唯「どっどうしよう! 二人同時には助けられないよぅ……!」

唯「あずにゃんを先に助ける……? 憂なら少しくらい持ちこたえられる気も……」

唯「やっぱり妹だし憂から……こないだ誕生日だったし……」

唯「うあーどうすればいいんだー!」

憂「ううっもうだめぇ」

梓「くっ……んあああぁ……!」

唯「迷ってる暇はない……こうなったら憂とあずにゃん、最初に頭に浮かんだ方から助けよう」


※うい


唯(………………うい)

唯「憂から助ける……あずにゃん少しだけ待ってて!」

唯「ういっつかまって!!」

憂「おね、ちゃ……!」

唯「んっ!ふぐぐぐ……えいっ!」

憂「はぁはぁ……た、たすかったぁ」

唯「ふぅ……次はあずにゃんを」

唯「……あれ」

唯「あずにゃん?どこいったの……ねえ」

唯「あず、にゃん……ねえ、あずにゃんっ!!」

憂「そんな……梓ちゃん……お、落ち」

唯「いや……いやっ……いやあああああああああ!!?」

唯「あずにゃん……あずにゃん……あ……ああ」

唯「……私の」

憂「私のせいだ……私のせいであずさちゃんが……あ……ぁ」

憂「たすけなきゃ……たすけなきゃ……」

唯「……どこいくの」

憂「梓ちゃんを助けるの、私も崖下に」

唯「ッ!!」

パンッ!

憂「っ……」

唯「助けるって……今飛び降りようとしたでしょ」

憂「だ、って、あずさちゃんは下にいるから」

唯「っ……飛び降りたら……し……しんじゃうでしょ」

憂「でも私のせいだから……私が助かっちゃったから梓ちゃんが落ちちゃったから、私が……」

憂「私も……」

唯「憂っ!!」

憂「っ」

唯「私が憂を助けたのに憂まで落ちたら……何のために……うっ……ぐっ」

唯「それに……あずにゃんが落ちたのは私のせいだよ」

憂「そ……そんなこと!」

唯「どう見たって私のせい」

憂「違うっ!お姉ちゃんは悪くない!」

唯「あずにゃん……ごめんねぇ……ぐすっ」

憂「梓ちゃん……ごめん……ごめんなさい……」

唯「あずにゃ……っ」

憂「ごめんなさい……ごめんなさ……」


この日私達は大切なものを失った。



それから2年……

唯「ういーただいま!」

憂「おかえりお姉ちゃん!久しぶりだねっ」

唯「大学の春休みは長いからね~しばらく一緒にいられるよ」

憂「やったぁ♪」

唯「うーいっ」

憂「なあにお姉ちゃん?」

唯「なんでもなーい」

憂「ふふ、なにそれー」

唯「えへ~」

憂「晩ごはん出来てるから一緒に食べよ?」

唯「おおっ憂のごはん!半年ぶり位だよ~」

憂「先月も帰って来たでしょ」

唯「そうでした~」

唯憂「いただきまーす」

唯「んんー♪ これこれこの味だよ~最高!」

憂「大げさだよ~」

唯「実家最高!」

憂「大学はどう?」

唯「憂のごはんが食べられないのがつらくて~」

憂「もー♪」

唯「えへへ、大学はテストも終わったし順調だよ」

憂「そっかぁ」

唯憂「ごちそうさまー」

憂「お姉ちゃん先にお風呂入っていいよ」

唯「んー……もうちょっと休んでからにしようかな」

憂「そう?それじゃ私洗い物しちゃうね」

唯「はーい」

憂「ふぅ」

唯「おつかれー」

憂「お姉ちゃんまだお風呂入ってなかったの?」

唯「あー、うん……へへ」

憂「?」

唯「久しぶりに憂と一緒に入りたいな~と思いまして……」

憂「ふえっ////」

唯「ね、いいでしょ?」

憂「う……うん////」

シャアアアア……

唯「ういーおいでー」

憂「は、はーい」

唯「むむ……」

憂「な、なに?」

唯「……なんでもないよ!」

憂「うん……?」

唯「それより背中流してあげるよ」

唯「ごしごし♪」

憂「……」

唯「どう?」

憂「うん、いい感じだよ」

唯「そっかそっか」

憂「ちょっとくすぐったいけど」

唯「きもちい?」

憂「えっと……うん////」

唯「さー湯船につかろう」

憂「うん」

ざぱー

唯「おおお……あふれるね」

憂「2人分だもんね」

唯憂「はぁー……」

唯「やっぱり我が家のお風呂はいいねえ」

憂「そっか」

唯「うん……」

憂「……」

唯「ねえ憂」

憂「なにおねえちゃ……っ」

唯「……」

憂「……あ、わ、私先に上がってるね!」

唯「あっ……うん」

唯「……ふいーいいお湯だったぁ」

憂「アイスあるよ?」

唯「おおーいいねぇ」

憂「今日買ってきたんだ」

唯「さっすが憂!」

憂「えへへー」

唯「……ふわぁ」

憂「寝よっか?」

唯「そだね」

憂「それじゃあ……」

唯「ういっ」

憂「うん?」

唯「……一緒に寝てもいい、かな?」

憂「あ……えっと」

唯「だめ……かな?」

憂「……えっと」

唯「……はい決定!もう断っても遅いからね!」

憂「あぅ」

唯「枕取ってくるからね!鍵かけちゃだめだよ?」

憂「……うん」

コンコン

憂「はぁい」

唯「えへへ、おじゃましますぅ」

憂「う、うん」

唯「よいしょ」

もぞもぞ

唯「ぷあっ」

唯「じゃあ寝よ?」

憂「う、うん」

唯「これも久しぶりだねえ」

憂「そうだね」

唯「……ねえ憂」

憂「なに?」

唯「……」

憂「あっ……」

唯「……ん」

憂「っ……やっぱりだめっ!」

唯「……」

憂「あ、ごめん……」

唯「……」

憂「あの……」

唯「あずにゃんのこと……だよね」

憂「っ……だって私は……ごめん」

唯「それは違うって何度も言ってるのに。あれは私が……」

憂「お姉ちゃんこそ……」

唯「あはは……」

憂「梓ちゃんを差し置いて私だけそんなこと」

唯「……」

憂「そんな資格ないよ……」

唯「私もそうかも」

憂「お姉ちゃんはそんなことないよ!」

唯「……あれから2年経ったけど、私も憂もあの時のままなんだね」

憂「だって……」

唯「……」

憂「……」

唯「私達ずっとこのままなのかな」

憂「それは……」

唯「……」

憂「……」

もぞもぞ

憂「お姉ちゃん?」

唯「ぺろっ」

憂「ふえっ!?」

唯「ちゅ……ちゅ」

憂「お、お姉ちゃん!? やぁ……やめて」

唯「ちゅぅ、れろ」

憂「だめ……だめだよぅ……!」

唯「んっ、ぷちゅ」

憂「おね、ちゃ……やめて」

唯「やめない」

憂「っ……だ、め……あっ」

憂「うっ……はぁっ……ッ」

唯「……もう抵抗しないの?」

憂「ッ!」

唯「憂……んっ」

憂「んむっ!……ん、んぷ……んふぅ」

唯(これでいいのかわからないけど……こうするしか)

唯(私達はいつまでも求め合いました)

唯(今まで抑えていた欲求のせいかもしれないし)

唯(罪悪感を消したくてそうしていたのかもしれない)

唯(憂に酷いことしてるよね)

唯(でもいつまでも今のままじゃ……)

そんなこんなで身体とか時間を重ねて少しずつ傷を癒しました。

完治はしないだろうけど。

あずにゃんは怒ってるかな……それとも。



END