聡「へー、行ってらっしゃい。
  お土産よろしく。」

律「何言ってんだ!お前も来るんだよ!!」

聡「は?なんで!?」

律「いやー…なんか私に弟がいるって話になったら、みんなが会ってみたいとか言い出して…」

聡「嫌だよ!合宿って軽音部だろ?俺バンドとか全然分かんないし!」

律「いやいや、でも、今回は私たちにとっては最後の合宿だから
  部員だけじゃなくて関係者やその家族も来てるから!
  部外者、お前だけじゃないし。」

聡「いや…でも…」

律「…それに、軽音部の合宿だから、澪も来るぞ~」

聡「……!?」

律「海だから、水着も見れるぞー」

聡「………」

律「澪の水着がすごいんだ、これがまた!
  いや、水着も大胆なビキニでそれも凄いんだが、
  それ以上に、澪の、胸がすごいんだ…」

聡「…(ゴクッ」

律「まー!どうしても嫌だというなら無理に連れてはいけないけど~?www」

聡「べ…別に…急に言われたからちょっと嫌だっただけで、
  行きたくないとは言ってないだろ…
  姉ちゃんがどうしてもって言うなら行ってやらなくもないけど…」

律「じゃあ、行くってことで決定でいいんだな?」

聡「別に、断っても姉ちゃんに無理やり連れてかれるだけだから、
  面倒だから行くってだけだけど!」

律「んふふ~」




合宿当日

澪「よーし、全員揃ったな。
  じゃあ、むぎの別荘に向けて出発だ!」

聡(軽音部の部員って5人って言ってたっけ?
  確かに8人くらいいるし、部外者もいるんだ)

唯「ねぇねぇ、君が聡くんだよね?
  あはっ♪りっちゃんそっくり~」

紬「はじめまして。
  聡くんはお姉ちゃんみたいになにか楽器やってるの?」

聡「いえ…俺はバンドとか、よく分からないので…」

澪「聡の奴モテモテだなー」

さわ子「女子高生の集団と一緒に合宿旅行なんて、
    ツアーで売り出せば10万は取れるくらいだからね!」

律「いや…あいつ男子中学生で有って、中年男子じゃないので…」

律「しかし、みんな物好きだよな~
  いくら男に縁がないからって、あいつ、中学生だぞ?w」

澪「いやー、でも聡も見るたびに男っぽくなってるしすぐに大人っぽくなるんじゃないか?」

律「おやおや澪ちゅゎん、もしかして聡に興味ありありですか?」

澪「ばっ…馬鹿言うな!ただ、私は聡も大きくなったなと言うだけで…」

律「ははっwまぁ、今日は男手はあいつだけだから存分に働いてもらわないとな。」




合宿所最寄りの駅にて

聡(あ…あの子も誰かの妹かな?
  重そうな荷物、ギターかな?持たされて…代わりに持ってやるか)

 「それ重そうだね。お姉さんに持たされてるの?
  もしよかったら俺が持とうか?」

梓(!?…この子…確か律先輩の弟さん…
  さすが律先輩の弟だけあって、年上にもフランクだ!)

律「なんだ、聡、荷物持ってくれるのか?
  じゃあ、澪の分も持ってやってくれ!
  あ、唯も持ってもらったら?」

唯「え―悪いよー」

澪「大丈夫か?楽器は大切だから無理はするなよ?」

聡「!!全然平気だから!
  俺って結構こう見えても力強いし!
  澪姉のも唯さんも持ってやるよ!
  あと、そっちも!」

律「本当に大丈夫なのかよ…?」




聡(1個1個は思ったほどでもなかったけど…
  楽器ってまとまると結構重いな…)

梓「あの…本当に大丈夫?少し、持とうか?」

聡「大丈夫!大丈夫!
  これぐらい!!(汗」




律「よーし!さっそく海で遊ぼうぜー!!」

唯「わーい!」

梓「あの、みなさん…」

澪「最後の合宿だし、今だけは勘弁してくれないかな?」

梓「澪先輩まで…
  じゃあ澪先輩が言うなら仕方ないです!
  けど、遊び終わったらちゃんと練習しますからね!」

澪「練習だけじゃなくて、今日はお客さんにも来てもらってる、
  本番のライブをするんだから、みんな分かってるよ。」

梓「……」



律「どうしたんだよ、聡~
  みんな、遊びに行っちゃったぞ~」

聡(体操座り)
  「い…いいよ…俺、荷物番してるから…」

律「ここ、プライベートビーチだから荷物番なんて必要ないんだけどなー。
  いいから、立てよ、せっかく海に来たんだし遊びに行こうぜ!」

聡(たってるから立てないんだよー!!)

律「なんだよ、つまらない奴だな!
  そんじゃあ、いいよ。
  おーい澪―!聡の奴が遊びたくないって言ってるから相手してやってくれ―」

澪「なんで私が!?
  あ、いや、聡の相手をするのが嫌って言う訳じゃないよ!」

律「そんじゃあ、聡救出は澪隊員に任せた!
  私は周囲の探索に行ってくる!」

澪「あ!おい!!
  全く律の奴…w」

聡(ゴクリ



澪「どうした?女の子ばっかりだから面白くなかったか?」

聡「いや…そういう訳じゃないけど…」

澪「それなら、みんなと一緒に遊べばいいじゃないか。
  唯なんか聡を連れてくるって言ったら
  『どんな子なの?かっこいい?』ってずっと言ってたし。」

聡「いや…俺じゃあそんな期待には添えないと思うけど…」

澪「ふふ…そうだな。
  聡はあと10センチくらい身長が伸びないと
  一緒に歩いていても彼氏には見て貰えないだろうしw」

聡(う―…澪姉にとってはやっぱりそういう扱いなのかよ―……)




梓「何か飲むものあったかな~」

聡「あ、ジュースだったらこっちのクーラーボックスにあるよ。」

梓「ありがとう。
  私中野梓。…あなたは田井中聡くんだったよね?」

聡「うん。よろしく。」

梓「一緒に遊ばないの?せっかく海に来たのに。」

聡「あ…うん…眺めてるだけで満足というか…」

梓「え…それは…誰を…?」

聡「え!?ちち違うよ!海!海を眺めてるの!」

梓「ふふふ、冗談だよ。」

聡「……」

梓「遊びたくなったら声掛けてね。
  ジュースありがとう。」

聡(……(///)




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