紬「面白そうだから、アドバイスしてあげようか?」ニコニコ

梓「ムギ先輩・・・?」

紬「状況はなんとなくわかるわ」

梓「そう、ですか・・・でも、律先輩や唯先輩には」

紬「大丈夫よ、二人とも喧嘩で忙しいみたいだから」

梓「そうですか・・・」チラッ

律「なんだよ、気になるだろ。何が言いたいんだよ、言えよ」

唯「わかったよ、言うよ。・・・あとで私の気が向いたらね」

律「・・・」カッチーン

唯「あはは」

梓「怖っ」

紬「梓ちゃん、澪ちゃんが起きる前に手短に伝えるわよ?」

梓「あ、はい」ゴクリッ

紬「体位。体位を変えたらいいと思うわ」キリッ

梓「それ無理だと思う」

紬「ね」

梓「確信犯ですか」

紬「期待の眼差しを向ける梓ちゃんが可愛くてつい」

梓「なかなかいい性格してますね」

澪「んぅ・・・」

梓紬「!!?」

梓「このままだと起きるのも時間の問題、ですね・・・」

紬「そうね。私は最後までちゃんと見届けるからね」

梓「あ、結局アドバイスらしいアドバイスはないんですか」

紬「うん♪」

梓「語尾に音符つけちゃったよ、この人」

律「あずさぁー、まーだー?」

梓「!?」

唯「そんなに澪ちゃんの中、楽しいんだ?」

梓「い、いえ、そういうわけでは」

律「あーずさ」ガシッ

梓「いたっ」

この人は肩を組むときくらい力加減できないんですかね?
なんかすごい痛いんですけど。

律「何してもいいけどさぁ・・・」ボソッ

何、この低い声・・・。

律「マジにはなるなよ?それ、私んだから」

梓「・・・」ゾクッ

唯「あずにゃん、どうしたの?・・・りっちゃん、何かした?」

怖っ。

律「ううん?ほら、早くしないと指ふやけちゃうぞー?」アハハ

なんかもうケロっとしてるし。

とりあえず、早くなんとかしないと。
澪先輩が起きちゃうのも問題だけど、律先輩も怖い。

梓「そうだ・・・!!」

紬「何か思いついたの?」

梓「えぇ・・・!」ニヤッ


澪先輩、あなたは私の憧れです。
人としても、プレイヤーとしても。
尊敬に値する人だと思っています。
今からすることを・・・どうか許してください。

懺悔の言葉を頭に並べ終え、私は空いてた左手を開いた状態で振り上げました。
これでもかと、腕をぴんと張り詰めてから、最後にもう一度だけ心の中で謝ります。

ごめんなさい。


律「おい、何するんだ?」

唯「その手、どうするの?」

紬「梓ちゃn」

梓「っやああああああぁぁぁぁぁぁ!!!!」ブオンッ


スパーン!!!!


律唯紬「」

澪「ったぁ・・・」

唯「え、ちょっと、何してるの!?」

紬「さすがの澪ちゃんも起きるわよ!?」

梓「いいんです!このまま澪先輩ほっとくのも危ないですし!律先輩怖いし!一か八かです!」

唯「え?・・・りっちゃん?」チラッ

律「はっはっは、澪のお腹に紅葉できてるぞー」アハハハ

唯「ちょっと、笑ってないで説明してくれるかな」

律「あっはっは・・・あー、笑った・・・んで、何?」

唯「さっき、あずにゃんに何したの?」

律「へ?何も?・・・ただ、ちょっと忠告しただけだよ」ボソッ

唯「・・・なんだかんだ言ってそっちも必死なんだね?」

紬「まあまあ二人とも。それより、澪ちゃんは?」

澪「んー・・・」スースー

梓「寝てる・・・」ホッ

律「むしろ何故起きない」

唯「ねぇ、あずにゃんh」

梓「唯先輩、静かにしてください」

唯「えっ」

よしっ。狙い通り、かな。
今のでヤモリが驚いて動いてる。

梓「そう・・・そう・・・こっち、こっちだよ・・・」モゾモゾ

律「もしかして、奥に入り込んで届かなかったのか?」

紬「そうみたいよ」

律「だからって、普通寝てる人の腹叩くかー?面白いからいいけどさ」

唯「まぁ、りっちゃんに『普通』がどうのって言われたくないんじゃない?」

律「どういう意味だよ、それ」

唯「自分で考えないと駄目だって和ちゃんが言ってたよ」

律「それ宿題の話だろ。話逸らすなよ」

梓「もう、ちょっと・・・!動きすぎだよ・・・!」グッグッ・・・

ゴムに包まれてるから逃げるってことなないんですが、
掴んでも掴んでも手からすり抜けていきます。
指を2本から3本に増やしたら・・・いや、でも痛いかな・・・。

律「あずさー」

梓「はい・・・?」

律「澪なら3本くらい平気だよ」

梓「また心の中読まれたよ!」ザケンナ!

律「へっへーん、いいから頑張れ」

梓「それじゃ、お言葉に甘えて・・・」スッ

あ、本当だ。全然平気だ。
普段何をしているんですかね、この先輩達は。

梓「・・・」

うん、考えるのはやめよう。うん、それがいい。

澪「っやぁ、ん・・・らぁめぇ・・・ちょっ・・・ん・・・」

いつ起きるかわからないこのスリル・・・たまらな・・・くないです。普通に心臓痛くなってきました。
どうか終わるまで目を覚まさないでください。

唯「あずにゃん、どう?」

梓「あとちょっとです・・・!このっ・・・!」

紬「梓ちゃん!頑張って!!!!!!!!」

梓「大声出して澪先輩が起きやすい状況作ろうとしない」

紬「うふふ」バレチャッタ♪

梓「全く・・・」

律「で、どんな感じだ?」

梓「・・・」

澪「はぁ、あぁ・・・ん・・・」

律「やっぱ何回聞いてもいいなー」

唯「エロ親父かなー?」

律「誰が親父だ」

梓「や、やったぁぁぁ!!!」

律唯紬「!!?」

梓「いっくよー?ヤモリちゃん!」ズルッ

唯「やったね!あずにゃん!」

紬「すごいわ!それにしても・・・」

唯「ん?」

紬「それ、ドロドロね」

律「いや、それは、その、まぁ・・・仕方ないんじゃないか?」

梓「この子、まだ生きてますよ!ハサミ!誰かハサミ持ってませんか!?」

唯「殺すの!?駄目だよ!」

梓「ヤモリじゃなくてゴムを切るんですよ!」

澪「梓、ほら」スッ

梓「ありがとうございます!これでヤモリを助けられる!」チョキチョキ

律「やったな!・・・って、澪さぁぁぁぁん!!!?!?」

唯紬「」

梓「」チョキ、グサッ、ブシュー


律「・・・」パクパク

梓「ちょ、ちょっと、律先輩、なんとか言ってくださいよ」

唯「・・・」ピーピーピー♪

梓「この期に及んで口笛!?」

紬「yには先ほどの式で求めた解を・・・」カリカリ・・・

梓「ムギ先輩が一番白々しい!」

澪「おい」ニコニコ

梓唯「・・・」ガタガタガタガタ・・・

澪「お前もだ」

律「え?私ぃー?私はぁーやめた方がいいと思うって言ったんだけどぉー」テヘー

紬「みなさん、静かにしてくださるかしら。集中できないわ」キリッ

澪「ムギもその牛乳ビンの底みたいな伊達眼鏡を割られたくなかったらこっちに来い」ニコッ

紬「・・・」トテトテ・・・

澪「走れよ」

紬「・・・」タタッ


唯「・・・」

澪「・・・」

梓「あの・・・」

澪「梓は黙ってろ」

梓「はい・・・」

律「・・・」

澪「おい」

律「え、え?私?」

澪「私は梓に黙ってろって言ったんだ。お前には言ってない」

律「あ、あぁ・・・うん」

澪「主犯格は律なのか?」

律「彼女を売るような真似するわけないだろ」

澪「へぇ?・・・じゃあ」チラッ

紬「・・・」ブンブンッ

澪「全く・・・とにかく。お前ら、何をしてたんだ?」

律「へっ!?い、いやぁー何も?」

澪「嘘つくな。ヤモリをいじめてただろ」

唯(いじめられてたのはどっちかっていうと澪ちゃんだけどね)

澪「唯、何か言いたそうだな?」

唯「気のせいじゃない?」ニコッ

澪「梓、律達と一緒になってあんな遊びするなんて、私はちょっとショックだぞ?ヤモリだって生きてるんだ。それを・・・」

梓「あ、はい・・・」

これは・・・まさか・・・気づいて、ない・・・?
ううん、きっとそうだ。
先輩は私達が騒がしくしてたから目を覚まして、今までされたことは知らないんだ・・・!
なんとか誤魔化せる、かもしれません。

梓「・・・」チラッ

あ、包帯だ。うん、誤魔化すの無理。
しかもあれ、殴ったの私だし。

律「・・・」コクッ

梓「・・・!」

律先輩・・・!
きっと律先輩も気づいたんだ、澪先輩が気づいてないことに。

ここはみんなで息を合わせてゴリ押しするしか・・・!
頭の怪我は適当な理由つけてなんとかしよう、うん。

澪「それにしても、もうこんな時間か。・・・ベンチで寝てたからか、体中が痛いよ」アハハ

とりあえず頭とお腹が痛いのは私のせいです、ごめんなさい。

律「じゃ、そろそろ帰るか!」

梓「ですね!」

律先輩ナイス!
ナイスです!
とりあえずトンズラこきましょう!

唯「待ってよー」

律梓「へ?」

唯「ねぇねぇ、澪ちゃん。誰の声で目が覚めたか覚えてる?」

澪「え?」

紬「唯ちゃん、それはもういいでしょ?」

律「おい唯何言ってるんd」

唯「誰が起こしたかわからないと困るんだよー」

澪「なんでだ?どういうこと・・・?」

唯「だからー、誰が罰ゲーム受けるかわからないままになっちゃうからさ」ニコニコ

澪「罰、ゲーム・・・?なんの話だ・・・?」

唯「えー?」

おい、唯先輩やめろコラ。

唯「澪ちゃんの砂崩しだよ。起こした人が負けなんだー」ニコッ

律梓「言いやがった・・・」

唯「え?まさか三人とも、このまま勝負が有耶無耶になると思ったのー?」アハハ

紬「で、でも、ほら、澪ちゃん自身も気づいてないんだし、なかったことにしても」

唯「とんだお笑い種だよ」

紬律梓「」

唯「さっきまでみんなノリノリだったのに。バレたらやめちゃうの?それってズルいと思うなー?」

鬼だ、っていうかやっぱり修羅だった、この人。

澪「・・・えっと、お前ら・・・私で、遊んでたのか?」

唯「そんなー。澪ちゃんで遊んでたんじゃないよ?澪ちゃんと遊んでたの」

澪「どういうことかちゃんと説明しろ!」

律「・・・んな、・・・んばん・・・た」

澪「はっきり言え!」イライラ

律「みんなで順番で澪にイタズラしました。ごめんなさい」

澪「」

紬「私は澪ちゃんの手当てしかしてません、本当です」

梓「出血した傷口にキンカン塗ってたくせに」

澪「お前ら・・・!!」

律「ご、ごめんって・・・」

澪「誰が何をしたのか、詳しく教えるんだ」

唯「いいの?」

澪「え?」

唯「まず、私が澪ちゃんを起こそうとしてギターで大音量で演奏したよ」

澪「そうだったのか・・・まぁ、それくらいなら」

律「私は澪の太ももに落書きしました」

澪「・・・」

梓「私はギターで頭部を殴りました」

澪「・・・」プルプルプル・・・

紬「その傷口にキンカンを塗って手当てをしました」

澪「・・・」グスッ・・・

澪「う、うわあぁぁぁぁぁぁん!!!!」

唯「澪ちゃん!!?」


澪「お前ら!そんなに私のことが嫌いか!?」

律「えぇ!?」

唯「むしろ大好きだよ!」

澪「大好きな人にそんなことはしない!」

紬「私達ちょっと変だから!」

澪「なんだそれ!」

唯「ごめんね!今だから言うけど好きな子はいじめたくなっちゃうんだよ!本当だよ!」

澪「それじゃ梓にそんなことするのか!唯は!」

唯「好きな子にそんなことできないよ!」

澪「うわぁぁぁん!!!」

律「唯!いくらなんでもそれは矛盾しすぎだろ!」

唯「だってぇ!」

澪「梓!梓はみんなにやらされたんだよな!?」

梓「ごめんなさい!言いだしっぺ私です!」

澪「いやぁぁぁぁぁ!!!」

唯「イタズラなんだけど、まだ続きがあってね」

澪「いやだ!聞きたくない!」

唯「私、澪ちゃんの乳首に絆創膏貼ったんだ!」

澪「ホントだなんだこれぇぇぇぇぇ!!!!」ベリベリベリ!!

澪「いったぁぁぁぁいぃ!!!!」

律「いや、そりゃ、あんなに勢いよくはがしたら痛いだろうよ」

梓「なんか混乱してる澪先輩可愛く見えてきました」

紬「うん、わかるわ」

唯「あ、ちゃんと服着た方がいいよ?乳放りっぱなしは流石にちょっと」

澪「誰だ!私の服脱がせたヤツ!」

唯「あ、私だよ」

澪「りつぅ!止めろよ!彼女だろぉ!?」

律「ごめん、ゲームがそういうルールだったから」

澪「彼女VSルールで彼女負けたぁぁぁ・・・!!」ダンッ!!


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