― 11月第3週 金曜日 19時半 鈴木宅


純「えー?予防注射ー?」

敦司「父さんが今年も職場で補助出るから行って来いってさー」

純「めんどいなー」

敦司「インフルになるよりマシだろ?」

純「私熱に強いから平気だし」

敦司「へいへい」

純「あっちゃんもう行ったの?」

敦司「ああ、大学んとこの病院行ってきたよ」

純「お母さんも?」

敦司「明日行くんじゃないの?」


― 次の日 土曜日・10時20分 医院 待合室


純(ちぇー。病院まで歩く羽目になったよ)

純(しかも寒いし!お母さんマジ鬼)

純(帰りも歩きかー。どっか寄って帰ろっかなー……)


看護師「はい、鈴木純さーん。診察室へどうぞー」

純「はーい」


― 同 診察室


純「こんにちはー」

医師「鈴木さんちの純ちゃんだねぇ。久しぶり」

医師「今日はインフルエンザの予防接種かい」

医師「スーッとするよぉ」

純(あー…このアルコールのにおい好きだなー)

医師「プスッと痛いよぉ。大丈夫?」

純「大丈夫ですってばー」

医師「はい終わり」

純「はや!」

医師「はい泣かなかったから飴あげるねぇ」

純「もー。子ども扱いするしー」

医師「純ちゃんももう高校生だもんねぇ。どうりでおばちゃん年取るわぁ~」


………
……

純「注射も終わったし」

純(あー……)

純(どうしようかな)


1.まっすぐ帰る Mコース

2.お菓子買って帰る Oコース

3.誰か友達と遊ぶ Fコース


安価↓

※1で。

純「……寒そうだし」

純「まっすぐ帰ろ……」


― 午前11時05分 医院前


純「寒っ!」ブルッ

純「冬だなぁ……」

純「……ううう」


………
……


― 午前11時半 鈴木家 リビング

ガチャリ

純「ただいまー」

敦司「おかえりー。結局小児科行ったの?」ココアズズッ

純「内科ね!」

敦司「あそこ内科小児科なんだから小児科でいいじゃん」

純「あっちゃん細かいんだよ」

敦司「ヤカンにお湯余ってるよ」雑誌ペラリ

純「可愛い妹のためにココア作っておいてくれるとかないのー?自分ばっかさー」

敦司「帰って来るってわかってたら考えたかな?」ココアズズッ

敦司「まだ粉だしっぱだから。使ったらしまえよ」

純「はいはい……」

純(うがい手洗いしなきゃ)


― 台所


純「」ヤカンからお湯ジャー

純(お昼からどうしようかなー)袋ガサッ

純(宿題なんかあったっけ……)カップに粉パラパラ

純(勉強は……うーん……)

純(うーん。またゲームしてたらお母さんに怒られる気がするし)マゼマゼ

純(遊びに行くのは絶対寒いし)

純(てか今日お母さんどこ行ったんだろ)

純「……」ズズッ

純「あ、おいしい」


純(……お昼からどうしようかな)

安価↓

※テレビをつけてニュースを見る

純(わざわざ台所でも考えなくてもいいや)

純(テレビでも観よ)

― リビング

純「ふ」リモコンパチ

テレビ「パッ」

カチャ

敦司「ん?純テレビ観んの?」

純「あっちゃん、DVD観んの?」

敦司「別にいいよ。これ7泊8日だし」

純「じゃあテレビ観る」

敦司「この時間観るもんなくない?」

純「ニュース」

敦司「は?」

純「は、って何さー?」

敦司「普段観ないじゃん。なんかあんの?」


純「安価↓」

※近所で殺人事件があったらしくて

純「近所で殺人事件があったらしくて」

敦司「マジで!?こええな!」

敦司「よっこい」ドカッ

純「あれ?あっちゃんも見るの?」

敦司「そりゃ観るよ……近所だろ?」

テレビ『お昼のクッキング~♪』

敦司「始まんねーな」

純「うん」

純(殺人事件は―)

1. ウソ

2.ホント

3.テレビを消してバックれる

安価↓

※2


『こんにちは。お昼のニュースです』

敦司「あ、始まった」

『昨夜、桜丘市の公園で切断された人の一部が発見されました。

警察では殺人事件とみて捜査しています。

『事件があったのは桜丘市扇台の瑞穂児童公園で、昨夜午後11時頃、

人の体のようなものが散乱しているとの通報を受け警察官が急行したところ』

敦司「うわ!ホントに近所じゃねーか!!」

純「あっちゃんちょっとうっさい」

『遺体は若い女性とみられ、警察では身元の特定を急いでいます。

現場は桜が丘駅から南に2キロの閑静な住宅街で―』

敦司「めっちゃ怖ぇじゃん……」

純「あっちゃんマジうるさい。全然聞こえなかったじゃん!」

敦司「いやだって近所だろ。うわー……」

純「はぁ」

純(ニュースは見たし……これからどうしよっかな。お昼だけど……)

安価↓

※憂、梓、菫、直、さらに唯、澪、律、紬の無事を確認するべく電話。
※全員生存を希望。

純「……なんか不安だな」

純(電話してみよ)

純(履歴の一番上にいるし梓から)ピッピッ プップップッ プルルルルル

純「…」プップップッ プルルルルル

プルルルルル プルルルルル

梓『もしもし?』

純「あ!生きてたっ!」

梓『…いきなり何?』

純「ホラ。うちの近所で事件あったじゃん」

梓『あー。朝テレビでやってたね。今更騒いでんの?』

純「心配してたんだからー」

梓『はいはいどうもどうも。何?それだけで電話してきたの?』

純「あ、うんまぁ…」

梓『暇だねぇ』

純「暇じゃない!」

梓『じゃ、ごめん。うん私ちょっと手が離せないから切るよ』

純「じゃあねー」

梓『うん。じゃあね』 

純「……」ピッ

敦司「昼どうすんの?俺スパゲッティー茹でるけど」

純「あ!食べるー」

純(次は憂だ憂)ピッピッ

プルルルルル プルルルル

敦司「じゃあ茹でるぞー。ミートソースだから」

純「へいへい」


プルルルルル プルルルルル プルルルルル プルルルルル プルルルルル プルルルルル

純「……」

純「え?出ないし…」

プツッ『留守番電話サービスに 純「!」

憂『あ!もしもしー!』

純「憂!」

憂『ゴメンゴメン。鳴ってるの気づかなかった』

純「なんだ……よかった……」

憂『あれ?なんかあったの?』

純「あ、いやなんでもないよ……」

憂『あ、そうそう!今日お母さんとケーキ作ってるんだけど後で持ってこうか!?』

純「ケーキ?」

憂『紅茶シフォンケーキに挑戦したんだけど、すごい大きくできちゃって……』

純「へぇ~。おいしそーだね」

憂『自分で言うのもなんなんだけど結構自信作だよ!』

純「憂はスゴイね!」

憂『そんなことないよ~!あ、じゃあ後で持ってってあげるよ』

純「あ、いいよ!後で―」

憂『いいよいいよ!これ梓ちゃんとスミーレちゃんと直ちゃんにもおすそ分け出来ないかな……』

憂『うん、あとでまた掛けなおすね!』

純「あ、うん」

憂『後でね~』

純「うん……」ピッ

純「……とりあえずスミーレに行くか」

純「」ピッピッピッ ピッ プップップッ プルルルルル プルルルルル プルルルルル

菫『は、はい斎藤ですっ!菫です!』

純「あ、スミーレ?」

菫『はいっ!』

純「元気?」

菫『はい!元気です!』ビシッ

純(なんかスミーレ気張ってる……)

純「あとで遊びに行くかも」

菫『え゛っ!?はい!?ええと!私の家にですか!?』

純「ごめん。冗談」

菫『そ、そうですか……』

純「ごめん……」

菫『いえ……』

純「あとでメールするかも」

菫『は、はい!待ってます!』

純「忙しいところごめんね……」

菫『い、いえ!滅相もないです!すみません!』

純「じゃあねー……」

菫『し、失礼します!』

純「……」ピッ



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