律「ま、マジか!?憂ちゃんは平気なのか!?」

唯「うん…お医者さんは頭に異常もないししばらくしたら記憶も戻るって言ってたんだけど…」

唯「うん…私が憂に任せっきりだったせいで…うっ、うぅ…」グスン

憂「あ、あの…」

律「憂ちゃん…学校休まなかったのか?」

唯「先生が学校行った方が刺激になるし良いって…」
律「そうか…」

憂「…」

律「…」じー

憂「?」

唯「うっ、うっ…ごめんね憂…」

律「…ところで憂ちゃん、お姉ちゃんのことはわかる?」

憂「えっ?は、はい。この方がお姉ちゃんの唯…さんだって聞きました」

唯「憂、私のことも思い出せないみたいで…」

律「そっか…」




律「お姉ちゃんの…私のことも思い出せないのか…」

唯「!?」

唯「ちょ、ちょっとりっちゃん!?」

憂「え…お姉ちゃんって…」

律「憂ちゃ…いや、憂。私がお姉ちゃんだよ」

唯「な、なに言ってるの!?」

憂「で、でも唯さんは…」

唯「憂!私がお姉ちゃんだからね!」

律「うん。でも私が本当のお姉ちゃんなんだ」

憂「ど、どっちがお姉ちゃんなんですか?」オロオロ

唯「私だよ!ほら名字も一緒でしょ!」

憂「あ、そっか…。じゃあ律さん…」

律「うん。でも私がお姉ちゃんなんだよ。ほら、髪の色だって似てるだろ?」

唯「私の方が近いよ!憂、騙されないで!」

憂「じゃあほんとは律さん違うんですか…?」

律「いや、ちがくないよ。私がお姉ちゃんなんだ」

唯「しつこいな!!」


律「ほら憂、いつもみたいにお姉ちゃんって呼んでごらん?」

憂「お、おね」

唯「だ、だめー!」

唯「憂しっかり!私がお姉ちゃん!家で一緒に写真見たでしょ!」

憂「そう言えば…」

唯「そうでしょ!」

律「憂…、それならお姉ちゃんと一緒にゲームやった記憶があるだろ?」

憂「あ…言われてみれば…」

唯「それりっちゃんが遊びに来たときの記憶!」

律「憂、今日は一緒に帰ろうな。憂は料理上手だったからな、家で一緒にご飯の用意したら、ちょっとは何か思い出せるかもしれないな」

唯「くっ、このままじゃマズイ…」


唯「憂、こっちおいで!逃げよう!」グイッ

憂「えっ、でも…」

唯「ほら早く!」

憂「わわっ」

タタタ…

律「あっ!憂ーーーー!!」


――――
――

唯「はぁ、はぁ、」

憂「ふぅ…」

唯「りっちゃんがまさかああなるなんて…」

憂「あの、結局本当のお姉ちゃんはどっちなんですか?」

唯「わーたーし!最初から言ってるでしょ。それと敬語もダメ!」

憂「は、はい」

唯「ダメ」

憂「…うん…」

唯「よろしい!」

憂「…ぷっ」

唯「あははは」

憂「ふふふっ」

唯「……憂、お姉ちゃんって言ってごらん?」ギュッ

憂「わ……お、お姉、ちゃん?」

唯「よーしよしよしよし、えへへ」ナデナデ

憂(なんだかすごい懐かしい…やっぱりこの人がお姉ちゃんなんだ…)

唯「…よし。じゃあ憂、ちょっとトイレ行ってくるね。ここで待ってて」

憂「うん」

唯「すぐ戻ってくるからね」

タタタッ

憂「ふふ」


――――
――

唯「憂ー、おまたせー」

紬「あ、唯ちゃん」

澪「唯、どこ行ってたんだ」

唯「って…ムギちゃん澪ちゃん。ちょうど良いところに」

憂「あの、……唯さん……」

唯「!?」

唯「な、なななどうしたの憂!?」

憂「やっぱり本当はこの2人がお姉ちゃんだって…」

唯「!?こ、こらーー!!なに言ってるの!!」

紬澪「…」

憂「その、胸とかも似てるって言われて、そうかなって…」

唯「……」

澪「そうだぞ憂ちゃん、私たち、仲良し姉妹だってみんなに言われてたんだぞ」

紬「うんうん。髪の色は似てないけれど、そんなの関係ないからね」

憂「お姉ちゃんたち…」ジーン

唯「や、やめてー!2人とも頭おかしいよ!どういうつもりなの!」

憂「むっ、お姉ちゃんたちのこと悪く言わないでください!」

唯「うっ」グサッ

紬澪「そうだそうだー」

唯「今のはダメージ大きい…私がお姉ちゃんなのに…」

唯「憂!さっきは私だって信じてくれてたでしょ!」

憂「でも、こっちは2人がそう言ってるし…」

唯「うう、なんてこと…」


紬「うふふ、お姉ちゃんと楽しいこといっぱいしましょうね」ペシペシ

憂「あっ、あっ」

唯「ああっ、あれは(憧れの)札束ビンタ!」

澪「憂ちゃん、ムギとばっかりじゃダメだぞ。私が手取り足取りベースを教えてあげるからな」

憂「う、うん」


唯「……はっ、眺めてる場合じゃないよ!」

唯「憂っ!」

憂「?」

唯「ほら、鏡みて!おっぱいなんかよりそもそも顔がそっくりでしょ!」

憂「…あ、本当だ…」

唯「ね!」

憂「…やっぱり本当は唯さんが…」

澪「憂ちゃん!顔よりおっぱいだ!」

紬「こっちにはおいしいお菓子もあるわ!」

唯「憂!わたし!」

憂「あわわ…」


憂「ご、ごめんなさいー!」

タタタ…

唯「あっ、まってういーーー!!」



――――
――

憂「はぁ、だれが本当のお姉ちゃんなんだろう…」

憂「みんな私のお姉ちゃんだなんていうから…」

憂「きっと本当のお姉ちゃん、悲しんでるだろうな……」


テクテク…

梓「あ、…憂!?」

憂「えっ」

梓「学校きたんだ!頭怪我してない?」

憂「あ、あの私記憶喪失で…その…」

梓「うん、先生から聞いてるよ!あ、そっか、私のことわからないのか」

梓「私は憂と同じクラスの中野梓」

憂「梓さん…」

梓「そんなかしこまらなくていいよ。どっか体悪くしてない?平気?」

憂「うん、怪我はなくて…心配かけてごめんね、梓ちゃん」

梓「ううん、分からないことがあったらなんでも言ってね」

憂「…うん、ありがとう」

憂(やさしいな…梓ちゃん)

梓「…でも、びっくりした。本当に記憶がなくなってるんだ」

憂「うん、自分の名前しかわからなくて…」

梓「…」

憂「迷惑かけちゃったらごめんね」

梓「…憂、実はね、憂は……」

憂「えっ……」




…………
……

憂「そっか、やっぱり唯さんがお姉ちゃんなんだ…」

梓「ふふ、まさか憂がそんなこと言うなんてね」

憂「どうして?」

梓「憂はお姉ちゃんっ子だったから」

憂「そ、そうなんだ…」

憂(ほかの人から言われるくらいのお姉ちゃんっ子って…私どんな子だったんだろ…)

憂「…でも、びっくりしちゃった。まさか私と…」


唯「あっ、うい~~!」

憂「あ、お姉ちゃん!」

唯「!!」

唯「憂!思い出してくれたんだね!」

憂「うん、梓ちゃんに教えてもらって…ごめんね、疑ったりして」

唯「ううん、いいんだよ~うふふ」ギュッ

憂「お、お姉ちゃん、梓ちゃんの前でそんな…ダメだよ…」

唯「え?どうして?」

憂「えっ、だって…」

梓「…」



唯「?あ、そうだ。憂のリボン渡すのわすれてたんだ。はい」

憂「リボン?」

唯「うん、憂いつも髪ポニーテールにしてたんだよ」

憂「そうなんだ、じゃあやってみるね」

ギュッ

憂「…えと、こんな感じかな?」

唯「おおー!!いつもの憂だー!」

憂「えへへ…」

キーンコーン…

梓「あ、ホームルームはじまっちゃいます!」

唯「ほんとだ!憂、じゃあなにかあったらメールしてね!」

憂「うん、梓ちゃんもいるし、大丈夫だよ」

唯「うん、憂のことよろしくねあずにゃん!」

梓「わかりました」

唯「ばいば~い!」

タッタッタ

憂「あずにゃん?」

梓「う…唯先輩が勝手に私のことそう呼んでるの」

憂「ふふ、あずにゃんだって。あーずにゃん!」

梓「もー、やめてってば。教室いくよ!」

憂「あっ、待ってー!」


――――
――



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