~数日後~
律「すげぇ! この梓、時速60キロでるぞ! しかも免許いらないから通学に使える」
紬「この梓ちゃんで淹れた紅茶を飲むと、今までのお茶が色水に思えるわ」
唯「あぁん……あずにゃんのマッサージじょうずぅ」
澪「お前、エフェクターの機能もあったのか!」
律「部費を投げ出した甲斐があったな」
澪「お前、勝手に部費を――」
新「ごめんなさい、私のせいで……」
澪「……まぁ、次から気をつけろよ」
唯「次なんてないよ、このあずにゃんで十分だよ」
紬「十人力ね」
律「よーし、やる気出てきたぞォ」
梓(おかしい、音沙汰がない)
梓(あのゴキブリ……いったい何を)コソコソ
キャッキャ ウフフ
梓(楽しそう……いいなぁ)
律「よし、梓に燃料補給するか」
唯「はい、私やる!! ケーキあげればいいんだよね」
梓(ううう、「あ~ん」なんて入部当時しかしてもらったことn)
唯「えっと、補給は肛●を開いてっと」グイッ
梓「ストーップ! 偽者とはいえ私を辱めないで下さい」
律「うぉ!? 梓が二人!!」
梓「突っ込みませんよ! 早くパンツをはかせてください!」
律「よく言うだろ、『下の●』って」
梓「それは【禁則事項です】」
新「もう、下ネタはやめて下さいよ!」
梓「ぐぬぬ……お前だけは、お前だけはァ!!」
澪「よせ! また感電するぞ」
梓「くそう! くそう!」
紬「どしたのワサワサッ、元梓ちゃん」
梓「現在進行形で梓ですよ」
律「過去の女ってことだよ。言わせんな恥ずかしい」
唯「このあずにゃんスゴイんだよ! ワンセグもみれるの」
梓(うぎぎぎぎぎ。私である必要性が皆無じゃないですか)
律「まぁ、お前がどうしても戻りたいなら入れてやらんこともないが」
澪「おい律、そういう言い方はやめろ。梓、また一緒にやろう?」
梓「澪先輩……」
新「これで澪先輩の欲しがってたトンちゃんの世話係が決まりですね」
澪「いや、ちが――梓、あずさぁぁぁぁぁ!!」
梓「うわぁぁぁぁぁん、澪先輩のう●こたれぇぇぇぇ」
澪「え? ちょっ、おま、いや間に合ったし。私の肛●はディフェンスに定評あるし」
純「ね、ねぇ梓……顔怖いよ? 鬼瓦みたいだよ?」
梓「あの偽者を葬りたい」
憂「偽物?」
梓「唯先輩をたぶらかし、澪先輩を丸め込んだあのゴミクズ」
憂・純「「詳しく」」
憂「もう一人の梓ちゃんかぁ」
梓「一緒にしないで!」
純「よし、じゃあ私たちで偵察してこよう」
梓「じゃあこれを」かゴソゴソ
純「なに? 双眼鏡とk」
梓「はい、バールのようなもの。情けをかけちゃだめだよ」
純「こっちの梓が偽物であってほしい」
純(あれが――わー、本当にそっくりだ)
憂(あ、こっち来るよ)
新「純、どうしたの?」
純「え? 私のこと知ってるの?」
新「当たり前じゃん、親友でしょ。純と憂と私の3人はずっと親友だよ」
憂(純ちゃん、なんか梓ちゃんの話とだいぶちが――)
新「唯先輩ね、やれば出来る人なんだよ! 最近メキメキ実力が向上してるの」
憂「ですよねー」
新「澪先輩も相変わらず格好いいんだよ!!」
純「あずにゃんチュッチュッ」
梓「あっ! どうだった? やっぱ薄汚ねぇアブラムシ」
純「やめよう、あれはキレイな梓だよ」
梓「どいつもこいつも」
~数日後~
律「なんかさ、最近の梓かわったよな」
唯「うん……何ていうか……」
新「律先輩、さっきから走りすぎです。澪先輩も気づいてるなら注意してください」
律「は、はい」
新「それからムギ先輩! もっと音を絞ってください。うるさいです」
紬「は、はい」
新「みなさんやる気あるんですか!」
澪「あ、あの梓……ちょっと言い過ぎじゃ……」
新「言ってわからないなら拳です」メキメキ
澪「ひぃぃぃぃぃぃ」
新「これからはドラムは打ち込みでいきます。さよならです、律先輩」
律「ぐっ……」
新「作曲も私がします。さよならです、ムギ先輩」
紬「むぎゅう……」
新「唯先輩と澪先輩は置いてやってもいいです」
唯「……」
澪「あ、ありがとうございます。でも――」チラッ
律「ぐぬぬ……」
紬「むぎゅう…むぎゅう…」
新「なにか?」メキメキ
澪「い、いえ……」
新「部外者はとっとと出て行ってください」
律「唯、なんとか言ってやれよ!」
唯「でも……あずにゃんの判断だから」
新「ひがむ暇があるならリズムの刻み方でも勉強してください。メトロノームのほうが有能ですよ」
律「――中野のくせに!!」
紬「りっちゃんダメ!」
律「この野郎ぉおあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛」
新「『ヤッテヤルデス』作動 『ヤッテヤルデス』作動」バチバチバチバチバチバチバチ
律「澪だずげでぐでぇぇぇぇ」
澪「えっと、確か停止するには……金属バットで殴打だっけ? よ、よしこれで」
紬「それは再起動するときよ。強制終了はたしかバールのようなもので――」
唯「そんな! 部室にあるわけないよ!」
新「凶器確認 警告 警告 『トコトンヤッテヤルDEATH』起動マデ 10秒前 9」ギュイィィィィィィィィン
澪「ぎゃー!! ツインテールが高速回転し始めた!!」
律「逃げろ!!」
最終更新:2012年08月29日 20:12