紬「こほっ…」

紬「……」

紬「なんか寂しいな……」

紬「不安なくらいに静かだし……」

紬「誰か来て欲しいけど、風邪移したくないし……」

紬「くしゅっ!」


今日の紬さんはちょっとだけ甘えたいみたいです



「おなべよういできたよ」

「じゃあみずいれるです」

「おゆがわいたら、にんじんとかだいこんとかひのとおりにくいものからいれるんだよ」

「そういうのどこでおぼえてくるの?」

「おかーさんがおしえてくれるんだぁ。わたしおりょうりだいすきだから」

「いいおよめさんになるな!」

「あたしもハンバーグいがいのりょうりもできるようになりたい!」

「わたしはたべるだけでいいや~」

「ちょっとはおぼえようよ……」

「おダシってもういれていいの?」

「うん、いいよ」

「あとはごはんとしいたけとネギをいれて」

「たまごでとじて」

「みつばをちらせばできあがり!」

「おお~!」

「あとアイスもいれて…」

「だ、だめですー!」

「じょーだんなのに」

「……ほんとうにやりそうだから」

「おかーさん、よろこんでくれるかな?」

「きっとよろこんでくれるよ!」

「うん!」

「だね!」


今日の夕ご飯は無事に出来たみたいです



紬「いただきます」

紬「はふっ」

みお「どう…?」


紬「(人参や大根のサイズがばらばら……お米もちょっとシンが残ってる)」

紬「(お醤油の味も少し濃いかな)」

紬「(でも……)」


紬「とっても美味しい!」

りつ「よっしゃー!」

ゆい「やったね!」

あずさ「ほっ……」

うい「えへへ//」

紬「こんな美味しいおじやは初めて食べました!」

紬「これならすぐにでも治っちゃいそう!」

みお「よかったぁ…じょうずにできたかこわかったよ」

うい「ほんとにおいしい?」

紬「もちろん!」

りつ「じゃああたしたちもたべようか」

ゆい「いただきまーす」

ゆい「あむっ」

ゆい「…しょっぱ!」

あずさ「あ、あれ?」

うい「ゆいおねーちゃん?」

りつ「いっ、いただきます!」

りつ「ほふっ」

りつ「……しょっぺー」

みお「な、なんで?おかーさんはおいしいって」

うい「ほんとだ…しょっぱい。これじゃたべられないよ」

あずさ「…嘘ついたの?おかーさん」


紬「いいえ、美味しかったわ」


ゆい「でもこれは……」

りつ「……」


紬「このおじやは貴方達が一生懸命、心を込めて作ったんでしょう?」

紬「それをお母さんが不味いなんて思うはずないわ」


うい「おかーさん…」

あずさ「……」


紬「信じられないなら何度でも言ってあげます」

紬「…すっごく美味しかった!」

みお「…おかーさん!」ぎゅっ

りつ「…っ!」ぎゅっ

ゆい「うう……」ぎゅっ

うい「おかーさん…!」ぎゅっ

あずさ「ぐすっ…」ぎゅっ

紬「あらあら、そんなに抱きつかれたらお母さん苦しいわ」

紬「でも……」

紬「私もぎゅー!」ぎゅっ

紬「(寂しさなんてどっかいっちゃった!)」


今日も琴吹家は平和です



エピローグ

紬「三人とも忘れ物は無い?」

ゆい うい あずさ「「「ない!」」」

紬「ハンカチとティッシュは持った?」

ゆい うい あずさ「「「もった!」」」

紬「良く出来ました!」


ブロロロロ……キィッ


紬「ちょうどバスも来たようね」


さわ子「おはようございます」

紬「おはようございます♪」

紬「今日もこの子達を宜しくお願いします」ぺこっ

さわ子「はい、もちろんです!」

さわ子「準備は良いかしら?」

ゆい「ふんす!」

うい「はい!」

あずさ「お、おー!」

さわ子「元気があってよろしいわ」

さわ子「さぁ、乗った乗った!」

ゆい「ほいほいっ」

紬「行ってらっしゃ~い」

ゆい「いってきます!」

うい「いってきます!」

あずさ「いってきますー」


ブロロロロ……


紬「……」

紬「さて…あら?」

りつ「わー!ちこくだー!?」どたどた

りつ「どうしておこしてくれないんだよ!」

みお「そんなのしらないよ!わたしだってめずらしくねぼうしちゃって……」どたどた

りつ「やばいやばい!きょうはめぐみせんせーじゃなくて、ほりこみせんせーがしゅっせきとるひなんだぞ!?」

みお「うっ、うそ!?」

りつ「いそがないとおこられちゃうー!」

みお「いやだー!」


紬「まぁ」


紬「おはよう、りっちゃん、澪ちゃん」

紬「朝ご飯はどうする?」


りつ「パッ、パンだけちょーだい!」どたどた

みお「わたしも!」どたどた


紬「あらあら」

紬「はい♪」さっ


りつ「はむっ!ひっへひはーふ!」

みお「あむっ!ひっへひはふ!」


たったった……


紬「まるで嵐ね」くすっ

紬「さ、お洗濯お洗濯……」チラッ

紬「あら!」

紬「いつ出張から戻ってきたの?」


紬「たった今?そうだったの~」


紬「子供達?ふふ、相変わらず元気よ。毎日うるさいくらい」


紬「……ええ、私も会いたかった」

紬「おかえりなさい」にこっ


紬「おとーさん♪」


今日も琴吹家は平和です


そしてきっとこれからも平和です


おしまひ