唯「じゃーん!」

紬「消火器・・・?」

唯「ぼうさいくんれん!!」

澪「かましてやれ!唯!」

プシュー

紬「アアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!」

唯「ははは。ちゅむぎちゃん泡だらけ。」

澪「何が起きてるのか話してくれないか?」

唯「言わないならもっと酷い目に会っちゃうかもよ!!」

紬「わかった!!言うわ!言うからよして!」

唯「ふーん。じゃあさっそく教えてよ。」

澪「ムギは何をしようとしてるんだ?」

唯「何回も眼が覚めるのはなぜ?」

紬「私はみんなと一緒になりたかっただけなの・・・」

唯「一緒に・・・?」

澪「もういつも一緒じゃないか。どういうことだ?」

紬「私たちは今催眠装置にかかっているの。」

唯「ムギちゃんが仕組んだんでしょ?」

紬「えぇ。催眠にかかっているのはけいおん部の私を除いた4人。」

唯「でも催眠装置って私そんな装置持ってないよ?」

紬「私が唯ちゃん達を誘拐したの。そして催眠装置にかけたの。」

澪「催眠装置ってどんなものなんだ?」

紬「マッサージチェアーみたいなのに寝てSFちっくなヘルメットをかぶるの」

唯「大掛かりだね。」

澪「くだらねー」



唯「でも催眠装置で何がしたいの?一緒になりたいって?」

紬「実は私融合したかったの。」

澪「融合?」

紬「ええ。一つの夢を通じて皆の意識を一つにまとめて私の意識と融合しようとしたの。」

唯「え?え?意味がわかんないよムギちゃん!」

澪「意識が融合すると・・・どうなるんだ?」

紬「融合に成功したら初めは5つの人格が多重人格のように存在して、
  記憶も個々で別々に持つことになる。」

紬「でも多重人格のカウンセリングを受ける事で。
  5人を仕切っている壁は無くなり、心・記憶・価値観が混ざり合うの。」

紬「5人の意識が混ざり合って
  新たな一つの意識が誕生するの!これってすばらしいとおもわない!?」

唯「皆の記憶が一つになっちゃうって・・・それってムギちゃんが私の全部を知っちゃうって事!?」

紬「そうよ。でも記憶だけじゃすまない。心や意識は自分の過去の成長から形成されている。」

紬「記憶が混ざったら、当然過去の経験などが意識に反映されてくるわ。」

紬「その時の私はすでに私じゃないし唯ちゃんや皆でも無いの。
  5人とはまったく別の価値観を持ってると思うわ。」

唯「ムギちゃん・・・」

澪「でもなんでこんなグロい夢を見せるんだ?恨みでもあるのか?」

紬「人格を統合する時のカウンセリングを受ける時、
  多重人格の壁を無くすためにも分かりやすいトラウマがあった方が都合がよかったの。」

唯「そのための眼球だったんだね!」

紬「うんっ!」

紬「でも何回やっても一つにならなかったの。なんでかわかる?」

唯「トラウマ作るにしても、やっぱり夢の中で死んじゃうのはまずいんじゃないの?」

澪「死んだら意識として移動しないだろうしな。」

紬「だったら今回も失敗確定ね。」

唯「そうだね。」

紬「じゃあとっととリセットしてやり直しましょう。」

澪「な、何を考えているんだムギ・・・」

紬「誰でもいいから死んでくれないかしら?」

律「ち、ちょっと待て!!まったく意味がわからない!付いていけて無い!!」

梓「そうですよ!融合とか催眠とか!詳しく説明してください!」

紬「死んだら次に説明するわね。眼球破裂したらその時の記憶は継承されるわ。」

紬「デジャヴとしてでも全員が破裂した記憶持ってた方が
  強いトラウマになしやすいかもしれないしね。」

唯「私は融合とかしたくないけど、こんな眼の状態で話し合うってのなんだかねw」

澪「だからと言って自分は死にたくない。苦しいのは例え夢でも苦しいしな。」

唯「だったら誰かに死んでもらうしかないよね。死んだ瞬間リセットするの?」

紬「今までの経験上多分・・・」

律「おい・・・何するんだよ・・・」

梓「やめてくださいよ・・・先輩・・・」

唯「そうか。2人はまだ夢だってこともにも気づいていないんだね。」

澪「大丈夫だぞ!ここで死んでも、それが夢になって朝目覚める。」

紬「安心して死んでちょうだい。」

律「嫌だ・・・嫌だぞ!」

梓「死んでたまるかです!!」

唯「わからず屋さんでね、あずにゃん。」

澪「死なないと話し合いすら始まらないんだ。おとなしく死んでくれ律。」



唯「でもどうやってあずにゃんとりっちゃんを殺そう?」

紬「ここは夢の中なのよ。超常現象もなんだって起こるわ。
  たとえば澪ちゃん。ポケットに手を突っ込んでみて。」

澪「うおっ!?ピ、ピストル!?」

紬「だから言ったでしょ。夢だって。」

澪「急いで殺さなかきゃ私の眼球も外れてしまうな。それまでに殺さなきゃ。」

唯「だったらもう眼球外れてるあずにゃんの方が殺すの簡単そう!」

紬「そうね。狙いを梓ちゃんに絞りましょう。」

唯「あ、私もピストル♪」

ジリッジリッ・・・

梓「や、やめてくださ・・・」

唯「ばいばーい。また今朝会おうねー。」

ズガン!!





梓「いやああああああああああああああああああああああああ」

ガバッ!

梓「ハーッハーッ・・・夢・・・?」

梓「変な夢・・・でも鮮明に覚えてる・・・」

梓「唯先輩に殺されるなんて・・・確か澪先輩・・・何か言ってたよね・・・」

梓「ここで死んでもそれが夢になって朝目覚める・・・」

梓「私さっき死んで・・・夢から覚めて・・・」

梓「もしかしてさっきの夢じゃないの?」




放課後

梓「こんにちはーってムギちゃんだけですか?」

紬「ええ。まだ誰も来てないの。」

梓「そうなんですか。」

紬「じゃあ私たちで先に・・・いえ、何でも無いわ。」

律「おーす。掃除当番で遅れたぜー!」

唯「こんちはーっす!」

澪「なんだ。梓はもう来てたのか。」

梓「はい・・・えっと・・・澪先輩・・・」

澪「ん?どうした?」

梓「いえ、なんでもないです・・・」

梓(こんな馬鹿なこと聞くのやめよ!きっと夢だよね。きっと・・・)


紬「ねえ!みんなちょっとこっちに集まってくれないかしら。」

唯「いいけどそのまえにタンマ!!」

律「なんだよー唯ー」

唯「気になることがあって。みんな今朝の夢覚えてる?
  私はあずにゃんを殺した夢を見たんだ。」

梓「わ、私も唯先輩に殺される夢を見ました!!」

律「私も同じ夢見たぞ!なんか眼球が膨らむみたいな!」

澪「やっとみんな思い出したな。」

唯「じゃあムギちゃん、話し合いといこうよ!」

紬「・・・」




唯「・・・というわけなんだ。」

律「そう言うことか・・・」

梓「ムギ先輩・・・融合なんてなんて馬鹿なことを・・・」

紬「でもみんな待ってほしい。
  私たちは今年で卒業よ。そうなると必然的にバラバラになるわ。」

澪「そんなの大丈夫だろ。アドレス知ってるんだし。」

律「そうだな。それにちょくちょく会えばいいだけだ。」

紬「あなた達はそれでいいかもしれない。
  でも梓ちゃんは?仲良くしてるけど梓ちゃんとは後輩っていう壁があるわ。」

唯「壁・・・」

梓「・・・」

紬「あなた達、後輩の梓ちゃんともずっと連絡取って行く自信ある?」

唯澪律「・・・」

紬「きっと長く続かない。だって後輩だから。」

紬「この意味わかる?放課後ティータイムは卒業したら終わるの。」

梓「ムギ先輩・・・」

唯「で、でも私はあずにゃんとずっと友達だよっ!!」

紬「口ではなんとでも言える。」

梓「唯先輩・・・」

唯「あずにゃん・・・ムギちゃん・・・」



梓「わかりました。私ムギ先輩に協力します。」

澪「梓!?」

紬「ありがとう、梓ちゃん。でね、わたし一ついい方法を思いついたの。」

唯「いい方法・・・?」

紬「みんなで同時に死ぬの。そしたら同じトラウマをかかえて一つになれる気がするわ。」

律「やめろ!ムギ!!」

唯「そんなことしても何にもならないよ!」


梓「うるさーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーい!!!」


梓「所詮私の事なんか・・・私の事なんか・・・」

唯「ち、違うよ・・・あずにゃん・・・」

紬「さあ。みんなで死にましょう。」

紬「爆弾セット♪30秒後にみんなお陀仏よ。」

梓「これで成功したらみんな一つになれますね。」

紬「そうね。例え失敗しても次やればいいだけ。」

梓「みんなで融合したらベースもキーボードもできるようになるのかなあ・・・」ワクワク

紬「きっとできるわ。だってけいおん部だもの!
  皆が一つになればできないことなんか何もないわ!」




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