―階段
さわ子「瓦礫で退路をふさがれてしまったわね・・・」

梓「はぁはぁ!(火が弱まってきた・・・)」

さわ子「梓ちゃん・・・下がりなさい。後は私がやるわ」
梓「そんな・・数が多すぎます!!」

さわ子「あなたがいなくなったら来年、けいおん部なくなっちゃうわよ・・・次期部長でしょ?」

梓「でも・・・!!」
 ガチャ! ガチャ!
さわ子「マシンガンが二丁落ちてきた・・・」

さわ子「はっ!ムギちゃんの能力ね!気が利くわ・・・」

梓「先生!使った事あるんですか?!」
さわ子「ないわよ・・・でもないよりマシ・・・う!」
さわ子(何、このベルトをさげた時の感触!そして重量感・・・!まるで・・・)

さわ子「あの頃を思い出すじゃねぇぇかぁぁ!!!」
梓「ビクッ」

さわ子「おまえら・・・本当に死ぬってーの、教えてやるよ!!!」
 ダダダダダダ! ヒュン! ダダダダダ!
梓「すご・・まるで曲芸・・」

さわ子「梓ぁ!!もう一丁投げろ!!」
梓「は、はいぃ!」ヒュ!
さわ子「オラオラオラァ!!」


―音楽準備室前
唯父「・・・いるな、生徒と、奴が・・・。唯、お前はここに残れ」

唯「え!でも・・・」

唯父「お前を人質にされるかもしれない。一人の方が有利だ」

唯「・・・わかったよ。でも必ずもどってきてね!見せたいものがあるの!」

唯父「みせたいもの?」

唯「私のギターテクでございます!とっても上手くなったんだよ!」

唯父「じゃ、唯が一番得意なやつ、よろしくな」ニコッ!

唯「まかせときなさい!」フンス

―・・・
唯父(・・・透視からでもわかる・・・やつには隙がない)
部隊長(早く入ってこい・・・殺気が丸出しだ・・)

部隊長(・・・くる!)
 ダダダ! ダダッ
部隊長「ぐああっ!」
唯父「うっ・・・」

部隊長「俺の頭を一撃で殺すつもりだったのか?お陰で片耳が吹き飛んだぞ」

唯父(くそっ! 足が・・・ここで冷静にくるとは・・・)

部隊長「どうする?残り少ない弾でもう一度チャレンジしてみるか?」

部隊長「参加料はこいつの命だけどな」カチャ

姫子「んーっ!んーっ!(撃って!お願い!!)」

唯父「くそっ(すまん・・・唯・・・)」

部隊長「そうか・・・じゃ、なぜ俺に楯突いたのか頭に直接聞いてみようか」

唯父(娘の情報は・・・やらん!!!)
      バァン!

―・・・
唯(さっきの ぐああっ て声、お父さんのじゃなかった!)

唯「準備しとこう!」

唯(あたしの一番得意なの・・・なんにしよかな?ごはんはおかず...いやいや)
 ザッ

部隊長「誰だ?お前」


唯「え? おとうさんは・・・」

部隊長「お父さん? お前あいつの娘か? 死んだぞ。自殺だ」

唯「じさつ・・・」

部隊長「お前の頭から情報を得るか」

唯「お父さん、帰ってきたら・・・わたしの得意な・・・」

ギュイーン!!

部隊長「!」

―唯はギターを掻き鳴らした。必死に、夢中で。

部隊長(なんだ・・・何かの能力か? なぜか動けん・・・なんだこれは)


ギューン・・・ギュイ...

部隊長「・・・終わったか...動きを止める能力か?」

唯「夢中でやったの。夢中で・・・」

部隊長「・・・そうか」スッ

部隊長「! なっ何故だ・・・」

唯「そうやって色んな人の人生壊したんだ?」

部隊長「何故お前の頭は中身がない?!」

唯「きっと・・おじさんは...もう能力がないんだよ」

部隊長「う・・・嘘だ・・・」ガクッ

唯「自分でやられてみる?」スッ
部隊長「  」
 ドサッ

唯「全部わかったよ・・・エリちゃん、姫子ちゃん・・・」

唯「みんな救わなきゃ・・・」

―・・・
ドォン! ドォン!

紬「はぁはぁ・・・もう逃げ道が・・・」

律「・・・ムギ、アタシ、力使えなくなった・・・役立たずだからおろせ・・・」

紬「降ろさない」

澪「大丈夫。次の弾は・・・念力で受け止めるから」

律「やめろ・・・!あんなデカイ弾・・・澪、しぬぞ・・・」

特殊部隊「オイ!やたらめったら撃ってんじゃねえ!!やつらが止まった!正確な座標を言うぞ!」


―・・・
ダダダ・・・カチッ

さわ子「ヒャッハー・・・って アレ?アレ?」カチッカチッ

さわ子「弾切れしちゃった・・・」

梓「大丈夫です!私、結構休めましたから! んん!」

梓「?! なんで・・・? 炎が出ない・・・」

ゾンビ達「ああ あ」ジリジリ

さわ子「万事休す・・・ね」
 ピタ
梓「・・・っ! あれ」

ゾンビ達「あい りょうかい」

さわ子「しゃべった・・・!」
 ゾロゾロ
梓「どっか行っちゃった・・・!」

―・・・

―・・・
唯「・・・命令!そのまま外にいってね」

唯「これでゾンビは大丈夫・・・あとはあの戦車・・・」
ドォン!!
唯(!!)ギュン!

紬澪律(うっ・・・)

唯「まにあえええ!!」
 ギュウウウン!!
紬澪律(・・・あれ)

唯「はぁはぁ、良かった・・・間に合って・・・」

澪「唯! っは!弾が来てない・・・私の念力バンザーイ!」

唯「んとね・・・言いづらいんだけど、わたしがやったの!」

澪「バンザー・・・」

唯「超高速移動で見える距離まで来て瞬間移動したあと、弾を物質変換して粉にしたの!」

律「・・・なにそれすごい」

紬「ホントに言い辛い説明ね・・・」

砲撃手「? 不発弾か・・・?もう一撃!」

唯「戦車、なんとかしてくるね!」
シュン

砲撃手「ん・・・なんだ・・。発射しない・・・」

唯「んしょ・・・んんしょ・・・」グググ ボキッ!!

砲撃手「な・・・戦車の砲塔を・・・折った・・・」

唯「ええーい!!」グッ
―戦車は一瞬でバラバラになり、部品だけが残った・・・

砲撃手「あ・・・あ・・」


―・・・

―・・・

律「唯・・・おまえすごいわ・・・ゴホッゴホッ」

澪「律!まだ歩くな・・・」

唯「りっちゃん、いやみんなケガしてるね・・・こっちに寄って」

唯「ふ・・・」ホワァァ

律「キズが・・・痛くねぇ・・・」

梓「凄すぎますよ唯先輩!」

唯「みんな・・・頭さわらせて?」

―1人ずつさわっていった・・・

唯(りっちゃん、みんなも・・・お父さんお母さんの事、とっても心配みたいだね)

唯(全部、わたしが原因だから・・・ケジメつけなくちゃ・・・)

唯「あのね、みんなに協力してほしいことがあるの―」


―グラウンド
澪「操作しているゾンビの魂を鎮めるための儀式を手伝うって話だけど・・・」

さわ子「その儀式がライブなんてね~・・・観客がゾンビなんて超ロックじゃない」

紬「ホントに私たちの曲でいいの?」

律「あんま鎮魂歌に向いてないんじゃないっすか~?」

唯「いいのいいの♪」

梓「エート・・・チューニング」

唯「・・・・あーずにゃーーん!!」ダキッ

梓「わ、なんでこのタイミングでぇ!!」

唯「いいのいいの♪」
梓(なんか・・・唯先輩、何となくだけど・・・いつもと違う・・・)


じゃ、いくよ!

http://www.youtube.com/watch?v=REXVEuF1HSk
~♪
唯(凄くいい音・・・。最初はみんなこんなに上手くなかった・・・)

唯(私なんて、ギターももってなかったのに、みんな優しくて)

唯(一緒にバイトしてくれたりしたよね)

唯(夏祭りいったり、合宿したり・・・ダメだ・・・これ以上思い出しちゃ・・・)

唯(みんな・・・大好きだよ・・・)

~・・・


ゾンビ達「わぁぁぁぁ」

梓「なんか盛り上がってますけど・・・」

澪「全く鎮められてないな...」

唯(うん!だって嘘だもん)

唯「それじゃあ私いくね」

律「っと・・・急にどうした?」

唯「原因をなくしに行く!・・・すぐ戻ってくるから心配しないで!」ニコッ
 パッ

律「おいっ!唯!どこに・・・なんか、唯ヘンだぞ。いつもの唯のようでそうじゃない」

梓「やっぱりそうですよね? 今の笑顔ムリしてたっていうか・・・」

澪「あ、ゾンビが消えていく!」

紬「ううん、違うわ!この空間ごと・・・消えていってる!!」

梓「唯せんぱーーーーい!!どこに行ったっていうんですかーーー!」



―過去 桜ヶ丘女子高等学校 入学式
ギュルルルル

唯「っあ。戻ってきた...高校の入学式・・・」

唯(これから私がすることは...姫子ちゃんを彼氏から守るコト、そして―


―2週間後
和「唯、部活はもう決めたの?」

唯「うん。帰宅部だよ」

和「帰宅部にしたんだ。 え?帰宅部!?」

唯「うん」

和「入学式前になにか絶対部活をやるよ!フンスっていってたじゃない」

唯「女心は秋の空だよ!和ちゃん!」

和「あなたの将来が心配だわ・・・」ハァ

唯(未来でお父さんが死んでから、わたしはすべての能力を吸収する体になった・・・)
唯(でも能力が他の人に移り、今回のような出来事が繰り返される・・・かもしれない・・・)
唯(私は夢中になってはいけない、なにごとにも・・・)
唯(このままずーっと、ダラダラと過ごすのが・・・)
唯「私にはお似合いだよ・・・」


―3年後
律「澪、今週アタシ達掃除どこだったっけ?」
澪「音楽準備室だろ?」

律「どこそこ?」

澪「廃部した軽音部の部室だよ。元部長」
律「うるへー!部長になる前に潰れたわい!」

澪「あの時いた琴吹さんには悪いことしたなー」
律「ああ、ムギか。最近ムギ御殿に姫子たちと遊びにいってないな・・・」

澪「え?!仲良いのか?」
律「うん・・・2年の時、同じクラスだったし。あ!姫子といえば聞いてくれよ!あいつの彼氏DV癖が――」

澪(2年生・・・私にとって冬の時代・・・)

律「・・・でアタシがクソ野郎に同じ痛みを判らせてやったのよ~ って聞いてる?」

―音楽準備室
律「よっこいしょ・・・っと」

澪「なにくつろいでんだよ。掃除 しろー!」ゴツン
律「いちゃい・・・。ここがくつろぎやすいのが悪いんだーい!」ブーブー

澪「あれ、前もここでこんなことなかったか?」
律「ここで・・・?あ~・・・デジャヴ」
澪「だよな」

律(このカセット、テープ入ってる・・・)カシャ
律(放課後ティータイム学園祭ライブ?」カシャ
律「あ、ポチっと」カチッ
~唯『あはは、すいませんねぇ・・・』
律「せっかくだから音楽流しながら掃除―」
澪「まったく、勝手に物をいじる、んじゃ・・・」
『じゃ聞いてください!ごはんはおかず!』
~♪

律澪「・・・・」
律澪「・・・・お」
律澪「思い出した!!唯の奴!!!」

律「ちょっと行ってくる」ガチャ!
澪「唯のところか?!」
律「放送室だよ!これかけてくる!」
~♪『きいてください!U&i!』

紬「・・・あっ」

~♪
純「なに?誰がかけてんだろコレ」
憂「おねえちゃんが歌ってる・・・楽しそう…」
梓(・・・私、コレ知ってる・・・みんなでやったライブ・・・私が部室に忘れていったテープ...! )

唯「なんで・・・この曲が・・・」
ダダダダダ!
律澪「唯!!」
紬「唯ちゃん!!」
梓「唯先輩!!」

唯「えっ・・・あー・・・どちらさま~」

律「あのな~唯!あたしゃお前に言いたい事が山ほどあるぞ!!」

律「お前がけいおん部入らなかったから、部長のアタシがジャズ研の幽霊部員に成り下がってるんだぞ!」
澪「お、お陰で私は二年の時本当にぼっちだった!!」
梓「なんで憂の家で愛想悪くしてたんですか?!」
紬「合唱部じゃ、ぜんぜんお菓子食べれないのーっ!」

唯「み、みんな・・おちついて~・・・ね?」
律「・・・なんでみんなに黙って行ったんだよ!」
唯「!」
梓「そうです!唯先輩は一人で行動しちゃダメな人なんです!」
唯「だって、だって、みんなとバンドしたら・・・能力が・・・」
澪「バンドじゃなくてもいいじゃないか!みんなで何かやろう!」
律「そうだぜ~運動部でビシビシしごいてやったのに~」
紬「私はマネージャーするね!お菓子もってくるわ!」
梓「それ、マネージャー失格です!」

唯「・・・うえっく・・・ダメだよ・・・みんなといたら...楽しくて...」グス
唯「何やっても・・・夢中になっちゃうよぉ・・・」ポロポロ

律「唯!お前が夢中になんなきゃあたしらがダメなの!」
澪「能力でトラブルあったら、私たちが止めてやるから!」
紬「こうなった以上しょうがないわよね♪」
梓「だから、私たちの目の届くとこにいてください!」

唯「うう・・・みんなぁ・・・ ただいま!!」


―登下校路 

紬「そういえば、唯ちゃん大学は?」
唯「わたし受けてないんだ~・・・」
律「よし、決めた!アタシも来年受けるか」
澪「じゃあ私も!もうぼっちは二度とゴメンだ!」
紬「わたし、浪人するのって憧れてたの~!」
梓(先輩達と同じ学年・・・!やったーーー!!)

律「ん?澪、なんか目がキラキラしすぎじゃないか?」
澪「そうか?あ・・・」
   ビキュン!!
唯紬梓律澪「・・・・」
唯「す、すご~い!!澪ちゃん目からビームだせるんだね!!」
                              完