ごぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉッ!!


梓「間に合わなかった!?」

唯「あずにゃぁぁぁぁぁぁん!!」

どんどんスターシップから遠ざかっていく

唯「どうにかしてここから出よう!!」

唯はあちこちの訳も分からないボタンを押しまくった

唯「これは? 寒いっ!? エアコンボタンか…」ぶるぶる

早くでて渡さなきゃ!!

唯「もう扉を壊すしかない!! なにか壊すものは!?」

唯は扉のすぐ横に消火器を見つけた

唯「これだ!!」

がんっ がんっ

扉はびくともしない…

唯「どうしよ…なにかほかに手はないかな…」

唯「このドクロマークのボタンはなんだろ…」

ポチッ



梓「早く行って助け出さないと…」

クルクル クルクル

梓はプロペラを全力で回した

梓「早く… 早くッ!!」


その時だった

ドカンッ とすごい音がした


梓「!?」

みると唯の乗ったポットが爆発していた

梓「唯せんぱぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁいっ!!」

どうして… 爆発なんか…

梓「せんぱぁい… しんじゃいやですよぉ…」

もう音楽なんて頭にない

なんでもっと早く中止ボタンを押せなかったのだろう

梓「唯先輩… グスッ エグッ」

唯「あーずにゃん!!」

梓「!?」

唯「えへへー」

シュー シュー

と消火器を吹きながら唯が梓に向かってきた

唯「いやぁー 消火器がないと移動できないなんて不便極まりないね」

梓「宇宙ですからね・・・ ってどうやってこっちに戻ってきたんですか!?」

唯「爆発するちょっと前に扉が開いてね!!
  爆発には巻き込まれたけどあのくらいじゃ私は壊れないよ!!」

梓「ボロボロじゃないですか…」

唯「でもこれは無事だよ!!」

唯は銀色のキラキラとした円盤を取り出した

梓「それは…音楽!? 守ってくれたんですか!!」

唯「うん・・・でもちょっと傷ついちゃったけどね…」


梓「唯先輩だいすきっ!!」ギュウッ

唯「あずにゃん!?」

暗い宇宙の中で二人は抱き合った

唯「は、早く船長室に行かなくていいの?」

梓「もう少し…もう少しだけこのままでいさせてください…」

唯「うん…」

二人は堅く堅く抱き合った



梓「じゃあ行きましょうか」

唯「そうだね」

名残惜しそうに梓は唯を離した

梓「とりあえず入れそうな場所を探しましょう!」

唯「さっきの場所はダメなの?」

梓「多分さっきの場所にはロボポリスが来ているはずですから… 船長室からも遠いですし…」

唯「うーん どこがいいかなぁ…」

梓「とりあえず 飛びながら探しましょうか」

唯「そうだね!」

シュー シュー 

梓(なんかかわいいな…)


シュー シュー 

クルクル クルクル

唯「宇宙を散歩するのって楽しいね!」

梓「ちゃんと入れそうなところ探してください!!」

唯「だって楽しいんだもん!!」

シュー シュー

梓「あっ 私の見える範囲にいてください!!」

唯「なんだか子供みたいだね!!」

梓(子供みたいなもんだと思いますけど…)

シュー シュー…

唯「あれ!?」

梓「どうしたんですか?」

唯「あずにゃん…  どうしよう…」

梓「えっ?」

唯「消火器…空になっちゃった」

梓「しょうがないですね… 私に抱きついてください。 一緒に飛びましょう」

唯「え!? いいの?」

梓「あくまでしょうがないからですよ!!」

内心嬉しかったりするのは秘密だ

梓「じゃあ 行きますよ!!」


二人は暗闇の中を一つになって飛んだ

まるで箒星みたいに

唯「消火器よりもはやーい!!」

梓「消火器とプロペラを比べないでください!!」

唯「あははっ それもそうだね!!」

梓「まったく… あっ あそこから入れそうです!!」




唯「だれもいないね…」

梓「多分あっちのほうの騒ぎが大きかったからあっちのほうへ行ったんでしょうね」

唯「チャンスだね!!」

クルクル クルクルと音を立てながら二人は再びスターシップに入った

梓(あのダストダクトからいけば上に行けそうですね…)

梓「ここなら見つからなそうですね… じゃあ唯先輩ここに待機しといてください」

唯「ええ!! 私も一緒にいくよ!!」

梓「安全のためです!!必ず戻ってきますから!!」

唯「わかったよぉ… 」

梓「良い子にしてるんですよ!!じゃあ行ってきます!!」

梓はダストダクトを登るように飛んで行った




澪「音楽を捨てたか…」

音楽というものを見たこともないしきいたこともないから実感がわかない

澪「聞いてみたいな…」

ガコンッ

澪「なんだッ!?」

梓「船長!!」

澪「AZs-a!?どうしたんだ?しかもゴミ箱から…」

梓「音楽を… 音楽を持ってきました!!」

和「なんですって!?」

澪「よくやった!!音楽を早くこっちに!!」

梓「はい!! これです!!」

和「させないわ!!」バッ

澪「和!?」

梓「どうして!?」




唯「うぅ… あずにゃん遅いなぁ…」

それほど経ってはいないが唯の体内時計ではだいぶ経ったように感じたのだ

唯「よしっ私も行こう!!」

そう決心するのに時間はかからなかった

唯「んしょ んしょ…」

唯(やっぱり飛べた方が便利だよね…)

唯「ここゴミ臭いな… 慣れてるけどいい気分じゃないなぁ…」

文句をこぼしながら唯は梓のところへ向かった




澪「和!!音楽をこっちに渡せ!!」

梓「そうですよ!!地球に帰れるんですよ!!」

和「地球になんか帰らなくていいのよ!!」

澪「なんだと!!」

和「人間はずっとここで毎日なにも変わらない生活を送ればいいのよ!!」

そういうと和はキラキラした銀色の円盤をゴミ箱へ投げ込んだ

和「あはははははっ ゴミ箱へ一直線よ!!」

澪「音楽が…」

梓「唯先輩が…一生懸命守ってくれた音楽が…」



「あいた!!」



澪梓和「!?」

唯「なんでこれが落ちてくるの!?」

澪「唯!?」

梓「唯先輩!!」

唯「あぁ!!船長さんにあずにゃん・・・それに和ちゃん!!」

和「・・・久しぶりね唯」

梓「知り合いだったんですか!?」

唯「地球のとき同じ製造ラインだったんだー」


和「久しぶりで悪いけど…唯」

唯「なに?和ちゃん?」








和「壊れてくれるかしら?」



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