巻頭歌

胎児よ

胎児よ

何故踊る

母親の心がわかって

おそろしいのか



ブウウウーーーーーーンンンンン………。

唯「ムニャムニャ」

唯「ムニャムニャ」

唯「ン」

唯「ン!?」

唯「あれ?どこここ?」

唯「そもそも私は、私は…。」

唯「誰なんだ」

唯「オカシイ…」

唯「ん?」


「お姉さま。お姉さま。お姉さま。モウ一度今の声を聞かせてエーッ!」


唯「んんん?」

唯(どういうことだ…?)


「お姉さま。お姉さま。お姉さま。お姉さま。お姉さま。なぜ、なぜお返事してくださらないのですか?私です。お姉さま。の妹である私です」


唯(キチガイか。ほうっていよう)

唯「寝よう」


「今の声よ。今の声をモウ一度聞かせてください。お姉さま。どうして返事してくださらないのですか。お姉さま。」


唯(うるさくて寝れないや)

唯(それよりも状況整理が先じゃないか。ここはどこだろうか。監獄か。精神病院か。)

唯「私は誰なのか」


「お姉さま。返事してくれればここから出られるのよ。お姉さま。私が狂人でないことが認められるのよ。お姉さま。」


唯(!!!)

唯(出れるだって!?)

唯(いや、落ち着け。ただのキチガイだったら私は手を貸したことになるじゃあないか)

唯(ここは無視しよう)





チュッチュッチョンチョンチュッチュッチョンチョン

唯「ん、雀の鳴き声」

唯「朝か」

唯(気づいていたら寝ていたみたい。それよりも昨日の声は夢だったのか知らん)

唯(ここに閉じ込められていることは変わらないみたいだけど)

唯(それより私は誰だったんだろう)


唯「ん、日の光で鏡が見える」

唯「あ!」

唯「お、思い出した!私は唯じゃないか!」

唯「ん、顔が唯なんだから違いないや」

唯「なんだぁ唯だったのか」

唯「アハアハアハ」



コンコンコンコン

唯「あ、」 

?「こんにちは、やっと目が覚めましたね」

唯「ん?かなり眠っていたということですか?」

?「そういうことです。」

?「あ、名刺を」


桜ヶ丘仲良大学法医学部教授

中野 梓


唯「フウン。教授さんですか」

梓「ええ」

梓「それよりも貴方のことです」

梓「自分が誰か分かっていますか」

唯「ええ、そりゃあもう」

唯「私は平沢唯です」

梓「そうですか」

唯「ところで、どうして私はこんな所にいるんですか?」

梓「それは思い出してないんですか」

唯「はい。」

梓「分かりました。とりあえず今は目が覚めたばかりなので適当に館内を回っていていいですよ」

唯「ほぉ、じゃあ隣の部屋に行きたいのです」

梓「隣の部屋ですか?ここは端の病室なので6号室ですか」

唯「あ、じゃあそこに行きたいです」

梓「うーん。まぁ何かの手がかりになるかも」

唯「やった」




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