――田井中家前

パッ!

聡「いつの間に外に…?!姉ちゃんどうなってんだよ!」

律「アタシにもわかんねぇよ…」

律「アタシ…母ちゃんに謝ってくる」

聡「…母さんの目みたか?きっと認知症になったんだ!殺されるかもしんねぇぞ!」

律「違う…あれは」

.>―紬『ゾンビだと思う。ううん、思うじゃなくて…絶対そう』

律「…聡、他の奴入ってこないよう見張ってて」

聡「え、他の奴って何!?」

―律は玄関へと向かった…

聡(何分経ったんだろう…俺も行った方がいいかな…)

澪「! 聡!」

聡「み、澪さん!!」

澪「律、律は来てないのか?!」

聡「き、来たよ!まだ家の中なんだ…でも母さんイカれてて…」

澪「っクソッ!」ダッ!

―田井中家 玄関

澪「律ーーっ!!」
 ガチャン! パリン!
澪「!」タタタッ

澪「律…何してんだ」

律「澪…ずっと謝ってんだ…母ちゃんに。なのに醒めないんだ、この夢」

律母「うう あ」

澪「…律、夢じゃない。おばさんから離れろ…危険だ」

律母「う がう」グアッ!

澪「! あぶな―」

律「」シュン パッ

澪「い…!(一瞬で移動した!やっぱり律の能力…)」

律「夢じゃなかったら…アタシが何でこんな事できんだよ!」

澪「律、梓が危ない…唯とムギもだ!おまえの力が必要なんだ!」

律「みんなが…?」

澪「律…おばさんは私に任せろ…」グググ…

律「澪、何を?!」

律母「あ うう」バキバキバキバキ!

律「あ…あ」

澪「…すまない。足と両腕を動けなくした…」

澪「みんなを助けて、すべてが終わったら必ず病院に…」

律「澪ってさ…昔っから変なやつ。こんな事するの普通じゃないって」

澪「あ…」

律「でも、澪らしいや。夢じゃねーってわかってたけど、認めたくなかったアタシを…」

律「…あーもう考えるのヤメだっ!!とりあえず、けいおん部で集まる!そしたら―」

律「なんとかなる!んだよな?」

澪「う、うん!」

律「母ちゃん。また戻ってくるから…それまで待っててくれよな」

律母「あう」

律「あっ。澪、ウチの母ちゃんの治療代よろしくな!とりあえず前金1万イェン!」

澪「あ、あう…今持ってない…ご、ゴメン」

律「じょ、冗談なんだけど、そりゃツッコめないよな…悪い悪い」


―田井中家 玄関前

聡「姉ちゃん、大丈夫か?!」

律「学校に飛べばいいんだよな?とりあえず屋上にしとくか」

聡「え?シカト?!」

律「澪、掴まってろよ。聡、お前も掴まれ。ここ危ないかもしんないし」

聡「え?」

澪「いいから掴め!」グイッ

聡「あ///」

律「じゃ、いくぞ んん」

 シュン

ギュルルルルルルル… 

紬「プールには誰もいないみたいね…」

唯「!!」

唯「ムギちゃん!!よかった!無事だったんだね!!!」ダキッ

紬「わ///唯ちゃん、どうしたの急に?!」

唯「え?!だって!…ムギちゃんキズは?刺されて…」

紬「??」

唯「あれ、うえぇ・・(なんかヘンだよ…どうして、ムギちゃん…)」キョロキョロ

唯「え?!エリちゃん!」

紬「ホントだわ!大変!追っかけられてる!」

唯(これって…さっきといっしょだ!!)

唯(目つぶってる間にムギちゃんの横にあいつが来てて…)

紬「ああ…追いつ―」

唯(でもムギちゃんの横は更衣室の壁…あ!)

男性教師 ヌゥ…

唯(か、壁から顔がでてきたよ~…)

男性教師(へへ…気付いてな…え)

唯・教師(目が合った…)

唯「わああ!このぉぉ!」

紬「!」

 バシーン!!―教師の顔に思いっきりビンタした

男性教師「ぐわっっ!痛ってぇ!!」

紬「え…唯ちゃん?…嫌っ、先生?!」

唯「ムギちゃん逃げるよ!」ギュ

紬「え?う、、うん!」


―グラウンド
男性教師「よくもやりやがったな!コロス!」

唯「あっ!」ドテッ

男性教師「ぎゃはは!コケやがっった!オラァ!」

紬「! やめなさい!」ブンッ!
ドガァ!
男性教師「うぐぇ!!」

唯「おおっ!ムギちゃんエレクトーンで!」

紬「うふっ!私、結構力持ちなんだよ♪」

男性教師「お…お…!楽器でヒトなぐるなンてドーゆー教育うけでやがル…」

紬「あっ!失礼致しました…」

唯「こんなやつに謝っちゃダメだよ!」

男性教師(しまった…グラウンドじゃ壁抜けの能力が役にたたねぇ…何やってんだ…う)
男性教師(…ヤバイ…俺には判る…もう俺は俺じゃなくなる…い、嫌だ…)

男性教師「イヤダイヤダイヤダ…オエエ!!」ゲロゲロ

唯紬「!」

ゾンビ「あ あ」

紬「えいっ!」ドガァ

ゾンビ「あ う」

唯「ムギちゃん向こうからもいっぱいくるよ!!」

紬「逃げましょう!」


――体育館横倉庫

唯「なんとか逃げれたね」

紬「うん…。唯ちゃん、さっきゾンビになった先生は何なの?急に現れて…」

唯「あ!あいつはね!ムギちゃんにひどい事したんだよ!許せないよ!」

紬「酷い事?」

唯「あのね―>>59>>62」


※>>59~>>62
紬(そっか…この事だったのね―)


唯「なんで…イヤだよ…嫌だ…ムギちゃーーーん!!」




紬「そんな…」

唯「でもね!時間が前にもどったからムギちゃん助けたの!」

紬「ええっ?!」

唯「あ、わたしもムギちゃんに聞きたいんだけど、楽器屋になにかあるの?」

紬「! それを知ってるって…!」

紬「ホントに唯ちゃん、時間を戻って助けてくれたのね…」

紬(ということは…私の運命は変わった…?)
 ダンダンダン!
唯「わぁっ!何?!扉から…」
 ダンダンダンダンダンッ!!!
紬(唯ちゃんは私を助けてくれた!だから今度は私が助けなきゃ!)
 バキバキ グシャ
唯「と…扉壊れちゃった…」

紬(でも、どうすれば…唯ちゃん助けたいのに…何もできない…欲しい!唯ちゃんを助ける力が!)

 パッ
紬「…えっ! こ、これはお父様の猟銃…」

ゾンビ達「ああ う」

紬「……唯ちゃん!!下がって!」
 ドォン! ドォン! ドォン! ドォン…
ゾンビ達「」

紬「はぁはぁ…(昔、お父様に習ってて良かった…)」ヘナヘナ…ガクッ
唯「お、おお~っ!」パチパチ…


紬(よかった…私…唯ちゃん守れた…!)

紬「…あのね唯ちゃん。実は私、自分が死ぬの知ってたの」

唯「!」

紬「きっと、けいおん部の誰かを守るんだって思って…強くいようって思ってたけど…」

紬「本当は、私…とっても…えっぐ…とっても怖かったの~~…!」ポロポロ

唯「…ムギちゃん。…わたしの胸で泣きなさいな」ムギュ

紬「うっう…唯ちゃん、ありがと…」グスッ

唯「うんうん、よしよし」

 グ~~ッ

唯「…えへへ。せっかくカッコつけたのに、お腹なっちゃった~…」

紬「うふふっ!…そういえば今日はクレープ食べにいくはずだったもんね」

紬(喫茶店のクッキーも…あれ、おいしいのよね~)

唯「! ムギちゃん!手にクッキー!」

紬「へ? あ!(何時の間に…)」

唯「う~…いただきます!!」パクッ!

紬「あ!ズルイ!私も食べるもん!」パクッ!

唯「おいしいね!どこで買ったの?」

紬「これ…気付いたらあって…まさか…」

紬「んん…、、はいお茶だよ。唯ちゃん」

唯「おお!すごいよムギえもん!」

紬「これは…アポート能力。物を瞬間移動し、出現できる能力ね」

紬「唯ちゃんの方がすごいわ。時間を戻せるんですもの…あ!」

紬(事の発端さえ解れば、唯ちゃんの能力で事態を防げる…!)

唯「!」
 バラバラバラバラバラ…
唯「? なんの音だろ」

紬「これは、ヘリの音!救助…?」

―― 
バラバラバラバラバラ…

さわ子「これヘリコプターの音よね?」

和「かなり近いわね」

梓「救助ヘリじゃないですか?真鍋先輩と純を乗せてもらいましょう!」

純「あ、梓達もいこうよぉ!」

梓「まだ…先輩達見つけてないから」

さわ子「そーゆーコト」

和「できるなら残りたいけど、助ける力を持ってるのは二人だけだわ…唯を、お願い」

梓「はい! グラウンドに行きましょう。私の能力で狼煙をだします」


―屋上

律「到着~! っと…」

ゾンビABC「あえ う」

律「先客がいたみてーだな…」

澪「! 任せろ!」グググ
 ブォッ ブォッ! ブォッ! 
聡「うわ、落ちてった!」

律(澪、ゾンビ怖くないのかー?!ってのは言わない方が良さそうだ…
  イイ感じで追い込まれてるみたいだしな)

パラパラパラ…
律「なんだ?ヘリが…」

澪「グラウンドに降りていった…」

律「お、なんか兵隊みたいなの出てきた!…自衛隊てあんなんだっけか?」

澪「ううん、あんなの見たことない…あ!発砲してる!!」

律「ゾンビ殺しにきたんだな…」


―グラウンド

特殊部隊「現在校内のゾンビの数は大した事はないようです。」

特殊部隊「ですが現在進行中のゾンビの群がすべて到達すれば現在の装備での任務遂行は厳しいかと」

部隊長「群れが集まるのはネクロマンシー能力者がココにいる証拠だ。遂行不可能となる前に見つけ出し捕獲しろ」

部隊長(ネクロマンシー能力者が再び・・・?とはいえゾンビを扱いきれず、バイオハザードを起こしている未熟な使い手だ。恐らく捕まえるのは簡単だろう)


―体育館横倉庫

唯「…」

紬「唯ちゃん、どうしたの?」

唯「うん。なんかね、クッキーまた食べたくて時間もどれーって念じてるんだけどできなくて…」

紬「え?!」

唯「念じてたら、男の人の声が頭に響いてくるの」

紬「声…?」

唯「ねくろまんしーがゾンビ扱えなくて、バイオハザード起こしてるとか…」

紬「!(事の核心を知っている人間?!)」

紬「唯ちゃん、お願い。いま響いてる声をそのまま口にだしてもらえる?」

唯「う、うん。『先日報告があった電撃の能力者といい、ここ最近になって何故また能力者が立て続けに?上手く息を潜めていたものだ』」

紬(電撃・・!それに何か独り言みたい…心の中を読んでるのね)

唯「『もしかしたら能力者が徒党を組んでいる可能性もある…ネクロマンサー以外の能力者は―』」

唯「殺すか… ってええ?!」

紬「この事態は能力者が発端…見つけ出さなきゃ」

唯(あずにゃんも超能力者だから危ないよ…あずにゃん、あずにゃん…)

梓(先輩達がゾンビに…考えたくない!!…でももし唯先輩がゾンビだったら…)

唯ゾンビ「ヴ~。あ゛ずに゛ゃ~ん」
梓「わ!噛もうとしないでください!ホラ、お菓子あげますから」
唯ゾンビ「あ゛む…おいじ~い…」

梓(…あんまり怖くないかも…って何考えてるの私!!)

唯「!! あずにゃんの声が聞こえる!!あっちからだ!」
紬「本当?!行きましょう!」


―渡り廊下
和「足音がするわ!みんな止まって。」

さわ子「救助隊ならいいんだけど…」

唯「…あずにゃーん」

梓(変な事考えたてたせいかな?幻聴が…)

純「…これって唯先輩の声じゃない?」

和「…! 唯!!」

さわ子「唯ちゃん!ムギちゃん!」

紬「さわちゃん!みんな学校残って…しかも無事だったんですね!」

唯「あずにゃん達!助けにきたよ!」

梓「…私が言おうとおもった台詞です…っ。危ないじゃないですか、ここにきたらぁ…」グスッ

梓「ホントに…うっ…。よかった…!うぇーん…」メソメソ

和(唯…よく無事で…)ホッ

唯「あ…あずにゃん…心配してくれてたんだね!」

唯「…でも、わたしがゾンビになるの想像するなんて、しちゅれいしちゃうわっ!」プンスカ

梓「ひえ!?…ご、ごめんなさいっ! って何で知ってるんですか?!」

紬「澪ちゃんだけじゃなく、私達にも超能力があるの。律ちゃんにもね」

唯「そうなんです!」フンス!

さわ子「私にもあるのよ!」

唯「え!どんなの?!」

さわ子「なんか動きが軽くてね、超人みたいなのよー」

唯紬「さわちゃんってそんな感じ…」

さわ子「なんでみんな同じ事いうのよ!」

紬「律ちゃん達、もうきているかしら?」

唯「念じてみる・・・ムムム」

唯「! りっちゃんの声がする!」

紬(唯ちゃんの能力は時間移動だったはず…能力が変わるなんて…)

唯「上~の方からするよ!」

紬「唯ちゃんの言葉を律ちゃんに発信することはできる?」

唯「ん、やってみる…」

紬「もしできたら場所を教えてあげて」


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