ…そう見える~?」チラチラ

憂「じゃあ後で梓ちゃんに聞いてみるよー」

唯「ひゃっほー!そうこなくっちゃ~っ!」パチンッ




―――

―土曜日―

梓「ちょっと早かったかなぁ~…」テクテク

梓「……ん?あれは」


憂「ほらお姉ちゃん、髪。ここちょっとハネてるよ」キュ

唯「うぅ…大丈夫だよぉ、恥ずかしいよ~」


梓「あらら。微笑ましいね~」

憂「梓ちゃん!へへ、早かったね~」

唯「あずにゃんきたぁ~!かわいいの着てるね!」

梓「どうもでーす」


憂「それじゃとりあえずここでお昼にしよっかー」

唯「私ちきんたった食べる!ちきんたった!」

梓「あはは、タツタですよ先輩」

唯「むむぅ~……たつ… たつ…… たった…」


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