堀込先生「ちょっと待て。おまえらを誘拐して身代金を要求する。教師をクビになって金がないんだ。」
唯「それならしょうがないね。」
紬「誘拐されるとしますか。」
律「え?ええ~!」
堀込先生「桜ヶ丘女子高か?おまえらの生徒は預っている返してほしくば十万円用意しろ!」
律(や、安~!)
和「もしもし~。え~。声が届いてますか~?」
堀込先生「ま、真鍋か。貴様のせいで俺は・・・」
和「あ、先生。じゃなかった。堀込。誘拐犯にまで落ちぶれちゃったんですか?ぷぷぷー。」
堀込先生「だ、だれのせいだと思ってる!」
和「え?普通に自己責任っしょ。」
唯「の、のどかちゃん!」
和「ゆ、唯!」
唯「千円返して。」
和「じゃあ、唯に借りてた千円を堀込にあげるっつーことで解決ね☆」
堀込「おい、おまえ、ちょ、なにを・・・」
紬「じゃあ、開放されましょう。」
唯「そうだねー。じゃあねー。せんせーい。」
堀込「あれ?おまえら。ちょ、待てー!」
紬「で、わたしたち何しようとしてたんだっけ?」
唯「さあ。」
律「澪のおみま・・・」
唯「そういやどうして今日澪ちゃんいないの?」
紬「さあ。」
律(ムギーっ。おまえ知ってるだろーっ。わたしに話したじゃんかーっ。)
唯「まあいいや。お茶でも飲んで澪ちゃんが来るのを待とう。」
紬「そうね。」
唯・紬・律「ほ~げ~。」
律「はっ。こんなことしてる場合じゃない。今日澪、風邪引いてるんだよ。」
紬「いま気づいたの?」
唯「だからさ~、堀込先生に誘拐されるまえにムギちゃんが澪ちゃん、風邪で休んでるって言ってたじゃん。人の話聞きなよ。」
律「うぜ~。」
紬「せっかくだからお見舞いに行こうか。」
唯「そだね。あずにゃんも呼ぼう。」
律(梓・・・)
唯「どしたの?りっちゃん。顔、赤いよ。」
律「ななななんでもないよ。行くぞ。」
唯「待ってよ~。」
律「・・・」
梓「・・・」
唯「どしたの?りっちゃん。あずにゃん。」
梓「ななななんでもないです。唯先輩。」
紬「怪しいわね。」
梓「ムギ先輩まで~!」
律「そんなことより着いたぞ。澪の家。」
唯「そういや澪ちゃんの家に入るの初めてだね~。」
律「そういやいつも集まるときは唯の家だったから、みんな知らないんだっけ?」
紬「これが澪ちゃんの家なのね~。ぷっ。」
律「お、おい。いまのは失礼すぎるぞ。」
梓「みなさん、それよりはやく澪先輩のお見舞いしましょう。」
律(そういや最初に梓が仲良くなったのって澪とだったんだよな。)
律(それでこのまえの海外旅行では唯と仲良くしてた。)
律(でもそんな梓はわたしを選んでくれた。)
紬(梓ちゃんはわたしだけ選んでくれなかったのね・・・)
律(そう。ってあれ?)
律「ムギーっ。わたしの心を読むんじゃねーっ!」
紬「てへっ。」
唯「どしたの?りっちゃん、ムギちゃん。澪ちゃんの家に入るよ。」
律「おじゃましまーす。」
澪「邪魔するなら帰ってくださーい。」
律「はーい。って吉本新喜劇かーい!」
唯「・・・」
紬「・・・」
梓「・・・」
唯「りっちゃん。さぶいよ?」
律「うるさーいっ!」
律「とにかく入るぞ!」
澪「邪魔するなら帰れって言ってるだろ!」
律「うぜぇ!」
純「あ、梓。」
純「お久しぶりです。律先輩、唯先輩、ムギ先輩。」
律「あ、お久しぶり。佐々木さん。いや佐藤さん?いや。え~と、とにかく、さなんとかさん。」
純「鈴木です!」
律「そーそー鈴木さんね。」
梓「純、来てたんだ。」
純「うん。だって澪先輩のこと心配だもん。」
梓「そいうや純、澪先輩に憧れてたもんね。」
澪「みんなありがとう。これで心置きなく死ねるよ。
律「死ぬな。」
澪「そういや梓と律って相思相愛なんだってな。」
律・梓・唯・紬・純・和「!」
律「おまえ、それ、忘れてたんじゃなかったのかよ!」
澪「はあ?忘れるわけないだろ。」
和「そうよ。そんなことだれも忘れないわ。それよりも早く千円返しなさい。」
律「ってなんで和がこんなところにいるんだよ!ってか千円借りてねーっ。」
梓「!」スクッ
タタタッ
律「どこ行くんだ!」
唯「りっちゃん。追いかけなよ。」
紬「梓ちゃんのこと、好きなんでしょ?」
澪「なら追いかけるべきだよ。」
律「う、うん。」
律「待って。梓。」
梓「・・・」
律「でも、どうして急に澪の家から飛び出したんだ?」
梓「びっくりしたんです。澪先輩が急にあんなこと言うから。みんな、わたしたちのこと変に思っちゃったんじゃないかって。」
律「でもみんなに知らせておくべきだって言ったのは梓だぞ。」
梓「でも、あんな言い方されると、困ります!」
律「クスっ。」
律「馬鹿だな。梓は。」
梓「えっ。」
律「だれも気にしてないよ。そんなこと。」
唯「そうだよ。あずにゃん。」
紬「全然おかしくないわ。」
澪「悪かったな。梓。でも、みんな律と梓のことを応援してるよ。」
梓「み、みなさん。」
律「だからさ、涙拭きなよ。」
梓「すみません。律先輩。」
和「・・・みんな、いい後輩持ったわね。」
純「そうですよね。」
卒業式当日
唯「で~もね~あえ~たよ~すて~きな~てん~しに~」
梓「・・・」パチパチ
梓「あんまりうまくないですね。」
唯「え~。」
梓「でも、もっとみなさんと演奏したいです!」
唯「じゃあ、こんどはあずにゃんも一緒にやろ!」
律「・・・」
梓(律先輩・・・)
梓(わたし、絶対律先輩たちと同じ大学に行きます。ですから、それまで待っていてください。)
律(・・・)ニコっ
梓「やりましょう!」
唯「ふわふわタイム!」
梓(だからカミサマ。もう少しだけ律先輩とのドリームタイムをください。)
おしまい
最終更新:2013年05月21日 04:59