梓「ただしこの中に1つだけ私のうんちが混ざっています」

唯律澪紬俺「な、なんだってー」

梓「見事私のうんちを引いた方にはこのバンドをやめていただきますので」

唯「そんな…」

律「いくらなんでも酷すぎるぞ!」

俺「仕方ないよりっちゃん」

澪「あぁ、初めからそういう約束だったんだからな」

紬「ここは梓ちゃんの出す条件を飲みましょう」

梓「制限時間は10分です」

梓「せいぜい私のうんちを食べないよう神にでも祈ってください」

梓「それでは1人を除く未来のバンドメンバーのみなさん、また明日部室で会いましょう」

事の発端は三日前に遡る

梓「はぁ、結局今日も練習しなかったなぁ」チラ

律「いやー今日のムギのお菓子も最高だった」

唯「お茶も美味しいしムギちゃんいつもありがとう!」

澪「いつかお礼しなきゃな」

紬「別にいいのよ」

梓「この人たちはいつになったら練習を初めてくれるのだろう」

梓「文化祭まで後一週間しかないのに」

梓(私がしっかりしなくちゃ…!)

梓「みなさんこれから練し

律「おーし今日はこのまま街にくりだすぞー!」

唯「おー!」

澪「いいのかもうすぐ文化祭なのに遊んでばっかで」

梓(さすが澪先輩!)

律「えーたまにはいいだろー」

唯「ぶーぶー」

紬「今日は金曜日だし大丈夫よ」

澪「ムギまで…」

律唯紬「…」キラキラ

澪「そんな目で見つめられても」

律唯紬「…」



澪「…ちゃんと土日は練習するからな」

唯「わーい」

紬「さすが澪ちゃんやさしいわ」

律「ゲーセン行こうぜー!」

澪「やれやれまったく…」

律「そうだ!梓も来るよな?」

梓「えっ?あっはい」

唯「わーい」

紬「楽しみね」

律「置いてくぞー!」

澪「行こう梓」

梓「は、はい!」

梓「…」

数時間後

律「カラオケ楽しかったなー」

唯「澪ちゃんは本当に歌上手だよね」

澪「私は唯の歌好きだよ」

紬「あらあら」

梓「…(結局最後まで何も言えなかった)」

唯「あずにゃんどうしたの?」

梓「いや…その」

律「わかったまだ歌い足りないんだろー」

澪「梓が一番ノリノリだったからな」

紬「ごめんね梓ちゃん今日はもう遅いからまた今度にしましょう」

梓「…はい(しかも一番ノリノリで歌ってしまった…)」

唯「そろそろ帰ろっかー」

律「そだなー」

梓(このまま帰したら何もしないまま土日が終わってしまう気がする)

澪「気をつけて帰れよ」

梓(これがラストチャンス…よし!)

梓「あの、みなさん!」

唯澪律紬「!?」

梓「土日のことなんですが、その…練習を」

紬「そうだ!言い忘れてたこの連休でうちの一番広い別荘を借りれることになったの」

澪「本当か?」

律「ずるいぞムギー」

唯「私たちも行きたーい!」

紬「もちろんそのつもりよ!文化祭のための合宿も兼ねて、みんなで行きましょう」

唯澪律「おー!」

梓「お、おー!」

梓(練習もするのなら…別に大丈夫だよね)

唯「そういえばあずにゃんなんか言おうとしてたけど」

梓「な、なんでもないです忘れてください」

土曜日

唯「着いたー!」

律「海だー!」

紬「泳ぐぞー!」

唯律紬「おー!」

澪「みんな元気だな」

梓「澪先輩もはやく泳ぎましょう!」

澪「ああ!」

日曜日

梓「花火やりましょう花火あとバーベキューと肝試し!枕投げも!」

唯「やろうやろう!」

律「カブトムシ捕まえようぜ!」

澪「なぜか肝試しはやめといた方がいい気がする肝試しだけは」

紬「うふふ澪ちゃんかわいい」

梓「そして冒頭に至るわけです」

唯律澪紬俺「…」

梓「結局土日は練習もせずこんなに日焼けをするほど誰よりもノリノリで遊んでしまった…」

梓「え?どうしてこんな事件に発展したのかですか?」

梓「チョコレートにうんちを混ぜたのはただの私の趣味です」

梓「私こういうのすごく興奮するんですよね」

梓「軽音部を1人脱落させるというのは最近見たドラマからの影響で思いつきで言ってみただけで」

梓「約束というのは、昨日私がみなさんが持ってきたおやつを独り占めしちゃったときの、『明日必ず返しますから許してください!』って全裸土下座して誓った約束のことで、覚えてますよね?」

梓「つまり全てに深い意味はないということになりますね」

梓「ただ誰かに楽しい週末を自慢したかっただけなんです」

梓「けして回想を冒頭に繋げられなかったわけではありません」

唯澪律紬俺「…」

梓「まぁとにかく!1人を除く未来のバンドメンバーのみなさんはまた明日部室で会いましょう…ふふ」

梓「ふっふっふ…あーっはっはっは!」

いつもと同じように部室でお茶を飲んでいる最中のことである

中野梓は何かを思い出したように『あっ』と呟いたと思うと椅子の上に立ち上がりなにやら急に喋りはじめたのだ

しばらく意味不明な発言をした後、彼女は不気味な笑い声をあげながら勝手に帰宅した

律「なんなんだ…一体あいつ…なんなんだ一体!?」

唯「急に喋るからびっくりしちゃったよ」

澪「ていうかいたんだ梓」

俺「全然喋らなかったから気付かなかったよ」

紬「どうしちゃったのかしら」

唯「きっと疲れてたんだよ」

澪「そう…だよな、そうに違いない」

紬「土日は一番はしゃいでたものね」

律「ま、まぁしばらくそっとしといてやろうぜ」

律「で、どうするよ」

唯「何が?」

律「このチョコだよチョコ」

紬「1つは梓ちゃんのうんち…」

俺「ごくり」

澪「律お前最初に食えよ」

律「は?何でたよ嫌だよ!」

唯「だってりっちゃん部長だから」

律「そんなの関係ないだろ!そうだ!ムギお前食え!こういうの大好きだろ?」

紬「さすがの私でもうんちはちょっと…」

紬「そうだ!梓ちゃんといえば唯ちゃんが」

唯「無理」

俺「即答…」

律「ここはじゃんけんで順番を決めるしか」

澪「仕方ないか…みんな恨みっこなしだぞ」

唯「う、うん」

俺「OK」

紬「わかったわ」

じやーんけーんぽーん!

澪「ひっ」

律「っしゃあ!」

唯「澪ちゃんの1人負けだ」

俺「ドンマイ澪ちゃん」

紬「こんな日もあるわよ」

唯「さぁ!パクっといっちゃおー!」

澪「い、嫌だ…一番は嫌だ!」

律「なんだよ、恨みっこなしって言ったの澪じゃん」

澪「でも…!うんちだぞうんち!この中に1つうんち!うんち1/5!」

紬「当てなきゃいいのよ当てなきゃ」

律「はやくしろよ制限時間10分だぞ」

唯「…あれ?」

俺「どうしたの唯ちゃん」

唯「あずにゃん帰っちゃったんだよね?」

紬「ええ」

唯「本人がいないんだから、制限時間とか別に守らなくてもいいんじゃないかな」

澪「確かに、誰も計ってすらないし」

律「アホだあいつ…」

澪「冷静に考えるとこれわざわざ食べる必要もないしな」

紬「よく見ると一目でうんちがどれかわかるし」

俺「このコーンが混ざったやつだね」

律「バカだあいつ」

唯「このチョコはどうする?手作りみたいだけど」

紬「私はちょっと…」

俺「うんちと一緒に並んでたやつだしね」

澪「残念だけど処分しよう」

律「いや梓の下駄箱にでもぶちこんどいてやろうぜうんちごと」

唯「それがいいよ」

紬「さすがりっちゃん」

澪「よし、暗くなってきたしこの勢いで今日はもう帰ろうか」

律「あっちょっと待ってくれ!今ものすごく良いことを閃いた!」

みんな「な、なんだってー」

律「梓の下駄箱に入れる前にさわちゃんに一口食わせてみようぜ!」

澪「律お前またそんなまたまた」

俺「イタズラ好きだなぁりっちゃんは」ニヤニヤ

紬「なんだかすっごく面白そうね」ニヤニヤ

唯「もう!りっちゃんのいじわる!」ニヤニヤ

澪「まぁみんながやるって言うんなら仕方ないなこれは、うん、仕方ない!」ニヤニヤ

紬「そんな事言って澪ちゃんが一番ニヤニヤしてるわよ」

律「よし!そうと決まれば唯隊員!さわちゃんを呼んでくるんだ!」

唯「了解!」



唯「連れてきたよ!」

さわ子「なんなよこんな時間に…」

律「実はいつもお世話になってるさわちゃんに手作りチョコをプレ

さわ子「くさっ!なにこの部室!うんこ臭いわ!」

唯律澪紬俺「…」

さわ子「りっちゃんが持ってるそれ、うんこじゃないの?あなたたち毎日部室でこんなバカな事してたのね!」

律「いや…ちが…」

さわ子「まさかうんこを食べるのが軽音部の活動だったなんて知らなかったわ!学校の備品まで使って!」

澪「これは…」

紬「私たちのじゃなくて…」

唯「あずにゃんの…」

さわ子「だまらっしゃい!あなたたちは今日から1週間!自宅謹慎とします!あとそこのおっさんあんた誰よ!警察呼ぶから今すぐ職員室に来なさい!」



文化祭はあずにゃんだけじゃどうにもなりませんでした