唯「澪ちゃん、ちょっと、待って・・・!そこは・・・!!」

澪「んー?何?聞こえない」ニヤニヤ

唯「り、りっちゃぁん・・・やめ・・・」

律「えー?なんだってー?聞こえない」ニヤニヤ

このカップルどんだけですか。
二人して耳が遠いのか性格が悪いのかハッキリして欲しいもんですね。

紬「澪ちゃん、ダメよ。もっと緩急をつけた方が面白いわ」キリッ

そしてムギ先輩やっぱりパネェっす。

唯「そこ、はぁ・・・らめ・・・ん・・・!!」

澪「うん、唯、すごく可愛い」クールクル・・・

律「・・・」スパーン!!

唯「いったぁ!?」

律「どうしたー?」

唯「ちょっとぉ・・・自分が、可愛いって言って、もらえない・・・からって、私に八つ当たりするの・・・やめてくれるかなぁ」

律「べつに。太ももとスネア間違ったわ。っていうか、なんだよ。感じてんの?」ニヤニヤ

唯「カチューシャ砕ければいいのに」

梓「う、わ・・・」

澪先輩はさっき言われた通り、緩急をつけて唯先輩の股間をくすぐり続けます。
いいところに当たるのか、たまに足にピンと力が入るんですが、それがなんともいやらしいです。

律「あれ・・・?」

澪「なんだよ」

律「なぁ、なんか、変な匂いしないか?」

唯「・・・///」プイッ

澪「んー」クンクン・・・

律「な?」

紬「えぇ、確かになんかやらしい匂いがするわねぇ・・・?」

澪「唯ー、唯のここからするような気がするんだけど・・・確かめてみていいか?」

唯「だっ・・・ダメだよ。何言ってるの?ほら、もう終わり。次行こう、次」

律「え?終わりかどうかは私達が決めるんだぞ?大丈夫か?頭とか」

唯「りっちゃんって本当に一言多いよね」イラッ

律「そりゃどうもありがとよ」

澪「梓、蹴られないように気をつけろよ?」

梓「あ、あの!」

律澪紬「ん?」

梓「その、次にいきません?」

唯「あず、にゃん・・・?」

律「なんだよ、これからじゃん?」

澪「あぁ、やっと面白くなってきたのに」

梓「で、でも、唯先輩が・・・!」

律「・・・わーかったよ。いいよ、次行こうぜ」

梓「・・・」ホッ

紬「じゃあ、梓ちゃん。はい、これ」スッ

梓「むったん?どうして?」

律「何言ってんだよ、唯をこれで殴るんだろ?」

梓「」

なんということでしょう・・・!
フォローしたつもりだったのに、唯先輩に新たな危機を呼んでしまいました。

梓「え、でも・・・」

律「いいよ、やれよ」

澪「っていうか私、梓にギターで殴られたんだよな・・・」

梓「なんていうか本当にすみませんでした」

澪「いや、もういいよ」

律「傷、痛むか?」

澪「あぁ。まぁ、傷が痛むっていうよりも頭痛が酷いって感じかな」

唯「へぇ?」パコーン

澪「いったぁぁぁぁ!!!?」

唯「へへ、さっきのお返し」

律「なんでだよ、これは罰ゲームだぞ?お返しっておかしくないか?」

唯「理屈じゃないんだよ」

澪「なんかそこだけ聞くとかっこいいな」サスサス

唯「あずにゃんは私のこと、ギターで殴ったりしないよね?」

梓「も、もちろんです!」

澪「いよいよもって私がいたたまれなくなってきたワケだが」

梓「さっきは、『起きたぁ!?』と思って、すごい慌てちゃって・・・本当にすみません・・・」ペコッ

澪「う、うん。梓は私のこと、嫌いか?」

梓「まさか!!大好きです!尊敬してます!!」

唯「・・・」カッチーン

紬「あら、面白くなさそうな顔」クスクス

澪「そ、それは言い過ぎだろ?困ったな・・・///」アハハ

梓「でも、本当ですよっ。私、澪先輩が嫌いだからギターで殴ったとか、絶対にそれはないですかr」

唯「あずにゃぁーん!私も構ってよぉ!」ダキッ

梓「今澪先輩と喋ってんだるぉうがぁぁぁぁ!!」ガッツン!!!!

唯「」ドサッ

澪律紬「・・・怖っ」

唯「」チーン

律「で、だ。一番実現しなさそうな『ギターで殴る』がいとも簡単に実現してしまったわけだが」

梓「ごめんなさい、本当にごめんなさい」

澪「梓、ちゃんと唯に謝れ」

梓「え、えっと・・・誠に申し訳ございませんでしt」

澪「違う違う」

梓「え・・・?」

澪「めんごめんご」

梓「めんごめんご」

律「唯これ見たらブチ切れるんだろうなー」アハハ

紬「いいじゃない、可愛くて」

律「ま、それもそうだな」

紬「さっきの必死なりっちゃんも可愛かったけどね」

律「なんだって?」アァ?

澪「やめろ、ムギにだけは喧嘩売るな」

律「おーい、唯ー?」

唯「・・・」

澪「気、失ってるのか?」

梓「死んでたり、しないですよね?」

紬「それは・・・多分大丈夫、だと思う、ような気がする・・・」

梓「どんどん自信なくなってるかないですか!!」

律「まぁ、落ち着け。さっきの澪の方が出血量も多いし、当たり所も似たような場所だし、大丈夫だって」

澪「これよりも出血してたのか・・・」ブルッ

紬「さて、それじゃ私の出番かしら」

澪「このあとは・・・何をするんだっけ?」

律「キンカン塗って治療だよ」

澪「」

梓「あ、残り少ないじゃないですか、この容器」

紬「じゃあいっそのことこうしましょう」クルクル・・・

律「んー?なんで塗る部分だけ取ったんだ?」

紬「ここの部分を使うの。梓ちゃん、さっきセロテープ使ってたわよね?」

梓「え?あぁ、はい。どうぞ」スッ

紬「これを・・・こうして・・・」

澪「何をしているんだ?」

紬「できたわ!自動キンカン塗り機!」

律「あ、うん。ムギにネーミングセンスがないってのはよくわかった」

紬「これを唯ちゃんの怪我しているところに貼るの。そうして上から包帯で固定すれば・・・!!」

澪「固定すれば?」

紬「キンカンがジュワジュワ出てくるわ!!」

澪「」ゾワッ

律「澪、お前、寝ててよかったな・・・」

澪「うん。うん・・・!!」

紬「どうせ容器の中身もほとんど空っぽだったし、いいアイディアだと思わない?」

律澪梓「鬼畜」

唯「ん・・・ん・・・?」

梓「」

唯「あ、れ・・・?」

律「うっそ、このタイミングで起きるのかよ」

澪「唯、悪いことは言わない。まだ寝てろ」

紬「私は起きてるときのリアクションも見たいかも」ウフフ

唯「うーん、えっと、あぁ・・・部室かぁ・・・」

梓「起きちゃった・・・」

唯「ん?あれ?夢・・・?」

律「・・・」ニヤッ

澪「何言ってんdむぐっ」

律「しー」

澪「なんだよ?」

律「いいから見とけって」ニヤニヤ

唯「うーん・・・」ボー

律「こっちだ・・・」グイッ

澪「えっ・・・?」

紬「私も・・・!」スッ

そう言って先輩達はベンチの下に隠れてしまいました。
唯先輩の位置からは見えません。
この状況で・・・私は何をすれば・・・?
もしかして、私も一緒に隠れた方がよかったのかな・・・。

唯「あずにゃん・・・?」

梓「あ、はい」

寝ぼけて(?)るのかな。
私の知ってる、いつもの唯先輩だ。
かっこいい唯先輩も好きだけど、私は・・・。

唯「おいでよ」グイッ

そう言って手を引かれ、気が付いたらベンチに手と膝をついていました。
私の下には唯先輩。顔が近い。
唯先輩は、この状況を夢だと勘違いしてるのかな。

あぁ、これで先輩の頭部が血まみれじゃなければ。
正直、目のやり場に困ります。傷口ばかり見つめるのもおかしいですし・・・。

唯「あーずにゃん」

梓「はい?」

唯「へへー」ニコニコ

梓「せ、せんぱい・・・?」

唯先輩が何を考えているのかイマイチわかりません。
ただ、やっぱり夢だと勘違いしているようです。
頭の傷ですぐに我にかえると思いますが、面白いので真相はまだ黙っておくことにします。

梓「先輩、どうしたんですか?」

唯「あのさ・・・私、あずにゃんのこと好きだったんだ・・・」

梓「え?」

唯「本当だよ。大好き」

梓「」

何、この超展開。
ベンチの下で気配を消している3人は一体どんな顔でこの言葉を聞いたんでしょうか。


律「・・・唯のヤツ、やるじゃん」ボソッ

澪「っていうか今までずっと告白する素振りなんて見せなかったのに・・・」ボソ

紬「どういう風の吹き回しかしらね?」

律「ずっとヘタレだと思ってたんだけどな・・・変なの」

澪「唯も黙ってるの限界だったのかもな」

紬「そうかしら?まだ夢と現実の境目がわかってないとか」

律「うーん、ありえるな」

澪「っていうかなんで急に隠れたりしたんだよ、ビックリしたんだぞ?」

律「うん?ちょっとした罪滅しだよ。さっきちょっと唯にやりすぎちゃったしな」

澪「なるほど、でも・・・あの状態の唯じゃな・・・」

紬「こうなった以上仕方が無いわ、見守りましょう」

澪「それじゃ、引き続き気配消すか・・・」

紬「任せて、私それすごい得意だから」ウフフ

律「ムギは空気にされたことを根に持ってるならそう言おうな」

梓「せん、ぱい・・・?」

唯「こんなときじゃないと、言えないから・・・」

いや、むしろなんでこのタイミングで言うんですか。
そう突っ込みたかったけど、あまりにも真剣な眼差しに私は何も言えなくなりました。

唯「ごめんね、こんなこと言われても・・・迷惑だよね」

迷惑なんかじゃ、ない。

唯「ずっと、黙ってるつもりだったんだ・・・」

梓「・・・」

唯「でもね、どうしても伝えておきたかったんだ・・・」

だからどうしてこのタイミングで。

唯「私、もう駄目みたいだから・・・」

梓「はい?」

唯「あずにゃんだけでも逃げて。早く、追っ手が来る前に・・・!」

梓「」


なんて物騒な夢見てるんですか、この人は。

唯「なんかね、どんどん意識が遠のいてくんだよ・・・だから、あずにゃん」

ごめんなさい、それやったの私です。

梓「えっと・・・」

唯「生まれ変わっても・・・あずにゃんの恋人がいいなぁ・・・」

梓「何馬鹿なこと言ってるんですか」


律「ぷぷ・・・」プルプル

澪「おい、律、笑ったら悪いだろ・・・」プププ・・・

紬「これはすごいわ・・・」クスクス


梓「とりあえず手当を・・・」

ガチャ

一同「!!?!?」

さわ子「あんた達、まだ残ってたの?」

やばい、この状態の唯先輩を見られたら・・・非常にまずい。

さわ子「あれ?残ってるの二人だけ?」

梓「は、はい!」

律澪紬(私達は!?)

さわ子「よいしょっと」ゴソゴソ

梓「唯先輩!起きて!ほら、帰りますよ!」

唯「え?いたたたた・・・頭いた」

梓「くない!ぜんっぜん痛くない!」

唯「あ、あれ?そうだっけ・・・?」ボーッ

さわ子「ほら、ギターしまってあげたから、もう帰りなさい」

梓「あ、はい!ありがとうございます!」

さわ子「あれ?唯ちゃん、頭怪我して」

梓「ない!全然怪我してない!」

さわ子「え、ちょ」

梓「ほら、行きますよ先輩」グイグイ

梓「それじゃ、お疲れ様でした!」

さわ子「え!?ちょっと待って・・・!」

唯「さわちゃんばいばーい」ヒラヒラ

バタンッ

さわ子「行っちゃった・・・」

律「で、どうするよ、私達」ボソッ

澪「知らん」

紬「出るに出られない状況になっちゃったわね・・・」

律「うーん、参ったなぁ・・・どうするよ」

澪「さわ子先生が出てくの待つしかないだろ」

紬「きっとすぐよ。待ってましょう」

さわ子「まあいいわ。あら、食器が出しっぱなしだわ・・・他にも誰か残ってるのかしら」

澪「おい、すぐに出ていかなさそうだぞ」

律「ちっきしょー、いいところだったのに・・・」


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