―帰り道―


澪「週末の~大通~りを~黒猫が歩く~♪」

紬「澪ちゃん、うるさい」

律「おっLAWSONで肉まん売ってるぞ!!」

唯「と、突撃~!!」シュピリョリャリン

梓「あっ、行っちゃった」

紬「まるでドラえもんが歩くような音で」




―LAWSON―


店員「いらっしゃいませ~今レジにて出来立てのコーヒーを販売しておりま~す」

律「うるせぇんだよ!!」

紬「りっちゃんは悪魔なの?」

梓「そういえばムギ先輩、こういう所のコーヒーってどうなんですか?」

紬「あ゙ー私、こういう所のコーシー飲むの夢だったのー」

紬「はいはい、これで満足かしら?」

梓「ムギ先輩が何と戰ってるかは知りませんが
  私はただ、こういう高そうなコーヒーって
  味の違いの分かるムギ先輩的にはありがたみが分かるのかなって」

紬「私、実はコーヒー飲んだ事ないの…」

梓「嘘!?」


紬「嘘よ」


紬「アホなの?」


梓「う、うぅっ…」グスッ

律「ムギの方が悪魔のようだが」



唯「あっ、澪ちゃん澪ちゃん!!」

澪「なんだい、唯?」

唯「え、えろ本が売ってるよ…」

澪「何故、あのメンバーの中から私を選んで呼んだんだ」

唯「わ、私 一冊買ってみようかな…」

澪「えっ、嘘!?ていうか制服じゃ無理だろ!?」

澪「ていうか何故、いきなり買おうと思ったんだよ!?」

唯「い、いきなりじゃないよ…私はもう一ヶ月前からえろ本が買いたくて買いたくて仕方なくて
  正直、さっきの部活中もえろ本の事で頭がいっぱいだったんだよ…」

澪「そ、そうか…」

唯「でももう我慢出来ないよ!!私はえろ本を買うよジョジョー!!」

澪「だから制服じゃ18歳未満てバレるから無理なんだってば」

唯「あっ、でもムギちゃんとりっちゃんはもう18歳なんじゃなかったっけ」

澪「だっ、ダメ!!律にそんなモノ買わせないぞ!!」

唯「じゃあムギちゃんに買ってもらうのは?」

澪「やぶさかではない」

紬「話は聞かせてもらったわ」

唯「だって聞こえるように大きな声で話したからね」

紬「確かに私は18歳だけど
  18歳ってブレザー着て車を運転していいんだったかしら」

梓「法的には問題無いはずですけど…」



律「すいません、コミック快楽天ビーストください」

店員「390円になります」

店員「只今レジにて淹れたてのコーヒーを販売

律「氏ね!!」

梓「あっ、律先輩がまるで呼吸でもするかのように
  悠然とエロ本を買っちゃってますよ!?」

澪「しかもレジでなんでエロ雑誌のタイトルを誇らしげに述べたのか」

紬「恥知らずだから」

唯「人はそれを勇者と呼ぶんだよ~!!」

律「ギガデイン」




―帰り道―

律「勢いでエロ本買っちゃったよ」

唯「読もう読もう!!」

ピッ

澪「あっ、ママ?今日、律の家に泊まるから夕飯いらないよ」

梓「家に外泊を告げる電話をかけた!?」

紬「戦闘準備は万端ね」

律「おい待て。エロ本読むのはいいが
  アタシの家に泊まるなんて聞いてないぞ」

澪「今、聞いただろ」

律「ていうかさー、泊めるのは構わないけど
  アタシはもうアタシの家に飽き飽きしてるから
  たまには誰か別のヤツの家に行かない?」

澪「なるほど。確かに律の家なんて やりまくったスーパーマリオくらいツマらないからな」

唯「カセットをズラせば まだ楽しめるんじゃない?」

梓「なんですか、カセットをズラすって」

紬「スーパーマリオのカセットをファミコンにわざと変な感じで差し込むと
  バグが発生して色々おもしろい現象が起きたりするのよ」

唯「あっ、じゃあ りっちゃんの家も30度くらい傾けたら?」

律「バグが発生しておもしろいステージが楽しめるぞ!!」

澪「お前たちの存在自体がバグだとしたら?」

唯「困るよ~」

梓「ズラせないなら律先輩の家なんかに行っても仕方無いですよね」

澪「お前、律を持ち上げるんじゃなかったの?」

梓「飽きました!」

澪「そうか…」

紬「じゃあ唯ちゃんの家はどうかしら?」

律「おっ、憂ちゃんの手料理が堪能できるな!!」

梓「憂、料理が上手ですもんね」

澪「待て待て。急に押し掛けたら迷惑だろ」

律「お前、アタシん家には急に押し掛けようとしただろうが!?」

唯「あははっ、大丈夫だよ。憂、賑やかなの好きだから
  みんなが来たら、きっと喜ぶよー♪」



唯「だから…」


唯「 私 の 家 は 絶 対 に ダ メ 」


律「……」

紬「え……」

梓「……?」

唯「ふふ」

澪「どういうことなんだ…」

律「憂ちゃんが喜ぶんなら唯の家でいいんじゃないの」

唯「でも私は憂を喜ばせたくないんだよ」

紬「えっ」

梓「何かあったんですか?」

唯「今日、私、お昼にお弁当箱開けたら
  毛がムシられたニワトリが一羽まるごと入ってた」

紬「ああ」

澪「アレか」

律「入ってたな。ニワトリが、確かに」

梓「えっ。えっ?」

梓「お昼に一体 何があったんですか?」

唯「私が聞きたいもん…」

澪「もう、今 唯が話したとおりだよ」

律「昼休みに唯がなんかいつもより大きめの弁当箱開けたら
  羽根をムシられたニワトリが押し込まれてたんだ」

紬「しかもアレ、生きてたわよね」

澪「ああ…元気はなかったけどクチバシがぴくぴく動いてて気持ち悪かった」

梓「ゆ、唯先輩 なんでそんなお弁当持ってきたんですか」

唯「お弁当は憂が作ってるから知るもんか!!」

梓「ご、ごめんなさい!!」


律「まあアレだろ。憂ちゃん、ちょっとテンション上がっちゃっただけだろ」

唯「そうなのかなあ」

梓「ちなみにニワトリさんはどうなったんですか?」

紬「最初はぐったりしていたんだけど
  そのうち弁当箱から這い出して
  しばらく教室内を徘徊したのち
  どこかへ去っていったわ」

梓「怖っ」

律「教室中の女子が机の上に避難して震えてたよ」

澪「でも『私のお弁当が!!』って泣き叫ぶ唯を見て
  みんなの顔に笑顔が戻ったんだ 」

唯「私の不幸を喜ぶなんてヒドイよ!!」

紬「ごめんね」

律「あの鳥肌ニワトリ…まだ学校の中にいるんじゃないか?」

梓「や、やめてくださいよ」

紬「じゃあ 今日は梓ちゃんの家に泊まりましょうか」

澪「そうだな」

梓「えっ、なんでそんな流れになるんですか!?」

梓「嫌ですよ!!やめてくださいよ!!」

律「お前、人ん家に行くのはよくて自分ん家に呼ぶのは嫌なのか」

唯「わがままあずにゃん空を飛ぶ」

梓「いや…空は飛びませんけど…」

澪「梓、家は都合悪いのか?」

梓「はい。私の家は最高ですけど
  先輩方は物を盗んだり下駄箱の中に排泄したりする最低なイメージがあるので
  家にあげたくありませんね」

律「じゃあ梓ん家でエロ本読むしかないな」

紬「間違いないわね」

梓「そんなのおかしいですよ!?」

澪「おかしいのはお前だ」

唯「大丈夫だよあずにゃん。私たちは必ずやあずにゃんの期待に応えて見せるよ~」

梓「た、大変なことになっちゃった…!!」





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