316. 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/10/18(月) 22:35:09.45 ID:qWjAk7mm0
目の前に、校門が見える。

……そして。

そこに、『彼女』は立っていた。

腕を組み、私が来るのを待ち構えていたように。



   「ずいぶんと、やってくれたわね。若王子さん」



私はゆっくりと顔を上げ、驚愕する。


いちご「山中先生……」

さわ子「そう。私よ」


319. 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/10/18(月) 22:41:34.03 ID:qWjAk7mm0

さわ子「殺人クラブはね、私の代で出来たものだったのよ」

さわ子「あのころは凄かったわ。警察や学校なんて目じゃない」

さわ子「誰にも負けない、最強のエリート集団。殺人クラブ!」


さわ子「……あなたのような優秀な生徒が現れ、クラブを解散させるまではね」


山中先生は右手にナイフを握っている。
それを左手で愛おしそうに撫で、目は爛々と輝いている。


さわ子「どう……?  若王子さん」

さわ子「私と殺人クラブ、やってみない?」

さわ子「あなたなら、優秀な部長になれるわよ」


322. 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/10/18(月) 22:47:28.67 ID:qWjAk7mm0

いちご「馬鹿」

私は校門に向かって歩き続ける。

いちご「死んでも、お断り」


さわ子「強情。仕方がないわね。」

さわ子「殺人クラブはまた眠るわ。新たな世代までね」


山中先生は、ナイフを構え、私と向かい合った。


いちご「あなたは、あたまが変」

さわ子「褒め言葉として受け取るわ。天才なんて、凡人には理解されないものよ」


324. 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/10/18(月) 22:53:59.65 ID:qWjAk7mm0
さわ子「そろそろ、終わりにしましょう」

場の空気が変わる。

私は、足下がぐらりと傾くのを感じた。


さわ子「もうボロボロじゃない。私に勝てるとでも思っているの!」



                      いちご「チャンスは一瞬」


                      1.格闘で挑む

                      2.武器を使う

                      3.逃げる

                      4.殺人クラブに入るという


                        最終選択  
>>333



329. 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/10/18(月) 22:56:43.05 ID:O4eWKYDi0
万年筆があったはず
332. 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/10/18(月) 22:57:30.55 ID:3GPn0kMwO
>>329

だな、もちろん2
333. 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/10/18(月) 22:57:40.95 ID:ijrFGgu+0
4
334. 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/10/18(月) 22:58:04.85 ID:Fm7B053y0
やりやがった・・・!!
341. 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/10/18(月) 23:05:05.84 ID:qWjAk7mm0

私は、自分の愚かさに後悔した。
新生殺人クラブ。その成立を約束すれば、
少なくともこの場で殺されることはない。


いちご「私を、殺人クラブに……」


最後の言葉は、鮮血と共に。

赤く染まった視界で、彼女の笑顔が見えた。




                                      バッドエンド

343. 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/10/18(月) 23:06:12.52 ID:3GPn0kMwO
ああああああああああああああああああああああああっ!
コンティニュー!
345. 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/10/18(月) 23:07:40.87 ID:qWjAk7mm0

さわ子「もうボロボロじゃない。私に勝てるとでも思っているの!」



                      いちご「チャンスは一瞬」


                      1.格闘で挑む

                      2.武器を使う

                      3.逃げる

                      4.殺人クラブに入るという


                        最終選択  
>>350



350. 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/10/18(月) 23:09:57.56 ID:O4eWKYDi0
2なのか?
354. 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/10/18(月) 23:11:31.61 ID:qWjAk7mm0
私は、山中先生のナイフに全神経を集中させた。

そして、直前で、かわす。


再び攻撃を加えようとする山中先生に向かい、

私は、肩に『万年筆』を突き刺した。


さわ子「ああああっ!」


私は山中先生の手からナイフを奪い取り、構える。

山中先生はがっくりと膝をつき、私を睨む。

さわ子「私の負けよ……殺しなさい」

いちご「やだ」

私は、言葉に力を込め、ゆっくりと言い放つ。


いちご「あなたは、殺す価値もないから」


356. 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/10/18(月) 23:16:51.13 ID:qWjAk7mm0
さわ子「くううううううう……」

山中先生は、肩から万年筆を引き抜いた。


さわ子「私のクラブ……私の場所」

さわ子「呪ってやる……呪い殺してやる……」


山中先生は、万年筆を振り上げ、
それを自分の耳に深く突き刺した。

山中先生の目がぐるりとまわり、白目を向いた。



さわ子「…………わたしの………けい……おん……ぶ」



彼女は、倒れた。


359. 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/10/18(月) 23:23:10.57 ID:qWjAk7mm0
彼女が命を絶つことは、予測出来なかったわけではない。

しかし、私にはそれを止めることができなかった。

……疲労していたから?
……死闘の後だったから?


私は、たとえ余裕があったとしても彼女を止めただろうか。


いちご「あなたも、また」
        「けいおん部から離れられない、かわいそうな人なのよ」


彼女たちの行き先はどこだろう。
また、地獄で部活を続けるのだろうか。


私は、山中先生の体から携帯を見つけ、警察に連絡をした。


360. 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/10/18(月) 23:30:04.79 ID:qWjAk7mm0
私は、警察に全てを伝え、電話を切った。


眠い。頭が痛い。

もうまぶたを開けていられない。

私は、目をつぶった。同時に、この学校での様々な思い出が駆け巡る。


体が硬い。地面の固さが直接伝わってくるようだ。

こんな日は、学校を休み、一日中寝ていよう……



薄れ行く意識の中、

私の頭にパトカーのサイレンの音が鳴り響いた。



                                                          おわり。
370. 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/10/18(月) 23:38:49.42 ID:qWjAk7mm0
一番好きなキャラは純ちゃんですが、
なかなかトイレに行けず、イベントで登場になりました。

掃除用具入れから飛び出してくるイベントだったのですが……


和ちゃんは生徒会、殺人クラブとは別チームです。
生徒会は殺人クラブを容認している設定でした。




学怖の好きなキャラクターは福沢だったりします。


あんまり死亡イベントは用意しませんでした。

【教室】で一年の教室まで調べる
【図書室】でカウンターを調べる
【職員室】をけいおん部員が三人以上生存で侵入する。
【会議室】で和を襲う
【講堂】で正面から近付く

これくらいです。

バトルシーンの選択肢では、だいたい一つぐらいバッドエンドがあります。

373. 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/10/18(月) 23:40:50.79 ID:qWjAk7mm0
こんなふざけたお話にお付き合いいただいて、
まことにありがとうございました。

皆さんの貴重な時間が
これからはもっとより良いことのために使われるよう、願っています。




最終更新:2011年04月26日 18:16