紬『ねえりっちゃん!』

律「どうした?」

紬『私何だかすごく…どうしよう!』

律「なーに盛り上がってるんだよ」

紬『だってだって…そうだ!今日りっちゃんのお家に泊まってもいいかしら!?』

律「おーそれいいな!こいこい!」

紬『準備したらすぐ行くわ!』

律「じゃ駅まで迎えに行くわ」

紬『ありがとうりっちゃん!』


1時間後


紬「お待たせ~」

律「おーう」

紬「突然ごめんね」

律「気にすんなよ。私もムギとお泊りしたかったし」

紬「えへへ」

律「ついでにコンビニでお菓子とか買ってこーぜ。さっきと違うコンビニだし私らのストラップ売り切れてるかもしれないぜーなんてな」

紬「うん!」


コンビニ


律「どれどれ…あ」

紬「…ダブルりっちゃん」

律「くっ…2本買うわ。私が品薄になって後から残念がっても遅いんだからなー!」

紬「うふふ、気持ちの問題って言ってたじゃな……い」

律「奥からダブルムギが…」

紬「私も2本買うわ」

律「……お菓子買うか」

紬「……そうね」

「おーやっとあずにゃん発見!おいとなり澪だぞ」

「まじかよこれで目標達成だわー」

律「いくか」

紬「ええ」



律の部屋


律「んじゃどうやったら私達の人気出るか会議を始めます」

紬「はい」

律「今までは外見のことばっかり考えてきたけどもしかして中身の問題なのかもしれん」

紬「りっちゃんの良さが分からない人なんていません!」

律「私もそう思っていたがひょっとしたらそうでないのかもしれん」

律「まあ私達は女だからな。どうしたって可愛かったり美人の方が人気でるさ。そしてそれは中身にも言えること」

紬「わたしもっとシャキシャキした方がいいのかなぁ…」

律「それを言ったら唯だってぽんやりしてるぞ」

紬「そっか…」

律「私はまあ…おしとやかにすれば…うへえめんどくさくなってきた」

律「やっぱり私達は私達!オンリーワンだろう!?」

紬「………………………そ、そうよねっ!」

律「別の方向から探ってみよう」

律「一番重要なのはお~いお茶とかクリアファイルを均等に捌けさせることだ。あ、一番で思い出したけど一番くじでも残りたくないな」

紬「一番くじは運だけどね」

律「こういうのはどうだ?キャラ単品じゃなくて二人一組にするとか」

紬「おおっ!!それはいい考えね!りっちゃんすごい!」

律「もっと褒めるといい!」

紬「例えばりっちゃんと澪ちゃんで一組とか?」

律「そうだ。それなら売れ残らないし万が一売れ残っていたとしても『売れ残っている感』が出ない!」

紬「すごいわっ!」

紬「じゃあ私は……ゆ、唯ちゃんかな?でも…」

律「じゃあこうしよう。ムギと澪のセット、私と唯のセット、梓と憂ちゃんでどうだ。唯憂、律梓でもいけるか」

紬「すごい……完璧な布陣だわ」

紬「でもコストが2倍になりそうな…」

律「フィギュアは流石にきついだろうけどピックの絵だったら大丈夫だろ」

紬「確かに。……あれ、これって他にも応用できるんじゃないかしら?」

律「ほう」

紬「例えばキャラソンに」

律「ッ!!」

紬「そう!デュエットするのよ!」

紬「鉄板の組み合わせでもいいし今までの売上データから算出して均等になりそうに組ませるのでもいいと思うわ」

紬「よさそうじゃない?ていうか楽しそう!」

律「それは盲点だった!!てか今からでもそれで出そうぜ!!!」

律「誰と組もうかな~やっぱ澪か?いやでも9人いるしな…」

紬「梓ちゃんと純ちゃん、唯ちゃんと憂ちゃん、澪ちゃんと和ちゃんとか」

律「もしくは後輩3人は一緒にするとか」

紬「それなら私は…迷うわ…」

律「うーん…」

紬「……」

律「……なあムギ」

紬「なぁに?」

律「私と組もうぜ」

紬「……私もりっちゃんと組みたいと思ってたところよ」

律「やっぱり澪達と組んで売れても意味がねえ。自分達の力で掴み取らなくちゃな」

紬「そうよ!それに私とりっちゃんっていいコンビだと思わない?」

律「ベストコンビと言っても差し支えない。当然だろう?」

紬「そ、そうよねっ!」

紬(やった…やった…///)

律「それに今なら勝てそうな気がする」

律「キャラソンの売上は1期の唯と澪が5.5万枚、2期で4万くらい売れてる。つまりあいつら売れてるけど1.5万枚も売上落ちてるんだぜ!」

紬「1.5万枚……1純ちゃんね!」

律「それに比べて私達は5千枚しか落としてない。澪達の三分の一だ!売上枚数は差し控えるけど」

紬「今の私達なら勝てる!」

律「だろう!?澪はさわちゃんと組んでデスデビルしてればいいんだよ!」

紬(それはそれで面白そう)

律「私達を舐めてもらっちゃ困るぜー!」

紬「困るぜー!」


翌朝


律「……おはよ」

紬「おはよーぅ……」

律「ふぁぁ……」

紬「……ぽぇ」

律「やっぱり私達は私達、オンリーワンだし今のファンを大事にしていきたいよな」

紬「そうよね」

律「でもストラップは売れてほしいわ」

紬「うん」


一週間後


唯「よーし今日はあずにゃんのピックで弾いちゃうぞ」

梓「お~いお茶についてたピックですか?でもちょっと固くないですか?」

唯「そこは愛でカバーだよ。それにギターソロのとこは弾きやすいよ」

梓「なるほど」

澪「このピックだとベースは割と弾きやすいぞ。私が元々ヘビー使ってたのもあるけど」

梓「それ律先輩のピックですね」

澪「律に押し付けられたんだ」

律「押しつけられたとは失礼な!」

紬「みんな~お茶が入ったわよ~」

唯「わーい!あれ、今日も日本茶?」

紬「え、ええ」

梓「最近和風な感じですよね」

律「い、いいだろ美味しいんだから!」

唯「ごくごく…ん?なんかこの味最近飲んだような……?」

紬「唯ちゃん!ようかん食べる?」

唯「あっ食べるー」

律紬「……ふぅ」

唯「むぐむぐ……そういえばあずにゃんのピック買ったお店に私のがいっぱい余っててショックだったー」

梓「お店によってそういうこともありますよ」

唯「だけどりっちゃんとムギちゃんのピックはどのお店にもなかったんだよ。澪ちゃんとあずにゃんはあったんだけど」

澪「そうなのか…」

律「まあ私達の秘められたパワーが炸裂しちゃったって感じかなー!なっムギ?」

紬「そうねっ!」

唯「そっかー私も頑張らなきゃなー……そうだ!自分で買い占めちゃおっかな」

律「ははっやめろよそんなこと」

紬「そうよぉ。でもお茶って賞味期限長いから沢山あっても問題ないけどね」

唯「そうなんだぁ」

律「まあなんだ、売れ残ってると焦る気持ちはわかるけどさ、唯は唯で私は私なわけだ」

紬「それぞれに素敵なファンがいてくれるんだからそれでいいのよ」

律「そういうことだ。そういうことなんだけど……気になるんだよなぁ」

澪「どっちだよ」

律「オンリーワンでいい時もあればナンバーワンになりたい時もあるの!」

紬「そうよ澪ちゃん!決してコロコロ意見を変えてるわけじゃないの!」

澪「う、うん…」

律「どうしても考えちゃうことがあるのっ。だって女子高生だもんっ」

梓「わぁ」

紬「悩み多きお年頃だもの!」

澪(あと一ヶ月は日本茶が続きそうだ…)

律「色々言ったけど私は今の私を好きでいてくれる人達がいればそれでいいや」

紬「私も。なんだかピックが余ってることを気にし過ぎたような気がするわ」

梓「実際は場所によってまちまちですし在庫がある=売れ残りということにはなりません。ていうかムギ先輩のは売りきれてたんじゃあ」

律「もうそういうのにとらわれるのはいいかげんやめようぜ」

紬「ええ、他の県なんてそもそも目に見えないものね」

澪(もう少しで日本茶が半年分になるところだったのか…)

唯「あっいい事考えた!」

唯「棚の奥にあるお茶が欲しい時は手前のお茶も全部買う!っていうのはどうかな?」

紬律「それ採用!!!!」

澪梓「やっぱり気にしてるーーー!!」



END