唯「ここがスターシップ…」

調査船よりもさらに大きい宇宙船が黒い闇の中にポツンと浮かんでいた

まるで地球のわたしみたい

俺虫くんが「俺をわすれるな!」っていいそうだけど

それでも地球のロボットは私だけだから

「ドッキング開始します」

私はギュッとさらに強く調査船の羽を握りしめた


うぃぃぃぃぃん

なかからあずにゃんが出てくる

唯「私も行かないと…」

わたしは気付かれないようにあずにゃんのもとへ向かった

?「AZs-aちゃんひさしぶり!!」

梓「えっ… ああWOO-E久しぶり」

一瞬自分の名前を忘れていた

梓「唯先輩…」

WOO-E「どうしたの?」 

梓「なんでもないよ…」

WOO-E「そう? じゃあお掃除するね!」

WOO-E「だいぶ汚れちゃったね」

梓「地球は前よりかはましだけどまだまだ汚れてるからね」

もし唯先輩がWOO-Eに名前をつけるんなら…

梓「うい…かな」

WOO-E「え?なにが?」

しまった聞こえていたか…

梓「いやWOO-Eにあだ名をつけるんならそんな感じかなって」

憂「すっごくかわいいね!私気に入っちゃった!!」

梓「じゃあこれからも憂ってよぶね!」

憂「うん! あ 掃除おわったよ!!」

梓「ありがとう 船長室に行かないとね!!」

憂「じゃあそのうち迎えが来るからそこで待ってて!」

憂「ん…?」

汚染レベル10を発見しました

憂の中のレーダーが汚れをキャッチした

憂「すごい汚れ… 一体どこから…」



唯「はやくあずにゃんのところに行きたいなぁ…」

ビーッ ビーっ

憂「いた!!」

唯「見つかった!!」あたふた

憂「そこを動かないで!!」

怒られちゃう… 地球に戻されるのかな…


すたすた

どんどん近づいてくる

もうダメだ…

憂「はい 万歳して!」

唯「え?」

憂「服脱げないでしょ? だから万歳して!」

唯「え… うん  バンザーイ」

憂「はーいごしごし ごしごし」

唯「ごしごし ごしごし」

なんだか暖かい気持ちで胸がいっぱいになった

唯「あなたの名前は?」

憂「私は憂だよ!!」

唯「へぇ なんだか私と似てるね! 私は唯っていうんだ!」

憂「なんだか姉妹みたいだね!!」

唯「じゃあ私がお姉ちゃんね!」

憂「わたしが妹だね!」

その時 少し遠くでなにやら車のような音が聞こえた

唯「んん?」

その方向を見てみるとあずにゃんが何かに乗ってるのがみえた

唯「あずにゃん!!」

憂「あずにゃん?」

唯「AZs-aちゃんのあだ名!早く行かないと!」

憂「ダメだよ!!まだ汚れ全部落ちてない!!」

唯「あとでまた来るから!!」

唯は全力疾走で出て行こうとした

憂「まって!!」

唯「何!?掃除ならまたあとで…」

憂「服」

唯「…あ///」



梓「まだですか?」

車ロボ「あと少しです」

梓「あっそう…」

なんだか遠回りをしてるきがする 気のせいだといいけど

車ロボ「・・・・・・・」

なんだか腰のあたりがむずむずする

何をされているんだろう

しかしこれは船長室直属の車ロボ 下手に口答えはできない



唯「見失っちゃった…」

やっぱり車にはかてない

唯「人に聞こう…」

ちょうどその時 自動移動用のロボットが通った

唯「あのー すいません!」

男「うわっ!!」

ドテッ

鈍い音がして男は床におちた

「イマスグ救助ロボットガキマス 端ニヨッテクダサイ」

椅子の形をしたロボットが警告音を鳴らしながらそういった


男「くそっ 動けない… そこのロボット!!助けてくれないか!!」

唯「は、っはい!!」

男の体はとても重い

唯「んしょ んしょ」

男「もっと強く押してくれッ!」ゼー ゼー

唯「ふー… やっと上がれたね…」

男「ああ 助かったよ… 君名前は…?」

唯「私は唯だよ!!」

男「助かったよ唯 ありがとう…」

唯「どういたしまして!! あ そうだ… ここらへんで車ロボ見てませんか?」

男「車ロボ? いっぱいいるからな… どんな色だったか覚えてるかい?」

唯「たしか真っ黒だったと…」

男「真っ黒!?そりゃ船長室直属だよ!!」

唯「船長室? 船長室ってどこですか?」

男「多分船の先の先のところにあると思うよ… この道をずっとまっすぐにいけばつくはずだ」

唯「わかった!!ありがとう!!」

タッタッタ


男「唯か… 忘れないようにしよう」




唯「はぁ…はぁ…つかれるなぁ…」

まだまだ距離はあるだろう
あれだけ大きな宇宙船だ

唯「誰か乗せてってくれないかなぁ…」

ロボといっても、もういい加減疲れてきた

唯「もー だめ!」

ばたんッと唯は倒れこんだ

女「あなた… 大丈夫?」

やさしそうな女性がそっと声を掛けてくれた

唯「だいじょばないです!!」

女「そうなの… そこに寝てたらひかれちゃうからここに乗りなさい」

唯「ありがとうございます!!」


女「あなた…名前は?」

唯「唯だよ!!」

女「唯ね。 どこまで行きたいの?」

唯「船長室!!」

女「船長室に!? またどうして?」

唯「大切な友達に会いに…」

女「はぁ… また大層な…」

女「けどちょうどそこらへんには行く用事はあるから そこまでは乗せてあげる」


女(友達…か)


唯「どうしたの?」

女「いや 私には友達いないから…」

唯「なんで? とっても楽しいのに!!」

女「友達の作り方が良く…分からなくて…」

唯「友達の作り方?」

女「そう 作り方。 あなた教えてくれない?」

唯「うーん… 難しいな… 」

女(私が散々苦労したんだからそりゃそうよ)

唯「でもね」

唯「自分の名前を相手がしってて 相手の名前を自分が知ってる」

唯「それで十分だよ。 後は相手を信じるか信じないかの差じゃないかなぁ…」

女「相手を信じる…」

思えば私は今まで誰かを信じてこれただろうか
相手を疑ってかかって相手の弱点を見つけようとしてたんじゃないか
それじゃ信頼関係なんか生まれない…

女「そうかもね…」

唯「…?」

女「ありがとう。 なにかが分かったきがする…」

唯「どういたしまして!!」

女「そろそろね… 友達と会えるといいわね!」

唯「うん!! ありがとうございました!!」  



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