- 75. 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/10/18(月) 02:07:08.63 ID:qWjAk7mm0
- さて、
アンプルはどこにあるのだろう。
いちご「どこ行くの」
1.教室 2.保健室
3.図書室 4.部室
5.会議室 6.職員室
7.渡り廊下 8.講堂
9.トイレ
>>80
- 80. 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/10/18(月) 02:09:50.06 ID:vOQI2aSw0
- 6
- 81. 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/10/18(月) 02:14:32.13 ID:qWjAk7mm0
- 【職員室】
職員室へと辿り着いた。
扉が開かない。鍵がかかっているのだろうか。
中に入れば、電話などが使えるかもしれないのに……
この扉を開けるには……
いちご「もっと強力な武器が必要」
私は別の場所を探すことにした。
いちご「どこ行くの」
1.教室 2.保健室
3.図書室 4.部室
5.会議室 6.職員室
7.渡り廊下 8.講堂
9.トイレ
>>85
- 85. 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/10/18(月) 02:25:20.73 ID:p6Y66Uh3O
- 2
- 87. 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/10/18(月) 02:28:10.29 ID:qWjAk7mm0
- 【保健室】
保健室に辿り着いた。
木を隠すなら森の中。
ここなら、アンプルもありそうな気がする。
ベッドのカーテンが閉まっている。
誰か寝ているのだろうか。まさか……こんな時間に。
いちご「どこ?」
1.薬品棚を調べる
2.机の周りを調べる
3.ベッドを調べる
>>90
もうテンポ良くすませます
- 90. 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/10/18(月) 02:32:53.02 ID:hIOqdJFhO
- 3
- 91. 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/10/18(月) 02:38:22.84 ID:qWjAk7mm0
-
私はベッドに忍び足で近寄った。
気配。人の気配だ。
何かが、ベッドの上で寝息を立てている。
私はカーテンを音を立てずにくぐり、ベッドの足下に潜んだ。
――ベッドの下に潜んでいるのでは、という考えもあったが、杞憂だったようだ。
私は立ち上がると同時に跳ね上がり、
ベッドの上の人物の腹めがけ、勢いよく膝を立てた。
いちご「えい」
唯「うぎゃあ!!」
- 92. 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/10/18(月) 02:45:05.63 ID:qWjAk7mm0
- ベッドに潜んでいるのは唯だった。
この生きるか死ぬかの瀬戸際に、なんとのんきなことだろう。
私は枕を唯に馬乗りになり、枕を顔に押し当てた。
唯「っっ……………!!! ……!!」
聞こえない。
私は右手で拳をつくり、唯の胸めがけ振り下ろす。
唯「―――!!」
布団を殴るのと変わらない、味気ない音がする。
しかし感触は違う。対して硬くない胸板を、私の拳が叩き破るのだ。
唯「げ、あ゙あ゙っ! やめ……て…!」
唯が枕を押しのけた。
- 94. 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/10/18(月) 02:50:26.32 ID:qWjAk7mm0
- 唯「いだいよう……やめて……」
私が拳を振り上げると、唯はおとなしくなった。
情報が聞けるかもしれない。
いちご「なんで」
いちご「私を殺すの」
私は高ぶった精神を押さえ、質問した。
唯「う、憂のためだから……」
いちご「うい?」
唯は突然、怒りに燃えた表情を見せた。
- 95. 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/10/18(月) 02:59:14.93 ID:qWjAk7mm0
- 唯「そうだよ! うい、うい、うい!」
唯「いちごちゃんのせいなんだよ! 全部いちごちゃんが悪いの!」
唯は私の下で激しく暴れ始めた。
私はなんとか両手をつかまえると、ベッドの脇に押しつけた。
唯「あの日、憂は私に限定アイスを買ってきてくれるはずだったんだ!」
唯「でも憂、買えなかった! そのせいで私と大げんかしちゃったんだよ!」
「憂、それからずっと悲しそうなんだ! アイスが買えなかったから!」
唯「でもいちごちゃんのカバンについてたあれ、何!?」
「あれ、アイスの箱買ったら付いてくるヤツだよね、知ってるよ!」
唯「いちごちゃんが買っちゃったから、憂は買えずに悲しい思いしたんだ!」
「いいや、いちごちゃんが憂の分とっちゃったに違いないよ!」
唯「ういういういういうい! この人だよ! ほら! 殺さないと!」
「こいつ、またお姉ちゃんへのアイス取っちゃうよー! ういー!」
こいつ、頭がおかしい。
- 96. 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/10/18(月) 03:06:45.06 ID:qWjAk7mm0
- 私は、たしかにそのアイスを買ったかもしれない。
キーホルダー。いちごアイスのマスコット。ハガキ付き、抽選、応募、当選。
ずいぶん昔のことだし、
たかがアイス。時期が来ればまた売り出す。
それを殺しの理由にするこいつ。
私は無性に腹が立ち、思わず両手を放した。
そして、その額に一直線に拳を突き下ろした。
唯「!!!!!!!」
ベッドが軋み、唯は動かなくなった。
どうやら意識を失ったようだ。
- 99. 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/10/18(月) 03:16:08.80 ID:qWjAk7mm0
- 私はベッドのシーツを引きはがすと、それで唯を簀巻きにして
棚の中へと放り込んだ。
その際、唯の制服から果物ナイフが転がり出た。
いちご「こころづよい武器」
私は果物ナイフを手に入れた。
保健室には、結局アンプルは無かったみたいだ。
私は別の場所を探すことにした。
いちご「どこ行くの」
1.教室
3.図書室 4.部室
5.会議室 6.職員室
7.渡り廊下 8.講堂
9.トイレ
>>105
- 105. 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/10/18(月) 03:19:57.05 ID:Qg/2alAa0
- 10
- 107. 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/10/18(月) 03:24:47.33 ID:qWjAk7mm0
- 【図書室】
図書室へと辿り着いた。
一年の頃はよく来たが、
最近はクラスの居心地が来ていない。懐かしい香りがする。
ここにアンプルを隠されてはやっかいだ。
1.カウンター辺りを調べる
2.手前の薄い本の棚を調べる。
3.奥の分厚い本の棚を調べる
>>110
- 110. 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/10/18(月) 03:28:26.58 ID:LfdlWYt60
- Ksk
- 111. 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/10/18(月) 03:32:35.19 ID:eqYei8Fo0
- 2
- 112. 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/10/18(月) 03:35:40.15 ID:qWjAk7mm0
- 私は、薄い本の棚を調べてみることにした。
ここにはファッションや音楽関係の雑誌が置いてある。
しかし、すこし古くさく、読みづらいのであまり読まれてはいない。
しかもここは女子校なのだ。雑誌くらい、みんな持参している。
少し、ほこり臭い。
もしかしてこのあたりは一般生徒も手を付けていないのだろうか。
私は少し不安になった。
けいおん部のメンバーで、図書室に来るような人がいるだろうか。
せいぜい秋山さんくらいだろう。
ここにアンプルがあるとは思えない。場所を間違えたかも――
「うおおおおお――――!!!」
突然、図書館の扉が開かれ
人影が叫び声を上げながら飛び込んできた。
律「りっちゃんだぞおおおおおお――!!」
律だ。律が向かってくる!
- 115. 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/10/18(月) 03:42:58.88 ID:qWjAk7mm0
- 律はカウンターを飛び越えると、ポケットからドラムスティックを取り出した。
いや、違う。あれはアイスピックだ。
律「まてーいちご! こいつでぶつぶつにしてやるー!」
私はとっさに机を転がし、奥の棚の方へと逃げ込んだ。
律「逃げても無駄だぞ! 観念してお縄につけぇーい!」
アイスピックを無造作に振り回しながらゆっくりと障害物を乗り越えた律は
まっすぐこっちへ向かってくる。
いちご「こわい……」
1.本棚の陰に隠れる。
2.身の回りの物で応戦する
3.手持ちの武器で応戦する
>>120
- 120. 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/10/18(月) 03:49:22.35 ID:eqYei8Fo0
- 1
- 121. 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/10/18(月) 03:55:09.50 ID:qWjAk7mm0
-
律「にがさねえぞいちごぉ……」
律は素早く本棚に近づき、私の逃げ道をふさぐいだ。
律「ロール!」
律の両手の突きが私を襲う。背中に鋭い痛みを感じた。
振り返り、応戦しようとしたが、律は既に次の行動を起こしていた。
律「ダブルキック!!」
いちご「うあっ」
私は勢いよく本棚の壁にぶつかり、棚が揺れる。
- 123. 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/10/18(月) 04:02:06.16 ID:qWjAk7mm0
- 私はなんとか脚立に掴まり、立ち上がった。
律「これでおしまいだぜいちご……腹と足、どっちからがいい?」
ニヤリと笑う律を見て、私の憔悴はピークに達した。
とっさに脚立を持ち上げ、律に向かって投げつける。
ガラスが叩き割れ、悲鳴が聞こえた。
律「いてえっ……! てめえ! 何すんだ!」
私は律に駆け寄ると、
いちご「わたしの武器」
『果物ナイフ』を深々と肩に突き刺した。
律「うあっ……てめええええええっ」
- 125. 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/10/18(月) 04:07:56.81 ID:qWjAk7mm0
- 律はまだ立ち上がろうとしている。
私には武器がない。危険だ。
私はとっさに、律の側の本棚に向かい、勢いよく体当たりをくらわせた。
律「あ……やめっ」
棚はゆっくりと傾き、律に日本選抜民話の雨を降らせた。
凄まじい音が響き渡る。
これでは、他の連中に居場所がばれてしまうかもしれない。
素早く調査をすませ、脱出しよう。
最終更新:2011年04月26日 18:14