廊下

~♪

紬「また演奏してる」

~♪

紬「なんか上手くなってる」

紬「昨日から1日でここまで上手くなるのだろうか」

部室

ギィ

紬「おー、寝てる寝てる」

紬「練習してるように見せかけてCD流しながら寝るなんて」

紬「楽しそうな部活。軽音部」

翌日

ガチャ

紬「あれ?私が一番乗りか」

紬「寝るか」

紬「ZZZ」

ガチャ

唯「あれ?」

唯「知らないヤツがいる」

唯「なんだコイツ」

紬「ZZZ」

唯「なんで寝てるんだ」

唯「早く律ちゃんか澪ちゃん来てくれ」

ブブブ

唯「お、律ちゃんからだ」

From 律

to 唯

件名 死ね

赤点
担任に呼んでる


唯「死ね」

ブブブ

唯「澪ちゃんだ。赤点かな?」


From 澪

to 唯

件名 眠い

帰る


唯「どうしよう」

唯「電話しよう」

プルル

澪『も、もしもし』

唯「知らないヤツがいる」

澪『ど、どんなヤツだ』

唯「何で動揺してるの?」

澪『で、電話怖い』

唯「なんか金髪の女が部室に侵入して寝てる」

澪『あ、あ、あ、あれじゃない? ミ、ミオサブロー……』

唯「あー、ミオサブローか。なんだビックリした」

澪『じゃ、じゃあね。ミオサブローにもよろしく』

唯「うん、ばいばい」

ピッ

澪「金髪の女? 誰だろう……」

唯「はー、私にもついに伝説の部員が見えるようになったのか」

唯「感慨深い……」

紬「ZZZ」

唯「おい、ミオサブロー」

紬「ZZZ」

唯「起きろミオサブロー!」

紬「ッハ!」

紬「あ、あーっと」

唯「澪ちゃん眠くて帰ったんだって、あと律ちゃん赤点」

紬「え?」

唯「今日は私とミオサブローだけだね」

紬「え?」

唯「あ、あれがキーボードかぁ。いやぁ感慨深い」

紬「何が起こってるんだ」

唯「……」グー

紬「お」

唯「腹が減ったな」

紬「あー」

唯「あー、腹がー」グーグー

紬「あの」

唯「何?」

紬「ケーキ食べる?」

唯「ウソだろ!」

紬「え?」

唯「学校にケーキ持ってくるバカがどこにいる!」

紬「ここにいる!」

唯「ウソだろ!」

紬「本当よー、ホラ」

唯「本当や、本当にケーキや……ハッ!罠か!」

紬「くっくっく」

唯「何という……何という……」グー

紬「食わんのか」

唯「ウググ、罠にはかからんぞ……わなには」グー

紬「くっくっく」

唯「ああああああああ」グー

紬「一口ぐらい良いんじゃない?」

唯「うむむ、確かに……」

唯「ええい! どうとでもなれ!」パクリ

唯「上手い!」

紬「くっくっく」

唯「上手いぞ、上手すぎる!」パクパクモグモグ

ガラッ

澪「やっぱり部室で寝てから帰るわ」

唯「あ、澪ちゃん良いところに」

澪「あれ?知らないヤツがいる」

唯「アハハ、ミオサブローだよぉ」

澪「え? 実在したの?」

紬「ミオサブローって私のことか」

唯「ミオサブローがケーキ持ってきた」

紬「持ってきたった」

澪「でかしたぞミオサブロー!」

ガラッ

律「話は聞かせてもらった、でかしたぞミオサブロー」

紬「できればムギと呼んでもらいたい」

唯「でかしたぞムギ」

半年後

澪「おい新入部員入るってさ」

律「え? どんなやつ?」

澪「知らん」

唯「妹の話では猫みたいな女らしい」

澪「へぇ」

猫「にゃー」

律「来たぞコイツか」

猫「にゃー」

紬「可愛いー」ナデナデ

猫「にゃーん」

唯「確か梓とかいう名前だった気がする」

律「よろしくな梓」

澪「梓、よろしく」

紬「可愛いー」ナデナデ

部室前

梓「ここが軽音部か」

梓「ちょっと緊張するわ流石に」

梓「ちらっと様子見てから入るか」

ギィ

唯「あずにゃんはギターできるんだって」

猫「にゃーん」

律「お、ライバルじゃーん」

澪「すごいなこの体で楽器とかやっちゃうんだ」

猫「にゃー」

唯「負けないよ!あずにゃん!」

梓「どういうことだ」

ガチャ

梓「梓は私だ」

律「おい猫が入ってきたぞ」

澪「本当だ、おーヨシヨシ」ナデナデ

梓「なでないでください」

唯「可愛いー」ナデナデ

梓「なでないでください」

紬「!? こいつ人語を話す」

梓「あー」

猫「にゃーん」

梓「こいつは梓じゃない」

猫「にゃ?」

梓「私が梓だ」

澪「それは本当なのか」

梓「本当だ」

唯「ウソだ、こっちのあずにゃんの方が可愛いし」ナデナデ

猫「にゃーにゃー」

紬「確かに…」

梓「確かにじゃねぇよ」

梓「分かった。じゃあギターを上手く弾ける方が梓ってことで良いですよ」

律「何が?」

梓「だから、この猫と私とどっちが本物の梓かギター勝負で試そうと言っているんです」

律「どういうことだ?」

澪「よくわからん」

唯「正気か」

紬「落ち着け新入部員」

翌日

梓「もうやだ」

憂「粘れ」

梓「精神的にくる」

純「頑張れとしか言いようがない」

憂「粘れ、根気強くいけ」

梓「キツい」

猫「にゃー」

梓「お前のせいなんだからな!」ナデナデ

猫「にゃーん」ゴロゴロ

ガチャ

梓「こ、こんちわ…」

律「おーっす」

梓「あの」

律「なに?」

梓「ギター弾いて良いすか」

律「猫に弾けるのか、ギターが」

梓「あー」

澪「律、それは偏見だぞ」

律「チッ、もう帰るわ」

ガチャ

澪「律!待てよ!」

ガチャ

梓「え? 行っちゃった」

唯「あれサボりだろ」

紬「五月病?」

数日後

澪「おい律が部活来んぞ」

唯「なんで?」

紬「梓が原因かな」

梓「え?」

澪「これはあれだな」

さわ子「新しいドラムを入れるしかないみたいだな」

紬「えー」

梓「いやいやいや」

翌日

澪「おい律風邪だってさ」

梓「ダサいな」

唯「お見舞いに行ってやらなければ」

紬「じゃあ私行くわ」

澪「いやここは私が」

梓「え、じゃあ私が」

トン、トン、トン

律「この足音……」

律「梓か?」

ガチャ

梓「何故わかった」

律「な、なんとなく……」

梓「もう熱は下がったのか」

律「お、おう」

梓「早く帰ってこい、みんなカンカンだぞ」

律「そうか」

梓「じゃあな」

ガチャ

律「……」

律「何で梓が単独でお見舞いに来たんだ」

律「しかも何であいつタメ口なんだよ、腹立つな」

律「ていうかさ、え? 澪が来るんじゃないのか?普通は」

律「くそ! 寂しいじゃん……」

律「はぁ、みお……」

律「ハッ! 夢か……」

律「なんだ? 何かすげー変な夢見てたな」

トン、トン、トン

律「ヒッ」ビク

律「み、みお?」

ガチャ

澪「超能力者か」

律「わ、分かるよそんくらい」

律「あのさ澪、今私すんごい変な夢見てた」

澪「ん? どんな夢?」

律「なんつーのかな、みんな雰囲気がおかしいんだよ素で猫と梓間違えたり」

律「梓がタメ口だったり」

澪「へぇ」

律「いやぁ、夢で良かった」

澪「何が?」

律「え?」

澪「は?」

律「……」

澪「じゃあな」

ガチャ

  おしまい