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梓「・・・」テクテク

唯「・・・」テクテク

梓「先輩たち、おいて帰ってきちゃいましたね・・・」

唯「まぁ、いいんじゃないかな。状況が状況だし」

梓「・・・先輩、頭大丈夫ですか」

唯「それは中身の心配かな?」

梓「そんな失礼なこと聞くわけないじゃないですか!怪我の方ですよっ」

唯「えっと、フラフラするけど、大丈夫だよ」

梓「そうですか、よかった。・・・ごめんなさい」

唯「それはさっきの私の告白に対する返事かな?」

梓「そんな唐突にするわけないじゃないですか!ギターで殴っちゃったことですよっ」

唯「あ、うん・・・いいよ。あずにゃんこそ、憂に気をつけてね」

梓「憂にはその怪我、律先輩にやられたってことにしておいてください」

唯「あ、それいいね。面白そう」

梓「もう、目は覚めました?」

唯「それは同性に対して抱くべきではない感情を抱いてしまった私がフラれて現実に引き戻されたかって意味?」

梓「そんなこと言うわけないじゃないですか!夢から覚めたのかって意味ですよ!」

唯「・・・」

梓「あ、いや、だから、違くて」

唯「いいよ。ごめんね」

梓「え?」

唯「ずっと黙ってるつもりだったんだー、ほんとだよ?」

梓「・・・」

唯「なのに、意識朦朧として変なこと言っちゃって・・・」ハァ・・・

梓「あれはちょっと特殊な状況だったので、しかたないかと」

唯「でもそれであずにゃんにバレちゃった」

梓「そ、それは・・・」

唯「・・・ごめんね、ガッカリしたでしょ」

梓「え・・・?」

唯「仲のいい先輩だと思ってたら、先輩の方には下心があったんだよ?普通がっかりするよ」

梓「・・・」

唯「別に、気使わなくていいよ。私だって自分が悪いって思ってるし・・・ホントにごめんね」

梓「・・・」

唯「予定ではね、このまま卒業式迎えて、笑顔でさよならしようと思った」

梓「・・・」

唯「それで、たまに思い出してえへへってなって、ちょっとほわほわする、そんな思い出にするつもりだったんだよ」

梓「・・・」

唯「なのに、しくじっちゃったね・・・」

梓「・・・です」

唯「え?」

梓「先輩の、言うとおりです。すごい・・・がっかりしました」

唯「うん、だよね・・・ごめ・・・」

梓「そもそも、気持ち悪いんですよ」

唯「・・・」

梓「私と仲のいいフリして、本当はスキンシップと称して私の体に触りたかっただけなんじゃないですか?」

唯「・・・否定は、しないよ」

梓「それで?」

唯「えっ・・・」

梓「えっじゃないですよ。私でいやらしい想像したりしたんですか?」

唯「・・・た」

梓「え?」

唯「した、よ」

梓「うわぁ・・・サイッテーですね」

唯「ごめ・・・」


梓「卑怯じゃないですか?」

唯「・・・」

私は今、猛烈に頭に来ている。
イライラなんてもんじゃないです、ドッカーンです。
先輩の言葉の点をひとつずつ繋げて線にしてみると
とんでもない答えが浮かび上がります。

それが私をこんなにも怒らせてるんです。

梓「唯先輩、聞いてるんですか?」

唯「・・・」ゴシゴシ・・・

梓「いや、頭の血とか今どうでもいいから」

唯「はい・・・」

梓「卑怯じゃないかどうか聞いてるんですよ、答えてください」

唯「卑怯っていうのは・・・よくわからないよ・・・」

梓「・・・」ハァ・・・

唯「ごめん・・・」

梓「もういいです。それじゃ、わたしこっちなんで。さようなら」テクテク


唯「あずにゃんっ」ガシッ

梓「触らないでくださいよ」

唯「・・・」

梓「・・・なんですか」

唯「なんで、そんなこと、言うの・・・?」

梓「そんなこと言われるようなことしてるからですよ」

唯「・・・」

梓「・・・」

唯「・・・」

梓「あの、離してもらえますか」

唯「あずにゃんこそ、こっち向いてよ」

梓「・・・」

唯「肩、震えてるよ」

梓「先輩には関係ないです・・・」

唯「・・・」

梓「・・・」

唯「ねぇ」

梓「先輩は私のことが好きなのにどうして今まで言い出さなかったんですか」

唯「どうしてって、そんなの普通言えないよ・・・」

梓「・・・『普通』?本当に普通の人なら同性にそんな感情抱かないですよ」

唯「・・・」

梓「私は、怒ってるんです」

唯「うん、わかるよ・・・」

梓「さっき言ったの覚えてますか?先輩にはがっかりしたって」

唯「うん・・・それと、気持ち悪いんだよね・・・?」

梓「はい。その通りです」

唯「・・・」

梓「好きな人に好きとも言えず、挙げ句の果てに影で一人でコソコソと・・・」

唯「・・・」

梓「しかも、結構遊んでるみたいじゃないですか?」

唯「それは・・・うん・・・でも」

梓「そういう言い訳は聞きたくないです」

唯「そっか、ごめん・・・」

ちょっと意地悪な言い方しちゃったけど・・・仕方ないよね。
だって、本当に頭に来たんですもん。

好きなら好きって言ってくれればいいのに。
私は唯先輩をそういう目で見たことはないけど。

ハナから無理って決めつけられるのって、なんだか面白くないです。
どうしてでしょうね、何故か前向きになってる私がいます。
これって、つまり・・・やっぱり、そういうことですかね?

梓「だから、その・・・その件については」クルッ

梓「いない!?」

唯「・・・」トボトボ

梓「せんぱーい!」ダッ

唯「ひっ・・・!!?」ダッ

梓「どうして逃げるんですか!!?」

タッタッタッ・・・

唯「っ・・・!」

梓「せん、ぱい、ってばー!!」

タッタッタッ・・・

唯「もう、わかった、よ・・・!それ、以上・・・追い打ちかけないでっ・・・!」

梓「なに、言ってんですか!!」

タッタッタッ・・・!

唯「一人に、してよぉ!」

梓「ちょっと!話を聞いて!先輩!」

唯「ついて、こないでよ・・・!わざわざ、追いかけてまで、嫌いって、言わなくてもいいと思うんだ!?」

梓「走りながら聞こえません!!っていうか、つべこべ言ってないで少し止まってくださいよ!!」


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律「でーだ」

澪「ん」

紬「どうしたの?」

律「私たちはいつになったら帰れるんだ?」

紬「出るタイミングがわからないわね」

律「だな。さわちゃんはなにしてるんだ?」

澪「え?机で寝てるよ」

律「さわちゃんには悪いけど・・・置いて帰るか」

紬「それがいいわ」

澪「あ、いいんだ」

律「よし、そうと決まればここから出ようぜ」モゾモゾ

澪「ん」モゾモゾ

紬「・・・」ジー

律「こら、澪のパンツ覗こうとすんな」

澪「」

紬「何言ってるの、澪ちゃんは今ノーパンよ」

律「なお悪いわ」

さわ子「・・・」スースー

律「なんでここで寝てるんだよ・・・」

澪「多分、私達がどこかに行ったと思ったから、戻ってくるまで待ってるつもりなんじゃないか?」

律「あー・・・さわちゃん、ごめん」

澪「二回戦」

律紬「へっ?」

澪「出来るよな、今なら」

律「・・・」

紬「・・・」

律「ないない。私パスな。私、おばさんには興味な」

さわ子「りっちゃん、ぶっ飛ばされたいの?」ガバッニコッ

律「うわぁぁぁぁ!!?!?」

さわ子「だいたい、20代前半の女捕まえて、おばさんってそれはちょっと」

澪「あの」

さわ子「何よー」

澪「起きてたんですか?」

さわ子「ううん。誰かが私のことおばさんって言った気がして目が覚めちゃった」

律「うっわ、おもしれ。私今日寝る前にさわちゃんにおばさんって言ってみよー」

さわ子「夜這いされたいのかしら、この子は」

律「へー?玄関の鍵開けといてやるよ」アハハ

澪「まぁ律に手出したらその眼鏡バリンバリンにするけど」

さわ子「この子達は教師を舐めてるのかしらねー?」アラアラ

澪「ごめんなさい、さわ古先生」

さわ子「おいコラ、古じゃなくて子だから」

律「あっはっはっ」

さわ子「お前らとっとと帰れ」イライラ

紬「あ、私、食器片さないと・・・」

律「そうか。私も手伝うよ」

さわ子「いいからアンタ達早く帰りなさい」

澪「え、でも」

さわ子「全く、何時だと思ってるの?どこ行ってたのか知らないけど、もうちょっと早く帰ってきてよね」

律澪(ずっとこの部屋にいたなんて言えない)

紬「私、今日は車で迎えに来てもらうから」

律「あ、そうなのか?」

紬「えぇ。待ってる間に片付けしておくわ。二人はもう遅いから帰って?」

澪「・・・」

律「・・・えーと、んじゃ、お言葉に甘えて」

紬「えぇ。また明日」

澪「あぁ、またな。あ、古先生もお疲れ様でした」ガチャ

さわ子「『さわ』の部分を略したらさすがに誰のことかわからないっての」

バタンッ

律「いやぁー、疲れたな」

澪「あぁ、今日は色々とひどかったな・・・」

律「なぁ、あそこ。どんな感じ?」

澪「あそこって?」

律「わかるだろ?さっきまでヤモリが入ってたそこだよ」ニヤニヤ

澪「そこはまだいいけど、やっぱりギターで殴られた頭だな」

律「あー、あれはさすがの私もびっくりしたぜ」

澪「触ると痛い・・・」

律「っていうか触らなくても痛いだろ?」

澪「かもしれないな」ジンジン

律「あれ、今日ってうち来る日か?」

澪「えーと・・・そうだな、水曜日だからそうだ」

律「そか。んじゃ、私が舐めて治してやるよ」

澪「恋人に舐めてもらって治るなら病院なんていらない」

律「そのとーりで」

律「いやー、毎週決まって親がいない日があるって最高だな」

澪「ん。同意しとくよ」

律「・・・はぁ」

澪「どうした?」

律「今日の遊び、面白かったなーと思って」

澪「おかげで私は頭とかあそことかひどいけどな」

律「中、梓に乱暴されたんだろ?」ニヤニヤ

澪「ん・・・なんか違和感があるっていうか、痛いっていうか・・・」

律「私が触って確かめてやるよ」

澪「お前がやると余計ひどくなりそうだ」

律「どういうことだよ」

澪「だって律、激しいし・・・///」

律「嫌ならしないけど」

澪「嫌なんて言ってないけど、それでもいいかな」


律「え?」

澪「いいだろ、たまには立場交換したって」

律「無理」

澪「そう言ってあんまり触らせてくれないよな」

律「私のなんて触ったって楽しくないし」

澪「それを決めるのは私だけど?」

律「・・・」

澪「な?」

律「でも・・・」

澪「っていうか、今日私は無理だぞ」

律「なんで!?」

澪「だって、あそこ痛いし。頭痛いし」

律「ばっか、何言ってんだよ。だからこそするんだろ?」

澪「お前はホント、色々とアブないよな」

律「それと付き合ってるお前も大概だけどな」

澪「とりかえず、今日は私は普通に寝る」

律「つまんねー」

澪「まぁ、律が下になるならしてもいいけど」

律「断る」


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