左手のヤモリがなければ最高なのに。
きっとムギ先輩はそんな風に考えているでしょう。

梓「・・・」チラッ

紬「ヤモリが二人の背徳的な雰囲気を圧倒的なものにしていると言っても過言ではないわ・・・!」

おっと、私の考えが甘かったようです。
これはこれでありだそうです。

澪「ん・・・りぃつ・・・」モゾモゾ

律「んー?」

あー、もう甘い。全てが甘い。
そこはかとなく律先輩はいつもよりイケメンに見えるし、澪先輩は甘えん坊に見える。
眠っていても隣に誰がいるのかは、実は澪先輩は気づいているのかも。

唯「それは違うよ、あずにゃん。澪ちゃんは寝言でりっちゃんの名前を呼んでるだけ。私もさっき律ーって呼ばれたしね」

あ、そうなんですか。
っていうか勝手に私の頭の中を読まないでもらえますか。

律「みぃおー?」

澪「・・・」

律「相変わらずエロいなー」アハハ

そう言って律先輩は澪先輩の胸に視線を落とします。
そりゃそんなところみれば誰だってエロいって言わざるを得ないですよ。

律「ごめんな。でも、寝てるし・・・いいよな?」

唯「ね、ねぇりっちゃん。澪ちゃんに何するつもり?」

梓「そ、そうですよ。なんか律先輩、目が据わっててすごい怖いです・・・」

律「別に。それよりも、唯」

唯「んー?」

律「ゴム持ってる?」

唯「ゴムって、えっと、どっちの意味で言ってるのかな?」

律「言わないとわからないか?」

唯「髪とめるゴムもあっちの意味のゴムも持ってるけど・・・」

梓「持ってるんですか!?」エロイ!


唯「っていうかりっちゃん持ってないの?」

律「おう、最近使ってない」

唯「へー」

梓「え、え、え」

紬「どうしたの?誤作動起こしたみたいな話し方して」

梓「え?えっと、律先輩は澪先輩と付き合ってるんですよね?」

律「ま、まぁな」

梓「唯先輩は彼氏がいるんですか?」

唯「へ?いないよ」

梓「・・・?・・・?」

紬「あー、そういうことね。なんで梓ちゃんが混乱してるのか、わかったかも」

律「へ?」

紬「梓ちゃん、女の子同士でも使うことあるのよ」

梓「へ!?そうなんですか!?」

律「まぁ、別に使わなくてもいいっていうか使わない人の方が多そうだけどな」


梓「へ、へぇ・・・そうなんですか」

唯「あずにゃんは可愛いなー。はい、りっちゃん」スッ

律「おう、さんきゅ・・・って、おい。開けてくれよー」

唯「ん、あぁ。ごめんごめん」ピリッ・・・クルクル・・・

梓「っていうことは・・・」チラッ

唯「ん?どうしたの?・・・はい、りっちゃん」スッ

律「おう、さんきゅー」

唯先輩も、女の人と・・・?
気になるけど、こういうことって聞いていいのかな。

唯「そうだよ、だって女の子の方が可愛いし」アハハ

梓「だから私の頭の中読むの止めてくださいってば」

唯「えへへー」

紬「今唯ちゃんがとんでもないこと言ったように聞こえたんだけど」ダバダバ

律「んー、縛りにくいなー」ググッ・・・

梓「その子、確実に酸欠で死にますね」


律「まぁ、これが終わったらすぐ出してやるから大丈夫じゃないか?」

梓「なんか大丈夫じゃないっぽいですけど・・・」

律「みぃおー」

梓「無視しやがった」

唯「はいはーい、あずにゃんはこっちで一緒に見てようねー」ギュー

梓「さっき散々唯先輩の黒いところ見てきたせいか全く和まないです」

唯「そう?」ニコニコ

梓「むー」

でも、なんかかっこいいからアリです。
・・・。

伝わればいいと思ったのに。
こういうときに限って心の中を読んでくれないんだから意地悪な人です、本当に。

唯「うん、ごめんね」

梓「」

唯「弱気なあずにゃんかっわいー」

梓「本当に意地悪だな、あんた」

紬「二人ともいちゃいちゃするのもいいけど、あれを見て」

梓唯「まず、鼻血を拭いた方がいいと思う」

紬「こう?」ブシュッ

梓「いや、吹いた方がいい、じゃなくて拭いた方がいいって言ったんです」

唯「って、りっちゃん!?」

律「あーもー、大きい声出すなよ」

唯「え、ちょっと何してるの?」

律「何って。見てわからないか?」

唯「止めないけどさー・・・あらら」

梓「何してるんですk」ブーッ!!

律「ほら、梓も静かにしろな」

梓「いや、え・・・?ど、どこに指突っ込んでるんですか!」

律「おいおい、女の子がそんな言い方するなよ」アハハ

梓「そんなに爽やかに笑っても私は誤魔化せない」

紬「私、出血多量で途中フェードアウトすると思うけど気にしないでね」


梓「モザイク必要になりそうなことはしないって言ったじゃないですか!」

律「別にそういうつもりじゃないよ。ただ、ほら。慣らさないと入らないだろ?」ヌチュ、クチュ・・・

梓「入らないだろって・・・まさか」

律「そ。こいつ」スッ

そう言って律先輩が私に見せたのはさっきのヤモリ。
まさか、これを・・・?

梓「それ、入れるつもりですか・・・?」

律「ん。でもそのまま入れるのはまずいだろ?だからゴムで」

梓「そういう問題じゃないと思う」

唯「おー、あずにゃんってばなかなか冷静だね」

梓「唯先輩も笑ってないで止めてくださいよ」

唯「えー?なんでー?」

梓「」

唯「これはゲーム。止めたら全部自分に返ってくるんだよ?」

梓「そう、ですね・・・」

律「そういうこと。黙って見てろよ」

梓「・・・」

唯「嫌になっちゃった?」

梓「いえ、ただ・・・」

唯「ただ?」

梓「寝てても濡れるんですね」

唯律「ぶっ!?」

梓「え?私、なんか変なこと言いました!?」

唯「う、ううん?ただ、ちょっと、急にあずにゃんがそんなこと言うなんて思ってなかったから」アハハ・・・

律「おう、ちょっとビックリしたぞ」

梓「あ、ごめんなさい」

紬「謝ることはないわ」

梓「ムギ先輩はとりあえず鼻血なんとかしてくださいってば」

唯「澪ちゃん、気持ちいいのかな?」ジー

律「んー、多分な」

唯「やっぱり寝てるときにするって普段と違う?」

律「いや、どうだろ」

唯「えー教えてよー。なんていうか、ほら、あそこの感じとか」

律「唯」

唯「何?」

律「邪魔すんな♪」

唯「えー?だってこうやって話しかけてないとりっちゃんマジになっちゃいそうで怖いんだもーん」

律「うっ」

梓「それは一理ありますね」

紬「むしろいいのよ、マジになっても」

梓「その意見については3対1で否決されました」

紬「えー」ブーブー

唯「そろそろこなれてきたんじゃない?」

律「だな。あ、あれ?ヤモリは?」

唯「ほいっ」スッ

律「あ、唯が持ってたのか。さんきゅ」

唯「っていうかさっき私に渡したんだよ、覚えてない?」

律「あれ?そうだっけ?」

唯「そうだよ。ほら、もう半分マジだったから覚えてないんだよ」モー

律「う・・・」

梓「なんていうか、不潔ですね!」

律「ばっさりだーっていうか私の心にぐっさりだー」

澪「ん・・・」モゾモゾ

律唯梓紬「!!?!?」

澪「ふぅぁ・・・りつ・・・?お腹出して寝たら・・・駄目、だぞ・・・」ムニャムニャ

律「こいつ一体どんな夢見てるんだよ」

唯「眠りが結構浅くなってきたかもね。起きちゃう前にやっちゃったら?」

律「ん、だな」



律先輩の耳の裏から流れた汗が首の筋を伝って鎖骨へと落ちていきます。
きっと先輩も緊張しているんだと思います。

・・・そして冒頭。

梓「いや、まずいですって」

律「そんなこと言っていいのか?」

唯「このままだとあずにゃんの負けだね」

紬「罰は・・・覚えてるわよね?」

梓「・・・律先輩、早いとこやっちゃって下さい」

律「寝返るの早っ!」

唯「りっちゃんしー!澪ちゃんが起きちゃうよ」

律「おう・・・!んじゃ、行くぞ?」

唯「うわぁ・・・」

梓「どうしたんですか?」

唯「この子、すっごい動いてるよ・・・」

梓「えぇ、きっと必死に生きてるんですよ」

律「さっきも言ったろ?終わったら出してやるって」

紬「澪ちゃんの膣圧で死んだら爆笑ね」

律「おいこの沢庵今なんつった」

紬「冗談よ」クスクス

律「全く・・・」

紬「死んじゃったら悲しいに決まってるじゃない」

律「冗談ってそこかよ、澪の膣圧のくだりも否定して欲しかった」

唯「りっちゃん、早く早く」

律「あ、ごめんごめん」ググ・・・

唯「・・・」

律「くっ・・・」

紬「・・・」

律「はぁ・・・あぁ・・・」

梓「・・・」

律「このっ・・・」

澪「んんっ・・・」

律「!!?」

唯「りっちゃん、入った?」

律「・・・全然入らない」

梓「なんていうか、そんなことだと思いました」

紬「入れ方が駄目なんだと思う」

律「え?どうしたらいいんだ?」

紬「アドバイスはしないってさっき言ったでしょ?」ニコニコ

律「うっ」チキショー!


唯「りっちゃんガンバー」

律「うぅ・・・考えろっ、考えるんだ」

律「・・・そうか、そう、だな・・・」

梓「何か思いついたんですか?」

律「おう。よいしょっと」

梓「自分の指突っ込んでなにやってるんですか、閃いたふりしてさっきの続きがしたかったんですか」

律「ちげー!だーから、私の指でちょっと広げたら入れやすくなるかなーとだな」

梓「ま、そういうことにしておきます」

律「なにその変態を見る目」

唯「りっちゃん、どう?」

律「えっと・・・おぉ!!」

紬「入った!?」

律「おう、おぉ・・・おぉ・・・!」

梓「そのリアクションわかりにくいんでやめてください」

律「ごめんごめん」

唯「で、どうなったの?」

律「ん」パッ

唯「りっちゃん、手ぶら・・・?」

梓「っていうことは・・・」

紬「澪ちゃんの中に・・・?」

律「おう、先っちょが入ったらぐぐぐーって感じでクネクネしながら入ってった」

唯「危なくない!?」

梓「それ、ちゃんと抜けるんでしょうね・・・?」

律「え、入ったんだから出せるだろ?」

紬「っていうかゴムが破れちゃったら・・・この上なく不衛生よね」

律「・・・」サーッ

唯「どうしたの?血の気が引いた、みたいな顔して」

律「なんか不安になってきた・・・」


澪「んあっ・・・」モジモジ

澪「ふぁん・・・ひゃぁ・・・ん・・・」

澪「あっ・・・」

律「なぁ、私も鼻血出そうなんだけど」

唯「うん、わかる」

梓「澪先輩いろっぺーです」

唯「あ。あずにゃん、鼻血」フキフキ

梓「どうもすみません」

紬「ブラウスのはだけ具合といい、太ももの落書きといい、このあえぎ声といい・・・素晴らしすぎるわ」

澪「っやぁ・・・ん・・・」

律「もうゲームとかどうでもいいや。ずっとこの澪眺めてたい」

唯「でもそういうわけにもいかないでしょー」

律「そうなんだよな・・・あのヤモリを早く澪の中から出さないと・・・というわけで、頼んだぞ梓」

梓「ですね・・・って、はいぃ!?」

律「そりゃそうだろー。私のターンはあくまで『入れるまで』。そこから先は次の人の仕事、だろ?」

梓「それはわかりますけど・・・」

律「それとも何かー?梓はこの澪を放っておくのか?こりゃひどい後輩だなー」

梓「うっ」

律「何か澪にしたいことでもあったか?」

梓「そりゃ、特にはないですけど・・・でも」

律「じゃあいいじゃん」

梓「でも、律先輩は嫌じゃないんですか?」

律「へ?なんで?」

梓「だって、澪先輩は律先輩の・・・」

律「あー。いいよいいよ」

梓「軽いですね」

律「そんなことないよ。梓だから頼んでるんだよ」

梓「それってどういう・・・」

唯「ねぇ、りっちゃん、それどういう意味かな?」

律「えー?どういう意味だっけー?忘れたなー」

紬「こういう攻防戦大好き」

唯「あずにゃん、別にいいんだよ。元はといえばりっちゃんが悪いんだし」

梓「いえ、でも・・・やりますよ。澪先輩の体も心配ですし」

唯「・・・」ギロッ


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