126. 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/10/18(月) 04:14:51.52 ID:qWjAk7mm0
図書室は、マトモに調べることができなかった。
たぶんあそこにアンプルは無いはず、私の直感が告げている。

図書室のカウンターで万年筆を拾った。
インクは出ない。と、いうことは誰かに刺せばいいのだろう。

いちご「ペンは剣より強し」


早くアンプルを見つけなくては……


いちご「どこ行くの」


      1.教室

                           4.部室

      5.会議室        6.職員室

      7.渡り廊下      8.講堂

      9.トイレ


                  
>>130


130. 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/10/18(月) 04:18:46.72 ID:jQSbiUaA0
7
131. 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/10/18(月) 04:22:14.01 ID:qWjAk7mm0
【渡り廊下】

渡り廊下へと辿り着いた。

体育館、講堂への通路だ。ここも校舎内に入るだろう。
こんな所にもアンプルがあるかもしれない。


……体育倉庫の電気が付いている。




    1.このあたりを詳しく調べる

    2.体育倉庫を調べる

    3.嫌な予感がする。他に行こう。

                                
>>135


135. 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/10/18(月) 04:32:40.61 ID:1IPmha+GO

137. 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/10/18(月) 04:36:38.02 ID:qWjAk7mm0
私はこの辺りを調べた。
アンプル……らしきものはない。


テニスボールが一つ転がっている。
『テニスポール』を手に入れた。

いちご「使い方次第」


別の場所を調べよう。
いちご「どこ行くの」


      1.教室

                           4.部室

      5.会議室        6.職員室

      7.渡り廊下      8.講堂

      9.トイレ


              
>>140

140. 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/10/18(月) 04:39:36.99 ID:eqYei8Fo0
4
141. 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/10/18(月) 04:44:32.47 ID:qWjAk7mm0
【部室】

部室に戻ってきた。

やはり、だれもいなくなっている。
意外にも裏をかいたのだろうか。

だれもいないのなら、ここにアンプルは無いのかも……
いや、倉庫内でうごめく人影がある。


いちご「……いるっ」


    1.こっそり部室内を調べる

    2.こっそり食器棚を調べる

    3.倉庫内の人物に襲いかかる

    4.倉庫内の人物を牽制する

                          
>>145


145. 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/10/18(月) 04:46:53.33 ID:eS/AJA0/O

146. 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/10/18(月) 04:51:46.18 ID:qWjAk7mm0
私は黙って倉庫内の人物に組み付いた。

澪「うわああああああああっ!」

甲高い声。胸周りの脂肪。秋山さんだ。


澪「律!  律だな!  悪ふざけはやめろぉ!」


暗闇では相手の姿が見えない。

放ったボディーブローは何か固い物に当たり、私の指が痛んだ。


やがて私は秋山さんを倉庫から引きずり出した。

秋山さんの顔は私を見たとたん、恐怖で引き攣った。


147. 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/10/18(月) 04:57:24.50 ID:qWjAk7mm0
澪「お、お前、こんな事してどうなるかわかっているのか……!」

秋山さんはたどたどしく脅し文句を並べる。

澪「り、律が黙っていないぞ。アンプルの場所だって……」


私は彼女の足下に転がったベースを見た。

さっきはこれを殴りつけたんだ。忌々しい。


澪「おい……きいてんのか……」

いちご「うるさい」


私は秋山さんの左手を逆方向にねじり上げる。


148. 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/10/18(月) 05:04:56.60 ID:qWjAk7mm0
澪「ひいっ……いたいいたいいたい……ごめんなさい」

惨めなものだ。何が殺人クラブだ。私が叩き潰してやる。

いちご「アンプルは」

澪「いたいいたいいたい……り、律しか知らない……ホントです」


いちご「殺人クラブって」
        「何」ギリギリ

澪「わた……しもよく知らない……律に無理矢理……」


どうやら律をあっさり見逃したのは失敗か。
もういちど戻って問い詰めるべきだろうか。
しかし……死んでいるかもしれない。
アンプル探しのほうが先決かも。

私は考えながら、何気なく秋山さんに尋ねた、

いちご「どうして私を」
        「殺すの」



澪「あ゙?」

149. 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/10/18(月) 05:12:31.93 ID:qWjAk7mm0
突然、彼女の雰囲気が変わった。
スイッチのオン・オフとでもいうのだろうか。

澪「何いってんの?  知らないわけないでしょ?」

何か、黒い、ドロドロした。
自分の見たくない場所から目を背けるような
心の一部に、拗くれた金属が溶け付いたような。

澪「いっつもそうだよ。おまえらはみんな私の邪魔ばかりするんだ」

澪「私の事を何も知ろうとしないくせに。見ようとしないくせに」

澪「えらそうに口答えばっかりしやがって」

澪「私のファンも、けいおん部も、和も、先生も、」

澪「律でさえ、本当の私を見ようとしないんだ」


今までの秋山さんとは違う――そんな印象を受けた。
151. 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/10/18(月) 05:22:15.81 ID:qWjAk7mm0
始めは話しかけるようだった声も、次第にぼそぼそと
ささやくような小さな声になった。

澪「先々月の電車だよ。休日の昼過ぎ」

澪「私はさ、近所の楽器店に一人で買い物に行ったんだよ」

澪「アンプ。家のが聞き取り辛いから、もっと音質いいのを探しに来たんだよ」


澪「駅まで運ぶのは大変な重労働だったさ」
   「律がいればすぐに終わっただろうに」
   「こんなときに限って家族で野球観に行ってるんだよな。ダメ律」

澪「電車内。混んでたよ。休み馬鹿なガキ共で」
   「わたしはアンプを下ろせなかった。すぐ側に密集した中学生がいてよ、殺したくなったよ」
   「もし私のアンプが蹴られるなら、そいつをその場で殺してるね」

澪「そこに、おまえがいたんだよ。若王子」


152. 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/10/18(月) 05:27:30.94 ID:qWjAk7mm0
澪「席にちゃっかり座りやがって」

澪「そういうときは、『澪さんよろしければ、座りませんか』だろ」

澪「私のファンクラブを見習えよ。この……」


澪「あれだよな。お前、目が合わなかったか」
   「いや、合った。確実に」
   「私だと知ってて、無視したんだろ」

澪「私が話しかけられないと知ってて!  無視したんだろう!」


私は黙ってベースを引きよせる。
これ以上こいつから聞けることは無いだろう。


153. 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/10/18(月) 05:32:16.63 ID:qWjAk7mm0
澪「おかげで私は筋肉痛だ!」

澪「次の日の練習、唯にまで馬鹿にされた!」

澪「お前のせいで私の貴重な――」


私は言葉を待つことなく、ゆっくりと秋山さんのベースを振り上げた。
秋山さんの目が大きく見開かれ、震える。


いちご「覚悟して」


澪「や、やめろ、やめ」

澪「そうだ、梓と唯の場所を教えるから……」

澪「二人とも待ち伏せしてて、梓は講堂、唯は保険……」


いちご「……」

澪「ひいいいい!」

154. 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/10/18(月) 05:38:20.57 ID:qWjAk7mm0
澪「せ、せめて顔はやめて……ファンの子が悲しむから……」


精一杯の懇願。いや、この状況では命乞いだ。


いちご「顔以外」

いちご「狙えない」


澪「た、たとえ―――」――――


私は最後の言葉を聞くまでもなく、秋山さんの顔面に
彼女のベースを叩き落とした。

嫌な軋み方をしたベースは、彼女の顔と胸に挟み込まれ
見事に倒立してみせた。

私はその様子をしばらく眺めた後、
こんなグッズでないかなとおもいつつけいおん部を捜索した。

156. 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/10/18(月) 05:45:57.49 ID:qWjAk7mm0

部室でアンプルは発見できかった……


ソファーの上に、誰かのギターケースが置いてある。
『レスポール』を手に入れた。

いちご「叩き付ける」


いちご「……そういえば」

いちご「壊せるモノがあったかも」

187. 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/10/18(月) 18:30:50.06 ID:qWjAk7mm0
ぼちぼち再会します。


いちご「とにかく」
        「探索を続けないと」


二時間ほど経過している。


      いちご「どこ行くの」


          1.教室



          5.会議室        6.職員室

          7.渡り廊下      8.講堂

          9.トイレ


                                    
>>200

200. 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/10/18(月) 18:51:37.25 ID:pi98ssbPO



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最終更新:2011年04月26日 18:14