唯「…………………………」

律「死んだか?」

澪「いや、かろうじて生きてるよ」

梓「ひどい火傷ですね…」

紬「大変!すぐにお薬塗らなきゃ!!」

ヌリヌリ…

唯「…………」

唯「ぎゃぁあああああああああああああしみるぅぅううううううしみるよぉおおおおおおおおお」

澪「…ムギ、何塗ったんだ?」

紬「え?塩に決まってるじゃない?」

律「ぶふwwまた塩かよwww」

唯「……ハァ………ハァ」

律「お!生き返った!」

唯「……憂が……憂が来たら………」

澪「なんか言ってるぞw」

唯「……みんな……おしまいだよ………そしたら……みんな…………わたしに…………謝ることに……なるんだよ………」

梓「何言ってるんですか?おしまいなのは、唯先輩の方ですよ?」

梓「唯先輩が死んだら次は憂の番。姉妹仲良く埋葬してあげますね」

唯「憂は……あんた達が…………何十人………何百人いても……負けないよ?…………憂の………凄さを………知らないんだ……」

律「御託は聞き飽きたからそろそろ黙らせようぜw」

澪「そうだなw」



憂「ごめんね……お姉ちゃん……わたし気づいてあげれなくて……」

聡「あの……憂さん?」

憂「お姉ちゃん……きっとイジメられて……一人で泣いてるよ…」

聡「………」

憂「ねぇ…聡君……まだ着かないの?」

聡「もう少しなんですけど別荘まではいけないんですよ…」

聡「別荘の周辺は琴吹家の敷地なんで途中から歩かないと。」

憂「そっか…」


運転手「着きましたよー」

憂「!!」ガチャッ ダッ!!

聡「あ、憂さん!」

ガシッ

聡「!」

運転手「お客さん、お代は?」

聡「え?おれ?」




憂「お姉ちゃん……今行くよ……」タッタッタッ

聡「憂さん待って~」タッタッタッ



ドカッ バキッ

唯「うぅ……」

澪「まだ生きてるよ…」

梓「人間って意外と丈夫なんですね…」

律「もう飽きちゃったな~」

紬「じゃあそろそろ終わりにしましょ?」

梓「そうですね…このまま家に帰したら、わたし達が警察に捕まっちゃいますからね…」

律「1つ良い案がある」

梓「なんですか?」

律「それはな……」ボソボソ

唯(………次で……死んじゃうのかな………)

律「よし!じゃあムギ、早速鉄串100本用意してくれ」

紬「はい♪」

澪「ちょっと何するか分からないんだけど…」

律「だから、唯で黒ひげ危機一発やるの!」

律「順番に唯に鉄串を刺していって、唯の心臓を止めた人が負け」

澪「そういうことか」

唯「ヤダ……ヤダ……」プルプル

唯「ういぃ…ういぃ…グスッ」

紬「みんな!用意できたわ♪」

梓「わ、わたしからいいですか?」

律「梓が一番手か~。あ、最初に言っとくけど、手と足と頭は反則な!」

梓「はい!じゃあいきますよ」

唯「あずにゃん、やめてよぉ…」ポロポロ

30センチほどの長さの鉄串が唯の腹部に狙いを定めてる。
今の弱っている唯なら一発で死んでしまうかもしれない。
唯は死を覚悟した。

唯「憂……ごめんね……わたしもう堪えられないよぉ」

ガサガサガサ………

唯澪律紬梓「!!」

物音のする方へ全員が目を向けた

唯「あ……あ……」

そこには……………………




唯「う……ういぃぃいいいいいい!!!!!」

憂「お姉ちゃん!!」

唯「うわぁああああああああああああああああああん!!!ういぃいいいいいい!!」

唯「もうだめかと思ったよおおおおおおおおおおおおお!!!!!」

憂「酷い……どうしてこんなになるまで……」

律「チッ めんどくせーのが来たな…」

梓「律先輩!ここはわたしに任せてください!!」

梓「先輩達が手を出すまでもないですよ」



憂「お姉ちゃん…ちょっと待っててね……」

唯「うん……あとは頼むね…」

憂「帰ったらまた一緒にゴハン食べようね」

唯「うい…」

憂「ん?」

唯「憂が来てくれて嬉しかったよ」

憂「うん、ゴミ掃除してくるから待っててね…」


澪「おい梓!ホントに一人で大丈夫か?」

梓「何びびってるんですか?澪先輩!」

梓「何も心配するこ………………………………………………………


ゴロッ―――――――

澪律紬「!!!」

澪たちには何が起きたか理解できなかった
ただ一つわかるのは、梓の首と胴体が2つに別れたことだけだった……

澪「あ………あ……」ガタガタ

律「ひ、人を見かけや思い込みで判断するなっていい見本だったな……」ガタガタ

紬「に、逃げないと……」ガタガタ

憂「お姉ちゃんお姉ちゃんお姉ちゃんお姉ちゃんお姉ちゃんお姉ちゃんお姉ちゃんお姉ちゃんお姉ちゃんお姉ちゃんお姉ちゃんお姉ちゃんお姉ちゃんお 姉ちゃんお姉ちゃんお姉ちゃん………………」

3人は金縛りにあったかのように動くことができなかった………


律「に、逃げろおおおおおおおおお!!!」

澪紬「!!」

紬「そうだ…逃げないと……」ブルブル

澪「ちょ、腰が抜けて動けないよ…」ガタガタ

律「バカあああああ早く逃げろおおおおおお!!!」

紬「り、りりり律っちゃん……澪ちゃんはもうダメよ………助からない………」

律「あ?澪を置いていけっていうのか?」

澪「ひ、ひぃ!!」

憂「お姉ちゃんお姉ちゃんお姉ちゃんお姉ちゃんお姉ちゃんお姉ちゃんお姉ちゃんお姉ちゃんお姉ちゃんお姉ちゃんお姉ちゃんお姉ちゃんお姉ちゃんお 姉ちゃん……」

憂はもう澪の目の前にまで来ていた…

紬「律っちゃん!今逃げなきゃみんな無駄死によ!!」

紬「澪ちゃんや梓ちゃんの気持ちを考えて!!」

律「うぅ………澪ごめん!!」ダッ

澪「あ、ああああ!」ガタガタ
人間は死に直面すると思いがけない行動をとる
それは澪も例外ではなかった……

澪「如日月光明能除諸幽冥 斯人行世間能滅衆生闇善学菩薩道不染世間法如蓮華在水従地而涌出善哉善哉釈迦牟尼世尊能以平等大慧教菩薩法仏所護念妙法華経為大衆説…………」ブツブツ

経を唱えはじめた…


律「あ、あいつ……何やってんだ……」

紬「律っちゃん早く!!澪ちゃんが時間稼ぎしてるうちに!!」

澪「如是如是釈迦牟……」ブツブツ

憂「………」 ジィー

澪「き、経を唱えたらおとなしくなったぞ…」

澪「尼世尊如所説者皆是真実
……………」ブツブツ






憂「モウイイ?」


澪「ぎゃあああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!」

タッタッタッタッ―――

律「今の声………澪?……うぅ……」

紬「律っちゃん!この先をまっすぐ行くと、斎藤が車を用意して待ってるわ……早く行って!!」

律「ムギ!お前は!?」

紬「………もうすぐ後ろまで来てるわ…」

律「!!」

紬「わたしが止めておくから早く!!」

律「そ、そんな……」

紬「斎藤に………今までありがとうって伝えて置いて……」

律「う、うん………」ダッ

ガサガサ―――

紬「ふぅぅぅ澪ちゃん、梓ちゃん、わたしもすぐ行くわ……」

律「あ、あの車か……」タッタッ

律「斎藤さん!!!開けてくた……!!!!」

運転席に座っていた斎藤は、もう斎藤ではなかった…

律「さ、斎藤さんまで…」ブルブル

律「そうだ、警察に…」

プルルルル、プルルルル


その頃

聡「…………」

憂の無双乱舞を目の当たりにし、恐怖のあまり首を吊ってしまった。


律「もしもし!!警察ですか!!助けてください!!」

律「友達がみんな殺されたんです。…………はいっ……………はいっ…………わかりました!」

律「2、3人じゃ話にならないんで50人くらいで来て下さい!!」

律「はい!わかりました!!すぐに来て下さい!!」ピッ

律「ふぅ…ふぅ…早く来てくれ………」

ガサガサ―――

律「!!」

憂「お姉ちゃんの苦しみは……………こんなもんじゃなかった…………」

律は土下座して必死に謝った
だが憂に気持ちは届かなかった…
律「あ、ああ……ゴメンナサイ、ゴメンナサイ」

憂「お姉ちゃんも泣いて謝ってたはず………」

律「そ、そんな……」

憂「さよなら」

シュンッ!!

憂「ふぅーふぅーまだ怒りがおさまらない……」

ピーポーピーポー

憂「!!」

憂の周りを警察官が50人ほど取り囲んだ

警官「動くな!!殺人の現行犯で逮捕だ!!」

憂「………」

憂「もうちょっとあそんでやるか……」



その後、憂は三日三晩暴れ回った……

数日後

憂「お姉ちゃん!お姉ちゃん!起きて!!」ユサユサ

バッ―

唯「ゆ、夢か…」

憂「もう……お姉ちゃん何寝ぼけてるの?」

唯「あ、うい~おはよ~」

憂「朝ゴハン作るから手伝って!」

唯「うん!」


唯「あれ?テレビつかないね?電気も着かないよ?」

憂「うん!ついでに言うとガスも水も出ないよ!」

唯「ほぇ?」


電気も水もないんじゃしょうがない
よくあることだ

憂「そのうちわかるよ!これから大変だけどがんばろうね♪」

唯「?」

憂「じゃあまずは川に水くみに行こ?」

唯「おぉー!」


この地球上に、唯と憂以外の人間は誰一人残っていない……
2人にとってこれからが本当の戦いだ……
そして、後のアダムとイヴだということは誰も知らない――――――

FIN.