~~~~海辺の別荘 地下室 午後5時 ~~~

唯「……ん……ん~……ん?」パチリ

唯「……あれ……? 私いつのまに寝て……ん……?」

~~目が覚めた唯ッ!起き上がろうとした瞬間、異変を感じるッ!

唯「……あれ?」

~~起き上がれないッ!起き上がれないのであるッ!
唯は今、ベッドの上で寝ていたッ!
唯だけじゃなくほかの軽音部のメンバーも!
そして全員がッ!!
手足をベッドの柱に繋がれていた!
仰向けのまま固定されているのである!!
身動きが取れないッ!!

唯「……なに……これ……?」

唯は横を見るッ!
隣のベッドには律が寝ているッ!

どうやら唯→律→澪→紬→梓の順で並んでいるらしい!!

唯「……りっちゃん……!……りっちゃん……!!」

律「……ん……んん……」

律「……ん……?」パチリ

唯「りっちゃん!りっちゃん!」

律「おお、唯、おはよ……いてっ!」がちゃ

~~~律は起き上がろうとしたッしかし起き上がれないッ!

律「っ……うおっ!なんだこれっ!」がしゃがしゃ

唯「なんだろうねこれ……とりあえずみんな起こそうよ」

律「くっそどうなってんだこれ……っ!くそっ!」がしゃがしゃ

律「おいっ!澪!ムギ!梓!起きろ!」がしゃがしゃ

澪「……ん……」

紬「……んん……」

梓「う……」

澪&紬&梓「……ん?」パチリ

~~~~~全員の目が覚めた!!

律「くっそ……!さわ子のやろぉ~……変なイタズラしやがって……っ!!」がしゃがしゃ

澪「いたっ……えらいキツく固定してあるな……手首が痛いよ」がしゃがしゃ

紬「ちょっと楽しいかも~……とは言えないわね……さすがに」がしゃがしゃ

梓「おふざけが過ぎてますよこれ」がしゃがしゃ

唯「…………」(なんだろう………嫌な予感がする……)

~~~~ギギィ……

全員「!!!」

~~~唐突にっ!!!!部屋に1つだけある扉が開いたっ!!

さわ子「…………」コツ…コツ…コツ…コツ

律「おいこれいったいどういうつもりださわっ……」

唯「!!!」

~~~さわ子は白衣を着ていた!
そして眼鏡の奥で、両目が冷たい光を放っているっ!

唯「……さわちゃん……?」

~~~全員はさわ子の異様な雰囲気を感じ取った!
仰向けに固定されているので前方のさわ子を見るには首を持ち上げて思いっきり顎を引かなくてはならないっ!
疲れる!疲れるがっ!
そんなこと気にしていられないっ!
なんだ……? と思う!
さわ子はどうしたんだ? と全員が思っている!

律「……あの~……さわちゃん?……これはいったいどういうことかな?」苦笑

梓「……手の込んだイタズラですね。降参です」苦笑

さわ子「…………」ゴゴゴゴゴゴ

澪「……」

紬「……」

唯「……さわちゃん……?……どうしたの……?」


さわ子「 shut up 」
    (※だまりなさい)

唯「!!!!」

律「……っ!」

澪「……っ!」

ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ 

紬「……っ!」

梓「……っ!」

ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ 

さわ子「………喜びなさい、あなたたち」

全員「!!!!」

さわ子「あなたたちはこの私の、ムカデ人間第一号となるのよ!」

ド ド ド ド ド ド ド ド ド ド ド ド ド ド 





全員「      」ポカーン

律「……………はい?」

さわ子「説明するわ」
~~~さわ子はホワイトボードになにやら書き始めたっ!絵をっ!!奇妙な絵をっ!!
それぞれ四つん這いになった5人の人間が直列に繋がっている絵をっ!!!

口 と 肛 門 が 繋 が っ て い る 変 態 的 な 絵 を っ !!!

そしてなにやら語りだすっ!!!図を指揮棒で示しながらゆっくりと丁寧にっ!!!

さわ子「……1人目をA体、2人目をB体、続いてC体、D体、E体と名付けます」

唯「        」

さわ子「まずA体の口の中に入った養分は」

律「       」

さわ子「A体の体内を通過して肛門からB体の口の中へ」

澪「      」

さわ子「B体の口の中に入った養分はA体と同じように通過して」

紬「     」

さわ子「B体の肛門からC体の口へ」

梓「     」

さわ子「C体からD体へ、そしてE体へとたどりついた養分は」

全員「      」

さわ子「E体の体内を通過して、肛門から無事排泄される」

さわ子「これがハイター博士が考えた新しい生命体、ムカ」

律「ちょ、ちょっと待った!ちょっと待った!」

さわ子「……なに?説明の途中よ」

律「あ、あのさあ、さわちゃん……いや、さわ子先生、もうやめよう」

さわ子「?」

律「私たちも先生に向かって舐めた態度とってきたこと、反省するから。ゴメンナサイ」

さわ子「??」

律「だから先生、もうこんなドッキリやめよう」

梓「そ、そうですよ!早く練習しましょうよ!」

さわ子「………」ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

さわ子「なにを言ってるいるの……? あなたたちは」

さわ子「舐めた態度……?そんなこと私が気にしてると思った……?」

唯「……」

さわ子「まったくこれっぽっちも気にしてないわよ」

澪「……」

さわ子「むしろ友達みたいで楽しかったわ」

紬「……」

さわ子「それにドッキリじゃないわよ、これ」

律「!」

ド ド ド ド ド ド ド 

律「……ま……まさか……本気……?」

さわ子「もちろん」ニッコリ

全員「    」 ぞ っ 

~~~全員に戦慄走るっ!!!~~~~

律「お、おい、さわ」

さわ子「説明を続けるわ」

~~~~さわ子は律を遮り、説明を続けた!!

さわ子「接続手術の前に」すっ

全員「!!!」

~~~さわ子は新品の切れ味の良さそうな包丁を取り出した!

さわ子「まずあなたたちの膝のお皿の所の肉をそぎ落とします」

全員「     」

さわ子「膝のところの神経ね。削り取ることによって立てなくなるつまり」

さわ子「四つん這いでしか移動出来なくなるってことね」

全員「     」

さわ子「ハイター博士は医師だからメスを使ってたけど、私はほら、一般人だから……ね?」コト

~~~~包丁を机の上に置くッ!

さわ子「膝の切削手術が終わったら……次は口内手術ね」すっ

~~~唐突にトンカチを取り出すさわ子っ……!!!

さわ子「ハイター博士は検体が麻酔で寝ている間に抜歯を行っていたけど」

全員「     」

さわ子「私はほら、歯科医でもないしそんなペンチ売ってないし」

全員「    」

さわ子「ちょっと雑だけど、抜歯手術はこのトンカチで行います」

全員「    」 ぞ っ 

澪「     」がくっ

~~~~全員に戦慄走るっ!
澪が失神するっ……!!!!

さわ子「抜歯が終わったら次はー」ゴト……

~~~さわ子が机の上にトンカチを置いた!
ゴトという音が妙に響いた!
全員に鳥肌が立った!!!

さわ子「抜歯が終わったら次は、またこの包丁で」すっ

さわ子「口を裂いて接合しやすくします」

全員「     」

さわ子「ま、一時的に口裂け女のような感じになるわね。」

全員「     」

さわ子「一時的だから安心して頂戴」

全員「     」

さわ子「そして口裂き手術が終わったら、あなたたちを四つん這いにして」

全員「    」

さわ子「肛門の周りの肉も切り裂きます」

さわ子「次の工程で繋ぎやすくするためにね」

全員「     」

さわ子「そこまで終わったら……」

全員「    」

さわ子「次はいよいよ接続ね」

全員「    」

さわ子「接続ではこれの出番です」すっ

~~~~~さわ子はついに出すっ!
段ボールとか止める用の大型ホッチキスをっ!!!
世にも恐ろしい悪魔的ホッチキスをっ……!!!!

さわ子「これで……バチン、バチン、と、口と肛門を繋いでいきます」

全員「     」

さわ子「……で、最後にこれで仕上げるわけ」すっ

~~~~~取り出される針と糸っ……!!

さわ子「これで隙間なく縫い付けるから安心して」

全員「    」

さわ子「知ってるでしょ?私が裁縫得意なのは」ニッコリ

全員「    」

さわ子「この一連の手術はハイター博士が考えたものだから成功率100%よ」

全員「    」

さわ子「ちなみに……ハイター博士は検体が麻酔で寝ている間に手術をこなしていたけど」

さわ子「私は知っての通り医師じゃないから……」

全員「     」

さわ子「これらの手術はすべて麻酔なしで行います」ニッコリ

全員「    」 ぞ っ 

梓「    」がくっ

~~~梓、失神っ……!!!!

さわ子「それじゃあ……」

律「     ふ     」

さわ子「並び順を決めy」

律「っっっっっっざけてんじゃねぇぞさわ子てめぇコラァアアアアアアァアアァッッッ!!!」びり……ッ!びり……ッ!!

~~~~律が凄まじい怒鳴り声を上げたッ!

澪「!」

梓「!」

~~~失神していた澪と梓が起きたッ!

さわ子「………うっさいわね」

ド ト ゙ ト ゙ ト ゙ ド ド ド ド ド ド ド 

さわ子「それに何回も言ってるでしょ本気だって」

さわ子「ハイター博士に近づく為よふざけるもんですか」

~~~~~そして律が叫ぶっ……!!!!

律「なにがムカデ人間だッ!!頭おかしいんじゃねぇのかッ!!!」

律「あれは映画だろうがっ!!!!映画と現実の区別もつかねぇのかてめぇはっ!!!!」

律「なにが養分だっ!!!!それただのウンコじゃねぇかっ!!!!!」

律「だいたいなんでこんなことが出来るんだよてめぇはァ!!!!!」

律「あんたも一緒に放課後楽しく過ごしたじゃねえか!!!!」

律「なんだかんだで顧問として良くやってくれてたじゃねぇかよコラァァアア!!!!」

律「私たちはみんなあんたが好きだったんだよコラ分かってんのかよコラァァアア!!!」

律「合宿も文化祭もパーティーも一緒に楽しく過ごしたじゃねぇかっ!!!!」

律「みんな本当にあんたのことが好きだったんだよッ!あ!?分かってのかよコラァ!」

さわ子「…………」

律「頼むから目を覚ましてくれってんだよッ!!!」

律「そんな変なこと長々と説明してんじゃねぇよっ!!!!」

律「 い い か ら 黙 っ て 」

律「みんなのこれ(拘束具)外せコラァァアアァアアァッッッ!!!!!」ポロ…ポロ…

~~~~そしてついに涙があふれ出るっ……!!!!

律「……うっ……う……う……っ」ポロ…ポロ…

さわ子「……」

澪「……」ポロ…ポロ…

さわ子「……」

梓「……う……」ポロ…ポロ…

紬「…ふんぎィ~~~がぐぎぎぎぎぎ……っ!!」プルプルプルプル

~~~~紬が無理やり拘束を外そうとしているっ!!!

唯「……さわちゃんは……私たちのことが嫌いだったの……?」

~~~~ここで唐突に唯が質問っ……!!!

さわ子「嫌いじゃないわ。むしろ好きよ。大好きよ」

律「!」

さわ子「あなたたちだって、全員がお互いのことが好きでしょ?」

律「たりめーだろ……いいから外せ……」ポロ…ポロ…

さわ子「ならむしろ感謝してもらいたいわね」

律「あ!?」

さわ子「好きな人とずっと繋がっていられるのよ?」

唯「!」

さわ子「あなたたちは5人でひとつの生命体になるの」

さわ子「お互いに心から信頼しあっている仲間と文字通りひとつになれる」

さわ子「これほど幸せなことってあるかしら……??」

唯「……」

律「じゃあてめぇも繋がってみろよ……!!」

さわ子「私は創造する側になりたいのよ……ハイター博士と同じにね」すっ

~~~そしてさわ子は包丁を手に持ったっ……!!

さわ子「さて……とりあえず膝の手術から始めちゃうわね」すたすた

律「やめろッ!!!」

さわ子「端からやってくわ」

唯「!!!」

~~~さわ子が唯の前に立ったッ!包丁がキラリと光るッ!!

律「やめろぉッ!!!」

唯「うっ」びくっ

さわ子「大丈夫よ唯ちゃん」すっ

~~~さわ子が唯のズボンをまくりあげて膝を出したッ!!

律「やめろっつってんだろうがァッ!!!!!!!」

さわ子「もうすぐ大好きな皆とひとつになれるわ」すっ

~~~~さわ子が包丁を唯の膝に当てたッ!冷たい感触が伝わるッ!

律「やめろさわ子コラァァァアアああああああッ!!!!!!」

さわ子「いくわよ」ぐっ

~~~~~さわ子が手に力を込めるッ!

唯「    」ギュツ

~~~~~唯が両目をぎゅつと瞑るッ!!!


と   そ の 時 っ !!!!

『   バ  ァ  ン  ッ  !!!!』  

ドアが開く音っ……否っ……!!

ドアが 蹴 破 ら れ る 音が響き渡ったっ……!!!!!

さわ子「!?」くるっ!

~~~~さわ子が振り向くッ!!!

全員「!!!!」



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