唯「……」

ボーボボ「……」

唯「……」

ボーボボ「……」

唯「……だ、誰?」

ボーボボ「ギー太です」

唯「そっかぁ、ギー太かぁ」

ボーボボ「まったく、俺がわからないだなんて白状だな」

唯「えへへ、ごめんね。ギー太」

ボーボボ「あはははははは」



唯「ねえ、ギー太。どうして人間になっちゃったの?」

ボーボボ「それはね、ナスがキュウリだからだよ」

唯「そっかあ」

唯「あ、でも人間だともうギー太を弾けないんじゃ…」

ボーボボ「大丈夫。鼻毛真拳奥義…ギター化!」

シュルルルッ

ボーボボ「さあ、僕を弾いて見て」

ボーボボ「ちなみにオートでチューニングするよ」

唯「じゃあ、ちょっとやってみるね!」

ジャーン

唯「すごい…、本当に音が鳴る…」



唯「ねえねえ、ギー太」

唯「今日からムギちゃんちの別荘でまた合宿するんだけど」

ボーボボ「じゃあ、おれもいかなくちゃ」

唯「でも、皆になんて説明したらいいかな…」

ボーボボ「ふっ、その辺は大丈夫さ」

唯「え?」

ボーボボ「いけばわかる」

唯「そっかあ、えへへへ」




集合場所

唯「そんなわけで、ギー太が男の人になっちゃった」

律「そんなワケでってどういうワケだよ!」

律「どこで拾ってきたんだ、こんな大男」

唯「本当だよ、朝おきたらギー太がこの人になってたんだよ」

律「まったく、ほら澪からも言ってやってくれない?」

澪「……」 ススッ

律「なんで目をそらすんだ?」

澪「な、なんでもない!」

天の助「おーい、澪、そろそろこの中から出してくれないかー」

澪「バ、バカ!喋るなっていっただろ、エリザベス!」

澪「ああ、もう。漏れてきてるじゃないか…」

天の助「この中暑ぃんだよ、それで俺溶けちまってさー」



天の助「ふぅ、やっと出られたぜ」

天の助「お、ギー太じゃないか。どうだ、チューニングの方は」

ボーボボ「ばっちりだ」


澪「朝起きたら、エリザベスがところてんに…」

律「なんで喋ってるんだ、あのところ天」

梓(…………どうしよう)

唯「あれ、そういえばあずにゃん。むったんはどうしたの?」

梓「え!?あ、その、家に…忘れちゃいまして」

澪「おいおい、これから合宿なのにどうするんだ?」

梓「ごめんなさい、澪先輩……」

梓(でも、あれを持ってくるわけにはいかなかったし…)

唯「大丈夫だよ、ギー太なら多分、むったんの代わりになってくれるよ」

ボーボボ「できるよ」

唯「ほらね」

ボーボボ「だが、俺は唯ちゃん以外に弾かれるほど尻軽じゃないぜ」

天の助「なにカッコつけてんだテメエ」


律(……ここは部長として私が話をすすめるべきだな)

律「えっと、確かムギはあっちで待ってるんだっけか」

澪「そうみたいだな、色々準備してくれてるんだと思う」

唯「…あ、ギー太の分の電車賃どうしよう」

梓「人になっちゃってますもんね…」

澪「エリザベスはもう一度仕舞えばいいしな」

天の助「おい、やめてくれよお!あの中狭いんだって!」

澪「あっちに着いたらすぐに出すから」

天の助「本当だな!?本当なんだな、おい!」

律(あちゃー、澪も大変だな)




唯「えへへ、澪ちゃんありがとう。ギー太の分の切符かってくれて」

澪「気にするなよ、…私もいきなりこうなって困ってるんだから」

ボーボボ「どこまでいくんだっけ?」

天の助「ぬランドじゃないっけ?」

ボーボボ「あらやだ!いまあそこでショーやってるのよ!」

天の助「あら本当なの、奥さん」

ボーボボ「えっと、確か…ヨコセヨ大統領のヒーローショーよ!」

天の助「あらまあ!すごいじゃないの、奥さん」

ボーボボ「時間あったらいってみます?」

天の助「いいわね、子供たちにもおみやげ買って行ってあげないと!」

梓「そんなところには行きません!」

澪(……まあ、唯と律が増えたと思えばいいの、かな)

澪(あ、いい景色だな……)

澪(……ん?)


ドドドドド


澪(……いま、太陽みたいなのが電車と並走してたような)

澪(き、気のせいだよな。夕べは徹夜で作詞してたし)

澪(朝おきたらああなってたから、疲れてるんだきっと)

澪(そんなモノが走ってるわけ……)


首領パッチ「おどれ何ワシ置いてけぼりにしとんじゃああああああああ!!」


澪「ぎゃあああああああああっ!?」

天の助「お、むったんじゃねーの」

ボーボボ「おいおい、アイツおっかけてきてるよ、うけるわ」

梓(ま、まさか追いかけてくるなんて……)



澪「あ、あれが…?」

唯「あれがむったんなんだあ…」

律「随分と元気だな…」

梓「もう、お留守番しててっていったじゃないですかあ!」

首領パッチ「うるせー!家のなかでじっとなんざしてられっか!」

首領パッチ「今そっちに行くからな、覚悟しろよ梓!」

梓「えぇっ……、どうしよう……」



梓「ひっ…」

ボーボボ「安心しろ、あずにゃん…ヤツはおれがなんとかしよう」

唯「ギー太、無茶しちゃだめだよ?むったんはあずにゃんのなんだよ?」

ボーボボ「大丈夫、むったんには傷ひとつつけない」

ボーボボ「鼻毛真拳奥義……」

ガシッ

天の助「えっ?」

ボーボボ「エリザベスダイナマイト!」

ガシャーン

天の助「ぎゃああああああああっ!」

澪「エリザベス!?」

ボーボボ「これでジャマなガラスは破壊した」

ボーボボ「次はテメエだ!」

首領パッチ「おもしれえ!やってみろやこの野郎!」



澪「エリザベス、エリザベスー!」

天の助「ギー太、てめえ…」

ボーボボ「だって、エリザベスに傷つけないなんていってないもん」

天の助「なるほど、それもそうだな」

ボーボボ「あははははは」

天の助「あははははは」

ボーボボ「はははははは」

天の助「はははははは」

天の助「何が可笑しい!!」

ボーボボ「お前の生き様がだよ…」

天の助「!」

ボーボボ「エリザベスともあろう男が、ガラス塗れになりやがって」

ボーボボ「何があったんだ」

天の助「じ、実は…」



唯「ギー太、むったんがこっちにどんどん近づいてくるよ!」

首領パッチ「いまそっちいくからな……」

律「なんでアイツはネギを持ってるんだ……」

ボーボボ「しかたねぇな…」

ボーボボ「鼻毛真拳奥義……」

天の助「さて、ぬのハンカチの手入れでもすっか」

ボーボボ「エリザベスシュート!」

ズガアアアアッ!

ガシャーンッ

天の助・首領パッチ「ギャアアアアアアアアア!」

澪「エリザベスウウウウウウ!!」

ボーボボ「これで、誰も傷つかずにすんだな」

律「正気かお前!?」



2