ときは20xx年
地球は人間が住めないほどに環境問題が深刻化していた

ジリリりリリリ


唯「うう…朝か」

けだるそうに起きたこの少女はYOU-E

通称「唯」


唯「さぁ 今日も仕事がんばるぞ!!」

ちなみに唯はロボットである

琴吹グループが開発したゴミ収集ロボットだ


唯「さぁ ゴミをいっぱいあつめるぞ!!」

唯はゴミを取り込んでは立方体の形に固めそれをタワーみたいに積んでいく

唯「んしょ んしょ…」

俺虫「よぉ 唯 がんばってんな」

唯「あ!俺虫くん!おはよー!」

俺虫「あぁ おはよう」

俺虫(もう昼時だけどな)

俺虫「相変わらず かわいいもん集めてんのか?」

唯「うん!ほらっ 今日もこんなに集めたよー」

唯にはかわいいものを収集する癖がある

おかげで唯の家にはガラクタでいっぱいだ

唯「とくにこれ!!キラキラしててかわいいんだぁ!!」

俺虫「おぉ ホントだな でもなんだこれ?」

キラキラした 銀色の円盤 これがなんなのかは二人には分からない

唯「わかんない でもかわいいから持ってきちゃった!!」

俺虫「まぁ おまらしいっちゃ お前らしいか」

唯「えへへ…」

俺虫「じゃあ こんな時間だし…俺そろそろ行くわ」

唯「そうだねー 私も帰るよ~」




唯「ただいまぁ」

返事はない

唯「ふぅ… 今日も疲れたなぁ…」ポチッ

とつぶやくと唯はおもむろに何かのスイッチを入れた

唯「いいなぁ…」

その機械には何やら変なものを持った少女が楽しそうに動いている映像がみえる

音はない

唯「これはいったい何なんだろー 似たようなのは拾ったんだけど…」

不思議なフォルムになにか細長い何かが飛び出していて
その先には何かを回すようなつまみが付いている

それには糸状のものが六本張られている

なにやらたくさんの機械的なスイッチもついている

唯「わかんないなぁ…」

自分と同じロボットかなぁ…

唯「おーい 元気ですかぁ!!」

反応はない

唯「おかしいなぁ…」

唯「もういいや 寝ちゃお 寝ちゃお 寝ちゃおー!!」

唯はスリープモードに切り替えた



ごぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ

そのころ地球の上空には謎の飛行物体が飛んでいた

「理想卿の近道は琴吹グループのスターシップ!!」

唯「あのスターシップが飛んでってから結構経つなぁ」

人類は地球に住めないと分かるや否や
そそくさと荷物をまとめて旅立ってしまった
大量のごみを残して

唯「あのころは私もいっぱいいたんだけどなぁ…」

いつの間にか一人になってしまった

唯「かわいいものないかなぁー」

俺虫「あいかわらずかわいいもの集めか」

唯「うん!そうだよ!」フンスッ


ごぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ


俺虫「今日はどんなの集めたんだ?」


ごぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ


唯「えーっとねぇ 猫さんのぬいぐるみにー…」


ごぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ


俺虫「うるせえなぁ なんだこの音」

唯「さぁ?」



唯「ねぇ あれ何?」

俺虫「? あれってなんd… うぇぇぇぇぇぇぇ!?」

おおきな おおきな 宇宙船

それが今にもここに突っ込んでこようとしている

俺虫「」

唯「なんだかかっこいい!!」

俺虫「いやいや!そんな悠長なこといってられねーよ!!」

唯「ふぇ?なんで?」

俺虫「とりあえず逃げるぞ唯!!」

もうすぐそこに迫っていた

俺虫「間に合わねぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!」

ズガガガガガガガガガガ

宇宙船はゴミを蹴散らしながら突進してくる
そしてついに

俺虫「エンッ!!」

俺はひかれた



宇宙船はしばらく走った後に停止した

唯「俺虫くん大丈夫!?」

俺虫「」

唯「うわ… まさに虫の息だね!!」

俺虫「シャレにならんからやめろ…」

唯「よかったー生きてたー」

さすが俺虫 しぶとい

唯「なんだろ… あれ…」

俺虫「見た感じ宇宙船だな 人間でもかえってきたのか?」

唯「あっ なんか出てくるよ!」



うぃぃぃぃぃぃん

?「・・・・・・」


唯「誰…あれ?」

俺虫「さぁな すくなくとも人間ではない」


?「スキャンヲカイシシマス」


ピカー

唯「すごい!!なんかひかってるよ!!」


?「汚染レベル5」


唯「ちょっといってくるよ」フンスッ

俺虫「おい…気をつけろよ…」

唯「わかってるってー」


カラン…

?「!!」


ピシュンッ

ボンッ


唯の目と鼻の先の一帯が真っ黒にこげた

唯「」

俺虫「」

?「誰かいるんですか?」

唯「いま出ていくべきかな…」こそこそ

俺虫「俺に聞くな…おれは所詮のところ虫だかr」


?「丸聞こえですよ」


唯 俺虫「~~~~~~~!!」

二人は声にならない叫びをあげた


?「うーーーん 見た感じロボットと虫ですね」

唯「私はYOU-Eだよ!通称唯」

?「YOU-E…少しまってください… 検索します」

うぃぃぃんとかすかに音がした

?「YOU-E… 昔に作られた量産型廃棄物処理機…人懐っこく少し馬鹿」

唯「ええっ!! なんかしどい…」

俺虫「大体あってんだろ 馬鹿なところとか」

?「であなたは?」

俺虫「俺か?おれは虫だよ」

?「なにかあなたには親近感を感じます」

俺虫「?」


唯「あなたの名前は?」

?「私ですか… 私はスターシップ第35番区調査機AZs-aです」

唯「えーぜっとえすえーちゃんだね!」

俺虫「長いな」

AZs-a「そうですかね?」

唯「もっとかわいいのがいいよぉ」

AZs-a「私は結構気に入ってるんですけどね」

俺虫「エーゼットエスエーなんて言いにくいわ あだ名つけようぜ」

唯「そうだね!!」

AZs-a「なんか怖いです…」

俺虫「あーもう梓でいいじゃん梓」

唯「あ!いいねそれ!かわいい」

梓「なんか背中がゾクゾクしますね…」

俺虫「慣れてないからじゃないか?」

唯「なんか梓ちゃん猫耳似合いそう」

俺虫「そうか? 触角なんかも似合うと思うが」

梓「触角というかプロペラなら頭についてますよ?」くるくる

俺虫「まんま触角じゃん」

唯「ねぇねぇ 猫耳付けようよぉ」

梓「猫耳・・・ちょっと検索します」





梓「ええっ!こんなものつけたくないですよ!!」




唯「いいじゃん いいじゃん あずにゃん!!」

梓「名前変わってません!?」

俺虫「もうあきらめろ梓」

梓「うう…」

唯「そういえばなんであずにゃんはここに来たの?」

梓「それは音g…ひ…秘密です!!」

唯「えー あずにゃんのいけず~」

俺虫「・・・・・・・」

唯「さっきの銃はなに?ピッシュンっていってた奴」

梓「ああ サイコガンですか?」 カポッ

唯「うわー すごい!!」

梓「結構不便ですけどね」

唯「で…なんで地球にきたの?」

梓「それはー・・・秘密です!!!」

俺虫「誘導尋問かよ」



梓「それじゃあ私は調査に行ってくるんで唯さんはついてこないでくださいね」

唯「ふふふ…何を調べてるか分かるまでついていってやるよ」ぎろり

俺虫「仕事しろよ!!」

唯「あとさぁ 私はあずにゃんより年上なんだから先輩ってよんでよ!!」

梓「え… ゆ 唯先輩…」

唯「先輩… 先輩… 先輩…」うっとり

梓「もういきますよ」くるくる

唯「あっ 飛ぶなんてずるいよ!!」
てくてく


俺虫「・・・・・・音楽か」



2