―屋上
唯(りっちゃん…りっちゃん)

律「唯の声?!どこだ?!(どこにも…)」

唯(今、私はりっちゃんの頭の中に話しかけているのです)

律(マジか…あんま乙女の頭の中覗くなよ~)

唯(いまね、グラウンドに続く渡り廊下にいるんだ!あずにゃん達もい―)プツッ

律(おい、どうした!唯!唯!)

律「澪、唯達がきてる」

澪「グラウンドに続く渡り廊下だろ?二つあるけど、どっちの…」

律「聞こえてたのか?!」

澪「ああ、唯の声が…」

聡「俺も聞こえた…」


―ヘリ内部
部隊長「各員に告げる。能力者がいると思われる場所へ急行しろ。データを送る。3:3に分かれ行動だ」

部隊長「間抜けなのか陽動なのか…どちらにせよ潰す」
―…

唯「あれ、あれぇ…聞こえなくなったよぉ」オロロ

紬「そんな…」

さわ子「上の方ね…あなた達はここで待ってて」ダッ!

唯「さわちゃん!一人で無茶だよ!」

さわ子(けいおん部を全員会わせる!それが顧問としてできる事!)
 パッ
律「!」
さわ子「!」
 ゴツン!!
律「い、痛て~!!おでこ打った~!」

さわ子「あいたた…なんで律ちゃん、急にでてくるのよ~!」

澪「よかった…当たったな(二つの意味で)」

「動くな!!」

律「!(なんだよ~感動の再会させろよ!)」

特殊部隊A「隊長、9名の生存者を発見。」

部隊長『9名だと?!(全員が能力者だとしたら…今の戦力じゃ対抗できん)』

特殊部隊B「相手に動きはありません…本当に能力者でしょうか」

部隊長『もう一度警告をし、少しでも不審な行動をすれば発砲しろ!』

部隊長(相手の能力を掴むためにも、こいつらを捨て駒にするか…)

特殊部隊C「し、しかし…女と子供ばかりです!」

部隊長『催眠や変身能力を持つ能力者も報告されているんだぞ!殺されたいか!』


純「…なんかヤバそうな雰囲気…」

律(おい。みんな、こいつらが救助だろうと無かろうとアタシの力で非難できる。みんなアタシに触れてくれ)ヒソヒソ

紬(じゃあ、商店街の楽器屋に行ってもらえる?きっと安全なはずよ)ヒソヒソ

―全員が律に触れる
澪(…おい、どうした!)ヒソヒソ

律(…人数多いせいか、時間かかる!…のかも)ヒソヒソ

澪(おいいい!)

特殊部隊A「一人ずつこちらへ来い!安全は保障する」

唯澪律紬梓純聡さわ子「…」

特殊部隊B「今のは最終警告だ!」

特殊部隊A『B、C、構えろ。発砲する』

特殊部隊C(俺達は能力者に家族を殺された仲間だ…でも女子供を撃ち殺すなんて…)

 ダダダ!!
唯澪律紬梓純聡さわ子「!!」

特殊部隊C「今のは威嚇だか次は必ず当てるぞ!!投降しろ!」

特殊部隊AB(馬鹿・・・)ダダダダダダダダダ!!

澪「ッッ!」 ググ!

ピタ… 
純(うわー!死ぬ前に彼氏作ってディ○ニーランド行きたかったー!! 
   …ってあれ?アタシ死んでない。弾が止まってる...)
ポトポトポト...

澪「はぁっ はぁっ」

純(澪先輩の力?! やっぱカッコイイー!)

紬「そんな危ないものは...」

特殊部隊AB「! 銃がっ!」

紬「没収ですっ!」ジャキ!

特殊部隊B「C!早く撃て!!」

梓「させない!!」ボォッ!

特殊部隊C「うおっ!(銃口ごと溶けたっ!)」

特殊部隊C「…A、B すまない 失態のケジメはつける!!」ダッ!

さわ子(ナイフで来る気?上等だわ。かかって―」

唯「おじさんも来る?」サッ

さわ子・C「なっ…!」

 シュン

店員「いやぁ、琴吹グループ総裁に楽器屋兼シェルターに改造された時はどうなるかと思ったけど」

店員「ゾンビが現れる今となっては大助かりwさすが金持ちは考える事と眉毛が違うなwww」
 パッ
店員「うわあ!何?!たくさん人が?!」

さわ子「はっ!」バシッ!

C「ちっ!ナイフを・・」

さわ子「もうやめなさい!勝ち目は無いわよ」

C「クソッ…」

梓「唯先輩!なんでコイツも来させたんです?!」

唯「だって、この人はわたしたちを撃たなかったし…こっちきたから仲間に入りたいのかとおもって」

C「っ! 誰が能力者の仲間なんかになるか!!」

律「そんなこといわれてもね~・・・」

和「私は能力者ではないわ」

純「同じく普通の女子高生っ!」

聡「中坊っす!」

C「・・・・」

さわ子「・・・とりあえず、この人が何者か。何の組織か取り調べる必要がありそうね」

C「ふん・・・」

紬「それじゃあ、私達はお茶しない?。ここ、改装して休めるようにしたの♪」

さわ子「はい!賛成!私も参加します!」

律「おいおい…さわちゃん取調べは?」

さわ子「そんなのあとあと!ケーキはあるのかしら?!」

紬「もちろんです♪」

C「おい!俺を拘束しないのか?逃げ出すかもしれんぞ」

澪「してほしいのか?」

唯「外はゾンビがいるから出たら危ないよ~」

C(なんなんだこいつらは・・・)

店員(輪に入るタイミング逃した・・・)

―・・・
唯「おいしーっ!おかわりしようかなっ♪」

紬「ふふっ。唯ちゃんったら、さっきクッキー食べたのに~」

梓「いつ食べたんですか?」

唯「ムギえもんのお陰なのさ!」

紬「物を瞬間移動させれるアポート能力が使えるの」

澪「なんて便利な能力だ・・・」

律「私もかなり便利だぞ!テレポートで遅刻はないからな~毎回二度寝できるぜ!」

唯「かけっこでも一等賞だね!」

律「それはインチキすぎるだろ!」

澪「私も・・・えーっと、念力でベースが弾けるぞっ!」

律「オイオイ、地味だな~…」

唯「あずにゃんは炎がだせるんだよね!」

梓「はい」

唯「ライブで火吹きパフォーマンスできるね!」

さわ子「いいわね~っ♪」

梓「しませんから!HTTはそういうバンドじゃないです!」

和「あなた達ってこんな時でも、けいおん部って感じね」

純「ほんとほんと!(うう~いいな~ けいおん部・・・)」

聡「ズズ...(お茶うめぇ)」

C(娘も・・・生きていたらこいつらくらいの歳か・・・)

律「そうだ唯!憂ちゃんの心配しなくていいのかよ?!」

唯「実はね、定期的にメールがきてるんだ。でも見る暇なくて・・・」

和「という事は無事なのかしら?憂ちゃんのメール、内容は?」

唯「えと、『律さんの力でウチへ帰ってきて 兵隊さん見つけたら逃げて』…んん?」

梓「これって・・・憂が律先輩の能力やあいつらの事知ってるってこと...ですよね?」

律「んなバカな...!唯。ウチいってみるか?」

唯「・・・うん」

律「じゃ、アタシと唯で行ってくる。そのほうが動き易いしな」
 シュン


―平沢家 リビング
パッ
憂「お姉ちゃん! 良かった...無事で!」

唯「う~い~!!」

律「ちと待て唯!...憂ちゃん、なんでアタシの力や変な奴らの事知っている?」

憂「私も能力者で・・・変身能力を持ってるんです」

憂「鳥になり、お姉ちゃんを見つけにいきました。そこで澪さんと律さんの力をみて...」

憂「わたしの力より...お姉ちゃんを守ってくれると思い、託しました」

律「なるほど...兵隊みたいな奴らも鳥になった時に見掛けたのかい?」

憂「それは、違うんです。ずっと前から奴らの存在は知っていました」

憂「それには順を追って1から説明しないと…」

律「ちょーっと待った!ここよりも安全な所があるんだ。それにみんなもいる」

律「そこで話してもらえるか?」

憂「わかりました」
唯「あ、憂!おばあちゃんは無事かな?!」

憂「トミさんには玄関を警戒してもらってるよ」

唯「ほえ? あ、ホントだ!」

律(何でご老人がショットガン持ってんだよっ!)

律「…とりあえずみんなのトコいくぞ!」
 シュン


―楽器店

梓「そういえばテープ渡すの忘れてました!」パッ

澪「おお、これがライブの...」

紬「あれ?梓ちゃん全部で3つ?」

梓「あ!しまった!1本部室のカセットに入れっぱなしです...」

純「なんだか唯先輩に似てきたね」

梓「なっ!」

和「唯が卒業したら二代目平沢唯襲名かしら」

梓「それは絶対ないですっ!!」

 パッ

梓「憂!」

純「無事だったんだね!」

憂「うん! …みんなに話があって来たの」

律「そこにいるおっさんの仲間についてな」

C「・・・」

憂「彼が部隊の一員… っ!!そんな・・・あなた・・・」

トミ「・・・!・・・・生きてたのかい?!」

C「あんたら俺を知ってるのか?」

トミ「・・・母親の顔を忘れたのかい?」

澪「お、親不幸者!」

C「違う。この婆さんきっとボケてんだ」

憂「私を見ても...思い出さない?」グググ


―憂は大人の女性へと姿を変え、Cへ歩み寄った
憂「これが私の本当の姿。あなたの・・・妻」
唯「ええーーっ!憂って、すごく年上が好みだったんだね!」
梓「でも確かに憂はおじさんにモテそう・・・ってそこじゃなくて!今、本当の姿って・・・」
C「おまえが・・・俺の・・・?あ・・・」ガタッ!
C「頭が・・・痛い・・・」

憂「そしてあの子、あの子が私たちの子供・・・唯よ」

唯「・・・・・・・・・・へ?」

和「え・・・」

紬律澪梓純「ええええーーーー!!」

C「うう・・・ゆい・・・?」

唯「おじさんが・・・私の・・・お父さん?」

C(お・・・俺には二つの記憶が・・・?)

さわ子「ちょっと・・・どういう事なの??憂ちゃんが大きくなって...この人と夫婦で唯ちゃんの親御さんって・・・」

憂「私は、この事態のずっと前から能力者でした。あなた達のような能力者も以前は存在していたんです」

憂「しかしある時、秘密裏に能力者を取り締まるための組織が結成され、ほとんどが捕まり...」

憂「私達夫婦は互いに能力者で、おそらく最後の生き残りです。そして夫は能力を隠しあえて組織に入ることで私と、当時1才だった唯を守ろうとしたの」

唯父「・・・そう、そして俺が帰らなかった時は、身分を偽り母の近くで暮らせと・・・憂の能力ならば可能だ」

憂「思い出したのね!」

唯父「俺が帰れなくなり記憶がなかったのは・・・組織に入るとき記憶を上書きされたんだ・・・あいつに―」


―桜ヶ丘高校 ヘリ前
部隊長「Cが消えた?」

特殊部隊「はい、ですが相手の能力が判明しました。データです」

部隊長「なるほど・・・でかい増援を要請しておく(古株1名失って、この収穫。中々だな)」

特殊部隊「隊長!生存者1名確保しました」

いちご「・・・・」

部隊長「そこに置いておけ。作戦を続行しろ」

特殊部隊「はっ!」

部隊長「貴様がネクロマンサーか?確かめてやろう」スッ

いちご「・・・いやっ」

―頭に触れる

いちご「・・・あ」

部隊長「ん~。違うな全く。能力者ですらない」

部隊長「だが有力な情報だな。こんな隠れ方を・・・見つかるわけがない」

いちご「・・・なにしたの?」

部隊長「お前の記憶を呼んだ。次は左手でお前の記憶を消す」

いちご「・・・バカ?」

部隊長「・・・廃人になっていいぞ」スッ


―楽器店

唯父「記憶を上書きされたんだ、あいつに…組織をまとめる部隊長にな・・・」

唯父「他の隊員もおそらく同じ手段で従えているんだろう」

紬「そんな・・・能力者狩りのトップが能力者・・・」

唯父「おそらく自分以外の能力者を消すつもりなんだろう・・・」

律「あの~お話中すいません・・・唯が放心状態なんですけど~・・・」

唯「・・・・」ボーッ

梓「ゆ、唯先輩?」

唯「・・・ひどいよ・・・ずっとウソついてたなんて・・・憂は私の妹でお母さんで・・・もうわかんないよ!」

憂「ごめんなさい。身分を隠す為とはいえ物心ついた頃からあなたの妹だったんだもんね。怒って当然・・・」

唯「でも・・・ずっと会いたかったよ・・・お父さん、お母さん...!」ダッ

憂・唯父「唯・・・」ギュ

律(母ちゃん・・・)

律「・・・っと、なんで妹に?違う女性になればよかったのに」

憂「実は私、以前は年齢を変えることができるだけの能力者だったの・・・」

さわ子(だけって何よ!!めちゃくちゃ羨ましいじゃない!)

憂「でもこないだの学園祭のライブ直後に自分の力が強化されてた事に気付いたわ」

澪「確かにスプーン曲げれるようになったのはライブの後だ・・・」

紬「だからライブを観に来ていた中学のお友達も・・・」

梓「ライブのどこが原因に・・・」

憂「おそらく原因はライブだけではなく・・・唯の力だと思う」

唯「ほえ!わたし?!」

憂「唯は能力の中でも特別なの、他の能力者が死して失った能力があなたに集まる」

憂「死んだ能力者が多すぎて能力が強大になり、唯本人のキャパシティを超えたからライブという場で拡散した...予想だけど」

唯「そんな・・・」

憂「唯、ライブ凄く楽しかったでしょ?」

唯「うん!今まででね、いちばーーーん、楽しかったよ!」

憂「やっぱりね。あなたは夢中になると無意識に能力を発動していたのよ。昔ザリガニのクローンを複製したりしたわ」

和「なつかしいわね・・・」

憂「無意識のまま、能力に自覚を持たせたくなかった・・・私たちと同じ道を歩まない様に・・・」

憂「だから唯には何もやらなくて済むよう私が導いて...でも高校1年になりギターを始めた」

憂「止めなきゃって思ってたけど、けいおん部の仲間に囲まれて・・・毎日楽しそうにして、夢中で打ち込んでいる姿が・・・」

憂「私はとても嬉しかった・・・!!だから母として・・・それを邪魔することはできなかったの」

憂「こんな事態になって、申し訳ありません・・・責任をとり、私の命を―」
紬「ちょ、ちょっと待ってくださーい!唯ちゃんの力でなんとかなるかもしれないんです!」

憂「え?」

紬「私、本当は死んでいたんです。でも唯ちゃんが時間を戻してくれて・・・未来が変わったんです!」

憂「時間を操る能力を?実在したのね・・・(そんな能力者が死ぬなんて・・・)」

紬「だからネクロマンサーっていう能力者を見つけて、能力が発動した発端を確かめて戻ればいいんです!」

唯「でもでも、わたしいつでもできるって訳じゃ・・・」

紬「唯ちゃんならきっとできるよ!」

唯「あたしがんばる!」フンス

唯父「・・・だとしたら不味いな。部隊長はネクロマンサーを狙いに高校へ来た」

さわ子「急いで学校へ向かいましょう。・・・ネクロマンサーは私の生徒かもしれない。りっちゃんお願い」

唯梓紬澪「私もいきます!さわちゃんだけじゃ危ないから!」

さわ子「なによぅ・・・そんなに信用ないの?」

律「みんな心配してるんだよ!アタシ達も力を持ってる。力を合わせりゃあいつらなんて余裕だって!」

唯父「俺も行こう。透視能力で奴らの動きがわかる」

唯「よいしょっと」

澪「唯、ギー太も持って行くのか?」

唯「うん。ギー太と私は死ぬときも一緒さ!」

律「縁起でもない事いうなよな~っ! じゃいくぜ」


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