梓「おかしの家につられて魔女に捕まったです」

唯「困ったねー」


魔女ムギ「うふふ、太らせて食べちゃうわよー♪」にこにこ


魔女ムギ「梓ちゃん、お風呂の釜の火加減を見てくれるかしら」

魔女ムギ(お風呂で体を綺麗にして食べちゃうわよ~♪)ニヤ


梓「ムギ先輩、火加減のみかたがわかんないです」

紬「え、あ、ごめんね、火加減の見方を教えるからね」にっこり



ぱかっ

紬「まず釜の蓋を開けて…」




梓「  殺  っ  て  や  る  で  す  !  !  !」




ど ん !



紬「え…???」



あぁっなんということだ!!!

魔女っ娘であるムギちゃんの体が放物線を描き

釜の中へと放り込まれたではないか!!!!!!!!!!!!!!!!



紬「きゃあああああアアアアアアアアアアア!!!」




確かにムギちゃんは地獄の魔女

世間一般では怪しい呪術を紡ぐ紬は嫌悪の対象であった


しかし、心は天使な女の子!

飢えた子供を保護し、お菓子の家を作ってはお腹を満腹にしてあげる天使だ!!

それなのに、なんてこと……

紬の体が釜の灼熱の炎の中へと…あぁっ……



魔女ムギ「嫌あああああああああアアアアア!!熱いよおおおオオオオオ!!」


ムギちゃんのお肌が…綺麗でスベスベスでむちむちなお肌が焦げていく!!

魔女ムギ「ひイィィィィィィィィィ!アアアアアアアア!!」

もがきながらも釜からの脱出を試みた



ばたん!



ああああああああああ!!でも駄目だあああああああ!
梓ちゃんが釜の窓を閉ざしてしまったじゃないか!!!!!!!!!!!!!!



魔女ムギ「ぎゃああああアアアアアアアアアアアアアア!!」


ムギちゃんはママが火あぶりにされた時のことを思い出していた

ママはムギちゃんを逃がすために囮となり

魔女狩りで捕まった!

金髪で青いおめめをしていたムギちゃんのお母さんはそれだけで魔女と呼ばれ

魔女裁判にかけられたのだ!!

ムギちゃんは走って逃げた!

足はぺろぺろしたくなるようなような幼女ムギちゃんの足はボロボロズタズタ

そしてどれだけ走ったのかわからなくなった時ムギちゃんは泣いた!

ただわんわん泣いた!!

そしてその衝動で悪魔と契約し魔女になった!!


だけどムギちゃんは天使!

やっぱり優しいムギちゃんは復讐など出来ない!
その力を人々を幸せにするために行使することを決めたのだった!

そして森で迷子になっていた唯と梓を保護した!!


友だちが少ないムギちゃんはしばらくいっしょに住みたくて無理やりひきとめる!!

外の森は危ない!というのもあって引き止める!!

しかし唯と梓はやっぱり魔女のムギが怖くて捕まったと思い込んだ!!

ムギちゃんはちょっぴりイタズラ好きの女の子!

食べちゃうわよーと脅かす冗談を言ってぽかりと殴られたい願望があったりした!

しかし唯と梓はガチでびびった!!

ムギも性的な意味で食べたくてちょっと度が過ぎたジョークをしてしまった


そしてこの有様だ!!



なんだこれは!?!?


なにこの黒焦げ???

これがムギなのか!?

この消し炭のゴミがムギなのか!!???


琴吹紬という女の人生はなんだったんだ!?

本当なら学校に通って……

素敵なお友達が出来たはずなんだ!

ひょっとしたら唯ちゃんや梓ちゃん達といっしょに街の音楽隊として街を盛り上げた人生もあったはずなんだ!!

なのになんだよこれ!!

なんなんだよ!!

ムギちゃんがなにしたんだよ!!

彼女はただ、幸せに生きていたかっただけじゃないか!!

たしかに早とちりした梓ちゃんも悪いし、ムギちゃんも悪い冗談をしてしまった!

だけどこの二人はいい子なんだよ……

悪いのはムギちゃんの人生を弄んだカミサマなんだ……

クソッ!!!



唯「えへへ、あずにゃんのおかげで、命が助かったよー」にこにこ

梓「唯先輩、見てください、あそこに金銀財宝があります、魔女ムギがきっと悪い事をして蓄えていたものに違いないです」

唯「ホントだ!これで貧乏な私達でも生活できるね」

梓「この森の中なら百合っても迫害されることはないですし、二人でこのお菓子の家に住みましょう」

唯「わーい、あずにゃーん」ダキッ


二人は夕日を背に抱擁をした



あの金銀財宝は悪い貴族からムギちゃんが魔法の力で盗んだもの
将来的に報われない子供たちを集め孤児院を開き養うために集めたものだ

ムギちゃんの部屋に行けばムギちゃんに手記がある

いずれこの二人もそれを読みムギちゃんの本当の優しさに気がつくんだろう

そしてムギちゃんの亡骸に泣いて謝る日が来るんだろうね

だけどムギちゃんはやっぱり天使

この二人のことをきっとあっさり許すんだろうね


俺、もう行くよ、確かに人間の世界は醜いものだけど

忘れない

ムギちゃんという素敵な魔女が居たことを

そして

その優しさを、人に、伝えていくよ


さようなら

そして、ありがとう。



             お      わ      り