さわ子「平日に泊まり込んで、どうしたお前ら」

唯「ははは、ほんとのこと言うと寂しいの」

律「まぁ最後の学園祭終わっちゃったし」

澪「もう卒業なんだなーって」

紬「そしたら何だか学園祭前に戻りたくなっちゃって……」

梓「お前らまだ二年生だろ」

澪「そういえばそうだったな」

紬「いつから三年生になったと錯覚していたんだろう」

唯「ごめんね私が変な話したせいで」

さわ子「変な話?」

唯「えっとね」

律「あ!」

唯「物置にね」

律「思い出したわ」

ドンドンドンドンドン ダシテー

律「和を物置に閉じ込めて」

唯「一年間封印したらどうなるんだろって話」

さわ子「は?」

ドンドンドンドンドン ダシテー

唯「やべっ。和ちゃんカンカンやで」

トンちゃん「怖い怖い」

澪「あれ?」

律「どうした」

澪「和なら結構前に物置から出したぞ」

唯「え」

梓「誰だあの声」

ダシテー

律「あ、私の携帯の着信音だったった」ダシテーダシテー

澪「なんだビックリした」

律「お、和からメールだ」


From 和

To 律

件名 お前のドラム


なかなか良い値段だったぞ


律「ファック」

澪「どうした」

律「ドラムがやられた」

梓「やっぱりパクられてたんですね」

紬「そんなことってあるんですね」

澪「ねーよと言いたいところだが」

ガチャ

律「ドラムが無くなってやがる」

唯「若干笑えるな」

梓「確かに。若干確かに」

律「クソーあのメガネ……」ピローン

梓「line来てますよ」

律「お、クソメガネからだ」

和< ウソウソ、元の場所に戻しといたから

律「おろ?」

澪「ドラムが戻ってる」

和「あー重かった」

律「お前は何がしたいんだ」

和「別に良いでしょ、全部戻ってるんだから」

律「ちょっと待てシンバルがねぇぞ」

和「あるよ」

律「どこに」

和「頭上に」

律「え?」

 ッバーン!

律「いて!」

シンバル「あーまたか……」

唯「クソワロタ」

律「あーやってらんねぇもう帰るわ」

梓「ちょっと待ってください!」

律「なんだよ」

梓「これからライブですよ! 何ですか帰るって!」

律「はい?」

澪「梓が壊れた」

唯「落ち着けあずにゃん」

梓「あれ?」

紬「ついていけんすわ梓には」

トンちゃん「あーやっちまいましたね」

梓「うわーいやだいやだ、私の時だけこれだ」

律「まぁまぁまぁ」

澪「だってさすがに無理だあるというか」

紬「あ!」

律「お?」

紬「思い出しました」

唯「ふむふむ」

紬「和ちゃんは」

和「やべっ」

紬「さっき私が」

ドンドンドンドンドン ダシテーダシテー

紬「Facebookで友達申請したのに拒否した裏切り者だということを」

ドンドンドンドンドン ダシテーダシテー

紬「今思い出しました」

和「すまんかった。ノリだ」

紬「こいつはTwitterもブロックした裏切り者だ」

和「すまんかった。うざかったんだ」

ドンドンドンドンドン ダシテーダシテー

律「誰が閉じこめられてんの?」

澪「ババアが閉じこめられた」

律「え? 誰に?」

澪「わからない」

律「わからないって」

澪「本人に聞いてみよう」

ガチャ

律「あれ? 私のドラムが置いてある」

和「ほんとだ」

律「シンバルがねぇぞ!」

シンバル「またか……」ッバーン!

律「いって! あーやだやだやだ、最低だ」

唯「クソワロタ」

梓「……」

梓「ハハ」

律「どうした」

梓「いやなんか面白いなって」

律「ああ、そうだな」

梓「私も軽音部入ってたら楽しかったんだろうな」

澪「……」

唯「い、今からでも軽音部に入れば……」

梓「無理です」

梓「トンちゃんの世話が忙しいので」

トンちゃん「お、また俺のせいにしちゃう感じ?」

梓「全部トンちゃんのせいだよ」

律「まぁこの亀のせいでお前は生物部に入部するハメになったから」

梓「トンちゃんさえいなければ」

唯「大丈夫だよあずにゃん」

唯「あずにゃんは軽音部員だよ」

紬「だよね。何で急に生物部とか言い出すのか意味わかんなかった」

澪「梓は全般的に意味が分からないんだよ」

梓「あー、理解できなかったんだ。それはすまんかった」

律「私は理解してたぞ」

律「まぁ強いて言えば、そろそろトンちゃん出すのやめようぜ」

澪「なぜ」

律「裏声がキツい」

梓「トンちゃんトンちゃん」

トンちゃん「何すか」

梓「トンちゃんトンちゃん」

トンちゃん「な、何?」

梓「あー呼んでみただけ」

トンちゃん「トンギャアアアアアアアアアアアッッッ!!!」ガンガンガン

トンちゃん「アアアア、ゴホッ!ゴホッ!」

律「いやもう無理、キツい」

梓「ノリが良い女だ」

さわ子「とか言ってる間に12時っすよ」

澪「テンション上がってきた!」

律「今日は完徹で遊ぶぞ!」

梓「え?何で遊ぶんですか?」

唯「ムギちゃんの体で遊ぶの」

紬「お、みみはつだわソレ」

さわ子「くっくっく」

律「PS3持ってきたから」

澪「私たちはそれで遊ぶから」

唯「わ、私もPS3あそぶー」

律「あれ?」

澪「お?」

律「PS3がねぇぞ」

唯「もしかして」

律「こりゃパクられたくさいな」

紬「そんなことってあるんですね」

律「お、メールだ」ダシテーダシテー

From 和

To 律

件名 お前のPS3

良い値段だったぞ


律「おお」

律「帰るわ」

紬「明日学園祭なのに?」

澪「やっぱり明日学園祭だったんだ」

梓「なんかもう緊張感吹っ飛びましたね」

律「ガチで忘れ物した」

澪「なんだ、何を忘れた」

律「それは言えない」

澪「言え」

律「言いたくない」

澪「わかった。物置の方で聞こう」

律「言いたくないんだって」

澪「なんなんだよ気になるだろ」

律「気にするな、私は帰る。それだけだ」

澪「どこに帰るんだよ」

律「決まっているだろ」

律「地球だ」

律「やり残したことがあるんだ……」

澪「お、分かった」

律「帰る……」

澪「お前さては」

律「……」

澪「エロ本出しっぱなしだろ」

律「地球に帰るーッ!」

澪「待て、今お前の家に電話して帰る意味が無くなるようにしてやる」

梓「おわ、鬼畜や」

律「ヤメロー!」

律「なーんてなウソウソ」

澪「何だよ」

律「あれだ、スティック忘れたんだよ」

澪「何だよあんなん割り箸で良いだろ」

律「お? 馬鹿にしちゃう感じ?」

澪「ウソウソ、ていうかさ」

律「なに」

澪「取りに帰るならついでにわたしんちの台所見てきて」

律「え?」

澪「カレー煮込んだままコッチ来たかもしれない」

梓「おっほ、火災発生?」

澪「今思い出したんだよね」

紬「……」

唯「さっきからムギちゃん携帯見てどうしたのー?」

紬「ん? 澪ちゃんの家が全焼するの実況してるの」

唯「見せて見せて、あ、すごーい」ニヤニヤ

澪「こりゃあ学園祭どころじゃない事態になってきたぞぉ」

梓「ガチですか?」

律「……」

紬「ウソウソ」

澪「びびったー」

澪「練習しようぜ!」

律「何の?」

澪「何のってお前」

律「うん」

澪「学祭ライブに向けての練習だよ」

律「お、確かにそろそろ練習しないとな」

梓「でも律先輩」

律「ん?」

梓「シンバル無いっすよ」

律「おい!」

シンバル「またか……」ッバーン!

律「あたたたた」

唯「クソワロタ」


おしまい