夏休みも残り少ないある日


唯「うんたん♪うんたん♪」

憂「お姉ちゃんどうしたの?ご機嫌だね」

唯「うん、明日からムギちゃんの別荘にみんなでお泊まりに行くんだよ!」

憂「そうなんだ~(お姉ちゃんいじめられないかしら…)」

唯「うんたん♪うんたん♪」


憂「あっ!お姉ちゃんお金ないでしょ!?おこづかいあげるね♪」

唯「えっ?いいの!?」

憂「はいどうぞ♪」

唯「こんなにくれるの!?ういーありがとー♪」

憂「いっぱい楽しんできてね♪」

唯「うんたん♪うんたん♪」

憂「……(池沼のお姉ちゃんかわいい♪)」





琴吹家別荘


紬「じゃあみんな!お風呂も入ったし、お夜食でも召し上がって♪」

唯「やったぁ」

律「よっしゃぁあああ!!」

澪「ムギには世話かけっぱなしだな」

梓(鯛焼きかな)ドキドキ

紬「ショートケーキでいいかしら?」

唯「わーい♪」





唯「……あれ?」


梓「あれ?先輩食べないんですか?」

唯「わたしのケーキがない…」

紬「あ!ごめんね唯ちゃん、ケーキ1つ足りなかったの…」

紬「代わりを用意するから待っててね♪」

唯「ありがと~ムギちゃん」

澪(キムチ食べたかった…)モグモグ

梓(何持って来るんだろ?)モグモグ

唯「うんたん♪うんたん♪」


紬「はいどうぞ♪」

唯「……」

唯「……何これ?」

唯の目の前に置かれた物は、どんぶりに山盛り一杯の塩だった

紬「塩よ♪」

唯「……」

紬「唯ちゃん甘いものばっかり食べるから、しょっぱいものもしっかり摂って中和しないと♪」

澪「ムギがせっかく用意したんだ!しっかり食べろよ!」

律「唯 あんま嬉しそうじゃないな」

唯「!!」

唯「そ、そんなことないよ」


塩を食べはじめて2時間後

唯「……」

唯(もう食べれないよぉ…)

唯(憂のご飯食べたいよぉ…)

ガチャンッ

律「唯!まだ食ってんのか!?もうみんな寝るからな!」

唯「しょっぱくて食べれないよぉ~」グス

律「全部食ってから寝ろよ!じゃあな」

バタンッ

唯「……」

唯「う……」ポロポロ






憂(お姉ちゃん……ちゃんとご飯たべてるかな…)


翌朝


唯「……」グッタリ

澪律梓「おはよー」

唯「おは…よ……」

澪「おっ全部食べれたじゃん」

梓「唯先輩ならやればできると思ってました!」

紬「まぁ//」

律「唯!朝飯だぞ!」ユサユサ

紬「すぐ用意するわ♪」


紬「唯ちゃん、どうぞ♪」

唯「……」

唯「何これ?…」

紬「塩よ♪」

唯「うっおおぇええええええええええええええええぇぇぇゲロゲロロロロロロ」

梓「きゃああああああああぁ!!」

澪「梓かかってるぞww」

律「梓くっせぇwwww」

唯「ハァ……ハァ……」グッタリ

梓「……」プルプル

梓「死ねェ!!」ドスンッ

唯「ぎゃっ!」

唯「……」ギロリ

梓「なんですか?その目は?」

唯「わたし、ホントに怒ったよ?」

梓「は?」

唯「……」ガシッ

梓「ちょ、ちょっと髪引っ張んないで下さい!!」

ドカッ バキッ ボコッ


澪律紬「……」


唯「うわぁぁああああああああああああん あずにゃんがぶったああああああああああああびぇえええええええん!!」

澪「梓って強いんだな」

梓「池沼には負けません!」

律「しかし唯はダメだな~」

唯「びえええええええええん!!!!ういいいいいいい!!!ういいいいいいい!!」

律「ははw 憂ちゃん呼んでるぞww」






憂「!?」

憂「おねえ…ちゃん?…」



PM8:00

澪「唯!唯!!」ユサユサ

唯「ん……」

澪「やっと起きたか?みんな待ってるぞ」

唯「澪ちゃん…(わたし泣き疲れて眠っちゃったんだ…)」

澪「律がさ、麻雀やろうって。」

唯「麻雀?」

澪「唯はできるよな?ムギができなくて…」

唯「うん、一応出来るよ…」


律「唯ー起きたかー?」

唯「あ、律っちゃん」

律「早速やろうぜ」



ジャラ ジャラ

律「あ、唯 財布持って来たか?」

唯「え?お金賭けるの?」

律「当たり前だろ?」

澪「唯、金は大丈夫か?」

唯「う、うん一応あるよ」



オーラス

ジャラジャラ

唯(ヤバイ…わたしビリだ……)

唯(ここで頑張らないと…)

澪「なぁ唯。頼みがあるんだけどいいか?」

唯「え、何?」

澪「一筒鳴かせてもらえないか?」

唯「急に言われても…(わたしが、上がれなくなっちゃうよぉ…)」

律「あ~あ、唯は澪の頼みも聞けないのか~」

梓「これだからイジメられるんですよ」

唯「うぅ…わかったよぉ…」パチ

澪「ロン!国士無双!」

唯「……」

唯(憂からもらったお小遣全部取られちゃったよぉ…)グス

澪「おい唯!あと2万足らないぞ!」

唯「でも…もうお金ないよぉ…」

律「これは体で払ってもらうしかないな!」

唯「何する気なの?…」

梓「……唯先輩の爪……一枚1000円ってのはどうですか?」

律「お、それいいな♪」

澪「痛そう…」ブルブル

唯「ヤダよ……冗談だよね?」ビクビク

律「悪いな唯……勝負の世界は厳しいんだ……」

律「じゃあ行くぞ~」

唯「ヒ、ヒィ…」ブルブル

律「えいっ」ブチッ

唯「ぎゃぁあああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!」

律「唯暴れるな!梓押さえろ」

梓「は、はい!」

この後、唯は1時間にわたり20枚ある全ての爪をペンチで引っこ抜かれた


澪(爪なんかいらないよぉ…)ブルブル


唯「うぅ…いたいよぉ……もうギー太弾けないよぉ…」ポロポロ

律「唯は大袈裟だな~また生えてくるって!」

梓「ライブやる時は部室でお菓子でも食べてて下さい!ギターは2人もいらないです!」

唯「そんなぁ…ひどいよ」

澪「唯は下手くそだからな!梓も入ったし2学期になったら別に辞めてもいいぞ?」

唯「うぅ…」ポロポロ

唯は肉体的にも精神的にもすでに限界だった
信じていた仲間に裏切られ、もはや軽音部に居場所はなかった…
だか神は唯を見捨てていなかった…


プルルルル、プルルルル、

着信

『憂』


プルルルル、プルルルル

唯「憂だぁ!憂からだぁ!」

澪律梓「!」

先程までの苦痛を忘れ笑みがこぼれる。それほど唯にとって憂は大きな存在だった…

律「そのニヤニヤした顔をやめろ!!」ドカッ

唯「ギャッ」

澪「電話どうする?」

梓「出ないと怪しまれますよ?」

プルルルル、プルルルル

律「………唯、電話出ていいぞ…」

唯「!」

律「ただし、余計な事言ったら…」ギロリ


唯「もしもし…」

憂『あ、お姉ちゃん?』

唯「どうしたの?」

憂『どうしたの?じゃないよー。寝る前には電話してって言ったじゃん!』

憂『昨日とか心配したんだよ?』

唯「ごめんね…(昨日は塩食べてたから忘れてたよ…)」

唯「…………」

唯「うぅ……」ポロポロ

律「おい、泣くなよ?」ボソ

憂『お姉ちゃんどうしたの?声が枯れてるみたいだけど体調でも悪いの?』

憂『あ、まさか暑いとか言ってお腹出したまんま寝てたでしょー?』

憂『ダメだよ?ちゃんとお布団かけないと…』

唯「うぅ……」ポロポロ

憂『……お姉ちゃん?』

唯「………ういぃ…ダメなお姉ちゃんでごめんね……ホントごめんね……」ポロポロ

憂『え?』

唯「うわぁあああああああああああ」

プッ―――プッ―――



律「おい、泣くなって言っただろ?」

唯「ヒッグ…ヒッグ…」

澪「お仕置きだな」

梓「体で教えてやるです!」



憂(お姉ちゃん、普通じゃなかった…)

憂(わたしがなんとかしなきゃ!)





紬「律っちゃん、次は何して遊ぶの?」

律「そうだな……よし、花火しよう!」

紬「まぁ」キラキラ

澪「律にしてはいいアイデアだな!」

梓「じゃあ、わたし花火買ってきます」

紬「わたし花火って初めてやりますわ♪」

澪「唯ー外いくぞ!」

唯(足の指が痛くて歩けないよぉ…)


田井中家

ピンポーン

聡「はーい」ガチャ

憂「聡君だよね?…」

聡「あ、はい。そうですけど…」

憂「律さんたち、どこにいるか分かる?」

聡「確か紬さんの別荘に…」

憂「それは知ってるの!!場所を聞いてるの!!!!」

聡(何なんだ?この人?)

憂「知ってるの?知らないの?」

聡「まぁ一応知ってますけど…」

憂「じゃあ今すぐ案内して!!」

聡「え?今からって、もう真夜中で…」

憂「いいからお前はさっさとタクシー呼べええええええええ!!!!!!」

聡「ヒィィ!!」



梓「買ってきましたよー」

律「お、いっぱい買って来たなー」

澪「打ち上げ花火ばっかりだな」

紬「これはどうやって遊ぶの?」

律「これはなーまず導火線に火をつけて…」

唯(もう…動けない…)ハアハア

律「よし!火がついたらそれを唯に向けるんだ!」

紬「こう?」ヒョイ

唯「!!」

ボンッ!


唯「ぎゃああああああああああづいよおおおおおおおおお」バタバタ

澪「ははっ面白いなwわたしもやる!」

梓「的当てみたいですねw」

律「よーし、みんなで勝負だ!」

唯(こ、殺される!)

唯は生まれて初めて命の危険を感じた。もはや指の痛みに構っている暇はなく、残り少ない体力で走りはじめた。

ボンッ! ボンッ! ボンッ!

花火は唯目掛けて飛んでくるがギリギリで、かわして行く。

唯「ハァッ… ハァッ…」

澪「くそ、当たらないな」

梓「……」


唯(花火が無くなるまで逃げなきゃ…)

ゴチンッ

唯「痛ッ!!」ドサッ

梓「しゅッ」

梓「しゅッ」

飛んでくる物は花火だけではなかった。梓が拳大の石を投げて来たのであった。転倒してしまった唯は、すぐに立ち上がろうとするが脳震盪を起こしてしまいその場から動けなかった。

律「動きが止まったぞ!!みんな囲めー!!」

唯「ひぃッ」

ボンッ!ボンッ!ボンッ!ボンッ!



タクシー

憂(お姉ちゃんもう少しで着くよ……)

聡(なんで俺がこんな目に…)



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