梓「…ああぁ…あああぁ…あああああ!」

梓は再び絶望した。そしてズレが生じていた精神は完全に壊れる

梓「……く………くく…」

梓「…くくく……あーはっはっはっ!」

当然だ。これから長い。恐ろしく長い孤独な戦いは永遠と続く

梓「……あは……あはは…」

純「…大丈夫か梓?」

憂「梓ちゃん、私たちがついてるからね」

たまにいかいはずの友達が話しかけてくる。少し嬉しかった。一人でいるよりずっといい。梓は人間の性質に感謝した。

梓「はは………」

梓「………」

梓「………」

梓はしばらく黙り込みうずくまった

――――
―――
――――

どのくらい立っただろうか。梓はうずくまったまま何も考えないでいた。

梓「………」

梓「………」

この時点で思考回路はめちゃくちゃだった。1+1が5になったり文章の構成もでたらめだ。

梓「………………………………ん!」

梓「……よいしょ………これは………そう……」

梓は突然起き上がり、意味不明な行動を取り始めた。

梓「……んしょ………※■#……それは■@」

端から見れば理解出来ない行動だが、本人にとっては意味のある行動らしい

律「…おーい!何やってんだ梓?」

梓「…律先輩は何でそこに、やらないんですか?」

律「……あぁ」

やはり会話はままならい。相手にまで影響を及ぼしてしまう。

梓「……ぶつ…ぶつぶつ」

梓「………んしょ」

梓は楽しく会話しながら作業している。いかれたせいもあって時間の流れになれ、時間という概念さえ薄らいでいた。

そしてここに来て一年が立った。あと499999999年、頑張れ梓。

そして途方もない時間がまた流れる

梓「………」

梓「………」

梓はじっと遠くを見つめていた。独り言は消え、黙り込んでいる。

梓「………」

さわこ「梓ちゃん?お話ししましょ、ずっとそうしてるのも難だし」

梓「………」

さわこ「何ならコスプレとかどう?いいのあるわよ~」

梓「………」

さわこの問いかけに対して梓は無反応だ。どうせいないんだから反応しても意味がない。梓はそう思っていた。

さわこ「ねえ、聞いてるの、梓ちゃ…」

梓「……もう、いいです。私のことは放っておいてください。」

さわこ「…………そう」

梓「………」

さわこ「………ひとつだけ」

梓「……え?」

さわこ「…ひとつだけ…ヒントをあげる」

梓「ヒ、ヒント!?」

さわこの言葉に梓は興味をひかれる。同時に心の一筋の光が差し込んだような気もした。

梓「ヒ、ヒントって何ですか!?」

さわこ「………」

梓「先生!」

さわこ「………考えるのよ」

梓「か、考える?」

さわこ「そう、考える。皮肉にも時間はたっぷりある。だから考えるのよ」

梓「考える…」

さわこ「………」

梓「……考えぬいた先にあるものとは?」

さわこ「………」

梓「…先生?」

さわこ「…それはあなた次第よ。人それぞれに違った結果がもたらされると思うわ」

梓「……先生」

さわこ「何?」

梓「先生はここにはいない、私の幻覚または妄想のはずなのに何でそんなアドバイスを出来るんですか?」

さわこ「私のアドバイスなんかじゃないわよ」

梓「?」

さわこ「…すべてはあなたの発想よ、あなたは既に考え初めてる」

梓「………」

さわこ「……じゃあね、梓ちゃん。また遊びにくるわ」

スッ

そう言ってさわこは消えてしまった

梓「あっ!」

梓「消えちゃった…」
梓「………」

梓「考えるって一体…」

さわこの言っていたことの今はこの時点では分からなかった

―――――
――――
―――――

梓「……うぅ」

梓「…はぁ……はぁ…」

長い。ただただ長い。梓はまた暇つぶしのようなことをしていたがやはりつまらない。

梓「………うぅ何で私こんなところに」

梓「…うぅ、ひっぐ…ひっぐ」

あの時は戻れたと本当に思った。この時点で3年経過していた。

梓「………」

梓「………」

唯「あーずにゃん♪」

梓「………」

唯「あずにゃん!」

梓「………」

唯「…もーあずにゃんってば!」

梓「…何………dすか」

唯「あずにゃん元気ないよ!そんなのいつもあずにゃんじゃない!」

梓「……そう…………ですか……すいません…」

唯「あずにゃん…」

梓「………せ、先輩」

唯「な、何あずにゃん!?」

梓「…一つ………聞きたい…ことが…」

唯「何っ!?」

梓「…はい、あの……さわこ先生が…」

唯「うんうん」

梓「…考えろって」

唯「考える?何を?」

梓「…はい……それを唯先輩に聞きたくて…」

唯「えっ!?私にっ!?」

梓「はい…」

唯「…う~ん」

梓「…やっぱり……分からないですよね」

唯「……なんとなくだけどさ」

梓「はい?」

唯「簡単なことからでいいんじゃないかな」

梓「簡単なこと?…と言いますと?」

唯「うん…例えばここはどこなんだろうとかさ」

梓「どこ…」

唯「そう!時間は一杯あるんだし!」

梓「………」

唯「あずにゃん、とにかくめげてちゃ駄目だよ!いつものあずにゃんみたいに元気出して!」

梓「はぁ……」

唯「じゃあねあずにゃん、また合おうね」

スッ

唯先輩が消えた。またいもしない人にアドバイスを貰った。結局自分で思いついたことなのに。

梓「…考える…考える…考える」

梓「………考える考える考える考える考える」

梓はしばらく考えこみだした。そんなことは無意味だともどこかで感じながら

梓「…………考える考えるぶつぶつぶつ」

梓「………」

梓は考え続けた。それから二年が経過した

梓「………」

梓「……あ……あぁ」

結局進展はなかった。考えたところで高校生ぐらいの知識じゃどうにもならなかった

梓「……あう………ううう」

梓「……うぐ……ひぐひぐ」

それよりも長い長い時間の恐怖が押し寄せてくる。1秒1秒をひしひしと感じていた

梓「うぅ………」

梓「………」

梓「………」

梓「…………あっ!」

梓は突然何かを閃いた

梓「………」

梓「……うぐ」

梓は突然歯を手をかけた

梓「……んっ!」

ズボッ

梓は歯を抜いた

梓「よ、よしっ!これで…」

梓「………」

カキカキ

梓は突然床に何かを書き始めた。頭で考えて駄目なら、書いて考えようとしていたのだ

梓「………」

カキカキ

―――――

月日はさらに流れ五年が経過し、気づけばここに来て10年が経過していた。

梓「……ん~」

梓「これは…こうかな…」

カキカキ

梓なり試行錯誤して床に書き続けていた。何を求めてるかなんて正直定かではなかったが、ボーと過ごすよりは全然マシだった。

梓「……あっ!ここはこうかな」

梓「ふむふむ…」

カキカキ

梓は書き続ける。あと499999990年、頑張れ梓

それからまた月日は流れ気づけば30年の年月が経過していた

梓「………」

カキカキ

梓「………」

カキカキカキカキ

澪「……よう梓」

梓「………」

カキカキ

澪「梓?」

梓「……何ですか澪先輩」

澪「何だ聞こえたのか。梓元気だったか?」

梓「……元気………ではないですね」

カキカキ

澪「………そっか」

梓「………何か用ですか?」

澪「え?あ、あぁ、まぁその…」

梓「?」

澪「…どうせ私の聞きたいことなんて分かってるんだろ?」

梓「………まぁ、そうですね」

澪「………」

梓「私、大分勉強しました。今なら結構良い大学にもはいれそうです」

梓はぎこちない笑顔で言う

澪「…そうか、良かったな梓」

梓「はい、ただ私なりに考えてることなので内容は正しいのかどうか分かりませんけどね」

澪「ははは…」

梓「………じゃあ私作業に戻ります」

澪「あぁ、頑張れよ梓」

梓「はい」

澪「じゃあな」

スッ

梓「………」

梓「………うぅ」

澪が消えてから突然深い悲しみにおそわれた。本当の皆と会いたい。ただそれだけだった

梓「…うぅ……ひぐひぐ」

カキカキ

梓は泣きながら作業を続ける。答えの見えない追求がまた始まった

梓「うぅ…………」

カキカキカキカキ

あと499999970年。


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