唯「・・・」

律「おい、どうした」

唯「・・・これ、誰かに手伝ってもらうのってルール違反かな?」

紬「どうしたの?」

唯「えっと・・・ブラ、外せない」

梓「女子としてそれはどうなんですか」

唯「違うんだよー、背中浮かせないと手が入らないんだよー」

梓「あぁ、なるほど。ムギ先輩、どうですか?」

紬「もちろんルール違反よ」

律「だよなー。ここで澪が起きちゃったら誰の責任かわからないもんな?」

唯「うぅ・・・だよね・・・」

紬「私は『こうすればいいじゃない』って思うことがあっても、アドバイスしたりしないわ」

律「ひでぇ」

紬「お互いに干渉しない方が後腐れなくていいと思って」

梓「なるほど。その意見には賛成です」

唯「えーと、つまり・・・」

律「この状況で好きにしろ、ただし私たちは手伝わないし、アドバイスもしない。ってことだな」ニヤニヤ

唯「うー・・・」

紬「あ、ちなみに。シール貼るって宣言したからってその通りにする必要はないわ。ここで終わりにしちゃっても」

唯「いーや」

梓「唯先輩・・・」

唯「なにがなんでも脱がせてみせるよ」

律「へぇ?ま、頑張れよ」

梓「そろそろ日も落ちてきましたし、終わりにしちゃってもいいですよ?」

唯「ふーんあずにゃん言うねー」

梓「そうですか?」

紬「唯ちゃん、するなら早くした方がいいわ」

唯「わかってるよー」

そう言って唯先輩は澪先輩に視線を戻しました。
さっきの会話の最中もずっと上に乗ったままだったので、二人の太ももも触れ合ったまま。
汗かいてそうだな、なんて考えるとまたちょっとえっちぃ感じに見えてきました。不思議です。
そして澪先輩の耳元に顔を近づけ、唯先輩が何かを呟きます。

-みーおちゃん

そんな風に聞こえました。
すると澪先輩は身じろぎし、中途半端に寝返りをうちました。

澪「んぅ・・・」ズズッ・・・

律「おぉ!ベンチから背中が離れたぞ!」

梓「やりますね」

唯「へへー」

紬「唯ちゃん、素敵だったわ」

唯「ん?うん、ありがと」パチンッ

律「唯、ちょい待ち」

唯「もー、なに?」

律「今、普通にブラ外そうとしただろ!」

唯「そりゃそうだよ。どうしたの?」

律「もっともったいぶるように取ったらいいと思う」

梓「律先輩は黙ってた方がいいと思う」

律「ひでぇっ」

唯「でもりっちゃんの言うことも一理あるね」

紬「むしろ100理くらいあるわ」

梓「どんだけですか」

唯「澪ちゃん、いっそのこと。一番下までブラウスのボタン外しちゃおうか」

律「おぉーやったれー」ニヤニヤ

唯「寒かったら言ってねー?ま、寝てるから無理だろうけどね」アハハ

そうやっては笑いながらひとつ、またひとつとボタンは外していきます。
人のボタンをあんなに器用に外せるものなのかな、そんな疑問が一瞬頭を過ぎりましたが、
次の瞬間には忘れてしまいました。

唯「スカートにしまってる部分、どうしたらいいと思う?」

澪「ん・・・」

唯「返事がないなー」

律「はーい」

唯「んー?どしたのー?」

律「出しちゃったらいいと思いまーす」

唯「だよねー。私もそう思ってたんだー」

紬「でも脱がせるのはよくないと思いまーす」

唯「だねー♪」

駄目だこの先輩達。
ストッパーになる人が一人もいない。
悪ノリ×悪ノリ=?

?には何が入るか、きっとこの遊びが終わる頃にはわかるかな。

唯「大丈夫?澪ちゃん。お腹冷えちゃったかな?」

律「じゃあ私が触って確かめt」スッ

パシッ

唯「今は私の番だよ?」

律「へいへい、わかったよ」

やだ、この先輩達怖い。
二人とも目が据わってる。

唯「りっちゃんは私のあとで、でしょ?」

律「面白いから基本的に何でも許すけど、あまり度を過ぎるなよ?」

唯「やだなー、正直に人の彼女に手出すなって言えばいいのに」アハハ

え?今なんて?
私子供だからよくわかんない。

律「だーから、別にいいって。ただ、あんま過激なことはするなよっての」

唯「その線引きがよくわからないかなー」ツツー・・・

澪「ふぁ・・・ん・・・」

律「こら、今澪に何した」


唯「何って?お腹撫でただけだよ?」

律「ふ、ふーん」

梓「ま、まあまあ。それよりも」

唯律「静かにして」

梓「」

紬「私はわかっていたからさっきから喋っていないわ」

梓「見習うようにします」

律「だいたい、梓が」

唯「あずにゃんは悪くないよ」

律「なんで?唯がとっとと」

唯「ちょっとりっちゃん、今その話は関係ないでしょ」

律「そうか?唯が欲求不満だから」

唯「りっちゃん」

律「唯、必死じゃん」

唯「それはそっちでしょ」

わからない。この二人が一体何の話をしてるのか。
いや、わかるけど、その、え・・・?

梓「あ、あの、律先輩と澪先輩って・・・」

紬「えぇ、付き合ってるわよ」

梓「・・・」

ま、まぁ、お似合いだし、うん。いいと思う。
私がとやかく言うことじゃないし。

紬「りっちゃんもこうなることくらいわからなかったのかしらね」

梓「へ?」

紬「唯ちゃんが面白がってりっちゃんを挑発するなんて、私は最初からわかってたけど・・・」

梓「あぁ、そういうことですか」

紬「まぁ、このやり取りも可愛いから私は全然どんとこいだけどね」ウフフ

あ、この人、もしかしたら最強かもしれない。
時計が丁度5時をさす頃、私はぼんやりとそんなことを悟った。

律「とにかく、早く続けろよ」

唯「それもそうだね。それじゃブラ外すよー?」

律「おうっ」

唯「・・・りっちゃんは見飽きてるんじゃないの?」

律「ばーか、何回見たって見飽きたりしないっての」

唯「へー?そういうもんかな」

律「ま、お前にはわからないかm」

唯「だから、あずにゃんの前でそういう話は止めてって言ってるじゃん」

律「へいへい、悪かったよ」

梓「あ、あの・・・」

律「んー?どした?」

唯「あずにゃん、呼んだ?」

梓「あ、いえ、なんでもないです・・・」

声をかけると普通に振り向いてくれる二人が逆に怖いです。
さっきの話には私が関係しているみたいですが、
このゲームには関係なさそうなので、とりあえず流すことにしました。

紬「りっちゃん!唯ちゃん!!」

律唯「!?」

紬「バトるのもいいけど、早く続き!」

唯「あ、そうだったね。それじゃ・・・」

律「おうっ」

梓「・・・」ジー

唯「・・・」スッ

紬「oh・・・鼻血ぶっぴ出る・・・」

梓「こ、これは・・・」

律「やばい、澪やばい」

梓「なんで律先輩まで顔真っ赤なんですか」

律「普段は部屋暗くしてからじゃないと脱いでくれないから」

梓「非常に生々しい証言どうもありがとうございました」

唯「さー、シール貼っちゃうよー」

澪「ぅぁ・・・り、つ・・・?」

唯梓律紬「!!?!?」

澪「ん・・・んぅ・・・」スースー

唯「」

律「え、・・・寝た、のか?」

梓「た、多分・・・」

紬「心臓が口から出るかと思ったわ・・・」

唯「びっくりしたー・・・それじゃ、澪ちゃんが起きちゃう前にささっと貼っちゃおうか」ペリッ

梓「え、それ貼るんですか?」

唯「え?なんで?」

梓「だって、その・・・それじゃ小さくないですか?」

唯「そうかな。でも流石にこの乳輪が隠れるサイズのシールは・・・」

律「おいコラ、澪の乳首とその周辺ディスってんじゃねぇぞ」


紬「まぁ、胸大きい子ってほら」

律「ムギ、静かにしろ」

唯「とりあえず、こんなの貼ってみました!」バーン

律梓「絆創膏!?」

紬「唯ちゃん、天然でそれやってるんだろうけど、素晴らしいセンスよ」キリッ

唯「えへへ、そうかな」

律「いや、でも、いいかも・・・」

梓「い、いいですかぁ?」

律「って自分に必死に言い聞かせてる」

梓「ご愁傷様です」

唯「ちゃんと貼れてるかなー?」

紬「え?」

唯「よいしょっと」クニクニ

澪「んぅ・・・やぁ・・・」

律「唯コラてめぇ」

唯「んーイマイチかなー?」フニフニ

澪「やぁっ・・・りつっ・・・」

律「おいやめろ」

唯「え?これ止めたらりっちゃんゲームから失格になっちゃうよ?」

律「うっ」

唯「私の番が終わるまで指くわえて待ってるといいよ」

律「このやろ」

紬「むしろもう私の番なんて来なくていいと思うの」

梓「あ、私もです。あまり変なことすると律先輩に怒られそうですし・・・」

律「っていうかもう終わっただろ。ほら、バトンタッチだ」

唯「え?終わってないよ?まだちゃんと貼れてるかわからないから、こうやって確認しないと、ね?」

律「・・・」グヌヌ・・・


唯「ねー?みおちゃん」クリクリ

澪「ちょ・・・やめ・・・んぅ・・・」

律「くそっ・・・!どうしたらいいんだ・・・!」

梓「律先輩・・・」

なんだか律先輩が可哀想になってきました。
でも手を貸すわけにもいかないし・・・。
何もしてあげられなくてもどかしい・・・

律「悔しいけど唯にいじめられる澪を見てると興奮してきた・・・!」

と思った自分が馬鹿でした。
律先輩はこの状況はこの状況でしっかり楽しんでいたようです。

紬「まぁ、りっちゃんの気持ちはすごくよくわかるわ」

そりゃあんたはそうでしょうよ。
そう言いたい衝動に駆られましたが、なんとかぐっと抑えて唯先輩の方を向き直します。

梓「唯先輩、そろそろいいんじゃないですか?」

唯「そうー?でも確かにいつまでも澪ちゃんの胸いじってる訳にもいかないもんねー。りっちゃん、パス」

律「おぉ!やっとか!」

紬「ここでりっちゃんにパスするのね・・・」

唯「あれ?駄目だった?」

紬「まさか。むしろ絶妙なタイミングよ」

唯「やった、また褒められちゃった」

梓「律先輩」

律「なんだよ」

梓「モザイクが必要になりそうなことしないでくださいね」

律「それを言うならさっきの唯のターンの時点でモザイクかかっててもおかしくなかっただろ」

梓「確かに・・・でも、その、駄目ですよ?」

律「わーかってるって。さすがにそこまでしないよ」

梓「むー、本当ですか?」

律「おう」

梓「じゃあ何をするつもりですか?」

律「いやぁ・・・実は、まだ決まってないんだよ」

梓「えぇー?」

唯「そうなの?」

律「おう、まさかここでナニするわけにはいかないし」

紬「いいと思う。むしろ最後まで澪ちゃんが起きなければそれはもう本当に最高だと思う」

梓「あ、うん。わかったからムギ先輩は静かにしてて」

唯「うわぁ!!?」

律梓紬「!!?!?」

律「どうした?」

唯「びっくりしたー、ほら、あれ」ビシッ

律「・・・ヤモリ?トカゲ?」

梓「あれ、たまに家にも出ますよ。可愛いですよね」

律「澪は嫌いそうだなー・・・よっしゃ」

唯「え゛っ」

紬「りっちゃん、さすがにそれはやめてあげて」

律「まぁまぁ。止めるのはルール違反だろ?」ダッ

梓「なんか、番が回るたびに止めてるような気がします」

唯「それだけみんな危ない橋渡ってるってことだね!」フンスッ

梓「いえ、厳密に言うと、危ない橋を澪先輩に渡らせてるんですよ」

紬「でも、これでもし澪ちゃんを起こしちゃったら・・・?」

梓「・・・」ゴクリッ

唯「うーん、負けたときのことは考えたくないね」

紬「そうね」

律「おっしゃー!」

梓「捕まえたんですか?」

律「おう」

唯「で、それをどうするの?」

律「内緒」

梓唯紬「えっ」

律「ま、見てろって」ニヤニヤ

律先輩はベンチの空いてるスペースに腰掛けました。
左手でヤモリの尻尾を掴んで右手で澪先輩の肩を撫でています。


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