澪「今の梓、耳が聞こえないんだ」

律「聞こえない? ど、どうして……」

澪「律の声をこんなゴキブリなんかに聞かせたくないからだよ。もったいない」

律「……はっ」

澪「細長ーい棒をさ、梓の耳の中に入れたんだ」

澪「そーっと、そーっと入れ進めるとさ、凄く柔らかい所にぶつかったの」

澪「それでさ、もっと進んだらどうなるかなぁーって……」

澪「ぷすっ」

律「……っ!」

澪「それを左と右の両方に」

律「……梓」

澪「梓ー、次は目だぞー。聞こえるか?」

梓「はっ……はぁ……ひぐっ……!」

澪「聞こえないんだった」

澪「なぁ梓。私、一つだけ梓の好きな所あるんだ。知ってる?」

梓「嫌……こな……で……」

澪「目だよ。梓の目。律ほどじゃないけど大きくてクリッとしていてさ」

澪「私はさ……ほら、ツリ目だから、人に冷たい印象を持たれがちでさ」

澪「正直、羨ましいなって思ってた」

梓「……あ……あ」

澪「これなーんだ?」

梓「や……嫌です……」

澪「ちゃんと答えろよな。正解はスプーンだ」

澪「これで何をすると思う?」

律「やめて……」

澪「律には聞いてない」

澪「ほら、梓が答えないから律が……」

梓「す……です……うえっ……」

澪「そんな目で律を見るな」


グシュッ


梓「ああああああああああっ!?」

澪「もう一個」

グシュッ


梓「ああああああああああ……」

律「あ、あ、梓ぁ……うっ」

律「うっ、おええええぇ……!」

澪「り、律!? 気分が悪いのか?」

律「うええ……」

澪「大丈夫、私が背中をさすってあげるからな」

澪「(律の吐いた胃液……ごくっ)」

澪「(おっと、『掃除』はまだ後だ。ふふ)」

梓「ふーっ! ふーっ!」

澪「目の前が真っ暗な気分はどうだ梓?」

澪「見えない聞こえない見えない聞こえない……ってか?」

澪「でも、これで終わりじゃないぞ」

澪「今度は両手と両足だ」

梓「あ……え……」

澪「さすがにノコギリは大変そうだから……」

澪「ギロチンってのはどうだ? これなら力もいらないし楽だと思うんだよね」

律「……」

澪「こうやってセットして……」

澪「はい、後はボタンを押すだけ」


澪「ポチッ」


律「ひっ!」

澪「……っと、押したら刃が落ちる仕掛けなんだ」

澪「刃はかなり鋭いから、多分切り落とされてもあまり痛くないんじゃないか? 良心的だろ」

澪「私が後輩想いの先輩で良かったな」

梓「……けて……すけて……れかぁ……!」

澪「律」

律「な……に?」

澪「律がこのスイッチ押してくれ」

律「……?」

澪「私、律のことが大好き。この気持ちは一生変わらない」

澪「ならさ、律は大大好きって返さないと」

澪「私のことが好きでしょ? 好きだろ? なら押してよ」

澪「早く」

律「……」


押す? 押さない?
>>150

※押さない

律「……い」

澪「え?」

律「押さない」

律「殺されたって構わない。澪、お前頭おかしいよ」

律「お前なんか大嫌いだ」

澪「……」

澪「そっか」

澪「律は私が嫌いなんだ」

澪「律は私が嫌いなのか」

澪「なあ」

澪「最後に」

澪「一回だけ」

澪「聞くぞ」

澪「律は本当に」

澪「私のこと」

澪「嫌い?」


>>166

※体は好き

律「……体だけは好きかな?」

澪「本当!?」

律「う、うん」

澪「良かった……私の全部が嫌いってことではないんだよな」

澪「分かった、律にこれあげる」


ザシュッ ピチャッ


律「うっ!?」

澪「私の左手だ。えへへ……大切にしてくれよ? //」

律「……待って、何やってんだ」

澪「左手をギロチンで切って律にあげたんだよ。い、今更いらないとか言うなよな」

澪「それに……ふふっ、私は右手じゃなくて、利き手の左手をあげたんだ」

澪「私がどれだけ律を愛してるか分かってくれただろ?」

律「……来ないでくれ」

澪「そんなこと言うなよ……私が傷つきやすいの知ってるくせに」

澪「さ、私は律に『大好き』をあげたぞ」

澪「代わりに律の『大大好き』を頂戴」


キランッ

律「や……嫌だ!? 来んなっ! 嫌だ嫌だよおっ!」

澪「律可愛い……」

澪「安心して律。手は切ったりなんかしない」

澪「律はドラマーだからな。手が無くなったら困るもん。欲しいけど」

澪「足ならいいよな? 左足」

澪「左と左でお揃いだ」

澪「綺麗に切れるかな……」

律「ふ、ふざけんなっ! 嫌! お願い澪! お願いだからっ!」

律「お、押すっ!? やっぱり、さっきの梓のスイッチ押すから許してよ!」

澪「だーめ。こればかりは聞けない」

律「嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ……!」

澪「律、足細いなー。すべすべだ」

澪「えい」


ザクッ


律「ひぃああああああああああっ!?」

律「いだいいだいみおいだいやだいだいやめでいだい!?」

澪「あれ、刃が骨で止まった」

澪「もっと力を入れないと……んっ!」


ゴリッ


律「ーーーッ!?」

澪「もう少しだぞ律♪」

律「(何これ痛い痛いふざけんな死ね痛い辛い痛いああああああああああ)」


ボテッ


澪「とれた!」

澪「でも、さすがに出血がひどいな……私もだけど。紐で縛っておこう」

澪「えへへ、ありがとな律。ずっと大切にする! //」

律「あぐっ……ひっ……ぇっ……」

律「かえし……てよぉ……」

澪「なっ、それは駄目だ。これは私がもらったの」

澪「律には私の左手あげただろ?」

律「い……らな……えして……」

澪「もっと何か欲しいってこと? そうだな……」

澪「じゃあ、私の左目もあげる」


グシュッ

澪「っ!」

澪「うわ……ちょっとフラフラするな……頑張れ私、大好きな律の為だ」

澪「うん、傷つけずに取れたぞ」

律「えぐっ……ふっ……」

澪「りーつ♪ あーん」

律「ふぇ?」


コロン


律「むぐぅぅぅ!? うぇっ!」

律「おえぇぇえっ!? げほっ! げほっ!」

澪「ば、吐き出すな馬鹿律! 汚いだろ!」

澪「もう律ってば……ぴちゃっ、ぺろっ」

律「えええぇぇ……っ」

澪「しっかり、飲み込んで律……」

律「……んぶぅ……んっ……んくっ……! うぁぁ……」

澪「美味しかった?」

律「死ね……死んじゃえ……」

澪「素直じゃない……のかな? そういうことにしておくよ」

澪「次は私が貰う番だよな」

律「嫌っ!? もう嫌だぁっ!!」

澪「ふふっ、大好き」

澪「大好き大好き大好き大好き大好き」

澪「>>247頂戴」

※脳

律「い、い、今なんて……!?」

澪「以心伝心……って信じる律?」

澪「どんなに遠く離れていても心は通じ合うってやつ」

澪「私、律とそういうのになれたらなって」

澪「で、心が通じ合うって何かな?って考えたらさ、相手の考えが分かるってことだと思ったんだ」

澪「でも律と離れるなんて死んでも嫌だし」

澪「だから、手っとり早く律の考えてることを知るには……」

澪「律の頭の中を覗くのが一番だ」

律「ひ……嫌……!」

澪「律の脳が欲しいんだ」

澪「麻酔はちゃんとするから安心してくれ」

澪「いいよな? いいよね」

律「嫌だ」

澪「片目で上手に出来るかな? 律、もしちゃんとやれたらその……褒めてほしい//」

澪「『凄いぞ、澪』……って//」

律「嫌だ」

澪「ノコギリでやった方が良いのかな?」

澪「どの角度から刃を入れたらいいんだろ」

澪「梓で試してみるか」


ギーコギーコギーコ……


律「嫌だ」

律「(死んじゃう……今度は殺されちゃう……!)」

律「(やだよお……し、死にたくないよお……ひぐっ……!)」


「脳味噌はデリケートだからなあ。気を遣うぞこれ」

「あ……」

ギーコギーコギーコ……


律「(気持ち悪い……やだあ……!)」

律「(はっ!?)」

律「(私の制服のポケットにまだ何か入ってる……!)」

律「(んぎぃ……! ぐっ……! と、取れたっ!)」

律「!」

律「(これは>>278?)」

※切断された聡の性器

ギーコギーコギーコ……

律「ぎゃあああああっ!?」

澪「律?」

律「な、なんでこん……なモノが私のポケットに……!」

澪「ああ、それは聡だよ律」

律「聡……?」

澪「実験台になってもらったんだ」

澪「人はどれくらいバラバラになったら、人からモノに変わるのかなって」

澪「例えば律は左足が無いけど、自分は律だって胸を張って言えるよな」

澪「でも、右足も無くなったらどうなるんだろう? 両手も、体も!」

澪「そうしてバラバラになったモノを律と呼べるのかな?」

澪「呼べるのだとしたら、モノになってしまった律を私は愛せるのかなって」

律「澪……お前、本当に何を言ってるの……?」

澪「大丈夫だ!」

澪「私は律がどんな姿になっても愛してやるからな」

澪「さて、練習は終わり」

澪「意外と綺麗に脳って取れるんだな、びっくりしたよ」

澪「それに不思議だよな。こんなぷるぷるしたピンク色の肉が律にも私にもあるなんて」

律「く、狂ってる……」

澪「私は律が好きなだけだ」

律「好きな奴にこんなことするのかよ……ざけんなっ!」

律「ひっ……!」

澪「体が震えてる……怖いんだ」

澪「大丈夫、怖くない。だって、私はただ律が好きなだけなんだからさ」

澪「小学校の時……律と初めて出会ったあの時から律が好きなだけ」

澪「律が好きで好きで好きで好きで好きで」

澪「好きで好きで好きで好きで好きで」

澪「好きで好きで好きで好きで好きで」

澪「好きで好きで好きで好きで好きで」

澪「そんな私が大嫌い」

澪「こんな風にしか好きを伝えられない私が」

澪「改めて言うね律」

澪「大好き」

澪「あと……」

澪「大嫌い」

律「み」


ザクッ


「……をお伝えいたします」

「本日未明、桜が丘郊外で今は使われていない屋敷の小屋が燃えているという通報がありました」

「出火の原因は不明、また、中から数人の遺体が発見されたとのことです」

「遺体の損傷は激しく、身元の確認は極めて困難とのことで、操作は難航する見込みです」

「地元警察はこの出火を事件と事故の両方で操……」


おわり